サニーミルクは久々に訪れていた博麗神社の境内近く、森の中でその声を聞いた。
「?何か」
どこからともなく聞こえる赤ん坊の泣き声。
神社の方から聞こえるその声に引き寄せられるように進んでいった。
木々の合間から神社を睨むが人の気配は無い。
静かな空間に赤ん坊の泣き声だけが響いていた。
「誰も居ない?」
ガサガサと音を立てて森の中から出る。
いくつかくっついていた種や枯れ葉をふるい落とすと、音の源、神社の方を見てみる。
そこには布にくるまれた何かが置かれていた。
「あらら…」
近づくと耳をつんざくような鳴き声がさらに強くなった。
間違いなくその布には赤ん坊が包まれていた。
なにかを求めるかのように激しく鳴き声を上げている。
「誰も、居ないですかー?」
慎重に警戒していたサニーミルクだったが、あまりにも気配が無い事に違和感を覚える。
この神社にはよく恐ろしい巫女が居たではないか。
「誰も居ないなら、返事してくださいー!」
大きく声を張り上げても静かなままだった。
仕方なく赤ん坊を見つめる。
「どうしたの? あなた一人?」
そう話しかけると一瞬泣き止んだかに見えた赤ん坊だが、数秒後にサニーミルクが吹っ飛びかねない大声で泣きわめく。
「ひゃっ、こ、これは将来大物になるわね…。お母さんかお父さんはどこにいるのかしら…」
仕方なく抱き上げ、落ち着くようにあやしてみるものの、鳴き声が響くばかりである。
「仕方ないわね」
様子を見るにこれはお腹が空いているのであろうと推測する。
縁側に腰を下ろし…
「ほら、ミルクあげるから飲みなさい。お代は出世払いで良いわよ」
覚悟を決めるとえいっと威勢良く服を脱いで隣に置くと、慣れた手つきで赤ん坊に乳首を近づける。
赤ん坊は目をパチパチしていたが、すぐにサニーミルクのまったく膨らんでいない胸の乳首めがけて飛びついた。
「ひゃっ、こらっ、そんなに吸わなくても。いたっ痛いっちょっと」
グリグリと噛みつかれて悲鳴を上げるも、すぐに加減したのか、ちゅうちゅうと吸い上げる。
「…よっぽどお腹空いてたのね。ほったらかしで置いておくなんて、人間はひどい事するわ」
一瞬赤ん坊と視線が会った気がしたが、すぐにミルクを飲みに入る。
「まだ飲むの? …大丈夫かしら」
サニーミルクが心配するほど飲み続けた赤ん坊はようやく乳首を離す。
「もう満足?」
赤ん坊をひょいと肩に乗せるとポンポンと背中を叩くと、すぐに爽快なゲップの音か響いた。
「んー…これで満足かな。オムツは汚れてないみたいだし…」
赤ん坊はしばしきょろきょろとサニーミルクの顔を見つめていたが、すぐに暖かな日の光のせいもあってかうとうとし始める
「赤ん坊はたっぷり眠るのがお仕事よね。はぁ、私もなんだか疲れたわ。眠りたい…」
服をもぞもぞと身につけると空を見上げる。
浮かぶ雲がゆっくりと動いていき心地よい太陽の光が降り注ぐ。
そんな暖かな日の光にサニーも眠くなってきたのかうとうとし始める。
やがて一人の赤ん坊と、スヤスヤと眠るサニーミルクの姿があった。
そして30分ほど経ったとき。
「こらー妖精!!」
「ひゃっ!」
その声に夢うつつから抜け出すとほとんど本能的な恐怖心だけで森に向けて飛び込んだ。
「なっ、なにっ、せっかく、寝てたのにっ」
ぜぇぜぇいいながら逃げる。しかし声は追ってこない様子だ。
「霊夢、無事だったか。野良の妖怪なんて突然出るから…もうすぐ博麗の巫女が帰ってくるわ…あら、よく寝てる…」
霊夢と呼ばれたその赤ん坊はすやすやととても満足そうに眠っていた。
「?何か」
どこからともなく聞こえる赤ん坊の泣き声。
神社の方から聞こえるその声に引き寄せられるように進んでいった。
木々の合間から神社を睨むが人の気配は無い。
静かな空間に赤ん坊の泣き声だけが響いていた。
「誰も居ない?」
ガサガサと音を立てて森の中から出る。
いくつかくっついていた種や枯れ葉をふるい落とすと、音の源、神社の方を見てみる。
そこには布にくるまれた何かが置かれていた。
「あらら…」
近づくと耳をつんざくような鳴き声がさらに強くなった。
間違いなくその布には赤ん坊が包まれていた。
なにかを求めるかのように激しく鳴き声を上げている。
「誰も、居ないですかー?」
慎重に警戒していたサニーミルクだったが、あまりにも気配が無い事に違和感を覚える。
この神社にはよく恐ろしい巫女が居たではないか。
「誰も居ないなら、返事してくださいー!」
大きく声を張り上げても静かなままだった。
仕方なく赤ん坊を見つめる。
「どうしたの? あなた一人?」
そう話しかけると一瞬泣き止んだかに見えた赤ん坊だが、数秒後にサニーミルクが吹っ飛びかねない大声で泣きわめく。
「ひゃっ、こ、これは将来大物になるわね…。お母さんかお父さんはどこにいるのかしら…」
仕方なく抱き上げ、落ち着くようにあやしてみるものの、鳴き声が響くばかりである。
「仕方ないわね」
様子を見るにこれはお腹が空いているのであろうと推測する。
縁側に腰を下ろし…
「ほら、ミルクあげるから飲みなさい。お代は出世払いで良いわよ」
覚悟を決めるとえいっと威勢良く服を脱いで隣に置くと、慣れた手つきで赤ん坊に乳首を近づける。
赤ん坊は目をパチパチしていたが、すぐにサニーミルクのまったく膨らんでいない胸の乳首めがけて飛びついた。
「ひゃっ、こらっ、そんなに吸わなくても。いたっ痛いっちょっと」
グリグリと噛みつかれて悲鳴を上げるも、すぐに加減したのか、ちゅうちゅうと吸い上げる。
「…よっぽどお腹空いてたのね。ほったらかしで置いておくなんて、人間はひどい事するわ」
一瞬赤ん坊と視線が会った気がしたが、すぐにミルクを飲みに入る。
「まだ飲むの? …大丈夫かしら」
サニーミルクが心配するほど飲み続けた赤ん坊はようやく乳首を離す。
「もう満足?」
赤ん坊をひょいと肩に乗せるとポンポンと背中を叩くと、すぐに爽快なゲップの音か響いた。
「んー…これで満足かな。オムツは汚れてないみたいだし…」
赤ん坊はしばしきょろきょろとサニーミルクの顔を見つめていたが、すぐに暖かな日の光のせいもあってかうとうとし始める
「赤ん坊はたっぷり眠るのがお仕事よね。はぁ、私もなんだか疲れたわ。眠りたい…」
服をもぞもぞと身につけると空を見上げる。
浮かぶ雲がゆっくりと動いていき心地よい太陽の光が降り注ぐ。
そんな暖かな日の光にサニーも眠くなってきたのかうとうとし始める。
やがて一人の赤ん坊と、スヤスヤと眠るサニーミルクの姿があった。
そして30分ほど経ったとき。
「こらー妖精!!」
「ひゃっ!」
その声に夢うつつから抜け出すとほとんど本能的な恐怖心だけで森に向けて飛び込んだ。
「なっ、なにっ、せっかく、寝てたのにっ」
ぜぇぜぇいいながら逃げる。しかし声は追ってこない様子だ。
「霊夢、無事だったか。野良の妖怪なんて突然出るから…もうすぐ博麗の巫女が帰ってくるわ…あら、よく寝てる…」
霊夢と呼ばれたその赤ん坊はすやすやととても満足そうに眠っていた。