Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅白巫女と尸解仙

2011/10/31 21:13:07
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「お前ん家~!おっ化けや~しき~!」
「ち、違う!我が住んでる所はその様な場所では…!」
「でも、お化けとか住んでるんでしょ?」
「確かにそうだが…!」
「じゃあお化け屋敷じゃん!」
「ぬっ!ぬぐぅ…!」

食料の買出しの為に人里に来ていた私──博麗霊夢──は妙な光景を見ていた。
買出しに行く前になんとなしに寺子屋の方へと寄り、外の広場を見たらコレだ。
確かアイツは…物部布都──モノノベノ フト──だったかしらね?
なんで寺子屋の広場に居るのかはさて置いて…

「や~いや~い」
「うぅ…」

あ、涙目になってる。
見てみぬ振りってのもなんか嫌だし…仕方が無い助けてやるか。

私が近付くと足音で気付いたのか、布都の周囲の子供達が此方を向き

「あ、霊夢ねーちゃん!」

と笑顔でこっちに寄って来た。

「久し振りね、元気にしてた?」
「うん!」

取り敢えず軽く挨拶をしておく。
そして、先程の"霊夢"という単語に反応したのか布都が此方を見ていた。
若干、助けてくれ的な思いがこもった視線を向けられたが、どの道助けるので無視しておいた。

「ねーねー、コイツん家ってお化け屋敷なんでしょ?」

全く、誰が教えたのやら…
心の中で私は溜息を吐いた。

「だったら私の神社なんて、お化け神社ね」
「え?霊夢ねーちゃん家ってお化け住んでるの!?」

お化けってレベルじゃ無い様な連中が大多数だけどね

「まぁ、そういう事になるかしらね…で私にも同じ様な事するのかしら?」
「……しない…」

子供達はしょんぼりとしてしまった。
感情の浮き沈みが激しいな、とか呑気な事を私は考えながら子供達の頭を撫でた。

「別に怒ってる訳じゃないのよ?」
「うん…」
「ただ、そういう事されたらアンタ達だって嫌でしょ?」
「うん…嫌…」
「でしょ?自分がされて嫌な事は他の人にはしない!…アンタ達も出来るわよね?」

私がそう言うと

「うん!!」

子供達は元気に返事を返してくれた。
さて…次は

「じゃあ、嫌な事しちゃったら"ごめんなさい"って言えるわよね?」
「うん!!」

そう言って子供達は、布都の方を向き

「ごめんなさい!」

と言って頭を下げた。
布都の方といえば、最初はポカンとしていたが直ぐにハッとなり立ち上がって

「わ、我は別に気にしてはおらん!」

と堂々と言い切った。

「さて、アンタ達は帰って宿題でもやんなさい」
「は~い…霊夢ねーちゃん!またね!」
「はいはい、またね」

軽く手を振って子供達は帰って行った。
さて、さっさと買出しに行こうかと思った矢先に

「は、博麗の巫女!」

向こうさんが声を掛けてきた。

「ん?何よ?」
「あ、あのだな…その…」

何を恥ずかしがっているのか、布都は呼び止めたクセして、顔を下に向けモジモジしていた。
正直ウダウダしているのは好きでは無い。

「何?言いたい事があるなら言いなさいな」

布都の近くで言ってやったら
声が近くなった事に疑問を持ったのか、布都が顔を上げた
…がいきなり顔を赤く染めてしまった。

「ち、近いっ!?」

確かに鼻先がくっ付くか位であったが…
言葉を発すると同時に後ずさりをしようとしたが…そんな事は私がさせなかった。
後ずさりをしようとした布都を、私が抱き締めたからだ。

「な、何をする!?」
「別に、アンタが逃げようとしていたから…つい」
「つ、ついではなかろう!?」

因みにこの動き、今までの宴会で絡んできた連中には必ずと言っていいほど行っている。
主に使う相手としては、魔理沙や早苗に咲夜、妖夢や文に紫に…etc
と、まぁ色んな相手に対して使っている。

思考がずれたわね、まぁ取り敢えず捕まえたから安心ね。

「さぁ、何を言おうとしたのかしら?」
「わ、分かった!言う言う!言うから離しt」
「アンタ逃げそうだからこのまま言いなさい」
「な…!?」

耳まで赤くなってしまった。
意外と可愛げがあるわね、とか考えてたら

「…を…ぞ。その…」

布都がボソボソと何か言っていた。
しかし、よく聞こえないので再度言ってもらう事にした。

「ん?何?聞こえないわよ」
「~っ!我を助けてくれて礼を言うぞ!ありがとう!!」

いきなりの言葉に驚いて布都を抱き締めていた腕を緩めてしまった。
それに気付いたのか、布都は全速力かって位の速さで飛び立ち、帰ってしまった。
暫く呆然としていた私はクスッっと一度だけ笑い

「どういたしまして」

と、布都が飛んでいった方に向かい一人言葉を発し、買出しをしに人里の市場に向かった。







─────







「なんなのじゃ!あの巫女は!」
「知らんよ…」

縁側でのんびりとしていた私──蘇我屠自古──は
人里の童子と戯れてくるなどと言い人里に行き、顔を真っ赤に染めて帰ってきた
布都の愚痴を聞いていた。

「話を聞くにしてもそれ相応の態度があろうに!それなのにあの巫女は…」
「いきなり抱き締めて来た、と」
「う、うむ…」

思い出して恥ずかしくなったのか顔を赤く染めてしまった。
生前の彼女からは見られない表情だ。
完全に恋する乙女といった感じか。
…少し揺さぶってみるか。

「そこまで愚痴こぼすんならさ、嫌いなんじゃない?巫女の事」
「き、嫌いではない!」
「じゃあ、好きなんじゃん」
「!……まぁ、確かに抱き締められた時は…」

模範解答みたいな返答をしてくれた。
それと、いきなり抱き締められた感想を語られても困る。
ふむ、もう少し揺さぶるか…

「好きなら好きって言えばいいんじゃないの?」
「そ、そんな事出来る訳なかろう!?」

顔真っ赤で否定って…
はぁ…今度は押してみるか

「そんな悠長な事言ってると、あの巫女、取られちゃうわよ?」
「な、何?」

表情に不安の色が見られるが気にせず続ける。

「結構…っていうかかなり、あの巫女を気に入ってる奴は居るわよ」
「た、例えば…?」
「この前、巫女以外にもウチに来た連中が居たでしょ?」
「あの三人がか…?」
「えぇ。十中八九そうでしょうね」
「な…!」
「それに噂じゃ、幻想郷の賢者様やフラワーマスターって連中も気があるって聞くし。それに…」
「そ、それに…?」
「誰がどうのって前に私達はあの巫女との交流が浅い」
「!」
「ま、不利っちゃ不利よね」
「………」

布都の方を見れば、不安の塊のようなオーラを発してる…様に見える。
でも、私が言いたい事はまだある。

「でもさ、交流が深いからって負けるとは限らないんじゃない?」
「へ…?」
「私達が新参者だからって、チャンスが無い訳じゃないでしょ?」
「しかし…」
「しかしも案山子も無いわ。それじゃあ布都、アンタはあの巫女が他の奴に取られてもいいの?巫女の事をスッパリと諦められるの?」
「それは嫌じゃ!諦めるのも!取られるのも!」
「じゃあ、アンタが頑張りゃいいのよ」
「わ、我が…頑張れば…」
「そうよ。布都…アンタはそんな事も出来ないような奴じゃないわよね?」

言いたい事は言った。
あとは布都がどうするかだが…杞憂に終わりそうだ。

「ふん…屠自古、我を誰だと思っている?物部布都であるぞ!どのような輩が相手であろうと…我は負けはしない!」
「アンタが負けるなんて思わないわよ…頑張りなさい」
「うむ!我は作戦を練ってくる!屠自古またの!」

そう言って布都は自室に戻っていった。
さて、神子や青娥辺りに協力を呼びかけてみるか…

そう考え、私は神子の元へと向かった。
布都の幸せを願いつつ。
───
博麗霊夢ルートが 解禁されました
博麗霊夢に関わるシナリオが 全て解禁されました

ねくすとしなりお?
───
・ハロウィンなんて知らんし…どうも⑨度目ましてポルタです。

・更新頻度が遅い?…すいまえんorz

・あ、今まで書いた奴の原文が全てぶっ飛びました\(^o^)/

・予告は裏切る物(キリッ

・次は何になるやら…
ポルタ
http://twitter.com/#!/10ga
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
これからドンドンこのキャラの絡みが増えてくと良いな
自然にニヤケましたw
2.名前が無い程度の能力削除
おぉ、これは好いものだ。
3.名前が無い程度の能力削除
霊夢センパイ倍率ぱねえっス!
4.名前が無い程度の能力削除
ア リ だ !
5.名前が無い程度の能力削除
さて、このドジっ子の策はどうなることやらなー。
名だたる人妖を退け霊夢の心を手にすることが出来るか否か!
6.名前が無い程度の能力削除
ただ青娥さんや太子も結構気に入ってるみたいだしな。とくに青娥さんが。
7.名前が無い程度の能力削除
ふと霊をずっと待ってました
発売当時からずっと
8.名前が無い程度の能力削除
霊夢さんの天然ジゴロっぷりパネェっす!
さぁ、押しに弱そうな布都ちゃんを、どんどん押すんだ霊夢さん!
9.名前が無い程度の能力削除
この巫女……何人泣かせる気だ!?
10.名前が無い程度の能力削除
れいふとかわいい
11.もにゅ削除
カンタァァァーーーーーーーー!!