人生とは何か?まず私の思考はそこに至った。いや、人生ではなく吸血鬼生が正しいのか?論点がずれた、とりあえず面倒なので人生で納得しておく。生とは字のごとく生まれることであることは私でも知っている。ただし生まれるとは物質的なことでしかなく精神的な誕生はまた別であると私は考える。では精神的に生まれるとはいかなることか?私は生きる意味を知った時だと定義している。ならば生きる意味を知るとは何か?内容については人それぞれであろう。だが意味を知るのはまた難しいことだ。ならば精神的な誕生を迎えず死んでいくものもいるのではないか?しかし生と死は表裏一体、精神的に誕生していなければ死は物質的にのみ訪れるものであるから矛盾はしていないのか?そこでふと思う、何故私は人生の命題などという思考に至ったのか?…思い出した、人は生きる限り欲から逃れる事はできない事に対して思考を働かせていたのだ。では欲と言えばなんだろう、煩悩は108つと外の世界では定義されているとパチュリーが言っていた気がする。108つ、人とは罪深いものだ。肉体的なもので言えば三大欲求、まずは睡眠欲、次に性欲、そして……
食欲!!
「お腹すいた、咲夜はまだ帰ってこないのかしら?」
食事を用意してくれる愛しきメイド長は外出中なのだ