注意『世界観崩壊』
現代の話です。
まったくの無関係そうな幻想郷のメンバーが、血の繋がった家族として一つ屋根の下暮らしています。
つまり!
原作からキャラとその設定だけ引っ張って来たような作品です。
さらに!
呼称、言い回しなど不快感、ましてや作者に殺意を覚えることもあるかもしれません。
もともとそういうのが嫌いな方や、前説・タグで見る気をなくした方はこのページを見なかったことにしてください。
「それでもいい」なんて言ってくれるmy angelはどうぞお楽しみください。
これより開演!あなたの時間を少し頂戴いたします。
ジリリリリリリ!
……ピッ‼
「母さん、朝ですよ」
「んん、あと二時間……」
「どれだけ寝るつもりなんですか……」
このひとは八雲紫。
これでも私の母である。
たった今ふざけた要求をしてきたのだが。
「いいから早く……
バサッ!
起きて下さい!」
「あ~ん!私の布団返してよ~!……寒ッ!」
私は問答無用でこのバカ母を叩き起こす。
毎朝毎朝重労働だ。
ひそかに特別手当が出てもいいんじゃないかと思っている。
「父さんも文たちも待ってますよ!?早く起きて下さい!」
「う~…慧音嫌い………」
「嫌いでもいいですから、早く!」
「分かったわよ…起きる……zzzz」
「寝るなと…」
私は頭を振りかぶり。
「言っているだろう!」
ゴツン!
「いった~~い!」
母の叫び声。
額と額がぶつかる快音とともに、大家族八雲家の一日が始まった………
「慧音ったら酷いのよ?朝からあんなに思いっきり……ってちょっと霖之助さん!聞いてるの?」
「毎朝聞いてるよ、君が早起きすればいいんじゃないか」
「……だって布団がなかなか離してくれないんだもん」
「全く、少しは母親らしく…………
テーブルの真ん中で母さんの話を聞いているのは、一家の大黒柱、頼れるお父さんの霖之助だ。
香霖堂というホームセンターの支店長をしている。
他にも我が家にはたくさんの家族が居るのだが、そちらの紹介はまたの機会にしよう。
なにせ数が多いのだ。
「ごちそうさま~母さん、洗い物はお願いしますね?」
「は~い」
「それじゃ行ってきます!」
「ち、ちょっと慧音!待ってよ!…ごちそうさま!……行ってきます!」
「いってらっしゃ~い」
タッタッタッ!
「はぁはぁ……ちょっとくらい待ってくれても良いじゃないのよ」
この子は幽香。
風見家の長女。
植物が大好きで、大学では園芸サークルを自らの手で立ち上げた。
我が家の庭の手入れ係もしており、その庭を踏み荒らそうものなら翌日の日の出を拝むことはできないと云う……
また植物の知識も去ることながら、その愛の注ぎっぷりから大学では四季のフラワーマスターと呼ばれ、恐れられている…らしい。
「悪い悪い……少し急いでいたのでな」
「ただいま~」
「お帰りなさ~い!」
一人帰ってきた、声からして三女の霊夢だろう
「母さん、醤油切らしてたわよね?買ってきたよ」
彼女は霊夢。
昔からお金には厳しい子だったので我が家の会計係をしてもらっている。
高校生になってから厳しさに拍車がかかり、今や物を買うのも霊夢の許可が必要になる程だ。
「しかし最近は醤油も高いわね、隣町まで行ってきちゃった」
「そんなことしなくても良かったのに」
「そんなこと!?母さん20円よ!?20円も違ったのよ!?」
「でも交通費もあるし……」
「自転車使えばタダなのよ!」
ガチャ!
「ただいま~」
「たっだいま~!」
また二人帰ってきた。
おそらく長女の慧音と次女の文だ。
キィィィィイイイン!
「母さん母さん!ビッグニュースですよ!」
この子は次女の文。
今みたいに毎日のようにニュースを運んでくる。
中学の時に陸上部に入っており、その実力はかなりのもの。
三年連続で全国大会に出場し、ついた異名は『音速の鴉天狗』
高校でもその能力を活かして陸上部に入るのかと思いきや、新聞部に入っている。
文いわく
「ジャーナリストは最速じゃないと記事の鮮度が落ちちゃうんですよ、その為の陸上です!」
だそうだ。
母としては少々残念な気もするのだが……
「あら、どうしたの?」
「今日幽香姉さんが校舎裏で!」
「決闘?いつものことじゃない」
「いえいえ、今回はそんなレベルではありませんよ!?」
「じゃあカツアゲ?あの子も堕ちたものね…」
「…絶対、自分の家族に対する評価ではないですよ?それは」
「じゃあ一体なんだっていうのよ」
「なんと!男子生徒にこくは……」
「あ~や~?」
その声を聞いた瞬間、文が異常なまでの反応をする。
「幽香姉さん邪魔しないでください!八雲家の皆さんの知る権利を!………」
「あ~や~?……私が男子生徒に何だって?」
「…イエ、ナンデモアリマセンヨ?」
ガシッ!
「ひっ!」
「ちょ~っとこっちにきてもらおうかしらぁ?」
「うわぁ~!誰かっ!助けて!」
それは無理な願いである。
私は笑顔で文を見送った。
「夕飯には間に合わせなさ~い」
「は~い♪」
「みっ、見捨てないでぇ~!」
それにしても幽香はいつ帰ってきたのだろうか。
ガチャ!
「ただいま~」
「ただいま…」
「おかえり~…あら?リリカは?」
「リリカは演奏の練習するって言ってた…」
この子がレティ。
名前がカタカナなのは気にしないでほしい。
我が家の最年少だがどこか大人びている。
そして幽香がどうしてもキツく出来ない相手だ。
幽香に言わせれば
「大人びた中でたまに出てくる、子供の部分がたまらなく可愛いのよッ!」
と息を荒げながら力説していた。
さて、そろそろご飯も出来てきた。
「リリカは練習だったかしら」
ふと思い出し我が家の最速少女、文を呼び出す。
が、お仕置き、もとい調教中なのを思い出し、霊夢を呼ぶ。
「霊夢~!」
「…なに~?」
「ちょっとリリカを迎えに行って来てくれない?」
「わかった~」
ガチャ!…バタン!
「レティ、燐、お姉ちゃんたち呼んで来てくれる?」
「は~い!」
「わかりました…」
「「いだたきます」」
「幽香姉さん告白したんだって?」
「っ!あんたっ!…というかなんで知ってるのよ…」
そっと文を見て…
「…まさか文、あなた?」
身も凍るような笑みを向けた。
「いえいえ、そんなわけ…
「私が言ったの……」
「レティが!?」
敗戦確実。
もうこの時点で幽香は勝てない。
幽香でもレティの可愛さだけにはかなわないのだ。
「いや…そのぉ…」
「ごめんなさい…」
レティがしゅんと項垂れる。
「いやっ…別に気にしてないのよ?」
「でも…お姉ちゃん怒ってる…」
幽香があたふたしながらレティに弁解する。
「さすがのゆうかりんもレティには敵わないんだねぇ~?」
リリカが隣から幽香をからかう。
日頃いじめられているリリカにとっては格好のネタだったのだろう。
ここぞとばかりに幽香を弄っていた。
「はぁ…レティ、私が悪かったわ……この話はこれでお終い、いいわね?」
「うん…」
「それと……リリカ?後で私の部屋に来なさい?」
「うへぇ…」
ジャ~~~!
カチャカチャ…カチャッ!
「そういえばリリカはどうなったのかしら」
気付いたらいなくなっていた。
「多分、幽香の部屋でしょ」
今頃はお仕置きの最中だろうか…
「それにしても…幽香が告白なんてねぇ」
「いいんじゃない?人の恋路だし」
「返答は保留中、実ると思う?」
「さぁ?大丈夫だと思うけど…」
我が家に来てから興味を示したのは花や植物ばかりだった。
以外、といっては悪いが、そんな彼女にも春がきた。
私も影ながら応援してあげようと思う。
行方が気になるフラワーマスターの恋路。
その結果に期待と不安を寄せながら。
今日も楽しい八雲家の一日が過ぎていく………
現代の話です。
まったくの無関係そうな幻想郷のメンバーが、血の繋がった家族として一つ屋根の下暮らしています。
つまり!
原作からキャラとその設定だけ引っ張って来たような作品です。
さらに!
呼称、言い回しなど不快感、ましてや作者に殺意を覚えることもあるかもしれません。
もともとそういうのが嫌いな方や、前説・タグで見る気をなくした方はこのページを見なかったことにしてください。
「それでもいい」なんて言ってくれるmy angelはどうぞお楽しみください。
これより開演!あなたの時間を少し頂戴いたします。
ジリリリリリリ!
……ピッ‼
「母さん、朝ですよ」
「んん、あと二時間……」
「どれだけ寝るつもりなんですか……」
このひとは八雲紫。
これでも私の母である。
たった今ふざけた要求をしてきたのだが。
「いいから早く……
バサッ!
起きて下さい!」
「あ~ん!私の布団返してよ~!……寒ッ!」
私は問答無用でこのバカ母を叩き起こす。
毎朝毎朝重労働だ。
ひそかに特別手当が出てもいいんじゃないかと思っている。
「父さんも文たちも待ってますよ!?早く起きて下さい!」
「う~…慧音嫌い………」
「嫌いでもいいですから、早く!」
「分かったわよ…起きる……zzzz」
「寝るなと…」
私は頭を振りかぶり。
「言っているだろう!」
ゴツン!
「いった~~い!」
母の叫び声。
額と額がぶつかる快音とともに、大家族八雲家の一日が始まった………
「慧音ったら酷いのよ?朝からあんなに思いっきり……ってちょっと霖之助さん!聞いてるの?」
「毎朝聞いてるよ、君が早起きすればいいんじゃないか」
「……だって布団がなかなか離してくれないんだもん」
「全く、少しは母親らしく…………
テーブルの真ん中で母さんの話を聞いているのは、一家の大黒柱、頼れるお父さんの霖之助だ。
香霖堂というホームセンターの支店長をしている。
他にも我が家にはたくさんの家族が居るのだが、そちらの紹介はまたの機会にしよう。
なにせ数が多いのだ。
「ごちそうさま~母さん、洗い物はお願いしますね?」
「は~い」
「それじゃ行ってきます!」
「ち、ちょっと慧音!待ってよ!…ごちそうさま!……行ってきます!」
「いってらっしゃ~い」
タッタッタッ!
「はぁはぁ……ちょっとくらい待ってくれても良いじゃないのよ」
この子は幽香。
風見家の長女。
植物が大好きで、大学では園芸サークルを自らの手で立ち上げた。
我が家の庭の手入れ係もしており、その庭を踏み荒らそうものなら翌日の日の出を拝むことはできないと云う……
また植物の知識も去ることながら、その愛の注ぎっぷりから大学では四季のフラワーマスターと呼ばれ、恐れられている…らしい。
「悪い悪い……少し急いでいたのでな」
「ただいま~」
「お帰りなさ~い!」
一人帰ってきた、声からして三女の霊夢だろう
「母さん、醤油切らしてたわよね?買ってきたよ」
彼女は霊夢。
昔からお金には厳しい子だったので我が家の会計係をしてもらっている。
高校生になってから厳しさに拍車がかかり、今や物を買うのも霊夢の許可が必要になる程だ。
「しかし最近は醤油も高いわね、隣町まで行ってきちゃった」
「そんなことしなくても良かったのに」
「そんなこと!?母さん20円よ!?20円も違ったのよ!?」
「でも交通費もあるし……」
「自転車使えばタダなのよ!」
ガチャ!
「ただいま~」
「たっだいま~!」
また二人帰ってきた。
おそらく長女の慧音と次女の文だ。
キィィィィイイイン!
「母さん母さん!ビッグニュースですよ!」
この子は次女の文。
今みたいに毎日のようにニュースを運んでくる。
中学の時に陸上部に入っており、その実力はかなりのもの。
三年連続で全国大会に出場し、ついた異名は『音速の鴉天狗』
高校でもその能力を活かして陸上部に入るのかと思いきや、新聞部に入っている。
文いわく
「ジャーナリストは最速じゃないと記事の鮮度が落ちちゃうんですよ、その為の陸上です!」
だそうだ。
母としては少々残念な気もするのだが……
「あら、どうしたの?」
「今日幽香姉さんが校舎裏で!」
「決闘?いつものことじゃない」
「いえいえ、今回はそんなレベルではありませんよ!?」
「じゃあカツアゲ?あの子も堕ちたものね…」
「…絶対、自分の家族に対する評価ではないですよ?それは」
「じゃあ一体なんだっていうのよ」
「なんと!男子生徒にこくは……」
「あ~や~?」
その声を聞いた瞬間、文が異常なまでの反応をする。
「幽香姉さん邪魔しないでください!八雲家の皆さんの知る権利を!………」
「あ~や~?……私が男子生徒に何だって?」
「…イエ、ナンデモアリマセンヨ?」
ガシッ!
「ひっ!」
「ちょ~っとこっちにきてもらおうかしらぁ?」
「うわぁ~!誰かっ!助けて!」
それは無理な願いである。
私は笑顔で文を見送った。
「夕飯には間に合わせなさ~い」
「は~い♪」
「みっ、見捨てないでぇ~!」
それにしても幽香はいつ帰ってきたのだろうか。
ガチャ!
「ただいま~」
「ただいま…」
「おかえり~…あら?リリカは?」
「リリカは演奏の練習するって言ってた…」
この子がレティ。
名前がカタカナなのは気にしないでほしい。
我が家の最年少だがどこか大人びている。
そして幽香がどうしてもキツく出来ない相手だ。
幽香に言わせれば
「大人びた中でたまに出てくる、子供の部分がたまらなく可愛いのよッ!」
と息を荒げながら力説していた。
さて、そろそろご飯も出来てきた。
「リリカは練習だったかしら」
ふと思い出し我が家の最速少女、文を呼び出す。
が、お仕置き、もとい調教中なのを思い出し、霊夢を呼ぶ。
「霊夢~!」
「…なに~?」
「ちょっとリリカを迎えに行って来てくれない?」
「わかった~」
ガチャ!…バタン!
「レティ、燐、お姉ちゃんたち呼んで来てくれる?」
「は~い!」
「わかりました…」
「「いだたきます」」
「幽香姉さん告白したんだって?」
「っ!あんたっ!…というかなんで知ってるのよ…」
そっと文を見て…
「…まさか文、あなた?」
身も凍るような笑みを向けた。
「いえいえ、そんなわけ…
「私が言ったの……」
「レティが!?」
敗戦確実。
もうこの時点で幽香は勝てない。
幽香でもレティの可愛さだけにはかなわないのだ。
「いや…そのぉ…」
「ごめんなさい…」
レティがしゅんと項垂れる。
「いやっ…別に気にしてないのよ?」
「でも…お姉ちゃん怒ってる…」
幽香があたふたしながらレティに弁解する。
「さすがのゆうかりんもレティには敵わないんだねぇ~?」
リリカが隣から幽香をからかう。
日頃いじめられているリリカにとっては格好のネタだったのだろう。
ここぞとばかりに幽香を弄っていた。
「はぁ…レティ、私が悪かったわ……この話はこれでお終い、いいわね?」
「うん…」
「それと……リリカ?後で私の部屋に来なさい?」
「うへぇ…」
ジャ~~~!
カチャカチャ…カチャッ!
「そういえばリリカはどうなったのかしら」
気付いたらいなくなっていた。
「多分、幽香の部屋でしょ」
今頃はお仕置きの最中だろうか…
「それにしても…幽香が告白なんてねぇ」
「いいんじゃない?人の恋路だし」
「返答は保留中、実ると思う?」
「さぁ?大丈夫だと思うけど…」
我が家に来てから興味を示したのは花や植物ばかりだった。
以外、といっては悪いが、そんな彼女にも春がきた。
私も影ながら応援してあげようと思う。
行方が気になるフラワーマスターの恋路。
その結果に期待と不安を寄せながら。
今日も楽しい八雲家の一日が過ぎていく………
あと前書きを消すなり何なりして欲しい
今までに数多く読んできたしその中には好みに合う作品もあったけれど
この作品は途中で読んでいられなくなり、読むのを止めました。
創作料理を作りたかったら、まず料理の基本を押さえよう。