今日は十二月二十五日クリスマスである。幻想郷においてこの日はみんなで集まってワイワイ騒ぐ日になっていた。なので、霊夢は宴会の準備をしていた。
しかし、昼を過ぎても誰も神社を訪れなかった。去年まではこの時間になれば誰かが食料を持って神社を訪れ、一緒に宴会の準備をしてくれていたのに。それでも霊夢は誰かが来ることを期待して宴会の準備を続けたが、三時を過ぎても誰も神社を訪れなかった。
「一体どういうことなのよ」
そう呟いてみてもその問いに応える声はなかった。誰も神社を訪れないのに宴会の準備をすることがばからしくなり、不貞腐れた霊夢は宴会の準備を投げ出して昼寝をすることにした。
しばらくして、霊夢が昼寝から目覚めると時刻は夕方になっていた。昼寝から目覚めた霊夢ははぁとため息をつく。やはり、誰も神社を訪れていなかったからである。今年のクリスマスは一人でさびしく過ごすことになるのかと思い始めたその時、誰かがやって来るのを感じた。
「こんばんは、霊夢」
やって来たのは風見幽香だった。
「けっこう遅かったじゃない。今まで何をしていたのよ」
「ちょっと、こっちにも事情があったのよ」
「まあいいわ。これから夕食の支度をするからあんたはそこらへんで待っていなさい」
そう言って台所に向かおうとする霊夢を幽香が制する。
「ちょっと待って料理なら私がするわ」
「そう。ならお願いするわ」
そう言って霊夢は台所を幽香に任せて居間でゴロゴロすることにした。
しばらくすると、料理を作り終えた幽香が居間にやって来た。
居間にある卓袱台に料理が並べられた。
幽香が作った料理は野菜がたっぷり入ったクリームシチューと野菜サラダ、サンドイッチなどでどれもとても美味しそうだった。
「いただきます」
霊夢はそう言って料理に手を付けた。
「美味しい。凄く美味しいわ。あんたの料理」
「喜んでもらえて嬉しいわ」
そう言って幽香も料理に手をつける。
しばらくして二人は料理を食べ終えた。
「霊夢、今日はクリスマスだからケーキも用意したのよ。一緒に食べましょう」
そう言って幽香はケーキを出した。
幽香が出したケーキはチョコレートケーキでとても美味しそうだった。
「これってまさかあんたの手作り」
「ええ、そうよ」
「幽香ってこういうのも作れるんだ」
「今から切り分けるから少し待ってね」
幽香はケーキを切り分けて霊夢に差し出す。
霊夢は差し出されたケーキを一口食べる。
「凄く美味しいわ。こんなに美味しいケーキは初めて」
そう言って霊夢はケーキを急いで食べ始める。
「霊夢、ケーキは逃げないのだからもっとゆっくり食べなさい。口元にクリームが少しついているわよ」
「え?どこよ?」
「ここよ」
幽香はそう言って霊夢の口元についていたチョコクリームを舐め取った。
突然の幽香の行動に霊夢は動揺し、声にならない叫び声をあげてしまう。
「い、いきなり、何をするのよ」
少し時間がたって落ち着いた霊夢は顔を赤くしながら言った。
「霊夢の口元についていたクリームを取っただけよ」
「だからってなんで舐めるのよ」
「美味しそうだったからつい」
「ばか」
霊夢はそう言ってケーキを食べるのを再開した。
二人はケーキを食べ終えた後、取り留めのない会話をしていたが不意に霊夢は切り出した。
「それにしても去年はたくさん神社に来ていたのにどうして今年はあんたしか来なかったのかしら?」
「それなら、これが理由だと思うわ」
そう言って幽香は文々。新聞を取り出し霊夢に見せた。
そこには外の世界ではクリスマスは恋人同士で過ごす日になっていて大切な人と二人きりで過ごしましょう、そんな感じのことが書かれていた。
「だから、神社に来なかった人達は大切な人と二人きりで過ごしているんじゃないかしら」
「えっ、それってつまり……」
新聞に書かれたことを見て霊夢は動揺してしまう。外の世界ではクリスマスの日は恋人同士で過ごす日になっているらしい。そして、幽香はクリスマスの夜を霊夢と過ごすために神社にやって来た。それはつまり告白されたのに等しいわけである。そのことを理解した霊夢の顔は赤くなってしまう。霊夢はしばらく無言でいたがやがて意を決して口を開いた。
「去年のクリスマスは色んな奴が神社に来て宴会をして騒いだわ。とても楽しかった。あの時は来年もこんな風に騒ぐのを楽しみにしていたわ。なのに、今年のクリスマスは誰も神社を訪れなくて一人でさびしく過ごすんだなって思った。そんな時にあんたが来てくれてとても嬉しかったわ。だから、いいよ」
霊夢はそう言って目を閉じた。しばらくして、幽香が自分に近づく気配がした。そして、唇に柔らかいものが触れる感触がした。
幽香の唇が離れてから霊夢は目を開けた。
「幽香、今日は寒いから寝室に連れて行って」
「霊夢……いいの?」
「ええ、幽香に私のすべてをあげるから幽香のすべても私にちょうだい」
「分かったわ。できるだけ優しくするわ」
そのまま二人は寝室に向かった。
博麗神社の周辺では霊夢と二人きりでクリスマスの夜を過ごそうとした者たちが転がっていた。
しかし、昼を過ぎても誰も神社を訪れなかった。去年まではこの時間になれば誰かが食料を持って神社を訪れ、一緒に宴会の準備をしてくれていたのに。それでも霊夢は誰かが来ることを期待して宴会の準備を続けたが、三時を過ぎても誰も神社を訪れなかった。
「一体どういうことなのよ」
そう呟いてみてもその問いに応える声はなかった。誰も神社を訪れないのに宴会の準備をすることがばからしくなり、不貞腐れた霊夢は宴会の準備を投げ出して昼寝をすることにした。
しばらくして、霊夢が昼寝から目覚めると時刻は夕方になっていた。昼寝から目覚めた霊夢ははぁとため息をつく。やはり、誰も神社を訪れていなかったからである。今年のクリスマスは一人でさびしく過ごすことになるのかと思い始めたその時、誰かがやって来るのを感じた。
「こんばんは、霊夢」
やって来たのは風見幽香だった。
「けっこう遅かったじゃない。今まで何をしていたのよ」
「ちょっと、こっちにも事情があったのよ」
「まあいいわ。これから夕食の支度をするからあんたはそこらへんで待っていなさい」
そう言って台所に向かおうとする霊夢を幽香が制する。
「ちょっと待って料理なら私がするわ」
「そう。ならお願いするわ」
そう言って霊夢は台所を幽香に任せて居間でゴロゴロすることにした。
しばらくすると、料理を作り終えた幽香が居間にやって来た。
居間にある卓袱台に料理が並べられた。
幽香が作った料理は野菜がたっぷり入ったクリームシチューと野菜サラダ、サンドイッチなどでどれもとても美味しそうだった。
「いただきます」
霊夢はそう言って料理に手を付けた。
「美味しい。凄く美味しいわ。あんたの料理」
「喜んでもらえて嬉しいわ」
そう言って幽香も料理に手をつける。
しばらくして二人は料理を食べ終えた。
「霊夢、今日はクリスマスだからケーキも用意したのよ。一緒に食べましょう」
そう言って幽香はケーキを出した。
幽香が出したケーキはチョコレートケーキでとても美味しそうだった。
「これってまさかあんたの手作り」
「ええ、そうよ」
「幽香ってこういうのも作れるんだ」
「今から切り分けるから少し待ってね」
幽香はケーキを切り分けて霊夢に差し出す。
霊夢は差し出されたケーキを一口食べる。
「凄く美味しいわ。こんなに美味しいケーキは初めて」
そう言って霊夢はケーキを急いで食べ始める。
「霊夢、ケーキは逃げないのだからもっとゆっくり食べなさい。口元にクリームが少しついているわよ」
「え?どこよ?」
「ここよ」
幽香はそう言って霊夢の口元についていたチョコクリームを舐め取った。
突然の幽香の行動に霊夢は動揺し、声にならない叫び声をあげてしまう。
「い、いきなり、何をするのよ」
少し時間がたって落ち着いた霊夢は顔を赤くしながら言った。
「霊夢の口元についていたクリームを取っただけよ」
「だからってなんで舐めるのよ」
「美味しそうだったからつい」
「ばか」
霊夢はそう言ってケーキを食べるのを再開した。
二人はケーキを食べ終えた後、取り留めのない会話をしていたが不意に霊夢は切り出した。
「それにしても去年はたくさん神社に来ていたのにどうして今年はあんたしか来なかったのかしら?」
「それなら、これが理由だと思うわ」
そう言って幽香は文々。新聞を取り出し霊夢に見せた。
そこには外の世界ではクリスマスは恋人同士で過ごす日になっていて大切な人と二人きりで過ごしましょう、そんな感じのことが書かれていた。
「だから、神社に来なかった人達は大切な人と二人きりで過ごしているんじゃないかしら」
「えっ、それってつまり……」
新聞に書かれたことを見て霊夢は動揺してしまう。外の世界ではクリスマスの日は恋人同士で過ごす日になっているらしい。そして、幽香はクリスマスの夜を霊夢と過ごすために神社にやって来た。それはつまり告白されたのに等しいわけである。そのことを理解した霊夢の顔は赤くなってしまう。霊夢はしばらく無言でいたがやがて意を決して口を開いた。
「去年のクリスマスは色んな奴が神社に来て宴会をして騒いだわ。とても楽しかった。あの時は来年もこんな風に騒ぐのを楽しみにしていたわ。なのに、今年のクリスマスは誰も神社を訪れなくて一人でさびしく過ごすんだなって思った。そんな時にあんたが来てくれてとても嬉しかったわ。だから、いいよ」
霊夢はそう言って目を閉じた。しばらくして、幽香が自分に近づく気配がした。そして、唇に柔らかいものが触れる感触がした。
幽香の唇が離れてから霊夢は目を開けた。
「幽香、今日は寒いから寝室に連れて行って」
「霊夢……いいの?」
「ええ、幽香に私のすべてをあげるから幽香のすべても私にちょうだい」
「分かったわ。できるだけ優しくするわ」
そのまま二人は寝室に向かった。
博麗神社の周辺では霊夢と二人きりでクリスマスの夜を過ごそうとした者たちが転がっていた。
照れいむの「ばか」はやはり最強だな、今回のでそれが良く分かったよ》作者感謝
大変ニヤニヤさせてもらいました。m(__)m
幽香視点がきになるwwww
ネット用語の類だなと思って調べてみたら……
待て、こら。
>>2様
返り血を付けずに勝ちました。
それから私も最強だと思います。
>>3様
バトルロイヤル的な戦闘が行われたので
幽香が全員倒したわけではありません。
>>奇声を発する程度の能力様
個人的に霊夢が絡む時は幽香の戦闘力大幅に
上昇すると思います。
>>5様
クリスマスを過ぎましたので続きはありませんww
>>6様
幽香は頭がいいと思います。
>>7様
寝ていたから戦闘が行われて
いたことに気付きませんでした。
>>過剰様
そんなことしたら十八(ry)になる
じゃないですかwwそそわ的な意味と
日付的(クリスマスを過ぎていますので)な意味で
無理です。
>>9様
とても激しい戦いが行われましたが
幽香は何とか勝利しました。