Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

Sweet?

2013/08/31 18:15:09
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 ご飯の最後の一口を美味しそうに食べ、淹れたての緑茶を啜ると、霊夢は畳の上に仰向けに寝転がった。

「はー幸せ」
「こら、食べてすぐ寝ない」

 食器を重ねながら言ってみるけど、霊夢は聞く耳を持たない。
 横になったまま大きく伸びをして服が捲れ上がり、白く細いお腹が、小さな臍が見えた。

「お腹出てるわよ」
「んー」

 上の空といった様子で服を整えもしない。
 このまま一眠りするつもりなのだろう。眠れる獅子は起こさぬが吉。
 一先ず洗い物を済ませてしまおう。




「今日はいつまでいるの?」
「もう2、3時間は……って、まだ起きてたの」

 とっくに寝ているものと思ったが、まったく同じ場所に同じ姿勢で寝転がったまま片目を開けていた。
 今にも瞼が落ちそうなのに、目を閉じず私が隣に腰を下ろすのを待っている。

「昼寝ぐらいはできそうね」
「私が来る前も寝てたでしょうに。もう少し活動しなさいよ」
「寝る子は育つのよ?」
「大して育ってるように見えないんだけど」

 どうして食べて寝ているだけなのにこんなに細いのだろう。
 棒のような手足は少し無茶をすればすぐに折れそうだし、ウエストにもヒップにも余分な肉がついていない。羨ましい限りだ。
 寝る子といえば、猫は寝子からきているという話を聞いたことがある。
 なるほど、こうしていると猫のようだ。
 日向ぼっこを楽しむ満腹の猫。茶トラか、三毛か。お腹の白い猫だろう。
 そんなことを考えていると、つい、手が伸びた。

「……何」
「そこにお腹があったから」
「は?」

 心底鬱陶しそうな目で見られたが、払い除けられたりはしない。いつもなら甲でぺちんとやられるのに。
 調子に乗ってすべすべとした感触を楽しんでいると、手首を掴まれた。
 機嫌を損ねたか。
 慌てて手を引っ込めようとすると、逆にぐいと引き寄せられた。
 霊夢はその勢いでくるりと上下を入れ替え、私を畳の上に組み敷いた。

「実はね、咲夜。さっきのお昼、ちょっと物足りないなーと思ってたのよ」
「え、あ、そうなの?」

 普段より多めに作ったつもりだったのだけど、どうやらそうでもなかったらしい。

「うん。だからさ」

 ちろ、と覗く舌が艶かしい。
 濡れた舌でゆっくりと唇を舐め、薄く微笑んだ。

「足りない分、食べさせて?」
「うん、美味しい」
「満足いただけたようで何より」
「あんた和菓子作りも上手いのね」
「今回が初めてなんだけどね」
「え、そうなの?」
「食べる人がいないので」
「ふーん。じゃあさ、私に作ってよ」
「……気が向いたら、ね」



帰ってすぐ図書館で和菓子のレシピ調べる咲夜さん。
足りないのは甘味でした。

どうしても霊夢さんがいちゃいちゃしてくれないんです…。
文羽
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
なんて甘い和菓子なんだ……
霊夢さんのお腹すべすべ可愛いです
2.奇声を発する程度の能力削除
良かったです