Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

地霊殿の妖怪

2012/10/29 20:57:58
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古明地こいしは地霊殿に住む妖怪である。

彼女はすばらしい妖怪的な感性を持っており、地底にある嫌われ芸術愛好会の中でもアイドルにして天才の一人として賞賛されていた。

「顔が溶けてぐちゃぐちゃになった死体や体の部品、目や間接などが折れ曲がった死体しゅーるラブチックですてき」と言う彼女の発言はまたたくまにしゅーるラブチックという言葉を怨霊と死体中に流行らせたものだった。

そのときの様子を同じ嫌われ芸術愛好会の火焔猫燐さん(火車)はこう語った。
「いやあたいの怨霊と死体がみんなその言葉を使っていて驚いたよ。『生前はしゅーるラブチックじゃなかった』とか『しゅーるラブチックってうまいのか?』とか『輝夜め、今度こそしゅーるラブチックに殺してやる。ところでここはどこなんだ?』とかね。それでしゅーるラブチックって言葉はどういう意味なのかとさとり様に聞いたんだ。もちろん心の中でだよ。そしたらさとり様はため息をついて『よかった。あなたまで正気じゃなかったらどうしようかと思ったわ。誰を見てもしゅーるラブチックしゅーるラブチックばかり聞こえるのよ。お空なんて「しゅーるラブチックでフュージョンし尽くすがいい!」なんて言ってたのよ。まあ恐怖催眠術で元に戻したけど。きっとこいしの言葉だからそれだけみんなの無意識に残ったのね。ちなみに意味は知らないわ。こいし本人に聞いて頂戴』
そいうわけでこいし様に聞いてみたところ『んー適当に言ったから私もわかんなーい』
まったく(死体の)骨折り損の(怨霊が)くたびれ儲けとはこのことだね」

パルスィは一言「妬ましい」と言った。もちろん独り言である。


古明地こいしは地霊殿に住む妖怪である。

彼女はすばらしい妖怪的な感性を持っており、地底にある嫌われ哲学愛好会のなかでもカリスマ的な哲学者にしてお菓子愛好家だった。

「人間の殺戮の仕方でひときわ目を引くのは、お菓子の家を使ったおびき寄せよね。ようするにお菓子の家ごと人間を食べちゃえるように計算してあるのよ。そこで人間はこう考えるわけ。『存在とはお菓子の家の住処である』ってね」

その日旧地獄街では鬼たちに大量のお菓子が届けられ「お願いだからこれで家を建ててください」と言うものが大量に現れた。鬼たちが話を詳しく聞くとどうやら地上で宿屋を開くとのことだった。そのときの様子を星熊勇儀さん(鬼)はこう語った。

「お菓子じゃなくて酒をもってこいって言ったんだよ。でもそれじゃだめなんだとさ。それでじゃ腕っ節で勝負して勝ったら建ててやるよって言ったらみんな逃げ出してなあ。ただ一人地霊殿とこの妖怪鴉だけはやるつもりだったらしいが、隣の猫が気絶させて連れ帰って行ったよ。仲間の鬼に事情を聞いて地霊殿のさとりに質問しに行ったんだが「(以下略)こいし本人に聞いてください」というわけだから許可をもらって古明地の妹に聞いてみたんだ。そしたら『妖怪にはロマンが必要なのよ。一度やってみたいじゃない。実を言うともうやってみたのよ。永遠亭にいるお姫様に許可をもらって竹林にある家をお菓子だらけにして中の人間ごと食べたのよ。とてもおいしかったわ』というわけで知らない妖怪からお菓子を飾られないように注意するようにという看板が竹林に立てられたらしい。まさに胃はお菓子ほどにものを言うってわけだね」

パルスィは一言「妬ましい」と言った。するとおなかの中からも「妬ましい」と声が聞こえた。


ほーよくてんしょーほーよくてんしょーしゅーるラブチックふじやまぼるけいのふじやまぼるけいのしゅーるラブチック……
はじめまして。愉快な地底妖怪たちです。
ほちょう帽子
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
もこたあああん!