Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

危険度:中→大

2012/02/13 00:17:30
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 私、稗田阿求は、かつて発行した求聞史紀においてとある妖怪、ミスティア・ローレライについての記事に「危険度:中」と記述した。
しかし、今回ミスティア・ローレライ氏本人に直接話を伺い、その段階を上げることにした。ここに変更とその理由を記す。

・外見について

 発行した求聞史紀では確定ではなかったが、この妖怪は少女の姿形をしていることがはっきりと確認できた。それどころか見た目のよさは、人間だったとしても
間違いなく上位に食い込むと言って良いだろう(※1)。

・生態について

 彼女の生態については詳しいことはわかっていなかった(※2)が、それについても今回多くの話を聞けた。求聞史紀でも触れたが、彼女が屋台を始めたと
いうのは本当で、「妖怪人間問わず、お客さんに対しては誠実に対応するよっ」とのことである。屋台では歌を歌うサービスもしているそうなので、興味がある人は
覗いてみるのも楽しいのではないだろうか。
 次に、彼女の妖怪性について記す。背中に一対の羽を背負っており「夜雀」と呼ばれることが多いが、本人の弁によるとそれは後天的なものだそうだ。
元々、彼女は不定形の妖怪であったという。子供ばかりを好んで襲って(※3)いる内に、人間たちの間で「妖怪・子盗り」と呼称されるようになり、
それが音の上で「小鳥」に転じ、いつの間にか鳥類のイメージが出来上がっていたらしい。そのイメージが不定形の彼女にカタチを与え、「鳥類の妖怪」と
なったのだとか。彼女の歌唱力と人を鳥目にする能力もその時に同時に身につけたもので、それ以前は闇に乗じて人間を襲うだけの妖怪だった。今もその
狩りの方法は変わっていない(※4)。しかし、これが今回危険度を上げた理由なのだが、なんと相手が複数人でも襲うことがあるという。理由を聞いた
ところ、「最近の人間はたるみ過ぎだよねー。二人以上なら絶対に大丈夫だなんて、そんなわけないじゃない」だそうだ(※5)。

 そんなわけでこの度、妖怪ミスティア・ローレライの危険度を中から大に上げることとした。普段は客商売との兼ね合いもあり、ここまで深い話をすることは
滅多に無いという。今回は特別(※6)だそうだ。以上でミスティア・ローレライについての記述を終える。
※1 この妖怪に限らず、妖怪は全体的に整った顔立ちをしている者が多い。
※2 大抵の妖怪はそう。彼らは自分のテリトリーを荒らされるのをひどく嫌う。
※3 曰く、「柔らかくて食べやすいから」だそうだ。
※4 本人が言っていた。
※5 私も従者と二人で歩いているところを襲われた。
※6 「別に良いんじゃない? もう誰かに伝えられるわけでもないし」だそうだ。
――九代目阿礼乙女・阿求記す
さとうとしお
https://twitter.com/#!/sugarAsalt
コメント



1.euclid削除
あやややや……
2.名前が無い程度の能力削除
あっきゅん逃げて超逃げて
3.名前が無い程度の能力削除
この構成は面白い
4.名前が無い程度の能力削除
最後の最後になんという破壊力のあるオチ
5.名前が無い程度の能力削除
面白くはあるけれど、オチのために幻想郷の人間を食べてはいけないという大前提を無視したのはいただけない。
求聞があり阿求の代ということが明記されているから作者独自設定というのも考えにくいし。
6.名前が無い程度の能力削除
相変わらずの構成の上手さ
7.名前が無い程度の能力削除
おおこわいこわい
8.名前が無い程度の能力削除
代替わりしちゃうwww
9.名前が正体不明である程度の能力削除
逃げろ阿求。
10.桜田ぴよこ削除
生態について。興味深いですね。
11.名前が無い程度の能力削除
また転生するから安心だね!?…そうだよね!?そうだって言ってよ!阿求!
お願いだから…返事して…。
12.名前が無い程度の能力削除
なにこれこわい。