あらすじ
にゃんとワンダフル
パチェは、可愛い。
「あら、おはよう、レミィ。今日は早起きなのね」
彼女の名前は、パチュリー=ノーレッジ。
「見て、今日は月が綺麗よ」
紅魔館にある図書館の主にして、私の親友。
「サイレントセレナを作ったのもこんな夜だったわ」
彼女は100年を生きた魔女。
「あ、そうだ。今、日と月の属性を組み合わせた魔法を作ってるの」
精霊魔法に長けたスペルの使い手。
「ロイヤルダイヤモンドリングって言うのよ。完成したら、レミィに一番に見せるわね」
七つの属性を華麗に、優雅に操る。
「今読んでいる文献からヒントを得たのよ」
パチェは、本が好きだ。
「とても面白い魔導書なの。レミィもどう?」
パチェと話していると、必ず本の話が出てくる。
「え? 私はもう読み終わったから、大丈夫よ」
“動かない大図書館”なんて言われるくらい。
「その魔導書以外にも、いくつか他の魔導書も参考にしたの」
パチェは、本が好きだ。
「それも読む? 私のおすすめは―――っ」
パチェは、身体が弱い。
「けほっ、けほっ!」
喘息や貧血の持病で、よく苦しそうにしている。
「んっ――――」
私は、弱点は多いものの、病気知らずだから。
「―――――っ」
パチェの苦しみが、わからない。
「――あり、がと……レミィ…」
ただ、こうして、背中をさすって、抱きしめてあげるくらいしか、出来ない。
「――――――」
いっそ、代わってあげられたら、と、思う。
「―――ふぅ、もう大丈夫。いつも悪いわね、レミィ」
こんなに華奢で、儚げな。
「――レミィ? レミィ、もう大丈夫よ……?」
可愛い女の子を、私は他に知らない。
「――――レミィ……………恥ずかしいわ……離して……」
パチェは――――可愛い。
「―――――レミィ?」
パチェは、すごく可愛い。
「パチュリーさま、こちらにおいでですか?」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
知らないうちに、独り占めにしたくなるほど、パチェは、可愛い。
「ど、ど、ど、どうしてここに!?」
「いえ、あの、パチュリーさまが苦しそうにしている気配が…」
図書館の司書として働いている、紅い髪のあの子にあわてるパチェ。
「お、お邪魔でしたか……?」
「そそそ、そんなことないわよ、ねぇ、レミィ!?」
そんな、取り乱したパチェも、可愛い。
「ああ、そうでしたか。またお加減を悪くされて…それでお嬢様が」
「そ、そう! そうなのよ、それだけよ? ほ、他になにもなかったわ!」
「???????」
そう―――なにも、なかった。
「ありがとうございます、お嬢様」
「あ、ありがとう、レミィ…………もう、平気よ?」
私は、ただパチェを介抱していただけ。
「さ、パチュリーさま、自室の方へ」
「え? で、でもレミィが…」
「あ……。でも、お加減が宜しくないのでしたらお休みになられた方が」
私を気遣ってくれるパチェにお礼を言って、あの子に引き渡す。
「すみません、お嬢様」
「ごめんなさいね、レミィ――」
「それでは、失礼しますね」
別れを告げる二人に手を振って、その後ろ姿を見送った。
「――――――あなたも、ありがとう」
「――――いえ。パチュリーさまの一大事ですから」
指先には、パチェの髪の感触が残っていた。
「――――――私がどこへ居ても、駆けつけてくれるのね」
「――――はい。幻想郷の果てまでだってです」
パチェを横抱きにして運ぶ、あの子の後ろ姿に、自分の姿をダブらせる。
「――――――それに、私が苦しんでるとすぐに駆けつけてくれる」
「――――パチュリーさまの一大事ですから」
遠ざかる二人の声でも拾える、自分の耳の鋭さが、切ない。
「――――――どうして、そんなことが出来るの?」
パチェは―――――――可愛い。
「――――――パチュリーさまが大好きだからですよ」
恋してるパチェは――――――可愛い。
「――――――――うん」
耳の奥に残る、パチェの笑顔と言葉。
『私たち、ずっと友達よ―――レミィ』
――――私たちは、ずっと親友だ。
「―――――――――」
「お姉様、どうしたの? 泣いてるの?」
「――――いいえ、フラン」
「どこか痛いの? 咲夜、呼んで来る?」
「―――なんでもないわ。目にゴミが入っただけよ?」
「ん―――ホント?」
「ええ、ホント。平気よ」
「うん―――ねぇ、お姉様」
「なあに?」
「――今日は一緒に寝てもいい?」
「あら、甘えん坊ね」
「―――ダメ?」
「――――いいわ。今日は特別よ」
「えへへ、やった♪」
「―――――フラン」
「なあに、お姉様?」
「――――ありがとう」
「え? わ……お姉様にぎゅ~ってしてもらっちゃった♪」
パチェは、可愛い。
私は、そんなパチェの親友でいい。
にゃんとワンダフル
パチェは、可愛い。
「あら、おはよう、レミィ。今日は早起きなのね」
彼女の名前は、パチュリー=ノーレッジ。
「見て、今日は月が綺麗よ」
紅魔館にある図書館の主にして、私の親友。
「サイレントセレナを作ったのもこんな夜だったわ」
彼女は100年を生きた魔女。
「あ、そうだ。今、日と月の属性を組み合わせた魔法を作ってるの」
精霊魔法に長けたスペルの使い手。
「ロイヤルダイヤモンドリングって言うのよ。完成したら、レミィに一番に見せるわね」
七つの属性を華麗に、優雅に操る。
「今読んでいる文献からヒントを得たのよ」
パチェは、本が好きだ。
「とても面白い魔導書なの。レミィもどう?」
パチェと話していると、必ず本の話が出てくる。
「え? 私はもう読み終わったから、大丈夫よ」
“動かない大図書館”なんて言われるくらい。
「その魔導書以外にも、いくつか他の魔導書も参考にしたの」
パチェは、本が好きだ。
「それも読む? 私のおすすめは―――っ」
パチェは、身体が弱い。
「けほっ、けほっ!」
喘息や貧血の持病で、よく苦しそうにしている。
「んっ――――」
私は、弱点は多いものの、病気知らずだから。
「―――――っ」
パチェの苦しみが、わからない。
「――あり、がと……レミィ…」
ただ、こうして、背中をさすって、抱きしめてあげるくらいしか、出来ない。
「――――――」
いっそ、代わってあげられたら、と、思う。
「―――ふぅ、もう大丈夫。いつも悪いわね、レミィ」
こんなに華奢で、儚げな。
「――レミィ? レミィ、もう大丈夫よ……?」
可愛い女の子を、私は他に知らない。
「――――レミィ……………恥ずかしいわ……離して……」
パチェは――――可愛い。
「―――――レミィ?」
パチェは、すごく可愛い。
「パチュリーさま、こちらにおいでですか?」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
知らないうちに、独り占めにしたくなるほど、パチェは、可愛い。
「ど、ど、ど、どうしてここに!?」
「いえ、あの、パチュリーさまが苦しそうにしている気配が…」
図書館の司書として働いている、紅い髪のあの子にあわてるパチェ。
「お、お邪魔でしたか……?」
「そそそ、そんなことないわよ、ねぇ、レミィ!?」
そんな、取り乱したパチェも、可愛い。
「ああ、そうでしたか。またお加減を悪くされて…それでお嬢様が」
「そ、そう! そうなのよ、それだけよ? ほ、他になにもなかったわ!」
「???????」
そう―――なにも、なかった。
「ありがとうございます、お嬢様」
「あ、ありがとう、レミィ…………もう、平気よ?」
私は、ただパチェを介抱していただけ。
「さ、パチュリーさま、自室の方へ」
「え? で、でもレミィが…」
「あ……。でも、お加減が宜しくないのでしたらお休みになられた方が」
私を気遣ってくれるパチェにお礼を言って、あの子に引き渡す。
「すみません、お嬢様」
「ごめんなさいね、レミィ――」
「それでは、失礼しますね」
別れを告げる二人に手を振って、その後ろ姿を見送った。
「――――――あなたも、ありがとう」
「――――いえ。パチュリーさまの一大事ですから」
指先には、パチェの髪の感触が残っていた。
「――――――私がどこへ居ても、駆けつけてくれるのね」
「――――はい。幻想郷の果てまでだってです」
パチェを横抱きにして運ぶ、あの子の後ろ姿に、自分の姿をダブらせる。
「――――――それに、私が苦しんでるとすぐに駆けつけてくれる」
「――――パチュリーさまの一大事ですから」
遠ざかる二人の声でも拾える、自分の耳の鋭さが、切ない。
「――――――どうして、そんなことが出来るの?」
パチェは―――――――可愛い。
「――――――パチュリーさまが大好きだからですよ」
恋してるパチェは――――――可愛い。
「――――――――うん」
耳の奥に残る、パチェの笑顔と言葉。
『私たち、ずっと友達よ―――レミィ』
――――私たちは、ずっと親友だ。
「―――――――――」
「お姉様、どうしたの? 泣いてるの?」
「――――いいえ、フラン」
「どこか痛いの? 咲夜、呼んで来る?」
「―――なんでもないわ。目にゴミが入っただけよ?」
「ん―――ホント?」
「ええ、ホント。平気よ」
「うん―――ねぇ、お姉様」
「なあに?」
「――今日は一緒に寝てもいい?」
「あら、甘えん坊ね」
「―――ダメ?」
「――――いいわ。今日は特別よ」
「えへへ、やった♪」
「―――――フラン」
「なあに、お姉様?」
「――――ありがとう」
「え? わ……お姉様にぎゅ~ってしてもらっちゃった♪」
パチェは、可愛い。
私は、そんなパチェの親友でいい。
だがそれが良い (・∀・)b
だが、それも良い!!
なんとなく、小さな子の、ちょっと切ない恋話みたいに見えました。
だがぱちぇもえ
超切ない。
ゆえに ぱちぇもえ
誰も言わない。だから言う。 れみさまもえ
ぱちぇもえ
こ、こ、こぁー!!
れみぱちぇもえ!
既にれみさまにもえも言われていたのに今しがた気付いた……なんか申し訳ないorz
でもパチェ萌え
ぱちぇもえ。そして、れみぃにもえ。
つまり ぱちぇもえ
だかられみぃもえ
そして、誰も言わないようなので俺が言う。ふらんもえ。
ただ切ない……。
切ない…でもぱちぇもえ。
でも、ぱちぇもかわいい ぱちぇ萌え
レミィが言うと、凄く切ない説得力があるなぁ……。