Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

とある長女の、一月に4~5回はある一日

2006/08/07 19:27:42
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この中に一人、お嬢様たちにお出しするケーキを全部食った奴が居る。お前やろ?

違いま……グェェェェェップ……違いますよー。

お前やぁーっ!!





─ いつもの事ながら関係ありません ─






























~ ふろむ プリズムリバー邸 ~


ルナサ・プリズムリバーは疲れていた。
理由は色々ある。

ライブ中にテンションの上がりすぎた客がステージに上がって暴れ始めたとか。
そのテンションに感化されてメルランも暴れ始めたとか。
そのまま会場全体が阿鼻叫喚の弾幕合戦になったりとか。
何か音が少ないなーと思ったら何時の間にかリリカだけ逃げ出していたとか。
もう既に誰も音楽を聞いてくれていなくて非常に悲しかったりとか。
流れ弾が顔面に直撃して少しアザができたとか。
「記事の為ならたとえ火の中水の中草の中森の中海の中雲の中あの子のスカートの中ーっ!」と叫びながら何処からか紛れ込んできたブン屋が只管自分の真下に滑り込みつつカメラのシャッターを切っていたりとか。
どうにか帰宅したらリリカが一人で貰い物のプリンを全部食べてたりとか。
帰ってきたメルランの服がボロボロになっていたので、夜なべをして直してあげたりとか。
何時の間にか朝になっていたので朝食を作らなければならなかったりとか。

大体そんな感じ、鬱ルナサ日和。

そんな訳で、ルナサは久しぶりにお昼寝をする事にした。

実際は、着の身着のままソファーに倒れこんだら一瞬で意識を持っていかれただけだったりもする。









すやすや……。

ルナ姉ー、ルナ姉ー。

んぅぅ……。

ルナ姉ー、ルナ姉ー……あ、居た。ちょっと、起きてよルナ姉。

うぅん……どうしたリリカぁ……姉さんちょっと疲れてるんだ……。

あらま、それは想定外。まぁいいや。

よくなぁい……。

あのさルナ姉。久しぶりに部屋の掃除しようと思ったんだけどさ、モップってどこにあるの?

んー……玄関脇の物入れに入ってないかぁ……?

ちょっと行って来る!

ぁぃぁぃー……。

あー、ルナ姉あったよー!ありがとねー。

んー……ちゃんと絞ってから拭くんだぞー……。

りょーかい!

ふにゅ……すー……すー……。




姉さーん、姉さーん。

すー……んぅ……。

姉さーん、姉さーん……あ、居たわ。姉さん、ちょっと寝てる所失礼していい?

むー……駄目……寝かせて……。

えーとね、私もお裁縫くらいできるようになりたいから教えて欲しいのよ。

あー……来週の日曜になったらな……。

そんな仕事帰りに子供に「遊園地に連れてってー」てねだられるお父さんじゃないんだから。

悪いけど……今日は本当に疲れてるのよ……頼むからそっとしておいてー……。

仕方ないわね。それじゃあ本見ながらやるから貸してちょうだい。

ん……私の部屋の本棚の上から三段目……裁縫道具はクローゼットの奥……布は一番下の引き出し……。

分かったわ、ありがとう姉さん。

怪我するなよー……すぅ……。





ルナ姉ー、大変大変ー!

くー……くー……。

ルナ姉起きて!大変だってば!

んむぅ……頼むから寝かせて頂戴……。

モップが真っ二つに折れちゃったのよ、どうしたらいいかな?

ん……それはモップに感謝してから捨てて……倉庫に予備あるから……そっち使いなさい……。

はーい!

手前にあるはずだから……あまり奥まで探さなくていいぞ……くぅ……。





姉さーん、姉さーん。

すかー……すぷー……。

姉さん起きて、大切な妹の一大事よ!

うぅ……私……眠いのだけど……。

針を指に刺しちゃったんだけれど、中々血が止まらないのよ。

ん……救急箱は……ここの戸棚の上に乗っかってるから……。

あら、本当。ありがとう、姉さん。

あまり無茶するなよー……くぅ……














ルナ姉ー、間違ってガラス割っちゃったんだけどー。

姉さんー、自分の服に縫い付けちゃって取れないのよー。

ルナ姉ー、ガラス片付けてたら指切っちゃった。救急箱どこー?

姉さんー、糸だけ切り離そうとしたらスカートも一緒に切っちゃった。

ルナ姉ー

姉さんー

ルナ姉ー

姉さんー



























~ 博麗神社 ~


「……そういう訳で、お願いだから私に安眠の地を提供して欲しいのよ……」
「あー、アンタも大変ねぇ。分かったわ、そこの部屋を使っていいわよ」
「ん……助かる……本気で……」

そう言うと、ルナサはふらふらとした足取りで言われた部屋へと入っていく。

「完全なる無音の世界にするために、大結界なみの強力な結界張ろうか?」
「いいわ……静か過ぎると……逆に眠れないから……」
「そう。じゃ、好きなだけ寝ていきなさい」
「……すぅ……」

霊夢の言葉を聞く事無く、ルナサの意識は夢の世界へと旅立っていった。





























「お、珍しいのが来てるな。額に肉って書いて良いか?霊夢」
「やめときなさい魔理沙。やっと寝付いたんだから」















すー……すー……んむゅ……すー……すー……


眠たいはずなのに、ちゃんと相手をしているその姿はまるで母のようでした。

文々。新聞  『幻想郷の苦労人達』より、一部抜粋。
アティラリ
コメント



1.名無し妖怪削除
(ルナサ姉さぁぁぁぁぁん!!!)
・・・しーっ 心の中で叫んでるだけだからね。静かにしてあげようね。
2.翔菜削除
――ルナ姉お疲れ!・゜・(ノД`)・゜・。
3.名無し妖怪削除
ルナサ姉さんも大変だが、達夫ー!達夫は今ー?!
4.名無し妖怪削除
むしろ額に「にく」と書きたいです、油性マジックで。
5.削除
ルナ姉の魅力に気付いていなかった昔を恥じます。
6.二見削除
ルナ姉、うちにおいでよ
7.油揚げ削除
ルナ姉さん、おやすみなさい。
8.名無し妖怪削除
三姉妹の中じゃめるぽが一番だなー
…そう思っていた時期が自分にもありました。ルナ姉ぇぇーーー!
9.変身D削除
ルナ姉……良い人、いや良い姉すぎます……(涙
10.名無し妖怪削除
おかあさーん!
11.煌庫削除
ルナ姉!嫁になってくれ!
12.卯月由羽削除
ルナ姉、可愛すぎる…ここはあえて遠くから生暖かく見守りたいです。
13.名無し妖怪削除
亀だが

(ルナ姉さん!お疲れ様でした!!)