だらけきった空気
昼下がりの博麗神社には、そんな言葉がよく似合う
そんな神社の巫女はというと、掃除をするわけでもなく縁側でお茶をすすっていた
霊夢「あ~…暇ねえ」
レミリア「仕事しなさいよ、仕事」
霊「うあっ!!…いきなり出てこないでよね。…心臓に悪い」
レ「そんな驚かなくてもいいじゃない」
現れたのは、紅魔館の主のレミリア・スカーレット
以前の異変で倒してからというもの、何故か分からないが頻繁に神社にくるようになった
霊「つーか仕事ならしてるわよ、失礼な」
レ「へぇ…巫女の仕事がだらだらお茶を飲むことなんて、初めて知ったわ」
霊「…」
霊夢は自分の状況を忘れていた
レ「これじゃ私と変わらないわね」
ため息混じりに苦笑された
自分で淹れてるだけましだと言おうとしたが、負け惜しみでしかないのでやめておいた
霊「…ったく、で、今日は何の用なのよ?あんたなんかに出す茶菓子は無いわよ。だいたいなんで」
レ「そう、残念ね。せっかく咲夜がクッキーを焼いてくれたのに…」
霊「土産があるんなら先に言いなさいよ。今お茶淹れるわ」
食べ物には弱い
貧乏とは困ったものである
霊「おいしいわね、これ」
レ「そう?喜んでもらえて嬉しいわ」
霊「焼いたのは咲夜でしょ?」
さっきのお返しだ
少しは負けろ
レ「従者が褒められたら私も嬉しいのよ。誇りに思うわ」
霊「クッキー焼いただけでそこまで褒められたら、咲夜もびっくりよ。…というか、あんた自分家の奴らホント好きよねえ」
レ「まあ家族みたいなもんだしね。でも一番好きなのは…あなたよ?」
霊「はいはい、何言ってんの。脳みそまで幼女になったの?」
いつものように流す
「好き」…こいつには何度言われただろうか
来るたびに言ってくるからか、もう慣れてしまった
だが、まあ言われて悪い気分にはならない
レ「もう!少しぐらい赤くなってもバチは当たらないわよ?」
霊「私巫女よ?バチなんて元々当たらないわ」
レ「うー…可愛くない奴め」
霊「私に可愛さなんて求めてんじゃないわよ」
だからレミリアが好きっていうのが理解できない
少しも魅力的なことはないだろう
しかも自分を負かした相手に
レ「……そうだ!!お代貰うわ」
霊「は?何言って」
そう言ってレミリアの方を向いた瞬間
唇に柔らかいものが当たった、そしてそれがレミリアの唇だということに気付いた
キス?なんで?
霊「な、ななな、なにし、してくれてんのよ!?」
レ「お代貰うって言ったじゃない、別に初めてじゃないでしょうに」
霊「そういう問題じゃ…!!というか、あんたが貰うのおかしくない!?」
レ「あら?じゃあ咲夜にもキスさせに来させる?」
霊「それもおかしいわよ!!」
レ「ふふ、気付いてる?あなた今顔真っ赤よ?」
霊「!!」
くそ、痛い所を突かれた
自分でも分かってる
こんなに顔が熱いのも久しぶりだ
早く冷静に…冷静に…
レ「慌てる霊夢も可愛いわね!!いいもの見れたわ」
ぐぐぐ
ひ、人が冷静になろうとしてるというのに
くそう、この馬鹿コウモリめ!!
霊「…ふう、もう馬鹿なことすんじゃないわよ!!」
レ「なんだ、もう冷めちゃったの?つまんないわ」
霊「うっさい!!もう帰れ!!」
レ「つれないわね。んじゃまた来るわ」
ニヤニヤすんな、くそ
なんか疲れた、くたくただ
クッキーで唇奪われるとは…高いお代になったものね
レ「霊夢!!」
霊「何よ…まだ何か―」
レ「大好き!!」
そう言って飛び去っていった
こんないい天気なのに、嵐が通り過ぎたみたいだった
ホントに馬鹿
でも次の日、朝からそわそわしてた私はもっと大馬鹿だろう
昼下がりの博麗神社には、そんな言葉がよく似合う
そんな神社の巫女はというと、掃除をするわけでもなく縁側でお茶をすすっていた
霊夢「あ~…暇ねえ」
レミリア「仕事しなさいよ、仕事」
霊「うあっ!!…いきなり出てこないでよね。…心臓に悪い」
レ「そんな驚かなくてもいいじゃない」
現れたのは、紅魔館の主のレミリア・スカーレット
以前の異変で倒してからというもの、何故か分からないが頻繁に神社にくるようになった
霊「つーか仕事ならしてるわよ、失礼な」
レ「へぇ…巫女の仕事がだらだらお茶を飲むことなんて、初めて知ったわ」
霊「…」
霊夢は自分の状況を忘れていた
レ「これじゃ私と変わらないわね」
ため息混じりに苦笑された
自分で淹れてるだけましだと言おうとしたが、負け惜しみでしかないのでやめておいた
霊「…ったく、で、今日は何の用なのよ?あんたなんかに出す茶菓子は無いわよ。だいたいなんで」
レ「そう、残念ね。せっかく咲夜がクッキーを焼いてくれたのに…」
霊「土産があるんなら先に言いなさいよ。今お茶淹れるわ」
食べ物には弱い
貧乏とは困ったものである
霊「おいしいわね、これ」
レ「そう?喜んでもらえて嬉しいわ」
霊「焼いたのは咲夜でしょ?」
さっきのお返しだ
少しは負けろ
レ「従者が褒められたら私も嬉しいのよ。誇りに思うわ」
霊「クッキー焼いただけでそこまで褒められたら、咲夜もびっくりよ。…というか、あんた自分家の奴らホント好きよねえ」
レ「まあ家族みたいなもんだしね。でも一番好きなのは…あなたよ?」
霊「はいはい、何言ってんの。脳みそまで幼女になったの?」
いつものように流す
「好き」…こいつには何度言われただろうか
来るたびに言ってくるからか、もう慣れてしまった
だが、まあ言われて悪い気分にはならない
レ「もう!少しぐらい赤くなってもバチは当たらないわよ?」
霊「私巫女よ?バチなんて元々当たらないわ」
レ「うー…可愛くない奴め」
霊「私に可愛さなんて求めてんじゃないわよ」
だからレミリアが好きっていうのが理解できない
少しも魅力的なことはないだろう
しかも自分を負かした相手に
レ「……そうだ!!お代貰うわ」
霊「は?何言って」
そう言ってレミリアの方を向いた瞬間
唇に柔らかいものが当たった、そしてそれがレミリアの唇だということに気付いた
キス?なんで?
霊「な、ななな、なにし、してくれてんのよ!?」
レ「お代貰うって言ったじゃない、別に初めてじゃないでしょうに」
霊「そういう問題じゃ…!!というか、あんたが貰うのおかしくない!?」
レ「あら?じゃあ咲夜にもキスさせに来させる?」
霊「それもおかしいわよ!!」
レ「ふふ、気付いてる?あなた今顔真っ赤よ?」
霊「!!」
くそ、痛い所を突かれた
自分でも分かってる
こんなに顔が熱いのも久しぶりだ
早く冷静に…冷静に…
レ「慌てる霊夢も可愛いわね!!いいもの見れたわ」
ぐぐぐ
ひ、人が冷静になろうとしてるというのに
くそう、この馬鹿コウモリめ!!
霊「…ふう、もう馬鹿なことすんじゃないわよ!!」
レ「なんだ、もう冷めちゃったの?つまんないわ」
霊「うっさい!!もう帰れ!!」
レ「つれないわね。んじゃまた来るわ」
ニヤニヤすんな、くそ
なんか疲れた、くたくただ
クッキーで唇奪われるとは…高いお代になったものね
レ「霊夢!!」
霊「何よ…まだ何か―」
レ「大好き!!」
そう言って飛び去っていった
こんないい天気なのに、嵐が通り過ぎたみたいだった
ホントに馬鹿
でも次の日、朝からそわそわしてた私はもっと大馬鹿だろう
内容はいい内容だと思います。
まあいいじゃん。ジェネリックだし。
誰も決めてはないが、ジェネの実態としては制限が緩い傾向にある。
でも、純文学のような文体で読んでみたい作品でもある。話の内容からして。
おもしろかった。初々しくていいですね。