Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

秘封で48手 せかんど

2012/11/06 20:12:32
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「つっ……」
「どうしたのメリー」
「紙で指を切ったのよ」
「あらあら大丈夫」
「蓮子が舐めてくれたら平気になるかも」
「お安い御用よ」
「ありがとう蓮子」


「レポートが終わらないわ」
「私も……」
「なんでこんな時間にやってるのかしら」
「時間は有限ということよメリー」
「なら蓮子といちゃいちゃするのも時間に限りがあるのね」
「それは心惹かれるけど、あとでね」


「うーん」
「どうしたの蓮子」
「リップ忘れちゃって唇の乾燥が気になるのよ」
「普通のスティックタイプと指で塗るタイプどっちがいい?」
「どっちでもいいけど……自分で出来るから」
「ちぇー」


「寒くなって来たわね。そろそろコート着た方がいいかも」
「ん」
「なに蓮子」
「私に抱きつけばいつでも温かいわよ」
「もうバカ……」


「ねえ蓮子ピザって十回言ってみて」
「えーそれあれでしょ。まあいいやピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「はいこの肘はなんていうでしょう!」
「メリー」
「待って蓮子もう一回」


「うーんマンダム」
「なに蓮子」
「黒いストッキングごしに見える足って、こんなに素晴らしいの……」
「それよりあなたの三つ折り靴下の方が」
「お互いマニアックすぎね」


「メリーを戦隊もののカラーリングで例えるなら、ピンクね」
「存在がピンクとかそう言いたいの?」
「ううん。ただメリーが可愛いから」
「……蓮子嫌い」
「なんで!?」


「ふふふ……」
「どうしたの蓮子」
「バキバキ折れるシャーペンからはもうこれでおさらば! これを買ったのよ」
「あー擦ると消えるボールペンね」
「これで講義中のストレスさよならよ。私大勝利っ」
「良かったわね」
「ただ問題が一つ……」
「なに?」
「擦る力が強いのか紙が破れるのよ」
「蓮子……」


「冬と言ったら鍋ね」
「そうね」
「体が温まるし、お手軽だし」
「そうね……」
「どうしたの蓮子?」
「鍋は鍋でもジンギスカンじゃない!」
「じゃあちゃんこ鍋にする?」
「なんでマイナーな鍋なのよ!」
「美味しいじゃない」

10
「短期のバイトを始めたのよ蓮子」
「へーなにこの時期だしお歳暮関係?」
「のハムを箱詰めするやつ。立ち仕事って疲れるわね」
「メリーって人と関わるバイト嫌がりすぎよ」

11
「学部の子たちと遊びにいくの。楽しみだわ」
「あれメリー私以外に友達居たの?」
「蓮子……」
「あ、私はメリーのそばに居たいからへばりついてるんだけど」
「じゃあこの間同じ学部の女の子たちと呑んでいたのは?」
「あーそれは」
「ねえ」
「えーとごめんちゃい」
「可愛い子ぶってもダメ」

12
「全快おめでとうメリー」
「ありがとう」
「しかし長い間隔離って大変だったでしょ?」
「そうね……ところで蓮子」
「ん?」
「もう一度二年生をやり直したいとか思わない?」
「メリーまさか……!?」

13
「不思議ねえ」
「ほんと不思議ね……」
「なんでメリーはおんなじ量食べてて、現状維持なのよ」
「体質の差ってやつかしらね」
「この伊弉諾物質」
「私、不思議生物!?」

14
「うんこれでよし。はい蓮子あげる」
「これメリーがお気に入りのブラウスじゃないどうしたの」
「最近不埒な輩が多いから、蓮子に触れただけで電撃が流れる特注品を作ったの」
「愛が重いわメリー」

15
「風邪を引いたわ……」
「大丈夫メリー今日はあったかくして栄養とって休むのよ」
「分かっているけど……」
「どうしたの不服そうな顔して」
「それで、なんで蓮子看病してくれないのよ」
「してるじゃないほら」
「ヴィックス○ェポラッブを塗るのが!?」
「さあ、容赦ない私の優しさ受け取りなさい!」
「やめ……ひゃあん」

16
「相変わらずメリーは活字中毒者ねえ。こんなのどこがいいんだか」
「そういう蓮子こそ暇だからって数式がりがり解いてるじゃないの数学中毒者」
「失礼ね。メリーの可愛いさを証明してるだけよ」
「私は蓮子の可愛さに合う言葉を探しているだけよ」
「どっちもどっちか……」
「みたいね」

17
「近所に猫カフェが出来たのよ蓮子」
「行ってみましょうか」
「そうね」
(にゃーにゃー言ってる蓮子を見るために!)
(にゃーにゃー言うメリーを見るために!)

18
「蓮子っていつもネクタイしてるけどなんで? 服の趣味」
「決まってるじゃない」
「え?」
「メリーを縛る為よ」
「や、優しくしてね」

19
「お昼は何を食べようかなー。豪華に日替わり定食なんていいかも」
「そうね。久々に定食もいいわね」
「でも、結局……」
「いつものメニューなのよね」
「安さには学生は勝てないのよメリー」
「真実だわ」

20
「最近お風呂に入浴剤を入れるのがブームなの」
「ほう女子力高いじゃないメリー」
「でしょー」
「それでどんな種類のなの?」
「柚子と森の香りかな」
「普通ね」
「あと草津の湯」
「渋っ!」

21
「メリー料理のさしすせそって言える?」
「えーとさは砂糖でしは塩? すは酢で、せは洗剤で、そは分からないわ。それがどうしたの」
「ううん。この筑前煮の味が決まった理由が分かったの」
「え? え?」

22
「大学生にもなると多少の事じゃ驚かなくなるわねメリー」
「……この間、定年間近の教授がラブホに入って行くのを見たわ」
「へーまあそんなの驚きにならないじゃない」
「同じ学部の男子に連れられても?」
「ノーコメントで」

23
「一人暮らしのネックは作った料理が余ってしまうってこと」
「そうねメリー」
「だから、これは仕方ないことなのよ」
「だからってジンギスカンを弁当で持って来ないでよ。メリー」

24
「はー」
「どうしたのメリー」
「この間ストックしていた醤油が無くなったから近所のスーパーで買ったのよ」
「うん」
「その隣の薬局の方が安かったの」
「ドンマイ」

25
「ふあー」
「ふあー」
「あくびって移っちゃうね。恥ずかしい」
「昨日は朝方まで頑張ってたんだし、仕方ないわよ蓮子」
「なんだろ少しエロチックな響き……」
「思春期の男子みたいよ。実際は課題やってたから」

26
「この間友人の結婚式があったの」
「それはおめでたいわね」
「でもねメリー」
「ん?」
「友人だと思っていたけど、私には招待状が届かなかった」
「し、親戚だけだったんじゃない?」
「他の友人は呼ばれてた」
「蓮子、今日は飲みましょう朝まで」

27
「きゃっ!」
「……」
「もうエッチな風ね。蓮子固まってどうしたの?」
「メメメ、メリーパパパパンツ!」
「ただのティーバックじゃない。ラインが気になるし……」
「パンツは穿き心地で選びなさいっ!」
「あーだから蓮子のストラップのコットンとかのなのね」
「なんで知ってるの!?」

28
「……」
「蓮子」
「……」
「蓮子ってば!」
「……」
「冷蔵庫に入ってたプリン食べたことは謝るから、トイレから出てきてー!」

29
「もうすぐクリスマスね」
「あ、メリークリスマスケーキ安いとこ探して予約しておいたから」
「一緒に過ごすこともう決定なのね」
「あたり前田のクラッカー」
「古い。でも、私もそのつもりでシャンメリー予約しちゃった」

30
「久々にカラオケに来たけど……」
「あったまてっーかてーか♪ さえてぴっかひーか」
「なんで蓮子ってこんな曲しか歌わないのよ」
「そういうメリーはあまぎ越えとかでしょーが」

31
「新商品のジュースが不味くてもう飲めない……」
「だから定番を買っておけばいいと言ったのに蓮子」
「だって……爽やかな山々の味とか抽象的すぎて気になったんだもの」
「完璧入浴剤のネーミングよねそれ」

32
「うーさむさむ!」
「ケープだけじゃこの季節は辛いんだから上着を着たら?」
「それだと負けたような気がするのよ。私、高校生の時とかマフラーだけで真冬過ごしてたから」
「小学校の短パン小僧か」

33
「この間外国人に道を聞かれたのよ」
「ほうほう」
「全部日本語で説明した自分がいたの……」
「すっかりジャパニーズねメリー」
「なんだろうこの敗北感」

34
「最近の洗濯洗剤は香りが良い物がたくさんあって迷うわー」
「柔軟剤でしょメリー」
「え? だってこれ凄くいい匂いがするわよ」
「それボー○ド」
「え?」

35
「おはようメリー」
「おはよう。どうしたの体ビショビショじゃない」
「傘さしてたんだけど、横から車にさーもう最悪」
「それはご愁傷様ね。どうするのそれで講義受けるの?」
「多分後輩の女の子にたかれば大丈夫」
「流石蓮子そこに痺れる憧れるう!」
「いや、ただ単に向こうがついて来ただけだから」

36
「メリーの制服姿がみたい」
「あまり面白くないと思うわよ」
「みたい!」
「ど、どうかしら?」
「Oh……」
「久しぶりに着るから胸のところがキツいわね」
「Oh……!」

37
「あれ蓮子珍しい。煙草吸ってる」
「あーなんか貰った」
「違法のじゃないわよね」
「失礼なきちんと合法健全な煙草だから」
「ふーん」
「メリー煙草嫌いじゃなかったけ?」
「蓮子が吸ってるならいいの」
「なにそれ」

38
「温泉行きたい」
「唐突ね蓮子」
「最近肩がバキバキでね」
「マッサージしてあげようか?」
「メリー腕力ないからいい」
「本音は」
「どさくさに紛れて胸触るでしょ」
「なんのことかしら」

39
「婚活か……」
「まさか蓮子、婚活する気が」
「ないから」
「それはそれで良いのか分からないわ」
「婚活って要は人生のパートナー探しでしょ?」
「そうね」
「私の人生のパートナーはメリーだもん」
「蓮子……」

40
「メリー手相見てあげようか」
「うんお願い」
「……」
「蓮子」
「な、なに」
「手を繋ぎたいならそう言ってよ」
「やだ照れくさい」

41
「メリー聞いて。この間結婚式に呼んでくれなかった友人の話なんだけど」
「止めて蓮子悲しくなるから」
「後輩が私に群がるのが怖かったからだって」
「蓮子ってあれよね女子校だっけ?」
「違う共学」

42
「雨が降ってきたわ」
「私の傘に入るメリー」
「お願いしてもいい?」
「メリー」
「なに蓮子」
「なんで腕を組むの」
「相合い傘だから」
「相合いの漢字が違うような気がする……」

43
「たまにはお店のラーメンも悪くないわね」
「そうね」
「メリー注文決まった?」
「豚骨ラーメンバリカタで」
「メリー……それ女子としていいの?」
「いいじゃない。食の好みなんて」
「まーね。あ、注文お願いします。ネギラーメンバリとチャーシュー麺の背脂マシとネギマシで」
「蓮子!?」

44
「うーん」
「レポート大変だねメリー」
「ええ、教授の出したテーマがまた困難極まりないの」
「どんなの?」
「セクシーな女性かキュートな女性どっちが好きなのか」
「……難問ね」

45
「私メリーの匂いが好きなのよ。柑橘系っていうか甘い感じの匂いが」
「そうありがとう蓮子」
「なのに……なんで今日は香ばしい匂いなの」
「朝食作るときに、ごま油ぶちまけちゃって多分それね」
「なるほど」
「おかずが麻婆茄子だったし」
「なんでそのチョイスにしたの」

46
「愛しているって言った分だけ軽くなるって思わない」
「確かに」
「だからメリー」
「うん」
「抱きついてスリスリすれば愛情表現になるよね」
「動物的だけど、大歓迎よ。どんとこい」

47
「二日酔いが辛い」
「大丈夫蓮子」
「なんで同量飲んだメリーはあっけらかんとしてるわけ?」
「そこは日本人との差よ」
「メリーが外人なんだー感じたわ」
「今更!?」

48
「48個目ね蓮子」
「そうね」
「さて煩悩の数は108だけど前回の合わせてもまだ足りないわね」
「んーでも次に48個やったら、多すぎだからこれくらいがいいんじゃない?」
「まあ、数を気にしないのも大切よね」
「それにね蓮子」
「ん?」
「ちょうど96回目なのよこれ」
「それがなに?」
「背中合わせの人に見えないかしらこの数。もしくはシッ「強引なネタねメリー」
煩悩の数だけ続けられたらいいですね。
新作おめでとうございます。
やまだ士郎
コメント



1.山猫削除
蓮メリちゅっちゅ!(挨拶
さくさくと読めて日常のなかにあるイチャイチャで満足です。もう結婚すればいいのにね、この二人は。
2.名前が無い程度の能力削除
引き出しの多さがすごい……
秘封っぽいなーと、私の抱いている秘封像でした。ヒフーン。
黒ストは最高ですね!
3.奇声を発する程度の能力削除
凄いですね
4.名無しな程度の能力削除
ちゅっちゅ!
5.名前が無い程度の能力削除
こういう完成度高いのは続いてほしい