Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

人生たまには地面に伏せることだってあります

2012/08/20 01:34:06
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 私は何故こんなことを!?


 瑠璃色のワンピースを土まみれにし匍匐前進をしていた慧音は、ふと我に返る。
 我に返って自身の滑稽な姿を自覚し、羞恥に苛まれ赤面する。
 落ち着け冷静に。と心の自分に言い聞かせ、慧音は事の起こりを思い出そうとした。

 寺子屋は休みであった。掘り出し物を目当てに古書店へと向かっていた。
 路地裏に差し掛かったところ、垣根の向こうに妹紅の姿を見かけた。
 里に来るなんて珍しいと思いつつ、声を掛けようとして思い止まった。
 見覚えのある人物が、妹紅に近づき話しかけたから。
 森近霖之助。雰囲気からすると、どうやら待ち合わせのようだ。
 それを認識した途端、慧音はなぜだか垣根に隠れるよう地面に突っ伏していた。

 慧音にそのつもりが無くても、出るに出られず仕方なく盗み聞きの形となってしまう。
 立ち話なら良かったのだが、二人して歩き出したので匍匐前進となってしまう。
 そこまでしても二人の会話は聞き取れず、慧音の努力は徒労でしかなく、
 馬鹿馬鹿しくなってきたところ、不意に妹紅の声が耳に届く。

「相談にのってくれて助かったよ。慧音の喜ぶ物、わからなくて」
「お役に立てたのならよかったけど。誕生日、来週だっけ」

 会話の内容がわかり、慧音はますます出られなくなってしまうわけで。







 
慧音先生がんばれ!
生煮え
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
イイ
2.名前が無い程度の能力削除
先生かわいいよ。
3.名前が無い程度の能力削除
そんなこともあるさ。にやにや。
4.名前が無い程度の能力削除
けーね可愛いよけーね