八月も終わりに差し掛かったある日、幻想郷の住人はある場所に集結した・・・。
そこは、海。幻想郷に海なんかあるのか?とか、そんな質問は半獣半人やスキマ妖怪にでも聞きなさい。
ことの始まりは、紅魔館――
「咲夜、海に行きたいわ。」
あまりに突然なレミリアの我が侭。しかし、紅魔館の住人はそんなことには慣れている。
「海・・・ですか?しかしお嬢様、吸血鬼は流れる水を嫌うはずでは?」
「水に入らなければいいのよ。」
「でも、日光はどうなさるんですか?」
「日焼け止めがあるじゃない。」
このロリ吸血鬼曰く、日焼け止めを塗ったくらいで日光を浴びても大丈夫になるらしい。
・・・吸血鬼って紫外線に弱いのか?
「それは解りました。でもまたなんで海に行きたいなんて?」
「霊夢の水着が見たいのよ!」
たったそれだけ、それだけのためにこのロリッ娘吸血鬼は海に行きたいと申されるのか。
「ということは、霊夢にも知らせてこいと仰られるのですか?」
「当たり前じゃない。」
咲夜は頭を痛めつつ、博麗神社に向かった。
そう、彼女は完全で瀟洒なメイド。主の命令には絶対なのだ。
お嬢様の我が侭にも困ったものよね。そう考えているうちに、彼女は目的地に到着した。
「――と、いうわけなのよ。」
メイドは縁側に座ってお茶を飲んでいる、巫女―霊夢と、魔砲使い―魔理沙に事の顛末を説明した。
「海、ねぇ・・・。もう8月も終わりよ?」
「いいじゃないか。海はいつ行っても良いもんだぜ。」
霊夢さえ連れて行けば、お嬢様は満足だろう。魔理沙は妹さまの相手でもしてくれればいい。
しかし、この咲夜は気づいていなかった。
彼女たちの上空には、記事になりそうなものは何でも新聞にする天狗が飛んでいたことを・・・。
海水浴当日――
そこには、紅魔館の住人+紅白黒白の他、白玉楼、永遠亭、閻魔と死神etc.
一言で言えば、幻想郷のほとんどの人妖が集まったわけである。
「咲夜?私はこんなに知らせろとは言わなかったわよね?」
「どうやら天狗に嗅ぎ付けられたようです。」
「まぁいいわ、私は霊夢とネチョネチョできればいいのだし。」
「水着が見たいんじゃなかったんですか?」
「咲夜、あなたも泳いできて良いわよ。私は霊夢を視姦してるから。」
この吸血鬼は何さらりとヤバイことを言っている!そんなツッコミはしない、なぜなら彼女は完全で瀟洒な従者。
でも、鼻血は拭いたほうが良いですよ。
そんな些細なことは置いといて、少女(一部年齢的にキツイ者もいるが)達は元気に海で遊んでいる。
もうすぐ、秋とはいえ、まだ残暑が厳しいのは幻想郷でも同じらしい。
冷たい海水が心地いい。
「ひゃっほーい。気持ちいいぜ!」
魔理沙はサーフィンをやっている。
「魔理沙ったら、あんな水着でサーフィンなんてやったら大変なことになるんじゃ。」
そう心配するのはアリス。傍らにはパチュリーもいる。
「むしろ私たちにとっては、大変なことになった方が良いんじゃないのかしら。」
「それもそうよね。」
OK、彼女たちは変態だ。
「ねぇ、咲夜さん。」
「なに?ウドンゲ?」
「私たちって不幸なんですかねぇ・・・」
そう言うウドンゲの先にあるのは彼女の師匠、八意永琳・・・・の胸部。
なるほど、確かに幻想郷はバストに関しては差が激しい。
挙げるとすると、紅魔館の門番―紅美鈴、マヨヒガの八雲紫、半人半獣の上白沢慧音、三途の川の船頭―小野塚小町、そして先ほどの永琳・・・こんなところだろう。
パチュリーと子悪魔と藍もそれなりに大きいが、如何せんこいつらがデカ過ぎる。
咲夜が溜息をついていると、横には天狗―射命丸文が立っていた。
「なに二人して落ち込んでるんですか?」
「いやぁね、彼女たちの見たらねぇ・・・・」
咲夜が指し示すと、文はなるほど、と納得した。
「でも咲夜さん、鈴仙さん、知ってますか?」
「「何を?」」
「外の世界には『エリア・ルール』って言うものがあって、ある程度凹凸があったほうが早く飛べるそうですよ。」
もちろん、出すぎてもだめです。と文は付け加えた。
「つまり、私たちは速く飛べるからまだ幸せだと言いたいのね。」
「はい。どっかの巫女や魔砲使いや閻魔よりは幸せで――」
その瞬間、彼女に向かって針やら恋色怪光線やらカラフルな卒塔婆が飛んできたが、あえて触れない。
砂浜で4人の少女が砂のお城を作って遊んでいる。
「チルノー、もうすぐ繋がりそうだよー。」
「こっちも繋がりそうよ。・・・よし。」
フランとチルノがトンネルを開通させて、お城はどうやら完成したらしい。
「でも、お城って言うよりなんか別のものみたいだよね。」
橙がそう言うと、チルノは笑いながら答えた。
「こういうのは、楽しんかったらいいんだよ。」
「そーなのかー。」
まったく、子供の笑顔に勝るものはないな。そんなことを思いながら藍は隣で寝ている紫を見る。
今日の藍は橙と紫の保護者である。ちなみにチルノとルーミアの保護者は大妖精だ。
彼女もその光景を見て微笑んでいる。
「ごぼっがは・・輝・・夜。いいガバッ加減・・・勘弁したらごぼっ・・どうだ?」
「それは・・がぼ・・貴女のほうじゃ・・げふ・・なくて?もこタン・・ゴボガボガバ・・」
どうして海にまで来てこの二人は喧嘩するのか。慧音は心底悩んでいた。
永琳もあらあらじゃなくて止めなさいよ。
ほどなくして、二人とも動かなくなって浜辺に打ち上げられた。
さっきからずっとこの調子である。
「霊夢~、すいか割りしましょうよ~。」
「いいけど、西瓜はあるの?」
「あるわよ、ここに。」
「・・・それは萃香じゃない・・・」
レミリアの腕の中には萃香が眠りこけていた。
「それじゃあ、行くわよ~。」
「・・むにゃ?あれ?どうして私ここに・・・。」
萃香が目を覚ましたが、目隠しをしている霊夢が気づくわけがない。
「え・・っちょ、霊夢やめ・・」
ボグッ!
いやな効果音とともに霊夢が持っていた棒は寸分違わず萃香の脳天を直撃した。
萃香はまた気絶してしまった。
そんなこんなで、幻想郷の住人による海水浴は幕を閉じたわけである。
ちなみに、文が溜め撮りした写真は記事以外のネタにも彼女の夜のネタになったようである。
夏も終わりの幻想郷、秋はすぐそこまで近づいている。
文の溜め撮りした写真がほしい方はこの電話番号まで 0120-○○○-×××
そこは、海。幻想郷に海なんかあるのか?とか、そんな質問は半獣半人やスキマ妖怪にでも聞きなさい。
ことの始まりは、紅魔館――
「咲夜、海に行きたいわ。」
あまりに突然なレミリアの我が侭。しかし、紅魔館の住人はそんなことには慣れている。
「海・・・ですか?しかしお嬢様、吸血鬼は流れる水を嫌うはずでは?」
「水に入らなければいいのよ。」
「でも、日光はどうなさるんですか?」
「日焼け止めがあるじゃない。」
このロリ吸血鬼曰く、日焼け止めを塗ったくらいで日光を浴びても大丈夫になるらしい。
・・・吸血鬼って紫外線に弱いのか?
「それは解りました。でもまたなんで海に行きたいなんて?」
「霊夢の水着が見たいのよ!」
たったそれだけ、それだけのためにこのロリッ娘吸血鬼は海に行きたいと申されるのか。
「ということは、霊夢にも知らせてこいと仰られるのですか?」
「当たり前じゃない。」
咲夜は頭を痛めつつ、博麗神社に向かった。
そう、彼女は完全で瀟洒なメイド。主の命令には絶対なのだ。
お嬢様の我が侭にも困ったものよね。そう考えているうちに、彼女は目的地に到着した。
「――と、いうわけなのよ。」
メイドは縁側に座ってお茶を飲んでいる、巫女―霊夢と、魔砲使い―魔理沙に事の顛末を説明した。
「海、ねぇ・・・。もう8月も終わりよ?」
「いいじゃないか。海はいつ行っても良いもんだぜ。」
霊夢さえ連れて行けば、お嬢様は満足だろう。魔理沙は妹さまの相手でもしてくれればいい。
しかし、この咲夜は気づいていなかった。
彼女たちの上空には、記事になりそうなものは何でも新聞にする天狗が飛んでいたことを・・・。
海水浴当日――
そこには、紅魔館の住人+紅白黒白の他、白玉楼、永遠亭、閻魔と死神etc.
一言で言えば、幻想郷のほとんどの人妖が集まったわけである。
「咲夜?私はこんなに知らせろとは言わなかったわよね?」
「どうやら天狗に嗅ぎ付けられたようです。」
「まぁいいわ、私は霊夢とネチョネチョできればいいのだし。」
「水着が見たいんじゃなかったんですか?」
「咲夜、あなたも泳いできて良いわよ。私は霊夢を視姦してるから。」
この吸血鬼は何さらりとヤバイことを言っている!そんなツッコミはしない、なぜなら彼女は完全で瀟洒な従者。
でも、鼻血は拭いたほうが良いですよ。
そんな些細なことは置いといて、少女(一部年齢的にキツイ者もいるが)達は元気に海で遊んでいる。
もうすぐ、秋とはいえ、まだ残暑が厳しいのは幻想郷でも同じらしい。
冷たい海水が心地いい。
「ひゃっほーい。気持ちいいぜ!」
魔理沙はサーフィンをやっている。
「魔理沙ったら、あんな水着でサーフィンなんてやったら大変なことになるんじゃ。」
そう心配するのはアリス。傍らにはパチュリーもいる。
「むしろ私たちにとっては、大変なことになった方が良いんじゃないのかしら。」
「それもそうよね。」
OK、彼女たちは変態だ。
「ねぇ、咲夜さん。」
「なに?ウドンゲ?」
「私たちって不幸なんですかねぇ・・・」
そう言うウドンゲの先にあるのは彼女の師匠、八意永琳・・・・の胸部。
なるほど、確かに幻想郷はバストに関しては差が激しい。
挙げるとすると、紅魔館の門番―紅美鈴、マヨヒガの八雲紫、半人半獣の上白沢慧音、三途の川の船頭―小野塚小町、そして先ほどの永琳・・・こんなところだろう。
パチュリーと子悪魔と藍もそれなりに大きいが、如何せんこいつらがデカ過ぎる。
咲夜が溜息をついていると、横には天狗―射命丸文が立っていた。
「なに二人して落ち込んでるんですか?」
「いやぁね、彼女たちの見たらねぇ・・・・」
咲夜が指し示すと、文はなるほど、と納得した。
「でも咲夜さん、鈴仙さん、知ってますか?」
「「何を?」」
「外の世界には『エリア・ルール』って言うものがあって、ある程度凹凸があったほうが早く飛べるそうですよ。」
もちろん、出すぎてもだめです。と文は付け加えた。
「つまり、私たちは速く飛べるからまだ幸せだと言いたいのね。」
「はい。どっかの巫女や魔砲使いや閻魔よりは幸せで――」
その瞬間、彼女に向かって針やら恋色怪光線やらカラフルな卒塔婆が飛んできたが、あえて触れない。
砂浜で4人の少女が砂のお城を作って遊んでいる。
「チルノー、もうすぐ繋がりそうだよー。」
「こっちも繋がりそうよ。・・・よし。」
フランとチルノがトンネルを開通させて、お城はどうやら完成したらしい。
「でも、お城って言うよりなんか別のものみたいだよね。」
橙がそう言うと、チルノは笑いながら答えた。
「こういうのは、楽しんかったらいいんだよ。」
「そーなのかー。」
まったく、子供の笑顔に勝るものはないな。そんなことを思いながら藍は隣で寝ている紫を見る。
今日の藍は橙と紫の保護者である。ちなみにチルノとルーミアの保護者は大妖精だ。
彼女もその光景を見て微笑んでいる。
「ごぼっがは・・輝・・夜。いいガバッ加減・・・勘弁したらごぼっ・・どうだ?」
「それは・・がぼ・・貴女のほうじゃ・・げふ・・なくて?もこタン・・ゴボガボガバ・・」
どうして海にまで来てこの二人は喧嘩するのか。慧音は心底悩んでいた。
永琳もあらあらじゃなくて止めなさいよ。
ほどなくして、二人とも動かなくなって浜辺に打ち上げられた。
さっきからずっとこの調子である。
「霊夢~、すいか割りしましょうよ~。」
「いいけど、西瓜はあるの?」
「あるわよ、ここに。」
「・・・それは萃香じゃない・・・」
レミリアの腕の中には萃香が眠りこけていた。
「それじゃあ、行くわよ~。」
「・・むにゃ?あれ?どうして私ここに・・・。」
萃香が目を覚ましたが、目隠しをしている霊夢が気づくわけがない。
「え・・っちょ、霊夢やめ・・」
ボグッ!
いやな効果音とともに霊夢が持っていた棒は寸分違わず萃香の脳天を直撃した。
萃香はまた気絶してしまった。
そんなこんなで、幻想郷の住人による海水浴は幕を閉じたわけである。
ちなみに、文が溜め撮りした写真は記事以外のネタにも彼女の夜のネタになったようである。
夏も終わりの幻想郷、秋はすぐそこまで近づいている。
文の溜め撮りした写真がほしい方はこの電話番号まで 0120-○○○-×××
香霖堂店主も加えてあげてくださいw
あとツッコミですが
>幻想郷のほとんどの人妖が集まったわけである
幻想郷人口少なすぎですよw
顔見知りとか知り合いあたりかと
文の電話番号がフリーダイヤルなのに噴いた