あらすじ
イニシャルD
紅いお屋敷、紅魔館。
空飛ぶわんこと紅魔館。
銀色わんこの話のつづき。
おわりのはじまり、はじまるよ。
ぽっかり浮かんだ白い雲。
眩しい日差しと青い空。
ただいま絶賛わんこ中。
ホントはメイドの咲夜さん。
飛べないわんこはただのいぬ。
飛んでるわんこはヘンないぬ。
へんてこわんこの咲夜さん。
浪漫飛行の真っ最中。
それでもあわてず騒がず。
瀟洒に対処の咲夜さん。
今こそ秘伝のあの着地。
キャット空中三回転。
犬だから出来ません。
「うわーん!?」
どうにもこうにも大ピンチ。
短い前足ばたばたさせて。
空を泳いでみるけれど。
やっぱり飛べない着地もできない。
見る見る高度が下がってく。
落ちたらとっても痛いかな?
それともまさか? ひょっとして?
初めて出たのは紅魔郷。
脳裏をよぎるの走馬灯。
ぎゅ~っと抱かれて残機は1つ。
コンテニューなどありゃしない。
近づく地面に静かに目を閉じ。
心静かに別れの言葉。
『バイバイ美鈴。さようなら』
そのままボスンと花の中。
お花畑に落っこちた。
「わふ?」
「お花畑に空から犬がー!?」
お花畑の管理人。
驚き桃の木、紅 美鈴。
落ちたわんこにあわてて駆け寄り。
おっかなびっくり覗き込む。
花のクッション、柔らか地面。
思ったほどには痛くない。
けれども自慢の銀色毛並み。
すっかり汚れて泥だらけ。
「くぅん…」
「空から落ちてきた犬は食べていい犬だって言い伝えが…」
「わふ!?」
ひょっこり覗いた紅い髪。
緑の帽子に龍星きらり。
優しい目をしたお姉さん。
美鈴わんこと目が合った。
「わぅ! わぅー!」
落ちてきたけど食べないでー。
必死にわんわん、咲夜わん。
仔犬の瞳で食べないでー。
じっと見ている紅美鈴。
小首を傾げて、こう言った。
「咲夜さん?」
めーりんはさくやさんがどんなすがたになってもわかるよ!
わかるよ!
「……」
「一体どうしたんですか、その姿?」
「くぅ…」
「あ、すみません、今助けますね」
「くぅぅ…」
「もう大丈夫……咲夜さん?」
「くぅ…」
「どこか痛いんですか? …あ、たんこぶが…」
「くうぅ…」
「ほら、いたいのいたいのとんで……」
「くぅーん!」
「きゃあ!?」
わんこになってもたった一目で。
それが誰だかわかってくれた。
十六夜 咲夜が大好きな。
彼女の愛した紅 美鈴。
細い指先、毛並みに触れて。
優しく拭ってくれる泥。
頭のたんこぶ撫でられて。
嬉しさ愛しさあふれでて。
思わずぎゅーっと抱きついて。
顔中ぺろぺろ舐めていく。
「くぅ、くぅん…」
「もう、咲夜さんったら……」
ちょっとびっくりしたけれど。
かわいい声で、しっぽを振って。
何度も舐めてくものだから。
まだまだ汚れた毛並みの泥で。
汚れた服のことだとか。
どうしてわんこになったとか。
いろいろどうでもよくなって。
優しく背中を撫でたげた。
いつも触れてる指先が。
静かに背中を撫でていく。
あんまり気持ちがいいものだから。
お礼のつもりでキスしてた。
「くぅ~」
ちゅ~
ぽん
「わ!?」
「美鈴、美鈴…」
「あ、え? さ、咲夜さん!?」
「美鈴、美鈴……」
「も、元に戻っ、ええ、は、裸!?」
「美鈴、美鈴…………」
「さ、咲夜さん! 咲夜さんたら咲夜さん!」
「美鈴………………………」
「元に戻って、ああ、やぁ…」
煙が弾けて増す重み。
胸のわんこが元通り。
思わず倒れて受け止める。
生まれたまんまの咲夜さん。
魔女の魔法でわんこの姿。
呪いを解くには愛する人の。
キスがやっぱり決め手だね。
めでたく元には戻れたけれど。
嬉しさ愛しさ止まらない。
あの子の声も聞かないフリで。
わんこのまんまで突撃だ。
「しょ、正気に戻ってくださいよぅ~」
「ん~♪」
ちいさなわんこの大冒険。
最後はめでたく、ハッピーエンド。
めでたしめでたし。
よかったね。
イニシャルD
紅いお屋敷、紅魔館。
空飛ぶわんこと紅魔館。
銀色わんこの話のつづき。
おわりのはじまり、はじまるよ。
ぽっかり浮かんだ白い雲。
眩しい日差しと青い空。
ただいま絶賛わんこ中。
ホントはメイドの咲夜さん。
飛べないわんこはただのいぬ。
飛んでるわんこはヘンないぬ。
へんてこわんこの咲夜さん。
浪漫飛行の真っ最中。
それでもあわてず騒がず。
瀟洒に対処の咲夜さん。
今こそ秘伝のあの着地。
キャット空中三回転。
犬だから出来ません。
「うわーん!?」
どうにもこうにも大ピンチ。
短い前足ばたばたさせて。
空を泳いでみるけれど。
やっぱり飛べない着地もできない。
見る見る高度が下がってく。
落ちたらとっても痛いかな?
それともまさか? ひょっとして?
初めて出たのは紅魔郷。
脳裏をよぎるの走馬灯。
ぎゅ~っと抱かれて残機は1つ。
コンテニューなどありゃしない。
近づく地面に静かに目を閉じ。
心静かに別れの言葉。
『バイバイ美鈴。さようなら』
そのままボスンと花の中。
お花畑に落っこちた。
「わふ?」
「お花畑に空から犬がー!?」
お花畑の管理人。
驚き桃の木、紅 美鈴。
落ちたわんこにあわてて駆け寄り。
おっかなびっくり覗き込む。
花のクッション、柔らか地面。
思ったほどには痛くない。
けれども自慢の銀色毛並み。
すっかり汚れて泥だらけ。
「くぅん…」
「空から落ちてきた犬は食べていい犬だって言い伝えが…」
「わふ!?」
ひょっこり覗いた紅い髪。
緑の帽子に龍星きらり。
優しい目をしたお姉さん。
美鈴わんこと目が合った。
「わぅ! わぅー!」
落ちてきたけど食べないでー。
必死にわんわん、咲夜わん。
仔犬の瞳で食べないでー。
じっと見ている紅美鈴。
小首を傾げて、こう言った。
「咲夜さん?」
めーりんはさくやさんがどんなすがたになってもわかるよ!
わかるよ!
「……」
「一体どうしたんですか、その姿?」
「くぅ…」
「あ、すみません、今助けますね」
「くぅぅ…」
「もう大丈夫……咲夜さん?」
「くぅ…」
「どこか痛いんですか? …あ、たんこぶが…」
「くうぅ…」
「ほら、いたいのいたいのとんで……」
「くぅーん!」
「きゃあ!?」
わんこになってもたった一目で。
それが誰だかわかってくれた。
十六夜 咲夜が大好きな。
彼女の愛した紅 美鈴。
細い指先、毛並みに触れて。
優しく拭ってくれる泥。
頭のたんこぶ撫でられて。
嬉しさ愛しさあふれでて。
思わずぎゅーっと抱きついて。
顔中ぺろぺろ舐めていく。
「くぅ、くぅん…」
「もう、咲夜さんったら……」
ちょっとびっくりしたけれど。
かわいい声で、しっぽを振って。
何度も舐めてくものだから。
まだまだ汚れた毛並みの泥で。
汚れた服のことだとか。
どうしてわんこになったとか。
いろいろどうでもよくなって。
優しく背中を撫でたげた。
いつも触れてる指先が。
静かに背中を撫でていく。
あんまり気持ちがいいものだから。
お礼のつもりでキスしてた。
「くぅ~」
ちゅ~
ぽん
「わ!?」
「美鈴、美鈴…」
「あ、え? さ、咲夜さん!?」
「美鈴、美鈴……」
「も、元に戻っ、ええ、は、裸!?」
「美鈴、美鈴…………」
「さ、咲夜さん! 咲夜さんたら咲夜さん!」
「美鈴………………………」
「元に戻って、ああ、やぁ…」
煙が弾けて増す重み。
胸のわんこが元通り。
思わず倒れて受け止める。
生まれたまんまの咲夜さん。
魔女の魔法でわんこの姿。
呪いを解くには愛する人の。
キスがやっぱり決め手だね。
めでたく元には戻れたけれど。
嬉しさ愛しさ止まらない。
あの子の声も聞かないフリで。
わんこのまんまで突撃だ。
「しょ、正気に戻ってくださいよぅ~」
「ん~♪」
ちいさなわんこの大冒険。
最後はめでたく、ハッピーエンド。
めでたしめでたし。
よかったね。
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!!
わかるよ!
わかるよ!!
わかるよ!!!
わかるよぉぉぉぉぉ!!!11!!11!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
わかるよ!
ちくしょう、いい話だ!!
メイリンは心も優しい。
犬だったんだ!
わかるよ!!
わかるよわかるよわかるよ!!!!!!!!!!!
もとい。
('(゚∀゚∩ わかるよ!
わかるよわかるよわかるよわかるよ!!!11!!
わかるよ!!
わかるよ!
わかるよ!
これはいい!!!!!!!!!!!!
わかるよ!にやられる