Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

孤独にグルメ「勇儀と二人での焼肉」

2013/11/26 00:08:30
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今日は久しぶりに外で勇儀と食べることにした。
「ねえ、勇儀?」
「なんだ、パルスィ?」
「どこで食べる? お燐のところ? それともほかのところにする?」
「今日はお燐のところでいいかな。焼肉だろ? 今、ものすごくお肉食べたいと思ってるからそこにしようぜ。」
勇儀がお燐のところでいいといったので二人はお燐の経営している焼肉屋に行くことにした。
「ねえ、帰りに温泉に入ってから帰らない? 洗ってあげるわよ。」
「そうだな、食べてから帰ったら、もう時間が遅いから行ったついでに入ってくるか。そういえばお燐のやっているあの店なんていう名前だったかな?」
「あそこの名前は確か、えーと……《地獄亭》じゃなかったっけ? ここが旧地獄だからそれにちなんでつけたんでしょう。」
目的のお燐の経営している《地獄亭》が見えてきた。店の中から少しだけ聞こえた感じからして今日もまあまあ混んでいるくらいに感じた。勇儀が店の戸を開けてはいると思っていた以上に混んでいた。
「あの、二人だが空いてるか?」
「あ、一箇所だけ空いてますよ。今、案内しますね。奥の席まで、地獄のそこまで二名様ご案内~」
ゴスロリな服を着た火焔猫燐が案内してくれた。席に案内された後、勇儀は先に注文をした。
「えーと、いつものでお願いな。」
「はい、いつものですね。」
お燐はいつものでわかったらしくそのまま厨房の方へ入っていった。勇儀の言ういつものとは勇儀のお気に入りのお酒と私が飲むウーロン茶とカルビ、ミノ、タン塩、サガリ、ホルモンを五人前と大盛りと普通のサイズのご飯一つずつとサンチュである。
「はい、お待たせしました! ウーロン茶といつものお酒です。お肉とかはもう少し待っててくださいね。今少し混んでいて順番に出しているので。それでは失礼しますね。」
「やっぱり時間が時間だから、すごい混んでいるのね。まあ、待っていましょうね。そういえばお燐一人で全部やっているのかしらね?」
「確か一人じゃなかったと思うよ。お空が奥で手伝っているとかって前に言っていなかったか?」
「そういえばかなり前にそんなことを言っていたような気がするわ。あ、来たわね。思っていたより早かったじゃない。」
お燐は両手いっぱいにお肉が乗っている皿を持ってきた。
「お待たせいたしました~、まずはカルビとタン塩とホルモン五人前です。今すぐ他のも持ってきますね、失礼します。」
「お燐、そんなに急がなくても大丈夫だ、そんなに今は焦っていないし。」
お燐はまた厨房へ戻っていった。勇儀は来たものを次々とあみの上に乗せて焼いていった。
「はーい、お待たせしました。ミノとサガリを五人前とサンチュです。今ご飯持ってきますね。」
お燐は急いで厨房へ戻りご飯を持って戻ってきた。
「これでご注文は全部お揃いですね? ごゆっくりどうぞ。」
勇儀は初めに来たのが焼けた頃合を見計らってすぐに撮って食べ始めた。
「ほら、パルスィもどんどん食べなよ。ぐずぐずしてるとすぐになくなるぞ。」
「うん、わかってるわ。」
パルスィもしっかり焼けているのを取って食べ始めた。すぐに焼けたのがなくなったのでほかの焼いていないやつをあみの上に置き焼いた。
「ねえ勇儀、しっかり焼けているの? 生焼けじゃない?」
「大丈夫、大丈夫、腹壊したりしないから。」
「そういう問題じゃなくて、しっかり焼けていたほうが美味しいじゃない。わたしは生焼けの肉はなんだか嫌だな。」
勇儀はしっかり焼けたのを確認してから取って食べた。早くも勇儀のご飯がなくなってしまった。
「勇儀どうするの? ご飯追加頼む?」
「いや、いいかな。サンチュとかで食べればいいし。」
そういい勇儀はサンチュを取りそこに肉を置きまいて食べた。パルスィのご飯が全部なくなる頃にはお肉もほぼ無くなっていた。
「そしたらパルスィもういいか?」
「うん、もうお腹いっぱいだわ。行きましょう。」
二人は会計を済ませた。
「ごちそうさま、ありがとうな。」
「どうも、ありがとうございました~!」
「そしたら温泉にでもつかっていくか。」
二人は近くにある地霊温泉に行った。地霊温泉は無料で入れる温泉なだけあってこっちも混んでいた。
「さっさと入りましょうよ、時間が遅くならないうちに。」
「そうだな、もう脱ぎ終わったし入るか。」
「……ってあんた脱ぐの速いわね。」
二人はしっかり体を流してから温泉につかった。
「うー、やっぱり温泉はいいねえ。こう体を伸ばして入れるときって一番いいんだよな。」
「なんだか少しおばさんって感じがする、その言い方は。でも体伸ばして入れるのはいいわ。」
二人はゆっくりつかっていた。勇儀が見たことのあるような奴がいるというので一緒に行ってみるとそこには伊吹萃香がいた。
「あ、あんたも来てたんだ。」
「勇儀こそあんまり来ないじゃないこんなところ。」
「いや、時々来るしあんたに会わないだけかもしれないと思うが。」
「そうか、ん? そこにいるのは橋姫かな?」
「ああ、パルスィな。あんたもいい加減、人の名前少しは覚えれば? 橋姫は種族の名前であってしっかり水橋パルスィって名前があるだろ。」
「はいはい、パルスィね、覚えるよ。このあとって勇儀、あんたどこか行く予定あるの?」
「後は帰るだけだが、なんか用か?」
「このあと一緒に飲もうかなって思っていてね。どうだい?」
「そしたらうちに来て飲むか。」
――あーあ、これで今日はうるさくなるな。まあいいか、明日はなんにもないし。
「そしたら体とか洗ってくるよ。」
「はいはい、待ってるから、ここで。」
勇儀はパルスィと一緒に体を洗うところへ行った。勇儀が念入りに髪を洗っているあいだにパルスィは体までしっかり洗い終えた。
「勇儀って意外なところがすごい女らしいわよね。念入りに髪を洗うところとか。そしたら体洗うわね。」
パルスィは勇儀の背中から洗っていった。
「パルスィ、もう少し力入れられる?」
「ああ、はいはい。こんな感じ?」
「そうそう、そんな感じ。パルスィも昔に比べるとだいぶ洗うのうまくなったよな。」
もうこれを続けて三年以上が経っている。それは毎回、毎回色々言われれば変えていって注文言われないようにするように心がけてきたからだ。
「あんたと長くいると必然的に洗う回数も多くなるから体が覚えたのよ。はい、終わったわ。後は流すだけよ。それくらいは自分でやってよね。」
「ありがとうな、そしたら早く萃香のいるところに戻るか。」
パルスィは勇儀を洗った手ぬぐいを洗って勇儀と一緒に温泉に向かおうとした。
「勇儀、ちょっと待って。泡残ってる。」
パルスィは勇儀の背中についている泡を流してからついていった。勇儀は萃香を見つけて近くに行った。
「お待たせ、ちょっと時間かかったかな?」
「まあ、大丈夫だよ。後ろから見てたけどね。あんた髪念入りに洗うんだな。」
「いいじゃない、髪長いんだから。丁寧に洗わないと明日ひどいことになるんだから。」
充分パルスィたちも温まったところであがることにした。勇儀は入る前と同じようにさっさと着替えていた。
「本当にあんたは着替えるの速いわね。なんで?」
「そんなに速いか? だって体冷えると風邪ひくし……。」
「ほいよ! 勇儀お待たせ。」
萃香も着替えて合流し家に帰ることにした。
――久しぶりの温泉気持ちよかったな。
宇佐美悠香です

孤独にグルメ三作品目です
今回はタイムアタックということで2時間弱で書き上げました
会話が多めですがお許し下さい











一応各話へのリンク

1話パルスィと竜宮焼き
2話妹紅の焼き鳥屋とミスティアの居酒屋
3話勇儀と二人での焼肉
4話命蓮寺のクッキーと村紗水蜜のカレーうどん
5話美鈴の絶品炒飯
6話クリスマスのプレゼント配り
7話年末の牛丼
7.5話年越し前の麻婆豆腐と餃子
8話人間の里の生姜焼き定食とパルスィのピリ辛カレーライス
9話卒業式の後……

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宇佐美 悠香
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
焼肉食べて温泉なんて…良いですねえ