Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

そんなヴワルの午後

2006/08/29 02:19:46
最終更新
サイズ
4.17KB
ページ数
1



「ねぇ、パチュリー」
「あら、妹様じゃない。何か用かしら?」
「妹様はやめてってばー」
「はいはい、で、フラン。何の用かしら?」
「えっとね。暇なの」
「私は忙しいから」
「本読んでるだけじゃん」
「えぇ。本を読むのに忙しいのよ」
「遊ぼ~よ」
「忙しいのよ」
「遊ぼ!」
「・・・」
「パ~チュ~リ~」
「そうそうフラン」
「ん? 遊んでくれるの? 何する?」
「貴方も魔法少女の端くれなら、本の1つくらい読みなさい」
「わ、聞いてないし」
「・・・」
「また聞いてないし」
「・・・」
「しょ~がない。パチュリーの言うとおりにしよっかな」
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ねぇ、パチュリー」
「何よ?」
「飽きた」
「まだ3ページしか読んでないじゃない」
「何で本閉じてるのに解るの?」
「・・・勘よ」
「もしかして、ずっと見てた?」
「魔女には何でもお見通しなの」
「パチュリーのエッチ」
「なんでそうなるのよ!」
「そういえばさー」
「って、無視!?」
「私とお姉さまってあんまり似てないよねー。姉妹なのに」
「そうかしら?」
「うん。髪の色も違うし」
「・・・それだけ?」
「それだけじゃないけど、一番気になるのはそこかなーって」
「両親の髪の色が違えば、さして珍しい事じゃないわよ?」
「両親?」
「親の事よ」
「親は親じゃないの?」
「父親と母親を併せてそう言うのよ」
「ふ~ん。ねぇ、パチュリー」
「ん?」
「私はどうやって生まれたの?」
「・・・貴方の母親と父親が後世に遺伝子を残すため作ったのよ」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、どうやって作ったの?」
「自分で調べなさい。幸い資料はいくらでもあるわ」
「面倒~。パチュリー、教えて」
「・・・おしべとめしべが、って、やっぱ無理。自分で調べて頂戴」
「ぇ~、パチュリーのケチ~」
「とても乙女の口から言える内容じゃないのよ」
「じゃあ、実際にやって見せて」
「ぐはっ。げほっ、げほっ」
「どうしたの?」
「・・・それ、もっと無理だから」
「そうなの?」
「そうなの」
「ケチ」
「ケチで教えない訳じゃないんだけどね」
「いいもん。今度魔理沙に教えてもらうから」
「・・・それはやめときなさい」
「なんで~?」
「なんでも。せめてレミィあたりにしときなさい。無難に」
「無難なの?」
「えぇ、無難よ」
「でも、お姉さまは眷族の増やし方しか教えてくれなかったよ?」
「・・・あ」
「私は眷属じゃなくて子供の作り方を聞いたのに、変なお姉さま」
「・・・吸血鬼に生殖能力ってあるのかしら?」
「ん、パチュリー何かいった?」
「なんでもないわ。レミィ達はどうしたのかなと思っただけよ」
「神社に行くって言ってたよ?」
「そう」
「ずるいよね~、お姉さまばっかり」
「・・・何が?」
「お姉さまばっか好きな人に会いに行くのはずるいと思わない?」
「・・・そう?」
「パチュリーも魔理沙に会いに行きたいでしょ?」
「さぁ、どうかしら?」
「私は魔理沙に会いに行きたいんだけどなー」
「そうね。私も会いに行きたいような気がしてきたわ」
「でしょ? でしょ?」
「本を返して貰いたいし。出来れば全部」
「やっぱりパチュリーも魔理沙が大好きなんだね」
「なっ、別に私はっ」
「だからお姉さまばっかり会いに行くなんて、ずるいよね」
「・・・そうね、ずるいかもしれないわね」
「んー、どうしたの? 変な顔して?」
「なんでもないわ」
「ご説明しましょう」
「わっ」
「小悪魔、どっから沸いたの」
「沸いたなんて酷いですねぇ。で、フラン様。ご説明致しましょうか?」
「うん!」
「はぁ」
「フラン様はとても素直に物事をおっしゃいます。その姿はとても可愛らしいんです」
「そうなの?」
「えぇ。ですから、パチュリー様はそれに嫉妬してるんですよ」
「小悪魔!」
「パチュリー様が「ずるい」とか「会いたい」なんて言う時には、何かしら理屈を捏ねちゃいます」
「小悪魔!!」
「それでそれで?」
「ですから、羨ましいんですよ。素直にそう言えるフラン様が。パチュリー様だって女の子ですか――」
「小悪魔、待て!」
「わんっ」
「あ、わんこだ」
「お座り!」
「わんわん、って、何ですかこれ!?」
「頭に羽の生えた赤髪の小悪魔の犬度を上げる魔法よ」
「何ですかそのピンポイントな魔法は!?」
「伏せ」
「きゃいん」
「あれ、お手は?」
「・・・したかったの?」
「うん」
「また今度ね」
「は~い」
「さて、何の話だったかしら」
「うんとね。パチュリーは女の子だって話」
「違うわよ。フランは可愛いって話よ」
「そうだっけ?」
「そうなのよ」
「ふ~ん。で、パチュリー」
「何?」
「子供の作り方教えて」
「小悪魔、お茶とお茶菓子の準備を。いいお菓子があるんだけど、フランも一緒にどう?」
「わ~い、食べる食べる~」
「ふぅ。とりあえず本はお預けかしらね」
「お菓子~、お菓子~。あ、そうだパチュリー」
「何かしら?」
「魔理沙、早く遊びに来てくれるといいね」
「ふふ。そうね」
「早く子供の作り方も聞きたいし」
「それはやめなさいっ」
 吸血鬼の子孫の残し方って吸血による眷族化だったりするんですかね?
 もしそうであれば、あれですよね。あれ。すごい嫌というか想像したくないと言うか。
 だってほら、レミィとフランの親=幼女の体液を飲み干すロリコンペド吸血鬼って事ですよ?
 男だったら言わずもがな、女でもかなり嫌ですよね。自分の親が幼女誘拐犯って。
 ついでに、そんな思考をしている私もかなり嫌ですね。はい。
あさ
コメント



1.名無し妖怪削除
OK妹様、俺が教えてあげr(QED

台詞だけなのに迷う事無いこのスムーズさ。
しかも途中で3人になってるし。
ごちそうさまでしたw
2.暇人削除
幻想郷に男はいません!
……誰か忘れている気がw
3.名無し妖怪削除
フラン素直すぎ!!111
4.名無し妖怪削除
「コウノトリが…」ってのも幻想入りだろうし
案外通用するんじゃ無かろうか、と思ったりしないでもない。
5.あさ削除
皆さん、感想ありがとうございます。
会話オンリーと言う私にとって初めての試みでしたが、どうやらそれなりに受け入れて頂けたようで嬉しい限りです。
最後に一言だけ。フランは可愛いですよね(そこか
6.CACAO100%削除
>幻想郷に男はいません!・・・①
>……誰か忘れている気がw・・・②
①②より、誰かがいた気がする、しかし目立たない。
目立たない男=集落の人間
よって、忘れられてる男は、慧音の守る集落の男共、となる。


・・・・・・あれ?
7.名無し妖怪削除
こう考えよう
レミィとフランの親=同じく幼女