「どうしてアイツに勝てないんだろうなぁ、はぁ」
「理由を知りたいかしら」
「わっ、ゆ、紫!」
「そんなに驚くことないじゃない」
「人が着替えているときに出てくんな!」
「あらあら」
「な、なんだよ」
「お子様な下着ね」
「あんまり見るのは失礼なのぜ!」
「どうせアリスにはいっつも見せてるんでしょ」
「そそそそそそそんなことないのぜ!」
「図星ね」
「ちがう!!」
「その顔は図星ね」
「う、うるさいのぜ!!!もう出ていけなのぜ!!」
「そんなに邪険にしていいのぉ?」
「うっさい!!もう出ていけ!!」
「せっかく勝てない理由を教えてあげようと思ったのに」
「え」
「知りたくない?」
「な」
「あんたが霊夢に勝てない理由」
「!!!」
「魔理沙冷たいから教えたあげなーい」
「言ってくれ」
「えー」
「言ってくれ頼む!お願いだ!」
「そんなに霊夢に勝ちたいの?」
「……(コクン)」
「そんなに?」
「(コクコク)」
「そんなにそんなに?」
「(コクコクコクッ)」
「魔理沙ちゃん傷つくかもしれないわよ」
「(コクコク……)え?」
「いいの?」
「……」
「知ったらきっと傷つくわ」
「い、意味がわからないのぜ」
「それでもいいのね」
「な、なんだよ、もったいぶってないで言えよ」
「じゃあ言うわね」
「……(ゴクリ)」
「あなたが霊夢に勝てない理由、それはね」
「それは……」
「それは……」
「ああもう早く言えっての!」
「当たり判定よ」
「……」
「当たり判定」
「は?」
「当たり判定」
「な、なんだそれ」
「知らないの?」
「しらねーぜ」
「そう」
「聞いたこともない」
「そう」
「なんなのぜ、その当たり判定っていうのは」
「本当に知らないのね」
「知らん!」
「そう」
「で、その当たり判定って奴はいったい何なのぜ」
「知りたい?」
「おう」
「聞いたら後悔するかもしれないわよ」
「またそれか」
「今度は本気」
「いいから教えろよ」
「いいの?」
「いいから教えろっての」
「後悔しない?」
「ああもうもったいぶってないで早く言えよっ」
「じゃあ言うわね。端的に言うと、当たり判定とは……
そう、デブ度」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……は?」
「デブ度」
「な、ど、どういうことだよ…」
「デブ度」
「い、意味がわからないのぜ」
「デブ度」
「だから!!意味がわからないってば!!」
「魔理沙最近太ったんじゃない?」
「!!!」
「あら図星?」
「し、失礼なのぜ!!これでも毎日筋トレしてるのぜ!!」
「あらでも多分太ったわね」
「!!!!」
「お腹のあたりがぷにぷにね」
「お前に言われたくないのぜ!!!!」
「失礼ね、私の当たり判定は霊夢並よ。つまりは霊夢ほどスリムなの」
「意味がわからないのぜ!!いきなり失礼すぎるぜお前!!」
「前置きしたじゃない、ちゃんと」
「いきなり人のことデブデブって!!」
「あら、霊夢に勝てない理由はそれよ」
「意味がわからないのぜ!!」
「じゃあわかるように説明してあげるわ。耳かっぽじって聞きなさい」
「……」
「当たり判定…それは体の面積に比例する」
「……」
「それが小さければ小さいほど、弾には当たらない」
「……」
「弾幕ごっこにおいて、非常に重要な要素よ」
「……」
「霊夢は極端にそれが小さい、つまりはスリムってこと」
「……どういうことだよ」
「わかりやすく言えば、霊夢がすりぬけられるスキマを、魔理沙はすりぬけられない」
「!!!」
「そういう場面が多いということよ」
「な、な」
「どう、図星でしょ」
「そんなことっ」
「霊夢ならかわせる弾幕を、貴方はかわすことができない」
「ちがうっ」
「心当たり、あるでしょ」
「ないのぜ!そんなもんないのぜ!!」
「たとえばそう、永夜Exのもこたんに会う一歩手前の安置」
「!!!」
「あの安置、霊夢なら」
「あ、あ」
「霊夢ならそこで動かなければ避けられる」
「……ッ」
「でも魔理沙、貴方にはそれができない」
「ち、ちがっ」
「あなたが霊夢と同じことをしたらピチュって終わる!!」
「!!!」」
「理由は体の面積が霊夢より大きいから!!」
「!!!!!」
「つまりデブ度が高いという事!!!」
「!!!!!!!!!」
「魔理沙、聞いて」
「……」
「霊夢はね、食べ物がないのよ」
「……」
「神社に食べ物がない」
「や、やめてくれ」
「全然ないのよ」
「もうわかったからやめてくれ…!」
「だからあんなにやせてるの。体の面積が小さいの」
「わかったから、もうわかったから」
「毎日アリスが作ったクッキーを食べているあなたとは違うの!!」
「!!」
「その顔図星ね!毎日食べているんでしょ!」
「!!!」
「にゃんにゃんした後食べてるんでしょ!!!はい、あーんとか言って食べてるんでしょ!!」
「!!!!!!」
「だからデブ度が高いのよ!!端的に言うと霊夢より太いの!!」
「!!!!!!!!」
「これでわかったかしら…あなたが霊夢に勝てない理由」
「……」
「貴方とはハングリー精神が違うのよ」
「うぅっ、うぅっ」
「ショックよね」
「うぅっ、うぅっ」
「わかるわ。思春期だもの。仕方ないわよね」
「うぅっ、うぅっ、うぅぅ」
「でもね魔理沙、泣いている暇なんてないわ」
「ひっく、ひっく」
「そんな暇あったらダイエットしなさい」
「だって、だってぇ」
「今日からおやつ抜き」
「ひっく、ひっく」
「ごはんも腹八分目」
「うっ、うぅっ(コクリとうなずく)」
「いい子ね魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「というわけで魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「このクッキー、全部もらうわね」
「ひっく、ひっく」
「いいわね」
「ひっく、ひっく」
「手を放しなさい」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「よしよしいい子。スリムになったら、きっと霊夢に勝てるわね。それまでの我慢よ」
「うっ、うぅっ」
「それまでアリスにも言っておくから。クッキーはゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「クッキー焼いたら、ゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「いいわね」
「うぅっ、うぅっ(コクリ)」
「紫―、あんた最近クッキーばっか持ってくるわね、どうしたの?」
「んー、ちょっと最近ゆかりんお菓子作るの趣味で☆」
「☆とかきめぇわ。てかこのクッキー、アリスの家のに似てるわね」
「丁度レシピもらったのよ、おいしいでしょ」
「そうねぇアンタが作ったにしては」
「それどういう意味よー」
「そのまんまよ」
「霊夢ってば冷たいわねぇ」
「冷たくないわよ、あ、一個食べちゃお」
「そうかしら」
「ふつーね、ぱくっ」
「そんなところも好きだけどね」
「ふーん、もしゃもしゃ」
「あ、照れてる照れてる」
「照れてないわよ、もしゃもしゃ」
「つれなわねぇ」
「いつものことよ、もしゃもしゃ」
「そういうことにしておくわね。私も一個食べちゃおー、ぱくっ」
「もしゃもしゃ」
「もしゃもしゃ」
「もーしゃもしゃ」
完
「理由を知りたいかしら」
「わっ、ゆ、紫!」
「そんなに驚くことないじゃない」
「人が着替えているときに出てくんな!」
「あらあら」
「な、なんだよ」
「お子様な下着ね」
「あんまり見るのは失礼なのぜ!」
「どうせアリスにはいっつも見せてるんでしょ」
「そそそそそそそんなことないのぜ!」
「図星ね」
「ちがう!!」
「その顔は図星ね」
「う、うるさいのぜ!!!もう出ていけなのぜ!!」
「そんなに邪険にしていいのぉ?」
「うっさい!!もう出ていけ!!」
「せっかく勝てない理由を教えてあげようと思ったのに」
「え」
「知りたくない?」
「な」
「あんたが霊夢に勝てない理由」
「!!!」
「魔理沙冷たいから教えたあげなーい」
「言ってくれ」
「えー」
「言ってくれ頼む!お願いだ!」
「そんなに霊夢に勝ちたいの?」
「……(コクン)」
「そんなに?」
「(コクコク)」
「そんなにそんなに?」
「(コクコクコクッ)」
「魔理沙ちゃん傷つくかもしれないわよ」
「(コクコク……)え?」
「いいの?」
「……」
「知ったらきっと傷つくわ」
「い、意味がわからないのぜ」
「それでもいいのね」
「な、なんだよ、もったいぶってないで言えよ」
「じゃあ言うわね」
「……(ゴクリ)」
「あなたが霊夢に勝てない理由、それはね」
「それは……」
「それは……」
「ああもう早く言えっての!」
「当たり判定よ」
「……」
「当たり判定」
「は?」
「当たり判定」
「な、なんだそれ」
「知らないの?」
「しらねーぜ」
「そう」
「聞いたこともない」
「そう」
「なんなのぜ、その当たり判定っていうのは」
「本当に知らないのね」
「知らん!」
「そう」
「で、その当たり判定って奴はいったい何なのぜ」
「知りたい?」
「おう」
「聞いたら後悔するかもしれないわよ」
「またそれか」
「今度は本気」
「いいから教えろよ」
「いいの?」
「いいから教えろっての」
「後悔しない?」
「ああもうもったいぶってないで早く言えよっ」
「じゃあ言うわね。端的に言うと、当たり判定とは……
そう、デブ度」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……は?」
「デブ度」
「な、ど、どういうことだよ…」
「デブ度」
「い、意味がわからないのぜ」
「デブ度」
「だから!!意味がわからないってば!!」
「魔理沙最近太ったんじゃない?」
「!!!」
「あら図星?」
「し、失礼なのぜ!!これでも毎日筋トレしてるのぜ!!」
「あらでも多分太ったわね」
「!!!!」
「お腹のあたりがぷにぷにね」
「お前に言われたくないのぜ!!!!」
「失礼ね、私の当たり判定は霊夢並よ。つまりは霊夢ほどスリムなの」
「意味がわからないのぜ!!いきなり失礼すぎるぜお前!!」
「前置きしたじゃない、ちゃんと」
「いきなり人のことデブデブって!!」
「あら、霊夢に勝てない理由はそれよ」
「意味がわからないのぜ!!」
「じゃあわかるように説明してあげるわ。耳かっぽじって聞きなさい」
「……」
「当たり判定…それは体の面積に比例する」
「……」
「それが小さければ小さいほど、弾には当たらない」
「……」
「弾幕ごっこにおいて、非常に重要な要素よ」
「……」
「霊夢は極端にそれが小さい、つまりはスリムってこと」
「……どういうことだよ」
「わかりやすく言えば、霊夢がすりぬけられるスキマを、魔理沙はすりぬけられない」
「!!!」
「そういう場面が多いということよ」
「な、な」
「どう、図星でしょ」
「そんなことっ」
「霊夢ならかわせる弾幕を、貴方はかわすことができない」
「ちがうっ」
「心当たり、あるでしょ」
「ないのぜ!そんなもんないのぜ!!」
「たとえばそう、永夜Exのもこたんに会う一歩手前の安置」
「!!!」
「あの安置、霊夢なら」
「あ、あ」
「霊夢ならそこで動かなければ避けられる」
「……ッ」
「でも魔理沙、貴方にはそれができない」
「ち、ちがっ」
「あなたが霊夢と同じことをしたらピチュって終わる!!」
「!!!」」
「理由は体の面積が霊夢より大きいから!!」
「!!!!!」
「つまりデブ度が高いという事!!!」
「!!!!!!!!!」
「魔理沙、聞いて」
「……」
「霊夢はね、食べ物がないのよ」
「……」
「神社に食べ物がない」
「や、やめてくれ」
「全然ないのよ」
「もうわかったからやめてくれ…!」
「だからあんなにやせてるの。体の面積が小さいの」
「わかったから、もうわかったから」
「毎日アリスが作ったクッキーを食べているあなたとは違うの!!」
「!!」
「その顔図星ね!毎日食べているんでしょ!」
「!!!」
「にゃんにゃんした後食べてるんでしょ!!!はい、あーんとか言って食べてるんでしょ!!」
「!!!!!!」
「だからデブ度が高いのよ!!端的に言うと霊夢より太いの!!」
「!!!!!!!!」
「これでわかったかしら…あなたが霊夢に勝てない理由」
「……」
「貴方とはハングリー精神が違うのよ」
「うぅっ、うぅっ」
「ショックよね」
「うぅっ、うぅっ」
「わかるわ。思春期だもの。仕方ないわよね」
「うぅっ、うぅっ、うぅぅ」
「でもね魔理沙、泣いている暇なんてないわ」
「ひっく、ひっく」
「そんな暇あったらダイエットしなさい」
「だって、だってぇ」
「今日からおやつ抜き」
「ひっく、ひっく」
「ごはんも腹八分目」
「うっ、うぅっ(コクリとうなずく)」
「いい子ね魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「というわけで魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「このクッキー、全部もらうわね」
「ひっく、ひっく」
「いいわね」
「ひっく、ひっく」
「手を放しなさい」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「よしよしいい子。スリムになったら、きっと霊夢に勝てるわね。それまでの我慢よ」
「うっ、うぅっ」
「それまでアリスにも言っておくから。クッキーはゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「クッキー焼いたら、ゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「いいわね」
「うぅっ、うぅっ(コクリ)」
「紫―、あんた最近クッキーばっか持ってくるわね、どうしたの?」
「んー、ちょっと最近ゆかりんお菓子作るの趣味で☆」
「☆とかきめぇわ。てかこのクッキー、アリスの家のに似てるわね」
「丁度レシピもらったのよ、おいしいでしょ」
「そうねぇアンタが作ったにしては」
「それどういう意味よー」
「そのまんまよ」
「霊夢ってば冷たいわねぇ」
「冷たくないわよ、あ、一個食べちゃお」
「そうかしら」
「ふつーね、ぱくっ」
「そんなところも好きだけどね」
「ふーん、もしゃもしゃ」
「あ、照れてる照れてる」
「照れてないわよ、もしゃもしゃ」
「つれなわねぇ」
「いつものことよ、もしゃもしゃ」
「そういうことにしておくわね。私も一個食べちゃおー、ぱくっ」
「もしゃもしゃ」
「もしゃもしゃ」
「もーしゃもしゃ」
完
というか、多分いくら痩せても当たり判定変わらないですよねやだー
良いゆかれいむ、マリアリでした