この作品は「悪魔の館に差し込む光 1」の続きとなっております。
そちらから読むことをお勧めします。
↓面倒だぜ!って方のためのあらすじ↓
・紅魔館で迷子なサニーちゃん
・フランドール「私と契約して、専属メイドになってよ!」
以上分かりにくいあらすじでしたー
本編どうぞ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(うぅ……もう許して……)
(はっはっは!見たか博麗の巫女、これが私達妖精の本気よ!)
(これは降参するしか………なんて言うとでも思ったの?図に乗るのもいい加減に……しなさい!)
(え?な、なに!?景色が歪ん……)
ドサァ!
「きゃうん!?」
いたたた……またベッドから落ちて……ってここどこ?
私の部屋はこんな広くないし……
「あ、起きたの?おはよう」
「おはようございますー」
あ、思い出した。
確か昨日三人で紅魔館の探検してたんだけどはぐれちゃって、この人に捕まっちゃったのよね。
それで専属のメイドってことにされちゃったんだけど……これからどうしようかしら。
「結構すごい音したけど……大丈夫?」
「えぇまぁ、慣れてるんで。あはは」
「いつもそんな感じで起きるなんて結構大変な朝を過ごしてるのね……まぁそれはそうと、朝ごはんはそこのテーブルに置いてあるから食べていいよ」
テーブルテーブル……あったあった。
これは……おいしそうなクロワッサンと牛乳!
私はどっちかと言うと和食派なんだけどこの絶妙なコンビネーションはすばらしいわよね!
「おいしそう!いただきます!」
「召し上がれ♪サニーミルク……サニーの…ミルク」
「ぶっ!ちょっと何言ってるんですか!」
「サニーは絞ったらミルクでるの?」
「出るわけないじゃないですか!」
「冗談だよ冗談♪そんな顔真っ赤にしちゃってサニーってからかうと面白いんだね!」
「むぅー……」
まったくきれいな顔してるくせに急になんてこと言い出すのよこの人は!
あ、このクロワッサンおいしい。 はむはむ
「ごちそうさまでした!」
「ふふふ……」
「ど、どうしたんですか?」
「いやーサニーはおいしそうに食べるなーって思ってさ。見てるこっちも幸せになってきちゃう」
「そうですか?」
「うんうん、サニーのこと食べちゃいたいぐらい」
な、何言ってるのよこの人……
そういえばこの人この人って言うのもなんかあれよね。
「あのーなんてお呼びしたらいいんでしょうか?」
「うーん……咲夜とかには妹様って呼ばれてるけどあんまり好きじゃないのよね」
確かに妹様って妹だから仕方なく仕えてるって感じがするわね。
じゃあフラン様とかでいいのかな?
「フラン様 っていうのはどうでしょうか?」
「別にあんまり様とか付けなくってもいいよ?本当に紅魔館のメイドって訳でもないんだし普通に呼び捨てで呼んでもらっても構わないし」
「いきなり呼び捨ては……フランさん とかじゃダメですか?」
「うん!そっちのが様よりもいいや!」
考えてみればルナやスター以外は大体さん付けで読んでるもんね私。
ん……?あぁ!ルナとスターのこと完全に忘れてた!
「ど、どうしたのそんな顔して?」
「あのですね、実は仲間が二人いまして……昨日も一緒に来てたんですけどはぐれちゃって」
「その二人も魔法の森に住んでるの?」
「はい、同じ家に三人で暮らしてます」
「じゃあそこに帰らないといけないね……私なんかのメイドやってる場合じゃないよね」
なんかすごいショック受けてて申し訳なくなっちゃうな……
しばらくはここで働いてもいいんだけど、フランさんかわいいし。
うーん、でもやっぱり一言言ってからじゃないと心配かけちゃうだろうしいったん戻ってみようかしら?
「あの、二人に心配掛けちゃ悪いし……いったん家に戻ってしばらくここで働くってことを伝えてもいいですか?」
「え……別にそのまま家に帰ってもいいんだよ?」
「働くって言いましたし、それにフランさんと一緒に過ごすのも楽しいかなーって まぁずっとじゃなくてしばらくの間になると思いますけど」
「うん、しばらくの間でも構わないよ!じゃあさっそくサニーのお家に行きましょう?」
あーすごい幸せそうな顔してる……かわいいなぁ
さて、用意用意っと……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「うわー!すごい!本当に日傘も日焼け止めもなしでお外を歩けるなんて!」
「はぁ……はぁ……」
しんどい、これはさすがにしんどすぎるわ!
【光を屈折させる程度の能力】で太陽光を屈折できるだなんて言わなければよかったわ……
まさかずっとフランさんに太陽光が当たらないように能力を使わなきゃならないなんて……
とまぁなんだかんだでそろそろ家に着きそうねー
「ここが私達の家です!なかなか立派でしょう?」
「え、どれ?もしかしてこの木がサニーの家なの?」
「そうですよ!あの日当たりがいいところが私の部屋でー」
「妖精って木の上に住んでるんだ……知らなかった」
そうだった、普通の人にはただの木にしか見えないんだっけ。
魔理沙さんとかも最初のうちは不思議がってたわよね。
「えーっとここが入り口で……」
「うわっ!開いた!どうなってるの!」
「まぁ色々と仕組みがあるんですよ、教えるわけにはいきませんけどね?」
「うーん気になるけどそれならしょうがないなぁ……って結構広いんだね木の中って」
フランさんは構造について興味津々みたいだし二人を探しましょうかね、部屋にいるのかな?
「ルーナー?スター?あれ、いないの?」
おっかしいなぁ……二人ともどこにもいないわね……出かけてるのかしら?
まぁしばらく待てば帰ってくるかもしれないしお茶でも出してお話してまったりしてましょう。
「フランさーん、二人はちょっと出かけてるみたいなんでお茶でもどうぞー」
「あ、はーい ありがとー!」
「ところでフランさんの能力ってどんな能力なんですか?」
「【ありとあらゆるものを破壊する程度の能力】だよ!こう、きゅっとしてドカーンと」
「破壊!?」
うわぁ……さすが吸血鬼というかなんというか……怒らせないほうがいいかもしれないわね
さて、二人が帰ってくるまで我が家でくつろぐとしましょー
次回が楽しみです
サニー意外と器用だなw