注意点
*これは絵板[6500] 『式の夏休み~水練~』をSS化したものです。セットでお楽しみください。
*これは第二話です。序章と第一話が存在しますので、そちらを先に読んでください。
*EKIさんに感謝しながら物語開始ですったら開始です。
大妖精は上機嫌だった。
私の隣を飛んでいるのは、いつもはお仕事が忙しいこぁちゃん。
彼女と遊ぶ機会はとても少ないのだけれど、今日は一緒に遊べる。だからとっても嬉しい。
「そういえば大妖精さん」
「何? こぁちゃん」
わざわざお休みを貰ってくれたこぁちゃん。私がそこまでして彼女を連れて来たのには訳がある。
1つ。チルノちゃんがいなくて暇だった。
1つ。この前、すごく良い感じの泉を見つけたので、こぁちゃんにも見せたかった。
「どうやって図書館まで来たんですか?」
「普通に入ったけど?」
私の答えを聞くと、何故かこぁちゃんは難しい顔をしてしまった。
私、何か変な事いったかな?
「あの、つかぬ事をお聞きしますが」
「・・・?」
「門番隊の方々はどうしたんですか?」
「あぁ、そっか」
そこまで聞いて、私はやっと合点が言った。
確かに図書館のある紅魔館には門番隊の人がいる。よく吹っ飛ばされてる隊長率いる門番隊が。
「止められたから無理やり入っちゃった」
「え、美鈴さんに勝ったんですか!?」
大げさに驚くこぁちゃん。
そんなに驚かなくても・・・いや、勝ってないし、私じゃ勝てないんだけどね。
「ううん。壁を転移で突破したの」
「あ、なるほど。って・・・」
そしてまた難しい顔をしてしまうこぁちゃん。
う~ん。やっぱり私、変な事言ってるのかな?
「・・・なんてずさんな警備」
「えっと、何か私、悪い事したかな?」
「いえいえ、とんでもない。むしろ助かりました」
よく判らないけど、本当に感謝しているらしい、真っ直ぐな瞳でこちらを見つめるこぁちゃん。それを見たら他はどうでもよくなりました。
助かるならいいよね。うん。
「ところで、もう1つお聞きしたいんですけど」
「ん、何?」
「なんで私達、水着で飛んでるんですか?」
「泉だし、泳ぐでしょ?」
こぁちゃんの言うとおり、私は青のセパレートを、こぁちゃんはピンクのワンピースの水着を着ている。
ちなみに私の水着は古道具屋の店主さんから頂いたものだ。サイズもぴったりだしありがたいけど、何で私のサイズを知ってたんだろう?
「でもですね。あっちで着替えてもよかったのでは?」
「・・・」
「・・・」
さすがこぁちゃん。素直で元々深く考えないで行動する妖精と違って、意地悪で狡猾な悪魔なだけはある。私にはまったく思いつきもしなかった事を思いつくのだから。
わ、私だってちょっと変かな~って思ったよ? うん、思ったもん。
「もうちょっとだからスピード上げようか?」
「・・・そうですね」
複雑な表情を浮かべながらも、こぁちゃんはそれ以上何も追求しないでいてくれた。
だからこぁちゃんは好きなんだよ。
一方、式×式コンビはと言うと、藍が橙に迫っていた。
いや、怪しい意味でなく。
「ほら、橙。折角準備したんだから着替えよう。な?」
「み、水に入るなんて恐ろしい事の為の服なんて嫌です~」
橙の背後には木。これ以上下がれないと判断した橙は、一足飛びに木の中腹まで移動する。
「橙~、そんなに嫌なのか~?」
「嫌です。水になんて入れません!」
「あぁ、私が橙の為に折角選んできた水着だと言うのに。残念だ・・・」
押してだめなら引いてみろ。
藍はそれをよく理解しているらしく、どうやら違う手で責める事に決めたらしい。
「あぁ、残念だ。無念だ。折角楽しみにしていたというのに」
「う、うぅ・・・」
ぴょこん、と木から飛び降りる橙。
その顔はとても不満そうだったが、よくみると覚悟を決めた者の目をしている。
「貸してください」
「ん、無理しなくていいんだぞ?」
「・・・藍さまの意地悪」
橙は藍から水着を奪い取り、テントのほうへと移動していく。
どうやらどこぞの兔と違い、彼女にはしっかりと羞恥心と言うモノが芽生えているらしい。
「あ、藍さま」
「ん?」
テントの端からちょこんと顔を出し、橙はジト目で藍を睨みつける。そして同時に右手もテントから出てきたのが見えた。
「水着は着ても、水はぜ~ったい嫌ですからね」
右手の人差し指を右目にあて、べー、っと舌を出す橙。
こんなに反抗的な態度も珍しいなぁ。藍はそんな事を考えながら、彼女の着替えを待つのだった。
小悪魔は緊張していた。
あの、大妖精さんと一緒に泳ぎに行く。彼女の凄さについてはここでは割愛させて頂くが、これは大事件です。
先刻、彼女の指示通りに準備をして、水着に着替えて図書館を出ました。水着は急遽調達したせいで少し難ありですが、破く訳にもいきませんし。せめてパオレがあればよかったのですが・・・。
「そういえば、こぁちゃんって泳げないの?」
「いえ、泳げますよ?」
「・・・じゃあなんで水着持ってないの?」
「え~っと。なんといいますか。小さくなったといいますか、成長したといいますか」
あえて『どこが』かは詳細に答えませんでした。
大妖精さんの視線が胸元に突き刺さっている気がしますが、残念ながら、ひっじょ~~~に残念ながらそこじゃないんですよねぇ。
「え~っと。そういえばそれ、大丈夫なの?」
「あ~、はい。たぶん」
大妖精さんの視線が私のお尻へと流れる。一瞬、成長の話の延長かとドキリとしたのは乙女の秘密です。
水着の横からひょこりと出ている尻尾。そこに大妖精さんの視線を感じ、私は少しだけ頬を赤らめてしまいます。
「あの~。あまりじっと見られると・・・」
「あ、ごめん」
実を言うと、尻尾が動くたびに水着がずれて、ちょっと恥ずかしいんです。なんといいますか、食い込みますし。
・・・もっと詳しく、なんて幻聴が聞える気がしますが、これ以上はセクハラですよ?
「そうだこぁちゃん」
「はい?」
笑顔でこちらへと顔を向ける大妖精さん。前、前見ないと危ないですって。
「今度、一緒に新しい水着を見に行こうよ」
「あ、いいですね」
うん、それがいいかもしれない。衣服、特に上下の連なっている服はそういう種族専門の物がないととても不便なのだ。それが水着などという、体型とサイズが密接に関係する物ならば尚更。
「楽しみだね」
「はい」
そんな風に話しながら飛ぶ事更に少し、彼女によれば既に目的地は近いらしい。
「あそこだよ~」
「どこですか?」
大妖精さんの言葉に促され、私は目を凝らす。少し遠目に見えている水。川の流れが見えないので、どうやら湧き水の類らしい。
私はそんな事を考えながら、大妖精さんへと視線を戻す。
「さぁおいで、橙!」
「そんな笑顔で言われても…む、ムリですよ~。藍さま~」
「そんな事ではいつまでたっても水が苦手なままだぞ?」
いいところですね。
私がそう口にしようとした瞬間、どこからか声が聞えてくる。
「あれ? 先客がいる」
大妖精さんの言葉通り、泉には先客がいた。
私達は結構早く飛んでいるので、私が彼女達の姿を見つけた時には既に泉の上に到着していた。
「ホントだ。あの~、何してるんですか?」
私は泉に着水しつつ、彼女達に声をかけた。もちろん、大妖精さんの言葉に相槌を打つ事も忘れない。
確かあれは、隙間妖怪さんの式さんと、その式さんでしたっけ? って、ややこしいなぁ。
「ん?あぁ、紅魔館の。実は…(略)…という訳なんだ。」
何故か経緯を事細かに説明してくれる式さん。私はそれを聞きながら2つの事を考えていた。
1つ目は、なんで式の式さんに関する説明がやたら多いのか。もう1つは・・・
「…それならアレです、天岩戸作戦とかどうですか?」
もちろん、悪巧み。
私、小悪魔ですから悪戯とか悪巧みをさせたらちょっとすごいんですよ?
そんな私が導き出した答えは、式さんの「む、それはいいかもしれない」と言う言葉で即実行される事になった。
岸辺に1人立ち尽くす橙。彼女の頬は少し膨れていた。
理由は簡単。愛しの主人がいきなり現れた2人と楽しそうに密談しているからである。
仲間はずれにするなんて酷い。そんな事を考えている橙に、更なる悲劇が舞い降りた。
―藍、小、大の3名、橙の前で楽しいキャッキャウフフを実行―
そう、あろう事か3人は楽しそうに遊びを始めたのだ。
3人がしているのは水のかけあいっこ。小悪魔と大妖精は既に熱中しているようだが、藍はちらちらと橙の方を伺っている。
完全に余談だが、水遊びに熱中している小悪魔の後姿はいろいろな意味で限界ギリギリだった。具体的には尻尾ふりふり。
「……ぅ~…う~…っ!」
唸る橙。その様子を伺っている藍は内心ほくそ笑みながらこう考えたいた。
さぁ、橙…水遊びは楽しいぞ~。こっちにおいで~。
「藍さま……藍さまの…浮気者~っ!!」
「うわ…? えぇっ!?」
涙目で叫ぶ橙、ニヤリと笑う小悪魔、キョトンとしている大妖精。
ちなみに藍はあまりのショックに、まるで世界が終わったかのような顔をしている。
水場で濡場の修羅場な光景。所謂、夏の情事の一幕であった。
*これは絵板[6500] 『式の夏休み~水練~』をSS化したものです。セットでお楽しみください。
*これは第二話です。序章と第一話が存在しますので、そちらを先に読んでください。
*EKIさんに感謝しながら物語開始ですったら開始です。
大妖精は上機嫌だった。
私の隣を飛んでいるのは、いつもはお仕事が忙しいこぁちゃん。
彼女と遊ぶ機会はとても少ないのだけれど、今日は一緒に遊べる。だからとっても嬉しい。
「そういえば大妖精さん」
「何? こぁちゃん」
わざわざお休みを貰ってくれたこぁちゃん。私がそこまでして彼女を連れて来たのには訳がある。
1つ。チルノちゃんがいなくて暇だった。
1つ。この前、すごく良い感じの泉を見つけたので、こぁちゃんにも見せたかった。
「どうやって図書館まで来たんですか?」
「普通に入ったけど?」
私の答えを聞くと、何故かこぁちゃんは難しい顔をしてしまった。
私、何か変な事いったかな?
「あの、つかぬ事をお聞きしますが」
「・・・?」
「門番隊の方々はどうしたんですか?」
「あぁ、そっか」
そこまで聞いて、私はやっと合点が言った。
確かに図書館のある紅魔館には門番隊の人がいる。よく吹っ飛ばされてる隊長率いる門番隊が。
「止められたから無理やり入っちゃった」
「え、美鈴さんに勝ったんですか!?」
大げさに驚くこぁちゃん。
そんなに驚かなくても・・・いや、勝ってないし、私じゃ勝てないんだけどね。
「ううん。壁を転移で突破したの」
「あ、なるほど。って・・・」
そしてまた難しい顔をしてしまうこぁちゃん。
う~ん。やっぱり私、変な事言ってるのかな?
「・・・なんてずさんな警備」
「えっと、何か私、悪い事したかな?」
「いえいえ、とんでもない。むしろ助かりました」
よく判らないけど、本当に感謝しているらしい、真っ直ぐな瞳でこちらを見つめるこぁちゃん。それを見たら他はどうでもよくなりました。
助かるならいいよね。うん。
「ところで、もう1つお聞きしたいんですけど」
「ん、何?」
「なんで私達、水着で飛んでるんですか?」
「泉だし、泳ぐでしょ?」
こぁちゃんの言うとおり、私は青のセパレートを、こぁちゃんはピンクのワンピースの水着を着ている。
ちなみに私の水着は古道具屋の店主さんから頂いたものだ。サイズもぴったりだしありがたいけど、何で私のサイズを知ってたんだろう?
「でもですね。あっちで着替えてもよかったのでは?」
「・・・」
「・・・」
さすがこぁちゃん。素直で元々深く考えないで行動する妖精と違って、意地悪で狡猾な悪魔なだけはある。私にはまったく思いつきもしなかった事を思いつくのだから。
わ、私だってちょっと変かな~って思ったよ? うん、思ったもん。
「もうちょっとだからスピード上げようか?」
「・・・そうですね」
複雑な表情を浮かべながらも、こぁちゃんはそれ以上何も追求しないでいてくれた。
だからこぁちゃんは好きなんだよ。
一方、式×式コンビはと言うと、藍が橙に迫っていた。
いや、怪しい意味でなく。
「ほら、橙。折角準備したんだから着替えよう。な?」
「み、水に入るなんて恐ろしい事の為の服なんて嫌です~」
橙の背後には木。これ以上下がれないと判断した橙は、一足飛びに木の中腹まで移動する。
「橙~、そんなに嫌なのか~?」
「嫌です。水になんて入れません!」
「あぁ、私が橙の為に折角選んできた水着だと言うのに。残念だ・・・」
押してだめなら引いてみろ。
藍はそれをよく理解しているらしく、どうやら違う手で責める事に決めたらしい。
「あぁ、残念だ。無念だ。折角楽しみにしていたというのに」
「う、うぅ・・・」
ぴょこん、と木から飛び降りる橙。
その顔はとても不満そうだったが、よくみると覚悟を決めた者の目をしている。
「貸してください」
「ん、無理しなくていいんだぞ?」
「・・・藍さまの意地悪」
橙は藍から水着を奪い取り、テントのほうへと移動していく。
どうやらどこぞの兔と違い、彼女にはしっかりと羞恥心と言うモノが芽生えているらしい。
「あ、藍さま」
「ん?」
テントの端からちょこんと顔を出し、橙はジト目で藍を睨みつける。そして同時に右手もテントから出てきたのが見えた。
「水着は着ても、水はぜ~ったい嫌ですからね」
右手の人差し指を右目にあて、べー、っと舌を出す橙。
こんなに反抗的な態度も珍しいなぁ。藍はそんな事を考えながら、彼女の着替えを待つのだった。
小悪魔は緊張していた。
あの、大妖精さんと一緒に泳ぎに行く。彼女の凄さについてはここでは割愛させて頂くが、これは大事件です。
先刻、彼女の指示通りに準備をして、水着に着替えて図書館を出ました。水着は急遽調達したせいで少し難ありですが、破く訳にもいきませんし。せめてパオレがあればよかったのですが・・・。
「そういえば、こぁちゃんって泳げないの?」
「いえ、泳げますよ?」
「・・・じゃあなんで水着持ってないの?」
「え~っと。なんといいますか。小さくなったといいますか、成長したといいますか」
あえて『どこが』かは詳細に答えませんでした。
大妖精さんの視線が胸元に突き刺さっている気がしますが、残念ながら、ひっじょ~~~に残念ながらそこじゃないんですよねぇ。
「え~っと。そういえばそれ、大丈夫なの?」
「あ~、はい。たぶん」
大妖精さんの視線が私のお尻へと流れる。一瞬、成長の話の延長かとドキリとしたのは乙女の秘密です。
水着の横からひょこりと出ている尻尾。そこに大妖精さんの視線を感じ、私は少しだけ頬を赤らめてしまいます。
「あの~。あまりじっと見られると・・・」
「あ、ごめん」
実を言うと、尻尾が動くたびに水着がずれて、ちょっと恥ずかしいんです。なんといいますか、食い込みますし。
・・・もっと詳しく、なんて幻聴が聞える気がしますが、これ以上はセクハラですよ?
「そうだこぁちゃん」
「はい?」
笑顔でこちらへと顔を向ける大妖精さん。前、前見ないと危ないですって。
「今度、一緒に新しい水着を見に行こうよ」
「あ、いいですね」
うん、それがいいかもしれない。衣服、特に上下の連なっている服はそういう種族専門の物がないととても不便なのだ。それが水着などという、体型とサイズが密接に関係する物ならば尚更。
「楽しみだね」
「はい」
そんな風に話しながら飛ぶ事更に少し、彼女によれば既に目的地は近いらしい。
「あそこだよ~」
「どこですか?」
大妖精さんの言葉に促され、私は目を凝らす。少し遠目に見えている水。川の流れが見えないので、どうやら湧き水の類らしい。
私はそんな事を考えながら、大妖精さんへと視線を戻す。
「さぁおいで、橙!」
「そんな笑顔で言われても…む、ムリですよ~。藍さま~」
「そんな事ではいつまでたっても水が苦手なままだぞ?」
いいところですね。
私がそう口にしようとした瞬間、どこからか声が聞えてくる。
「あれ? 先客がいる」
大妖精さんの言葉通り、泉には先客がいた。
私達は結構早く飛んでいるので、私が彼女達の姿を見つけた時には既に泉の上に到着していた。
「ホントだ。あの~、何してるんですか?」
私は泉に着水しつつ、彼女達に声をかけた。もちろん、大妖精さんの言葉に相槌を打つ事も忘れない。
確かあれは、隙間妖怪さんの式さんと、その式さんでしたっけ? って、ややこしいなぁ。
「ん?あぁ、紅魔館の。実は…(略)…という訳なんだ。」
何故か経緯を事細かに説明してくれる式さん。私はそれを聞きながら2つの事を考えていた。
1つ目は、なんで式の式さんに関する説明がやたら多いのか。もう1つは・・・
「…それならアレです、天岩戸作戦とかどうですか?」
もちろん、悪巧み。
私、小悪魔ですから悪戯とか悪巧みをさせたらちょっとすごいんですよ?
そんな私が導き出した答えは、式さんの「む、それはいいかもしれない」と言う言葉で即実行される事になった。
岸辺に1人立ち尽くす橙。彼女の頬は少し膨れていた。
理由は簡単。愛しの主人がいきなり現れた2人と楽しそうに密談しているからである。
仲間はずれにするなんて酷い。そんな事を考えている橙に、更なる悲劇が舞い降りた。
―藍、小、大の3名、橙の前で楽しいキャッキャウフフを実行―
そう、あろう事か3人は楽しそうに遊びを始めたのだ。
3人がしているのは水のかけあいっこ。小悪魔と大妖精は既に熱中しているようだが、藍はちらちらと橙の方を伺っている。
完全に余談だが、水遊びに熱中している小悪魔の後姿はいろいろな意味で限界ギリギリだった。具体的には尻尾ふりふり。
「……ぅ~…う~…っ!」
唸る橙。その様子を伺っている藍は内心ほくそ笑みながらこう考えたいた。
さぁ、橙…水遊びは楽しいぞ~。こっちにおいで~。
「藍さま……藍さまの…浮気者~っ!!」
「うわ…? えぇっ!?」
涙目で叫ぶ橙、ニヤリと笑う小悪魔、キョトンとしている大妖精。
ちなみに藍はあまりのショックに、まるで世界が終わったかのような顔をしている。
水場で濡場の修羅場な光景。所謂、夏の情事の一幕であった。
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「うぅ、セクハラ反対です!」(涙目