Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

宴会芸2

2006/08/29 20:45:30
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例え一雨来そうな曇り空でも続く宴会の中、流石に連日続くと飽き始める面々が現れ始めた
宴会を盛り上げる為に奮闘する人間の魔法使いは良く頑張っている、彼女が居なければ此処まで楽しい宴会にはならなかっただろう
しかし、しかし飽き始めるのだ
お酒が入りながらも飽きる、これはとても危険な兆候
何故なら普段働いているのか分からない理性が弾け、本能の赴くままに走り出すのである
切欠は、酔っ払った誰かの一言だった

「幻想郷でも、あたいほど度胸のある奴はいないね」

そう言い、拳で胸を叩いた彼女の胸は揺れていたので上司が死刑ならぬ私刑でゴーホーム
惜しみない拍手が私刑を行った彼女を賞賛する、中には涙を流すものさえいた
流石は山田、私達に出来な ( 裁かれました



そして先程の言葉が気にいらない、もしくは面白くなりそうだと悪乗りする面々が我も我もと叫び始める
そんな面々に眼を光らせたのは魔法使い、騒げるネタさえあれば突っ走る魔法使い

「良し! 今回の宴会芸は、度胸試しだ! 」

こうして、酔っ払いたちの度胸試しが始まったのである


「一番! 超絶ギリギリのチキンフライ! 」

そう言って素早く飛び出したのは、もんぺを穿いた少女だった
チキンフライとは空から真っ直ぐ地面に向かって落下し、どれだけの速度でどれだけ地面ギリギリまで堪えきれるかを競う遊びである
だが酔っ払いがこれをするとどうなるのか

ヒュゴォー! グシャ! リザレクション!

ギリギリ過ぎである
連れのワーハクタクが無かった事にした、と言うか皆も何事も無かったかのように続く


「二番! 斬ります! 」

普段真面目な者ほど、怒ったり酔ったりすると大変なのである
その点で言うと半分幻の庭師ほど性質のが悪い者はいない、近くにある物を何でも斬り始めるのだ

ヒョイ、バクン

けれど今回は渦巻き模様の主人に斬りかかり、当然の如く食われた
口から必死に出ようとする白玉のような幽霊の姿は哀れでさえある、近くにいた者達が仕方なく引っ張れば出てきたのは半霊ならぬ半裸の庭師
一部の者達によるお持ち帰り争奪戦が始るが、酔っ払い達には全く関係ないので度胸試しは終わらない


「三番! アリス・マーガトロロ芋! 霊夢の腋を隠すわよ! 」

名指しで、しかも悪名高い博麗の巫女への挑戦に場は一層湧き上がる
挑戦者の人形遣いは良い感じで出来上がっていたが動きは正確で素早い、人形は酔わないから
人形遣いと人形達が布の切れ端を持って巫女に襲い掛かるが、天はそれをお許しになられなかった
煌く雷光、鳴り響く雷轟、そして衝撃
天罰と言わんばかりの雷が人形遣いと人形を黒焦げにするが人形は耐電製、見事に無事である
スタンディングオペレーション、あまりの見事さに皆は拍手喝采
拍手と共に人形遣いは退場、今の彼女なら渡し賃も十分に足りる事だろう


「四番! この宴会が終わったら告白しようと思う! 」

ザワ・・・・ザワ・・・・・・氷精の言葉に場がざわめく
誰にだよと言う突っ込みは無い、あまりの無謀さに周りはどよめくだけだ
しかしそんな不穏な空気の中、原因である氷精は微動だにしない
おかしいと思い一緒に来ていた妖精は氷精の前に立ち、何かに気づいて皆の方を振り向く

「可笑しいだろ……これでも死んでるんだぜ」

死亡確認、あたりから『無茶しやがって』との声があがるも、多くの者はその雄姿に勇気付けられ後に続いてしまう
妖精も酒に酔うらしい事が此処で発覚、なにげに大発見だが誰も気にはしない


「五番、禁断の言葉を言います」

暗い雰囲気を纏った騒霊がゆらりと前に出る、周りは禁断と物騒な物言いに興味津々
二人の妹は何を言うのか察しがつき、必死に止めようとするも押しとどめられる美しい姉妹愛

「めるぽ」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!

無念、跡形も残らなかった


「六番! メイド長のスリーサ」

ビシャ

図書館の主の付き添いで来ていた司書の悪魔は、小さな紅い水溜りを残して姿を消した
この後、悪魔の姿を見たものは居ないと続けば格好良かったのだが普通に三途の渡し守により発見される
閻魔が長き閻魔生活の中で、初めてトラウマが生まれると言う記念すべき日に悪魔は見つかったのだがこれは先の話
そんな怪奇現象も幻想郷では珍しくも無いので皆は続く、図書館の主である魔女は悪魔の為にまるで宝石のように美しい一粒の涙を流した
涙は鼻水に似ていると思う魔女の親友がいたが全く関係ない


「七番! そーなのかー! 」

そーなのかー、勢いだけで飛び出してきた宵闇の妖怪に乾杯
酔っ払い達の突っ込みは激しく、騒霊の長女と同じ運命をたどる彼女は満面の笑顔だけを残して儚く消えた
綺麗に纏めたので気にせず続く


「八番! 歌います! 」

歌った夜雀はJ○S○ACに連れて行かれました、彼らは何処にでもやって来ます


「九番! この薬で此処にいる全員の胸を大き」

幻想郷が崩壊した


ざんねん、わたしたちのえんかいはここでおわってしまった
胸囲と度胸、それは似て非なる物に御座います
根っこ
コメント



1.名無し妖怪削除
えんかいのほうそくがみだれる!
2.名無し妖怪削除
こうげきのしょうたいがつかめない!
3.名無し妖怪削除
えいりん そのくすりは なにがおこるかわからん!
おまえのためだ やめるんだ!
4.名無し妖怪削除
もう だれのなまえも
おもいうかばない
だれか だれか
ひんにゅうのしょうじょたちを たすけて
5.名無し妖怪削除
ふしぎなちからが!ぬがれる!ぬがれる!
6.名無し妖怪削除
こうかはばつぐんだ!