Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

私に記憶

2013/01/11 01:07:05
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「青娥、調子が悪かったら来てもいいって言った」

「どうしたの芳香ちゃん。また腕の腱でも切れたりした?」

「何か変なものが見える」

「視神経でもイカれたのかしら、何が見えるの?」

「青娥の前で血だらけになってて動けない私、すっごい怖い」

「……そう、大丈夫よ。それはただの幻覚。今の芳香ちゃんには血なんて一滴も流れてないでしょ?」

「本当だ、青娥凄い」

「すぐに直してあげるわ。そこの寝台に寝なさい。もう二度と見ないようにしてあげる」

「うん、青娥ありがとう」













「さて、もう意識も無いかしら」

「チッ、記憶の消去が甘かったか。これ以上術をかけるとあっぱらぱーになるけど、致し方無いかしらね」

「大丈夫よ、貴女が怖いことは全て忘れさせてあげる。今の貴女は私だけを見てればいいのだから」
芳香は本当に怖かった。

なにせ、体が動かなければ青娥を守ることが出来ない。

青娥のために強くなりたい、そんなことを思いながら瞳を閉じた。

その思いすら主人の手によって消されてしまうことも知らないままに。
びく
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
最初に感じたのは「何これ恐あ!」で、後書きで一気に切なくなりました。
2.名前が無い程度の能力削除
短い中に味わいがあって好き
3.奇声を発する程度の能力削除
短いけれど良いですね
4.名前が無い程度の能力削除
切ないな、芳香の気持ちは青娥に届かないで終わるのか。