< 6月8日 ヒッキー >
師匠が盆栽の手入れをするのを手伝おうと、屋敷の中を一緒に移動していたときのこと。
中庭にヒキガエルがいるのを見つけました。
「あっ、見てください。大きなヒキガエルですよ」
「あら本当。なかなか立派な面構えね」
何を思ったか、懐から怪しげな試験管とピンセットを取り出してヒキガエルににじり寄る師匠。
たおやかな笑みを浮かべたまま、不審げに頭を持ち上げたカエルに接近する様はなかなかに不気味です。
普通、若い女性はヒッキーなんて気持ち悪がって避けると思うんだけど……。
あっ、師匠は若い女性じゃなかったですね。
「酸いも甘いも噛み分けた、年季の入ったレディー」です。ここに訂正致します。
師匠はささっとしゃがみ込むと、ヒキガエルの頭をピンセットでつつき始めました。
「どうしました、師匠? 急にカエルいじめなんて……」
「これはれっきとしたサンプリングよ、ウドンゲ。ヒキガエルには耳腺から分泌する毒が……あっ」
「どうしたんです?」
「耳腺から飛んだ毒液が眼に入ったみたい」
「なんと! ちょっとお待ちを。すぐに水を持ってきますので」
流し場で桶に水を汲んで持ってこようと踵を返したとき、視界の隅で師匠が蹲るのが見えました。
「し、師匠?」
「…………………ヴ」
「大丈夫ですか!?」
「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「シッショー!!」
カッと眼を見開いて立ち上がると、師匠はむんず! とヒキガエルを鷲掴みにしました。
そしてもう一方の手で試験管を握りしめると、ぐりぐりとその頭に押し付け始めたのです。
「イエス! イェエエエエスッ! おおおおおおおおおおおお!!」
「師匠!? 聞こえてますか? もしもし?」
「う……うへへへへ……毒が……ブフォトキシンで左脳と右脳が黄金体験! 黄金体験ッ!」
試験管をぐりぐりと押し付けられたヒキガエルは、心底嫌そうな表情で前脚をぶらんぶらんと揺らしています。
師匠が仰ったように、眼の横にある出っ張りから何かがじわじわと出ているのが見て取れました。
これがヒッキーの毒ですね!
「うへ…うへ…うへへ……脳がしびれるッ……大脳新皮質が右と斜めに大航海時代ッ」
焦点定まらぬ目つきで試験管を超振動させていた師匠でしたが、試験管の底に毒液が溜まったのを見ると
ピタリと動きを止めて沈黙してしまいました。
「……し、師匠?」
「――さあ、毒液もそこそこ採取できたわね。盆栽のお手入れに行きましょう」
「あの、黄金体験は?」
「ほら、私の身体にはどんな毒も薬も効かないでしょう? だから、自分なりに毒にヤられた感じを味わってみたの」
「はあ」
「名付けて、“八意式セルフトリップ”よ。ウドンゲもやってみると良いわ、なかなか面白いわよ」
「はあ」
「そしてこの子は今日からヴァスコ・ダ・ガマね!」
いまだ鷲掴みにしたままのヒキガエルを見つめながら、にっこりと微笑む師匠。
「ヴァスコ・ダ・ガマ……ヴァスコ・ダ・蝦蟇……ひひ、ひへへ……おへへ……」
自分の駄洒落ネーミングに自分でウケたのか、一人でへらへらと笑い出す師匠。
これぞ言葉の自爆テロ!
リアクションに困った私は、落ち着かない気分できょろきょろと視線を泳がせる他ありません。
……と、中庭が見える部屋から姫がこちらを見ているのが目に留まりました。
姫はヒッキーを握り締めたまま笑い続ける師匠を見て全てを悟ったのでしょうか。
諦念さえ感じさせる穏やかな笑みを浮かべると、静かに頷き……無言で襖を閉めました。
――それから数日後のこと。
師匠はヒッキーの毒から生み出した新たな鎮痛剤“ヴァスコ・ダ・蝦蟇”を用いて、
里に住む方の手術をみごと成功させました。
患者さんの家の人たちからは大層感謝されたのですが、私は言葉にし難い気持ちになりました。
< 7月11日 加害授業・ようこそ先輩 >
今日は人里の寺子屋へ、師匠と一緒にお出かけです。
慧音さんからの依頼を受けて、師匠が課外授業の先生役をすることになったのです。
一抹の不安は抱いたものの、流石に子供たちの前で奇行に及ぶことはないだろう……と私は考えていました。
寺子屋に到着してからあれこれ準備を済ませ、いよいよ授業の始まりです。
私は慧音さんとともに教室の一番後ろに座って、師匠がどんな授業をするのか見学することにしました。
「皆さん、こんにちは。私は竹薮の奥のお屋敷で薬屋をやっている、八意永琳といいます」
「こんにちはー!」
「ふふふ、元気でよろしい。さて、今日は皆さんに人間の身体や健康のことについてお話したいと思います」
……滑り出しは好調なようです。
最後まで通常運転で行ってくれれば良いのですが、どうなることか。
「それでは、皆さんがどれだけ自分たちの身体のことを知っているのかを聞いてみようかな?」
師匠は、教壇の下からごそごそとパネルを取り出しました。
パネルには、泥酔した抽象芸術家が飲み屋のカウンターで描いたかのような奇怪な図形が描かれています。
そして、ダメ押しのように真っ赤なペンで書かれた「いまこそ目覚めよ!」なる文字。
にわかに教室がざわつき始めました。
隣に腰掛けていた慧音さんが、私の肩を控えめにつついて来ました。
「……失礼、あの図は一体……?」
「師匠いわく、胎児だそうです」
「えっ」
「胎児だ……そうです……」
「そ、そうですか」
言葉を失う慧音さん。
無理もありません、私も最初に絵を見たときは何事かと思ったものです。
うっかり完成直後のパネルを見てしまったてゐは、「誰かに毒電波で攻撃されている!」とうわ言を言い始め、
それから数日ほど自室から出てこなかったほどです。
師匠は子供たちの反応を全く意に介することもなく、意気揚々と授業を進めます。
「はい、まずはこれを見てくださいねー。皆さんはお母さんのお腹の中で、このように……」
(五分後)
数人の子供が虚ろな表情で首を傾け、机を見つめたままうわ言を呟いています。
師匠お手製の解説パネルを見すぎたのが原因でしょうか?
と、ここで師匠が子供たちに質問しました。
「では、ここで質問です。皆さんは、生まれてきた赤ちゃんがどうして泣くのか知っていますか?」
利発そうな少年が、手を挙げました。
「おっ、いいわね。そこの君!」
「はい。えーっと、肺で呼吸をして、全身の隅々まで酸素を送り届けるためだと思います」
「なるほど、よく知ってるわね。その通り……と言いたいところですが」
「あれ、間違ってたかな?」
「ふふふ……生まれてきた赤ちゃんが泣くのはねえ……」
くわっ! と眼を見開くと、師匠はこんなことを口走りました。
「本当はこの世に生まれてきたくなかったからなのよォーーーッ!!」
慧音さんは無言で立ち上がると、つかつかと教壇まで歩み寄り、師匠の手を引いて教室から出て行きました。
慧音さんの頭ににょっきりと角が生えていたように見えたのは、私の気のせいだったのでしょうか?
< 8月16日 風に翻るスカート >
ぱちり、ぱちり。
師匠が盆栽を手入れする音に耳を傾けながら、私は乳鉢で薬草をぐりぐりと混ぜ合わせていました。
「そういえば、この前一緒に人里に薬を持っていったじゃない?」
「はい」
「あの日は少し風が強かったでしょう?」
「そういえば……そうだったかも知れませんね。それが何か?」
「あの日、里の自警団のお兄さんがウドンゲのこと見てドキッとしてたわよ」
「えっ! それはまた、どうして」
「絶妙な丈のそのスカートが、風ではらはらと……ふふふ、甘酸っぱくて良いわねえ」
「そ、それは何と言うか……それじゃあ、これからはもう少し丈の長いやつを穿くことにします」
まったく、師匠ったら。
「それで、ウドンゲを見ていて思ったんだけれど」
「はい」
「私もちょっと丈の短いスカートなんて穿いちゃおうかな、なんて……」
「おおー、イメチェンですか?」
「今、この白衣の下におニューの服を着ているの。ちょっと見てみて!」
そう口にするや否や、師匠は私の方へと向き直るとばさっ! と白衣の前をオープンしました。
……なんかアクションが変態っぽいな、というのは禁句です。
「ふふふ。私は幻想郷のメンツの中ではアダルティー枠……とは言え、身体は永遠の○○(ピー)歳よ」
「――――あの、師匠」
「ん、なあに?」
「その……ちょっと丈が短すぎはしませんか」
「そうかしら? 殿方の目を惹きつけるためには、これくらいはやっておかないと……あっ、そうだ」
「な、何です?」
「実際にこの格好で人里へ行って、皆さんの反応をモニタリングして来ればいいわね。
ここであれこれ空想を巡らせて考え込むよりは、それが何より手っ取り早いわ。実践は科学の基本!」
「おいやめろ」
――――リニューアル衣装に身を包んだ師匠が里の自警団に連行されたのは、それからしばらく経ってからの事でした。
“竹林の薬師に似た痴女を連行した。念のためお屋敷の方に確認をお願いしたい”という連絡を受けたとき、
姫は頑なに「そんな人知りません」と連呼していましたが、両手に縄を巻かれた師匠が満面の笑みを浮かべて走り寄ってきたのを見た時に観念したようです。
……私は師事する相手を間違えたかもしれないなあ。
自警団のお兄さんたちが見守る中、取っ組み合いを始めた姫と師匠を見ながらそんな事を思う私でありました。
師匠が盆栽の手入れをするのを手伝おうと、屋敷の中を一緒に移動していたときのこと。
中庭にヒキガエルがいるのを見つけました。
「あっ、見てください。大きなヒキガエルですよ」
「あら本当。なかなか立派な面構えね」
何を思ったか、懐から怪しげな試験管とピンセットを取り出してヒキガエルににじり寄る師匠。
たおやかな笑みを浮かべたまま、不審げに頭を持ち上げたカエルに接近する様はなかなかに不気味です。
普通、若い女性はヒッキーなんて気持ち悪がって避けると思うんだけど……。
あっ、師匠は若い女性じゃなかったですね。
「酸いも甘いも噛み分けた、年季の入ったレディー」です。ここに訂正致します。
師匠はささっとしゃがみ込むと、ヒキガエルの頭をピンセットでつつき始めました。
「どうしました、師匠? 急にカエルいじめなんて……」
「これはれっきとしたサンプリングよ、ウドンゲ。ヒキガエルには耳腺から分泌する毒が……あっ」
「どうしたんです?」
「耳腺から飛んだ毒液が眼に入ったみたい」
「なんと! ちょっとお待ちを。すぐに水を持ってきますので」
流し場で桶に水を汲んで持ってこようと踵を返したとき、視界の隅で師匠が蹲るのが見えました。
「し、師匠?」
「…………………ヴ」
「大丈夫ですか!?」
「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「シッショー!!」
カッと眼を見開いて立ち上がると、師匠はむんず! とヒキガエルを鷲掴みにしました。
そしてもう一方の手で試験管を握りしめると、ぐりぐりとその頭に押し付け始めたのです。
「イエス! イェエエエエスッ! おおおおおおおおおおおお!!」
「師匠!? 聞こえてますか? もしもし?」
「う……うへへへへ……毒が……ブフォトキシンで左脳と右脳が黄金体験! 黄金体験ッ!」
試験管をぐりぐりと押し付けられたヒキガエルは、心底嫌そうな表情で前脚をぶらんぶらんと揺らしています。
師匠が仰ったように、眼の横にある出っ張りから何かがじわじわと出ているのが見て取れました。
これがヒッキーの毒ですね!
「うへ…うへ…うへへ……脳がしびれるッ……大脳新皮質が右と斜めに大航海時代ッ」
焦点定まらぬ目つきで試験管を超振動させていた師匠でしたが、試験管の底に毒液が溜まったのを見ると
ピタリと動きを止めて沈黙してしまいました。
「……し、師匠?」
「――さあ、毒液もそこそこ採取できたわね。盆栽のお手入れに行きましょう」
「あの、黄金体験は?」
「ほら、私の身体にはどんな毒も薬も効かないでしょう? だから、自分なりに毒にヤられた感じを味わってみたの」
「はあ」
「名付けて、“八意式セルフトリップ”よ。ウドンゲもやってみると良いわ、なかなか面白いわよ」
「はあ」
「そしてこの子は今日からヴァスコ・ダ・ガマね!」
いまだ鷲掴みにしたままのヒキガエルを見つめながら、にっこりと微笑む師匠。
「ヴァスコ・ダ・ガマ……ヴァスコ・ダ・蝦蟇……ひひ、ひへへ……おへへ……」
自分の駄洒落ネーミングに自分でウケたのか、一人でへらへらと笑い出す師匠。
これぞ言葉の自爆テロ!
リアクションに困った私は、落ち着かない気分できょろきょろと視線を泳がせる他ありません。
……と、中庭が見える部屋から姫がこちらを見ているのが目に留まりました。
姫はヒッキーを握り締めたまま笑い続ける師匠を見て全てを悟ったのでしょうか。
諦念さえ感じさせる穏やかな笑みを浮かべると、静かに頷き……無言で襖を閉めました。
――それから数日後のこと。
師匠はヒッキーの毒から生み出した新たな鎮痛剤“ヴァスコ・ダ・蝦蟇”を用いて、
里に住む方の手術をみごと成功させました。
患者さんの家の人たちからは大層感謝されたのですが、私は言葉にし難い気持ちになりました。
< 7月11日 加害授業・ようこそ先輩 >
今日は人里の寺子屋へ、師匠と一緒にお出かけです。
慧音さんからの依頼を受けて、師匠が課外授業の先生役をすることになったのです。
一抹の不安は抱いたものの、流石に子供たちの前で奇行に及ぶことはないだろう……と私は考えていました。
寺子屋に到着してからあれこれ準備を済ませ、いよいよ授業の始まりです。
私は慧音さんとともに教室の一番後ろに座って、師匠がどんな授業をするのか見学することにしました。
「皆さん、こんにちは。私は竹薮の奥のお屋敷で薬屋をやっている、八意永琳といいます」
「こんにちはー!」
「ふふふ、元気でよろしい。さて、今日は皆さんに人間の身体や健康のことについてお話したいと思います」
……滑り出しは好調なようです。
最後まで通常運転で行ってくれれば良いのですが、どうなることか。
「それでは、皆さんがどれだけ自分たちの身体のことを知っているのかを聞いてみようかな?」
師匠は、教壇の下からごそごそとパネルを取り出しました。
パネルには、泥酔した抽象芸術家が飲み屋のカウンターで描いたかのような奇怪な図形が描かれています。
そして、ダメ押しのように真っ赤なペンで書かれた「いまこそ目覚めよ!」なる文字。
にわかに教室がざわつき始めました。
隣に腰掛けていた慧音さんが、私の肩を控えめにつついて来ました。
「……失礼、あの図は一体……?」
「師匠いわく、胎児だそうです」
「えっ」
「胎児だ……そうです……」
「そ、そうですか」
言葉を失う慧音さん。
無理もありません、私も最初に絵を見たときは何事かと思ったものです。
うっかり完成直後のパネルを見てしまったてゐは、「誰かに毒電波で攻撃されている!」とうわ言を言い始め、
それから数日ほど自室から出てこなかったほどです。
師匠は子供たちの反応を全く意に介することもなく、意気揚々と授業を進めます。
「はい、まずはこれを見てくださいねー。皆さんはお母さんのお腹の中で、このように……」
(五分後)
数人の子供が虚ろな表情で首を傾け、机を見つめたままうわ言を呟いています。
師匠お手製の解説パネルを見すぎたのが原因でしょうか?
と、ここで師匠が子供たちに質問しました。
「では、ここで質問です。皆さんは、生まれてきた赤ちゃんがどうして泣くのか知っていますか?」
利発そうな少年が、手を挙げました。
「おっ、いいわね。そこの君!」
「はい。えーっと、肺で呼吸をして、全身の隅々まで酸素を送り届けるためだと思います」
「なるほど、よく知ってるわね。その通り……と言いたいところですが」
「あれ、間違ってたかな?」
「ふふふ……生まれてきた赤ちゃんが泣くのはねえ……」
くわっ! と眼を見開くと、師匠はこんなことを口走りました。
「本当はこの世に生まれてきたくなかったからなのよォーーーッ!!」
慧音さんは無言で立ち上がると、つかつかと教壇まで歩み寄り、師匠の手を引いて教室から出て行きました。
慧音さんの頭ににょっきりと角が生えていたように見えたのは、私の気のせいだったのでしょうか?
< 8月16日 風に翻るスカート >
ぱちり、ぱちり。
師匠が盆栽を手入れする音に耳を傾けながら、私は乳鉢で薬草をぐりぐりと混ぜ合わせていました。
「そういえば、この前一緒に人里に薬を持っていったじゃない?」
「はい」
「あの日は少し風が強かったでしょう?」
「そういえば……そうだったかも知れませんね。それが何か?」
「あの日、里の自警団のお兄さんがウドンゲのこと見てドキッとしてたわよ」
「えっ! それはまた、どうして」
「絶妙な丈のそのスカートが、風ではらはらと……ふふふ、甘酸っぱくて良いわねえ」
「そ、それは何と言うか……それじゃあ、これからはもう少し丈の長いやつを穿くことにします」
まったく、師匠ったら。
「それで、ウドンゲを見ていて思ったんだけれど」
「はい」
「私もちょっと丈の短いスカートなんて穿いちゃおうかな、なんて……」
「おおー、イメチェンですか?」
「今、この白衣の下におニューの服を着ているの。ちょっと見てみて!」
そう口にするや否や、師匠は私の方へと向き直るとばさっ! と白衣の前をオープンしました。
……なんかアクションが変態っぽいな、というのは禁句です。
「ふふふ。私は幻想郷のメンツの中ではアダルティー枠……とは言え、身体は永遠の○○(ピー)歳よ」
「――――あの、師匠」
「ん、なあに?」
「その……ちょっと丈が短すぎはしませんか」
「そうかしら? 殿方の目を惹きつけるためには、これくらいはやっておかないと……あっ、そうだ」
「な、何です?」
「実際にこの格好で人里へ行って、皆さんの反応をモニタリングして来ればいいわね。
ここであれこれ空想を巡らせて考え込むよりは、それが何より手っ取り早いわ。実践は科学の基本!」
「おいやめろ」
――――リニューアル衣装に身を包んだ師匠が里の自警団に連行されたのは、それからしばらく経ってからの事でした。
“竹林の薬師に似た痴女を連行した。念のためお屋敷の方に確認をお願いしたい”という連絡を受けたとき、
姫は頑なに「そんな人知りません」と連呼していましたが、両手に縄を巻かれた師匠が満面の笑みを浮かべて走り寄ってきたのを見た時に観念したようです。
……私は師事する相手を間違えたかもしれないなあ。
自警団のお兄さんたちが見守る中、取っ組み合いを始めた姫と師匠を見ながらそんな事を思う私でありました。
姫や鈴仙も大変だなぁw
アダルティー枠と一緒に残念枠を埋める月の煩悩は格が違った。
遠くで見てる分には面白いトンドル天才薬師だなw
理解したくないとも言え(ry
それにしても永琳が子供達に言った台詞、そら慧音先生もブチ切れるわwww
盛りだくさんでとても面白かったです
うどんちゃんのスカートと永琳の痴女服についてもっと詳しく!!