仏教徒がクリスマスにケーキを頬張りプレゼント交換を楽しむ幻想郷。
そんなここでは悪魔がクリスマスパーティーを開いたとしてもなんら問題は無い。
「………お疲れ様です、咲夜さん」
「あら美鈴、貴方も会場警備お疲れ」
紅魔館毎年恒例のクリスマスパーティーは盛況の内に幕を閉じた。
咲夜は宴の後の片付けを美鈴に手伝ってもらいながら、ポケットから二つの手紙を取り出す。
「何です?それ」
「お嬢様と妹様が書いたサンタさんへの手紙」
美鈴は笑いながら咲夜から二通のそれを受け取って眺めた。
『くまさんのぬいぐるみが欲しいです レミリア』
『野球盤が欲しいです フラン』
読み終えた美鈴は苦笑した。見た目だけで見れば相応なのだろうが仮にも五百年近い年数を生きている二人が欲しがるものとは思えないと。
「良いじゃない別に、好きな物は何時まで経っても好きなんだし」
「へぇ、じゃあ咲夜さんにもそう言うのあるんですか?」
「勿論、女の子は何時まで経っても可愛いものには目が無いものですわ」
そうして片付けが終わった頃、咲夜は自室へと引き返し、枕元に置く為のプレゼントを抱えてレミリアの部屋の前までやってきた。
珍しい事に、何時もは地下で本ばかり読んで館の催事には一切顔を出さないフランが今日のパーティーに出席していて、尚且つ酔いつぶれてレミリアの部屋で眠っている。
咲夜は抜き足差し脚で部屋の中へと入り、起こさぬように二人の枕元にプレゼントを置いた。
時は止めない。何故ならこうやって息を殺してばれないように近づくのが楽しいからだ。
「お邪魔しました」
そう言って、部屋を出る。
静かにドアを閉めて振り向くと美鈴がいた。
「めいりっ……んぐ」
「しー、咲夜さんしー、お嬢様達が起きちゃいますよ」
驚かしたのはあんただと抗議しようと咲夜は自らの口を塞ぐ美鈴の手に噛み付く。
しかし美鈴は痛がる様子も見せず、片方の手で一本の瓶を取り出した。
「しゃんふぁん?」
「はい、飲みません?一緒に」
そう言うと美鈴は咲夜の口を抑えていた手を離し、その手で咲夜を自分の部屋へと引っ張っていく。
「………お酒だけじゃ寂しいから余り物のケーキ持ってくるわね」
「ありがとうございます」
咲夜が二切れのケーキを戻ってくると、美鈴は静かにシャンパンの蓋を開け、二人きりのクリスマパーティーを始めた。
「乾杯」
カチン、とグラスが触れ合う音がする。
ケーキが無くなり、シャンパンも半分ほど無くなった頃だ。美鈴は唐突に口を開いた。
「ねぇ咲夜さん、私にクリスマスプレゼントは無いんですか?」
「はぁ?」
何を言っているんだと言う顔で咲夜は美鈴の顔を見つめる。
「……美鈴、貴方年幾つ?プレゼントを強請る齢でもないでしょ」
「そんなぁ、私だってプレゼントをもらいたくなる時もあるんですよ」
そう言って美鈴は席を立ち、咲夜に詰め寄って彼女の手からシャンパングラスを奪い取ってテーブルに置いた。
上目づかいで覗く咲夜の頬を撫でながら、美鈴は上に指をやる。
「天井?」
言われ咲夜が首をさらに上に向けると、ヤドリギが照明からぶら下がっていた。
「ヤドリギ?」
「はい、ヤドリギです」
「あぁ、成る程ね」
「はい、私の欲しいもの、分かりました?」
「………こんなんで良いの?」
「最高です」
そんなここでは悪魔がクリスマスパーティーを開いたとしてもなんら問題は無い。
「………お疲れ様です、咲夜さん」
「あら美鈴、貴方も会場警備お疲れ」
紅魔館毎年恒例のクリスマスパーティーは盛況の内に幕を閉じた。
咲夜は宴の後の片付けを美鈴に手伝ってもらいながら、ポケットから二つの手紙を取り出す。
「何です?それ」
「お嬢様と妹様が書いたサンタさんへの手紙」
美鈴は笑いながら咲夜から二通のそれを受け取って眺めた。
『くまさんのぬいぐるみが欲しいです レミリア』
『野球盤が欲しいです フラン』
読み終えた美鈴は苦笑した。見た目だけで見れば相応なのだろうが仮にも五百年近い年数を生きている二人が欲しがるものとは思えないと。
「良いじゃない別に、好きな物は何時まで経っても好きなんだし」
「へぇ、じゃあ咲夜さんにもそう言うのあるんですか?」
「勿論、女の子は何時まで経っても可愛いものには目が無いものですわ」
そうして片付けが終わった頃、咲夜は自室へと引き返し、枕元に置く為のプレゼントを抱えてレミリアの部屋の前までやってきた。
珍しい事に、何時もは地下で本ばかり読んで館の催事には一切顔を出さないフランが今日のパーティーに出席していて、尚且つ酔いつぶれてレミリアの部屋で眠っている。
咲夜は抜き足差し脚で部屋の中へと入り、起こさぬように二人の枕元にプレゼントを置いた。
時は止めない。何故ならこうやって息を殺してばれないように近づくのが楽しいからだ。
「お邪魔しました」
そう言って、部屋を出る。
静かにドアを閉めて振り向くと美鈴がいた。
「めいりっ……んぐ」
「しー、咲夜さんしー、お嬢様達が起きちゃいますよ」
驚かしたのはあんただと抗議しようと咲夜は自らの口を塞ぐ美鈴の手に噛み付く。
しかし美鈴は痛がる様子も見せず、片方の手で一本の瓶を取り出した。
「しゃんふぁん?」
「はい、飲みません?一緒に」
そう言うと美鈴は咲夜の口を抑えていた手を離し、その手で咲夜を自分の部屋へと引っ張っていく。
「………お酒だけじゃ寂しいから余り物のケーキ持ってくるわね」
「ありがとうございます」
咲夜が二切れのケーキを戻ってくると、美鈴は静かにシャンパンの蓋を開け、二人きりのクリスマパーティーを始めた。
「乾杯」
カチン、とグラスが触れ合う音がする。
ケーキが無くなり、シャンパンも半分ほど無くなった頃だ。美鈴は唐突に口を開いた。
「ねぇ咲夜さん、私にクリスマスプレゼントは無いんですか?」
「はぁ?」
何を言っているんだと言う顔で咲夜は美鈴の顔を見つめる。
「……美鈴、貴方年幾つ?プレゼントを強請る齢でもないでしょ」
「そんなぁ、私だってプレゼントをもらいたくなる時もあるんですよ」
そう言って美鈴は席を立ち、咲夜に詰め寄って彼女の手からシャンパングラスを奪い取ってテーブルに置いた。
上目づかいで覗く咲夜の頬を撫でながら、美鈴は上に指をやる。
「天井?」
言われ咲夜が首をさらに上に向けると、ヤドリギが照明からぶら下がっていた。
「ヤドリギ?」
「はい、ヤドリギです」
「あぁ、成る程ね」
「はい、私の欲しいもの、分かりました?」
「………こんなんで良いの?」
「最高です」
めーさくは存分にイチャついてください
ペロペロ(^ω^)
めーさくちゅっちゅっ