宴会の終わりの夜。
丁度酔いも回りつつ眠気も中々に良い感じ。
布団にダイビングして太陽が頂点に昇っても、お布団呪縛から逃れられないくらいには。
片付け? もちろん素敵な巫女様に任せていますよそりゃあもう。さてさて、このままばたんきゅー……
何故我が家に布団が敷かれていないのか。酔いも完全に醒める。今までちょっとの間……かどうかは分からないが、片付けていないはずのものがない。ざっくばらんに言うと紅霧異変から……最新の異変まで……
いやそんなことはどうでもいいです。問題はあれです。私の部屋に誰かが忍び込んだということになります。この天狗の追跡能力を舐めているとしか思えません。空を飛べば幻想郷一……かどうかは置いといて中々に速いはず。隣の部屋でばさりという音が聞こえました。これは怪しい。どう考えても侵入者ですね。さてどんな罰を与えてあげましょうか。
「さぁさぁ! 天狗の宿を荒らす愚か者……は……? 椛?」
「ナンデショウカ、シャメイマルサマ」
わー完全に棒読みだー。あれ……この時間に入ってくるということは……なるほど。実は私のことが……きゃっ。
「きゃっ。じゃないですよ。貴女が掃除しろって言ったんじゃないですか」
あれ、私そんなこと言ったかしら。何て言うと今すぐにでも斬りかかられそうな空気が流れて来ました。あーどうしようかなーうーん。
「椛……いや、犬走。大義ご苦労であった。あっはっは」
「……何ですか。ふざけてるんですかそれ……」
う、対応を間違えちゃったか。……違う良く見るんだ……あの椛の頬に朱が差した顔を……心なしか椛の身体が揺れている! 行ける!
「そう言うな……犬走椛……私は嬉しいんだ」
そしてぐいっと引き寄せる。コレは勝ちましたね。ほら椛があんなに……
「くっ、いいかげんにしろ射命丸! ……はっ失礼しましたシャメイマルサマ」
「あー上司にタメ口言ったーわーるいんだー悪いんだーてーんまさまに言ってやろうー!」
「何ですかそれは! だいたい貴女が酔っ払い過ぎなんですよまったくもう」
「んーいいじゃない。少しは甘えさせてよーもーみーじー」
「うぅ、お酒くさいですよ本当に……」
とか言いつつもちゃっかり、膝枕してくれるのはいい子ですねーうふふ。あーふかーふかー……
「子どもですか本当に」
「ううん、椛だから甘えるの。……なんてね」
冗談っぽく言ってみよう。どうせ酔いに任せているだけだし。朝日が昇れば全てリセット。いつも通りの関係ね。
「そんなこと言って……いいですよ。別に」
あ、拗ねた。もうほんとうに可愛いなぁ。
「どうせ明日になったらあれですよね? お酒で忘れてるんですから」
……まさかバレてるのかなー……ちょっと気まずい……急に流れる冷たい汗が非常に気持ち悪い。
「でもいいですよ。いつかは……日常でもこういう風に……」
なんか微妙に罪悪感が湧いてきたので寝ることにしよう。寝息を立てるふりをすると、温かい手が額の汗をぬぐい取ってくれた。涼しげな風が吹き抜ける。換気でもしてくれていたのだろうか。今度はいつか……優しくしてあげよう。そんな思考を重ねながら微睡みに身を委ねた。
朝になるとそこに椛はいなかった。しっかりと布団に入ってるではないか。私が自力で……いや考えにくい。じゃあ椛が……そう考えるとやっぱり犬くさいです本当に。その布団にくるまりもう一度眠ることにしよう。
丁度酔いも回りつつ眠気も中々に良い感じ。
布団にダイビングして太陽が頂点に昇っても、お布団呪縛から逃れられないくらいには。
片付け? もちろん素敵な巫女様に任せていますよそりゃあもう。さてさて、このままばたんきゅー……
何故我が家に布団が敷かれていないのか。酔いも完全に醒める。今までちょっとの間……かどうかは分からないが、片付けていないはずのものがない。ざっくばらんに言うと紅霧異変から……最新の異変まで……
いやそんなことはどうでもいいです。問題はあれです。私の部屋に誰かが忍び込んだということになります。この天狗の追跡能力を舐めているとしか思えません。空を飛べば幻想郷一……かどうかは置いといて中々に速いはず。隣の部屋でばさりという音が聞こえました。これは怪しい。どう考えても侵入者ですね。さてどんな罰を与えてあげましょうか。
「さぁさぁ! 天狗の宿を荒らす愚か者……は……? 椛?」
「ナンデショウカ、シャメイマルサマ」
わー完全に棒読みだー。あれ……この時間に入ってくるということは……なるほど。実は私のことが……きゃっ。
「きゃっ。じゃないですよ。貴女が掃除しろって言ったんじゃないですか」
あれ、私そんなこと言ったかしら。何て言うと今すぐにでも斬りかかられそうな空気が流れて来ました。あーどうしようかなーうーん。
「椛……いや、犬走。大義ご苦労であった。あっはっは」
「……何ですか。ふざけてるんですかそれ……」
う、対応を間違えちゃったか。……違う良く見るんだ……あの椛の頬に朱が差した顔を……心なしか椛の身体が揺れている! 行ける!
「そう言うな……犬走椛……私は嬉しいんだ」
そしてぐいっと引き寄せる。コレは勝ちましたね。ほら椛があんなに……
「くっ、いいかげんにしろ射命丸! ……はっ失礼しましたシャメイマルサマ」
「あー上司にタメ口言ったーわーるいんだー悪いんだーてーんまさまに言ってやろうー!」
「何ですかそれは! だいたい貴女が酔っ払い過ぎなんですよまったくもう」
「んーいいじゃない。少しは甘えさせてよーもーみーじー」
「うぅ、お酒くさいですよ本当に……」
とか言いつつもちゃっかり、膝枕してくれるのはいい子ですねーうふふ。あーふかーふかー……
「子どもですか本当に」
「ううん、椛だから甘えるの。……なんてね」
冗談っぽく言ってみよう。どうせ酔いに任せているだけだし。朝日が昇れば全てリセット。いつも通りの関係ね。
「そんなこと言って……いいですよ。別に」
あ、拗ねた。もうほんとうに可愛いなぁ。
「どうせ明日になったらあれですよね? お酒で忘れてるんですから」
……まさかバレてるのかなー……ちょっと気まずい……急に流れる冷たい汗が非常に気持ち悪い。
「でもいいですよ。いつかは……日常でもこういう風に……」
なんか微妙に罪悪感が湧いてきたので寝ることにしよう。寝息を立てるふりをすると、温かい手が額の汗をぬぐい取ってくれた。涼しげな風が吹き抜ける。換気でもしてくれていたのだろうか。今度はいつか……優しくしてあげよう。そんな思考を重ねながら微睡みに身を委ねた。
朝になるとそこに椛はいなかった。しっかりと布団に入ってるではないか。私が自力で……いや考えにくい。じゃあ椛が……そう考えるとやっぱり犬くさいです本当に。その布団にくるまりもう一度眠ることにしよう。
>甘える文を書きたかった。
その欲望、開放しろ・・・!