Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

夜起きて昼寝る

2006/08/07 12:19:03
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 昼寝と言うのは昼に寝るから昼寝なのであって朝に寝れば朝寝なのかと聞かれれば勿論朝寝である。
 上記は「ひるね」「あさね」で問題ないが夜寝は「よい」と読む。
 朝寝は「あさい」とも読むらしいがそれはこの際置いておくとする。


 何となく思いついたので書いてしまった前置きとは全く関係ないが博麗 霊夢は悩んでいた。


 ここのところどうにも生活リズムが崩れている。
 何か夜にお茶を飲みつつ暇潰しに境内を掃除しているような気がしてならない。

「おいこらレミリア」
「ほへ?」
「何であなた夜に来るの」
「そりゃあ……」

 視線を中空にさ迷わせ、糸でも弄るかのようにくるくると指を回し、

「夜起きてる方が楽だし」

 吸血鬼だもんね、と続けてまんじゅうを頬張った。

「レミリア」
「うにゅ?」
「私は人間よ」

 そう、霊夢は吸血鬼ではない。
 人間と言うのはどこぞの永遠亭の当主でも無い限り夜に寝るのが普通であり、連日夜に起きているとやはり悩む。
 どうしたもんかなー、と人差し指でこめかみを押さえるレミリア。

「ソレハキョウガクノシンジジツネ!」

 とりあえず片言の日本語で初めて知ったふりをした。

「いや今更驚かれても」
「でもさ、ほら」
「なに」
「文句言いつつも起きていてくれるという事は霊夢は私の事がひでぶっ!?」

 殴った。
 レミリアはきりもみ状に吹っ飛びながら月を覆い隠し、着地のち6mほど顔面を摺り付けながら滑走し停止した。

「あんたがさっきみたいにこちょこちょと指動かして運命弄ってるせいでこっちは寝れないんでしょうが!」
「うふふふ! あなたの運命は私の手の中にあるのよ!!」

 今更だった。
 なかなか格好良い事を言っているようにも思えるが夜に寝るべきところを昼に寝る運命に変えるなどとせせこましい事この上ない。
 もうちょっとその強力さに比例した能力の使い方は出来ないものだろうか。
 この程度の事でしか使い道が無いほどに幻想郷は平和かつ暇なのだろうか。平和かつ暇なんだろうなぁ。と咲夜は端から見ていてそう思う。
 あと鼻血を出したり頬から出血したり目蓋が膨れていたり何かと悲惨だが満月ではないにせよ月は出ているので30分もすれば治ってしまうし概ね問題ない。

「昼に寝るとね、しっかり寝れないのよ! わかる!?
 眩しいし騒がしいし今の季節暑いし白黒はやってくるし何を勘違いしたのか「なつなつー」とか言いながら飛んでる妖精もいるし!!」

 ちなみに春の妖精のリリーが夏になっても居るのは海水浴もとい湖水浴がしたいからだとか。
 というか先日、豊満な身体を惜し気もなく晒して湖で泳ぐリリーが他の妖精に袋叩きにされたのだがあまりこの場では関係無いだろう。
 裏で糸をひいていたのがチルノだったらしいと言う辺り実は⑨を装った策士なのかも知れないが真実は定かではないのであまり深く考えない方がいい。
 ナイフが混じっていたという情報もあまり深く考えない方がいい。
 またリリーの撃墜を皮切りに「つるぺた妖精同盟」が「たゆん妖精協会」を完全制圧したのだが関係ない話なのでやはり置いておく。

「そう! なら霊夢うちに来るといいわ! 窓も何もない外からの光の入らない部屋なんていくつもある!
 ついでに鍵も外側からしか開閉出来ないから監禁状態だけど特に問題はないわねじゅるrばふぅ!」

 突いた。
 ダウンアッパーで放たれたお払い棒での突きを、レミリアは物の見事に胸部に食らい、涎を撒き散らしながらイカ人間にやられたダーティーハリーの如く飛び、着地のち12m滑走した所で切り株に激突して再度空中を舞った後で地面に突き刺さった。
 その際言葉には表しがたい叫びを上げていたが咲夜の忠誠心が薄れる事などありはしない。
 ただほんのちょっぴり接し方が変わるだけである。

「うー! 霊夢の愛が激しい!」

 いい加減人間なら顔がひしゃげて見ていられない事になっているだろうがそこはどっこい吸血鬼様である。
 悲惨ではあるにせよ原形は留めていた。

「めげないわね……」
「ふふふ。霊夢ぅ……吸血鬼になれば昼に寝てもしっかり寝れるわよぉ?」

 わざわざ運命弄ってまで夜に霊夢を活動させておいて、やってきては吹っ飛ばされる生活に意味はあるのだろうか。あるんだろうなぁ。とあまりにも主が可哀相なので咲夜はそう思っておく事にした。
 従者とは斯様に大変な職業なのである。

「いい、レミリア? 私にはね、人間として理想とされた生活を送る権利があるの」
「ふっ、私はそんな事許さないっ。そんな生活、私がジャンクにしてあげる!」

 使い方が間違っているが雰囲気の問題のようなのでスルーしておく。

「……博麗には代々伝わる生活の指標がある。
 曰く、夜はしっかり寝て朝は二度寝、状況に応じて三度寝をし、食後3時間以内に昼寝、可能であれば風呂に入るまでにもう一眠りとあるわ」

 どう考えても霊夢の都合によって今誕生したとしか思えない指標だった。

「ふっ! 博麗の言い伝えなど私には関係ない! だいたい指標だと言うのなら必ず守らなくてはいけないわけではないでしょう!」

 しかしレミリアにとってはそんな事どうでもいい。
 何かもうこの生活楽しいのかなあ。楽しいんだろうなあ。と咲夜は思うが楽しいわけねーよ。と思いなおし突っ込もうとしたが無駄そうなので思うだけにしておいた。
 朧月が浮かぶ夜空の下、半狂乱状態の己が主と楽園の素敵な巫女がついには奇怪な笑い声を発しながら拳を交え始める。


 そしてまた、今日も昼過ぎまで何だかんだと暴れ、昼寝をするのだろう、2人は。
 そんな2人に毎度毎度お姉さんのように優しく膝枕をしている私は疲れのせいかまともに時も止められず実は全く寝れていない上に最近太ももが痛いんですよ、と穏やかに訴えようと咲夜は口を開き、




 言葉を発する前に溜まりに溜まった疲労が原因で倒れた。



リリーは基本的に春しか居ないので泳ぐときは水着を着用するのだと言う事を知らないそうです。

翔菜
[email protected]
http://www.little-wing.org/
コメント



1.名前が無い程度の名前削除
さぁ、リリーの豊満な身体について別室で話を聞こうか