前回の「ぱんつの話。」の設定引き継いでます。
先に「ぱんつの話。」から読むと残念な雰囲気が今回も味わえます。
読まなくても大丈夫です。
~某日 博麗神社 賽銭箱前~
霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド、博麗霊夢。いつもの3人組が雑談をしている。
他愛もない日常の出来事から、最近の幻想郷情勢までと中々幅は広いようだ。
「そういえば最近暖かくなってきたわねぇ」
「そうね、冬ももう終わりかしらね?」
「いやいや、まだレティ辺りが最後の落し物をしていくだろ?」
「ドカ雪ね」
「あれ困っちゃうのよね……雪下ろしとか大変だし」
「お前は人形にやらせてるんだろ?」
「人形がやってても動かして るのは私よ」
「それでも楽な事には変わりないだろ?」
「まぁね」
「今度神社の雪下ろしも人形に頼みたいわ」
「だから、私がやってるって言ってるでしょ?」
「じゃあアリス、頼んだわ!」
「私の家もよろしくな!」
「自分でやりなさいよ!」
3人寄れば姦しい。
幻想郷の弾幕少女達は総じて賑やかなことが好きだ。
口では「要らん」と言っても、なんだかんだ射命丸文の発行している文々。新聞には目を通している。
情報(流行)チェックは欠かせないのだ、乙女として。
「あ、そうだ。2人に聞きたい事があったんだ」
「聞きたいこと?」
「……碌でもない事じゃないよな?」
霧雨魔理沙は某 日に起きた異変を思い出していた。頼む、やめてくれ、破廉恥な異変はもうやめてくれ。
最終的にあれはどうなったんだっけ?アリスと霊夢組が勝利を収めたんだっけ?
っていうか、あの2人が異変の首謀者だったんじゃないのか?魔理沙の頭の中は悪夢がグルグルと旋回し、まるでワールドツアー状態だ。リタイアしてもいいですか?
「2人は寝る時どんな服装なの?」
「寝巻のこと?」
「まぁ、そういうことね。」
「寝巻なー、至って普通だぜ」
「その普通が気になるのよ」
「そういうアリスは?」
「季節様々だけど、今みたいに気温変化が激しいときは暖かい服装で寝るわ」
「ふーん、季節によって違うんだ?」
「霊夢は変わらないの?」
「私はいつも通りの寝巻、見 たことあるでしょ?」
「あの浴衣みたいなやつ?」
「ま、そんなとこ。魔理沙は?」
「私も季節によって変わるけど、ベースはパジャマだぜ」
「……2人ともそんなに変化はないのね?……ふむ。」
アリスは何やら考え込んでいる。霊夢は首を傾げアリスの様子を見ている。
そんな中、魔理沙は何故か背筋に嫌なものを感じたので箒を手に取り飛び立つ準備をした。
「真夏の寝苦しい時は全裸になったりしないのかしら?」
「私は帰るぜ。スターダストレヴァリエッ!!!!」
「おっと、待ちなさい。アーティフルサクリファイス!」
ぽーん、ごつん、どっかーん。間抜けな効果音だかこれが一番わかりやすい。
人形が爆発する前に魔理沙の後頭部にめり込んでいた のは気のせいだったと思いたい。
「爆発させる必要なかったんじゃない?」
「あれはもう癖よ、投げたら爆発させちゃうのよ。」
「ごほっ!うぇ……何だこれ?」
「新バージョンは爆発した後に投網が襲いかかるの」
「便利ね!」
「最低の発想だぜ……」
「とれたて魔理沙」
「競りでも始めましょうか?」
「変な事するなっ!あと解いてくれよ!!」
「……もうちょっとそのままで」
「網が食い込むのがエロティックでとてもいいわ」
「こういう食い込みの良さは理解できるのよねー」
「ねー」
「バカにしてんだろぉぉぉ!?」
「褒めてんのよ」
どこかで聞いたようなやりとりをしつつ、一通り視姦を楽しんだアリスが投網を回収。
ちなみに視姦中魔理沙 の瞳から光は消え、目じりにはうっすらと涙さえも窺えた。
回収した投網はアリスのスカートの中に収納された。
「そこにしまうのか!?違うだろ、どう考えてもおかしいだろ!?」
「んふふ、四次元スカート♪」
「素敵よアリス、発想が素敵」
「お褒めに与り光栄だわ」
「アリス……いつからそうなった!?私の知ってる知的なアリスはどこへいったんだ?!」
「スカートの中じゃないかしら?」
「ぶふっ」
「笑ってんじゃねぇぇぇ霊夢っ!!!大して面白い返しでも無いと思うぜ!?」
仲いいなこいつら。「霊アリは原点」どこかからそんな魂の叫びが聞こえた気がした。
幻想郷紳士達の夢はどこまでもひろがりんぐ。アリスのスカートの中もひろがりんぐ。
「で、全裸になったりしない?」
「うーん、故意にというより寝ぼけながら無意識にならあるわね」
「あるの!?」
「下着も脱いじゃう?」
「さらしは取っちゃうかなぁ」
「あーさらしは暑そうねぇ」
「脱ぐ……か?無意識に脱いだりするのか……?」
「アリスはベッドに入る前に脱ぐ?」
「えぇ、暑い時は脱いでから入るわ。」
「アリスはやっぱり大胆ね、尊敬するわ」
「ふふふ、霊夢だって素敵よ。ときめいてしまうわ」
「やだ……アリスったら……」
「霊夢……」
「見つめ合うなぁぁぁぁぁ!!!!」
魔理沙そっちのけでハイパー霊アリタイム。ちゅっちゅはナシよ!指を絡める程度で留めておいて下さい。
A very shy girl 魔理沙の為にちゅっちゅは某所に任しておけ!!
魔理沙は帽子で視界を遮り頬を赤く染めている。思春期は誰にでもやってくる。
恥ずかしい妄想をしてうふうふしたり、口調が変わっちゃったり、新しい力が目覚めたり……幻想郷ではよくあることです。
「本当にお前ら最近どうしちゃったんだよぉぉぉ!?おかしいぜ!絶ぇぇぇ対おかしいぜ!!」
「おかしいって言われてもねぇ……」
「前からこんな感じだったし」
「いやいや、違ったぞ!もっと、なんていうか、常識人だったはずだ!!」
「常識人ねぇ」
「常識に囚われてはいけないんですね!」
「フルーツ(笑)」
「ライスシャワー(笑)」
「早苗のことはこれ以上いじってやるなよ!はしゃいでたんだよ!初登場だっ たんだから!!あるだろそーゆーの!!!」
「あの子もいいキャラしてるよね?」
「絶対に許早苗(笑)」
「嫌いなのか!?早苗のこと嫌いなのか!?霊夢ぅぅぅ!!」
「どちらかと言えば……普通かしら?」
「どちらかで言えよぉ!!」
「じゃあ好き。」
「じゃあって……そんな、軽く……」
「私との事は遊びだったのね……あんなに、あんなにも愛し合ったのに!!」
「だからそーゆーのやめろよぉぉぉぉ!!めんどくせぇぇぇぇえ」
「アリス、遊びなはず無いでしょう?」
「……ぅえ!?」
「霊夢……本当?信じてもいいの?」
「私を信じてアリスっ……!」
「っ!霊夢ぅ!!」
「もう、なんなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
しっかりと抱き合う霊夢とア リス、動揺MAXで叫ぶ魔理沙。
傍から見れば三角関係の縺れの末、魔理沙が捨てられたような雰囲気だ。
はっきりいって魔理沙は全く関係ないんだけどね。
魔理沙は深呼吸をして少し落ち着きを取り戻し、静かに二人に質問をした。
「なぁ、付き合ってるのか?」
「……。」
「……。」
「はっきりしろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「それは……なんというか」
「なんというかー……えーっと」
はっきりせず目配せをする2人、目と目で通じ合う関係っぽさがにじみ出ている。
そんな2人の行動が魔理沙のshyハートを刺激する。どっきんどっきん。
「そ、そうか。お前達そういう関係だったのか?言ってくれればよかったのに……そうか!だから最近アリスはよく神社 に居るんだな?」
「……。」
「な、なんか言えよぉ!霊夢、ど、どうなんだよ?!」
「……。」
「なんとか言ってくれよぉぉぉ!これじゃあ私は恋人達の甘い時間を邪魔してる空気読めない人みたいじゃないかぁぁぁ!!」
「だ、大丈夫よ。貴女と過ごす時間も楽しいから!」
「そ、そうよ!3人でこうしているの楽しいわ!」
「……邪魔なんだろ?邪魔って正直に言えよばかぁぁぁぁあぁ!!!!」
「落ち着いて、魔理沙!」
「邪魔なんかじゃないわ!」
「うわぁん!ばかー!色ぼけー!脳内お花畑ー!!死ぬまでちゅっちゅねんねしてろー!!」
子供みたいに喚きながら魔理沙は魔法の森方面へ飛び立って行った。
友人達が先に行ってしまった、仲のいい、気の知れた友 達が急に遠くへ……。
こうして少女は大人の階段登ると思うと現実は残酷である。
「……。」
「……。」
取り残された少女2人、魔理沙が飛んで行った空を見上げている。
「……正直、魔理沙弄るのが楽しくてこんなことやってますって今更言える?」
「言えないわね、あの子があんなにシャイだって気付いたのも結構最近だし」
「あの慌てふためく顔見てると止まらないのよ」
「私もよ。この辺でやめようって思っても止まらないわね」
「……人として最低かしら?」
「あんた妖怪でしょ?」
「それもそうだったわ。」
「ふふふ、魔理沙可愛いよ魔理沙……」
「霊夢、本音が駄々漏れよ」
「おっと、ついね。幻想郷の連中は可愛い奴が多いわねー、その中 でも魔理沙は格別よ!」
「もちろんよ!そう言えばこの前にもこんなことがあってね!」
「え!?私、初耳系?初耳系!?」
「初耳系よ!この前うちに新聞届けに来た文が――――」
反省したとみせかけてこのテンション。
彼女達の趣味は幻想郷の少女を如何に恥じらわせて弄るかであった。嫌な趣味である。
やり過ぎな気もするが、欲望のままに動く彼女達を止めることは誰にもできない。できていたら某日の異変は起こらなかっただろう。
~数日後 博麗神社 階段~
色々な意味でのけものにされたと感じた魔理沙は文々。新聞に2人の情報をリーク、夕刊一面が霊アリひゃっほうだったことは言うまでもない。
後日新聞を見た霊夢とアリスは一瞬遠い目になっ たが、この新ネタで魔理沙をもうひと弄りできると思うとこんな些細な事どうでもいいかと前向きだった。
「いやーまいったわね、魔理沙がこう動くとは思わなかったわー」
「あの子のけものにされたと思って寂しかったんじゃない?」
「そんなところもまた可愛い!」
「想像できちゃうところがまた可愛い!!」
「あ、そうだアリス、いっその事私達本当に付き合っちゃう?そしたら今度は下ネタで魔理沙を弄り倒せるわよ!」
「えっ?冗談きついわ。」
「えっ?」
しばらく2人の関係が微妙に気まずくなったのも言うまでもない。
先に「ぱんつの話。」から読むと残念な雰囲気が今回も味わえます。
読まなくても大丈夫です。
~某日 博麗神社 賽銭箱前~
霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド、博麗霊夢。いつもの3人組が雑談をしている。
他愛もない日常の出来事から、最近の幻想郷情勢までと中々幅は広いようだ。
「そういえば最近暖かくなってきたわねぇ」
「そうね、冬ももう終わりかしらね?」
「いやいや、まだレティ辺りが最後の落し物をしていくだろ?」
「ドカ雪ね」
「あれ困っちゃうのよね……雪下ろしとか大変だし」
「お前は人形にやらせてるんだろ?」
「人形がやってても動かして るのは私よ」
「それでも楽な事には変わりないだろ?」
「まぁね」
「今度神社の雪下ろしも人形に頼みたいわ」
「だから、私がやってるって言ってるでしょ?」
「じゃあアリス、頼んだわ!」
「私の家もよろしくな!」
「自分でやりなさいよ!」
3人寄れば姦しい。
幻想郷の弾幕少女達は総じて賑やかなことが好きだ。
口では「要らん」と言っても、なんだかんだ射命丸文の発行している文々。新聞には目を通している。
情報(流行)チェックは欠かせないのだ、乙女として。
「あ、そうだ。2人に聞きたい事があったんだ」
「聞きたいこと?」
「……碌でもない事じゃないよな?」
霧雨魔理沙は某 日に起きた異変を思い出していた。頼む、やめてくれ、破廉恥な異変はもうやめてくれ。
最終的にあれはどうなったんだっけ?アリスと霊夢組が勝利を収めたんだっけ?
っていうか、あの2人が異変の首謀者だったんじゃないのか?魔理沙の頭の中は悪夢がグルグルと旋回し、まるでワールドツアー状態だ。リタイアしてもいいですか?
「2人は寝る時どんな服装なの?」
「寝巻のこと?」
「まぁ、そういうことね。」
「寝巻なー、至って普通だぜ」
「その普通が気になるのよ」
「そういうアリスは?」
「季節様々だけど、今みたいに気温変化が激しいときは暖かい服装で寝るわ」
「ふーん、季節によって違うんだ?」
「霊夢は変わらないの?」
「私はいつも通りの寝巻、見 たことあるでしょ?」
「あの浴衣みたいなやつ?」
「ま、そんなとこ。魔理沙は?」
「私も季節によって変わるけど、ベースはパジャマだぜ」
「……2人ともそんなに変化はないのね?……ふむ。」
アリスは何やら考え込んでいる。霊夢は首を傾げアリスの様子を見ている。
そんな中、魔理沙は何故か背筋に嫌なものを感じたので箒を手に取り飛び立つ準備をした。
「真夏の寝苦しい時は全裸になったりしないのかしら?」
「私は帰るぜ。スターダストレヴァリエッ!!!!」
「おっと、待ちなさい。アーティフルサクリファイス!」
ぽーん、ごつん、どっかーん。間抜けな効果音だかこれが一番わかりやすい。
人形が爆発する前に魔理沙の後頭部にめり込んでいた のは気のせいだったと思いたい。
「爆発させる必要なかったんじゃない?」
「あれはもう癖よ、投げたら爆発させちゃうのよ。」
「ごほっ!うぇ……何だこれ?」
「新バージョンは爆発した後に投網が襲いかかるの」
「便利ね!」
「最低の発想だぜ……」
「とれたて魔理沙」
「競りでも始めましょうか?」
「変な事するなっ!あと解いてくれよ!!」
「……もうちょっとそのままで」
「網が食い込むのがエロティックでとてもいいわ」
「こういう食い込みの良さは理解できるのよねー」
「ねー」
「バカにしてんだろぉぉぉ!?」
「褒めてんのよ」
どこかで聞いたようなやりとりをしつつ、一通り視姦を楽しんだアリスが投網を回収。
ちなみに視姦中魔理沙 の瞳から光は消え、目じりにはうっすらと涙さえも窺えた。
回収した投網はアリスのスカートの中に収納された。
「そこにしまうのか!?違うだろ、どう考えてもおかしいだろ!?」
「んふふ、四次元スカート♪」
「素敵よアリス、発想が素敵」
「お褒めに与り光栄だわ」
「アリス……いつからそうなった!?私の知ってる知的なアリスはどこへいったんだ?!」
「スカートの中じゃないかしら?」
「ぶふっ」
「笑ってんじゃねぇぇぇ霊夢っ!!!大して面白い返しでも無いと思うぜ!?」
仲いいなこいつら。「霊アリは原点」どこかからそんな魂の叫びが聞こえた気がした。
幻想郷紳士達の夢はどこまでもひろがりんぐ。アリスのスカートの中もひろがりんぐ。
「で、全裸になったりしない?」
「うーん、故意にというより寝ぼけながら無意識にならあるわね」
「あるの!?」
「下着も脱いじゃう?」
「さらしは取っちゃうかなぁ」
「あーさらしは暑そうねぇ」
「脱ぐ……か?無意識に脱いだりするのか……?」
「アリスはベッドに入る前に脱ぐ?」
「えぇ、暑い時は脱いでから入るわ。」
「アリスはやっぱり大胆ね、尊敬するわ」
「ふふふ、霊夢だって素敵よ。ときめいてしまうわ」
「やだ……アリスったら……」
「霊夢……」
「見つめ合うなぁぁぁぁぁ!!!!」
魔理沙そっちのけでハイパー霊アリタイム。ちゅっちゅはナシよ!指を絡める程度で留めておいて下さい。
A very shy girl 魔理沙の為にちゅっちゅは某所に任しておけ!!
魔理沙は帽子で視界を遮り頬を赤く染めている。思春期は誰にでもやってくる。
恥ずかしい妄想をしてうふうふしたり、口調が変わっちゃったり、新しい力が目覚めたり……幻想郷ではよくあることです。
「本当にお前ら最近どうしちゃったんだよぉぉぉ!?おかしいぜ!絶ぇぇぇ対おかしいぜ!!」
「おかしいって言われてもねぇ……」
「前からこんな感じだったし」
「いやいや、違ったぞ!もっと、なんていうか、常識人だったはずだ!!」
「常識人ねぇ」
「常識に囚われてはいけないんですね!」
「フルーツ(笑)」
「ライスシャワー(笑)」
「早苗のことはこれ以上いじってやるなよ!はしゃいでたんだよ!初登場だっ たんだから!!あるだろそーゆーの!!!」
「あの子もいいキャラしてるよね?」
「絶対に許早苗(笑)」
「嫌いなのか!?早苗のこと嫌いなのか!?霊夢ぅぅぅ!!」
「どちらかと言えば……普通かしら?」
「どちらかで言えよぉ!!」
「じゃあ好き。」
「じゃあって……そんな、軽く……」
「私との事は遊びだったのね……あんなに、あんなにも愛し合ったのに!!」
「だからそーゆーのやめろよぉぉぉぉ!!めんどくせぇぇぇぇえ」
「アリス、遊びなはず無いでしょう?」
「……ぅえ!?」
「霊夢……本当?信じてもいいの?」
「私を信じてアリスっ……!」
「っ!霊夢ぅ!!」
「もう、なんなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
しっかりと抱き合う霊夢とア リス、動揺MAXで叫ぶ魔理沙。
傍から見れば三角関係の縺れの末、魔理沙が捨てられたような雰囲気だ。
はっきりいって魔理沙は全く関係ないんだけどね。
魔理沙は深呼吸をして少し落ち着きを取り戻し、静かに二人に質問をした。
「なぁ、付き合ってるのか?」
「……。」
「……。」
「はっきりしろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「それは……なんというか」
「なんというかー……えーっと」
はっきりせず目配せをする2人、目と目で通じ合う関係っぽさがにじみ出ている。
そんな2人の行動が魔理沙のshyハートを刺激する。どっきんどっきん。
「そ、そうか。お前達そういう関係だったのか?言ってくれればよかったのに……そうか!だから最近アリスはよく神社 に居るんだな?」
「……。」
「な、なんか言えよぉ!霊夢、ど、どうなんだよ?!」
「……。」
「なんとか言ってくれよぉぉぉ!これじゃあ私は恋人達の甘い時間を邪魔してる空気読めない人みたいじゃないかぁぁぁ!!」
「だ、大丈夫よ。貴女と過ごす時間も楽しいから!」
「そ、そうよ!3人でこうしているの楽しいわ!」
「……邪魔なんだろ?邪魔って正直に言えよばかぁぁぁぁあぁ!!!!」
「落ち着いて、魔理沙!」
「邪魔なんかじゃないわ!」
「うわぁん!ばかー!色ぼけー!脳内お花畑ー!!死ぬまでちゅっちゅねんねしてろー!!」
子供みたいに喚きながら魔理沙は魔法の森方面へ飛び立って行った。
友人達が先に行ってしまった、仲のいい、気の知れた友 達が急に遠くへ……。
こうして少女は大人の階段登ると思うと現実は残酷である。
「……。」
「……。」
取り残された少女2人、魔理沙が飛んで行った空を見上げている。
「……正直、魔理沙弄るのが楽しくてこんなことやってますって今更言える?」
「言えないわね、あの子があんなにシャイだって気付いたのも結構最近だし」
「あの慌てふためく顔見てると止まらないのよ」
「私もよ。この辺でやめようって思っても止まらないわね」
「……人として最低かしら?」
「あんた妖怪でしょ?」
「それもそうだったわ。」
「ふふふ、魔理沙可愛いよ魔理沙……」
「霊夢、本音が駄々漏れよ」
「おっと、ついね。幻想郷の連中は可愛い奴が多いわねー、その中 でも魔理沙は格別よ!」
「もちろんよ!そう言えばこの前にもこんなことがあってね!」
「え!?私、初耳系?初耳系!?」
「初耳系よ!この前うちに新聞届けに来た文が――――」
反省したとみせかけてこのテンション。
彼女達の趣味は幻想郷の少女を如何に恥じらわせて弄るかであった。嫌な趣味である。
やり過ぎな気もするが、欲望のままに動く彼女達を止めることは誰にもできない。できていたら某日の異変は起こらなかっただろう。
~数日後 博麗神社 階段~
色々な意味でのけものにされたと感じた魔理沙は文々。新聞に2人の情報をリーク、夕刊一面が霊アリひゃっほうだったことは言うまでもない。
後日新聞を見た霊夢とアリスは一瞬遠い目になっ たが、この新ネタで魔理沙をもうひと弄りできると思うとこんな些細な事どうでもいいかと前向きだった。
「いやーまいったわね、魔理沙がこう動くとは思わなかったわー」
「あの子のけものにされたと思って寂しかったんじゃない?」
「そんなところもまた可愛い!」
「想像できちゃうところがまた可愛い!!」
「あ、そうだアリス、いっその事私達本当に付き合っちゃう?そしたら今度は下ネタで魔理沙を弄り倒せるわよ!」
「えっ?冗談きついわ。」
「えっ?」
しばらく2人の関係が微妙に気まずくなったのも言うまでもない。
もう二人で魔理沙ちゅっちゅしてあげればいいんじゃないかな?
そしてオチがひでぇww