様々な人妖が入り乱れて騒ぎに騒いでいる
博霊神社での宴会。
そんな騒ぎから離れた所で飲む者が一人。
「……全く…もう少し抵抗しとけばよかったかしら…」
彼女──水橋パルスィ──は神社の境内にある木の根元に座り込み、チビチビと酒を飲んでいた。
地底からあまり出て来ない彼女が何故宴会に参加してるのか
それは騒ぎの中心に居る彼女が原因である。
「あっはっは!宴会ってのはやっぱり楽しいなぁ!」
騒ぎの中心赤い角が目立つ彼女──星熊勇儀──のせいである。
簡単に言えば、勇儀がパルスィを宴会に誘ったが即行で断られた……のだが、
なんとしてでも今回は連れて行きたかった勇儀は、肩に担いで強制的に連れて来た、という訳なのである。
「…ったく…本当にただ単に連れて来ただけみたいね…はぁ…」
別の意味があるのはと、勘ぐっていたパルスィだったがその勘ぐりは杞憂で終わった事に対する
安堵の気持ちと勇儀に対する呆れの気持ちが入り交ざった溜息を吐いた。
そんな彼女に近寄る人影が…
「アンタ見た事無いわね!何者?」
「……ん?」
パルスィの目の前には全体的に青を基調とした少女──チルノ──が腕を組んで立っていた。
「さぁ、アンタは何者かしら?」
「相手に名前を聞く時は先ず、自分から名乗りなさい…」
「むっ!?」
「全く…」
「分かったわ、アタイの名前はチルノよ!」
「そう、チルノっていうのね…」
「そうよ!さぁ、アンタの名前は?」
「水橋パルスィよ…」
「パルシィね!」
「パルスィよ!」
「む!? パルス…ィ…」
「そう、パルスィよ…」
「成る程! ちゃんと覚えたわよ!」
「はぁ…」
あえて"アンタと喋ると疲れるわね…"とはパルスィは言わなかった。
妙な事を言って相手を怒らせたくなかったからである。
「あ、そういえば…」
「ん?何よ?」
まるで用事を思い出したかの様に、チルノは言葉を発した。
「パルスィはさぁ、何で寂しそうにお酒飲んでるの?」
「え…?」
自分が?寂しそうに飲んでいた?
パルスィは疑問を抱いた…が、もしかしたら知らず知らずの内にそんな雰囲気を出していたのかも、
表情をしていたのかもしれない、
という考えに至った。
「アタイはね、宴会で皆と騒いだり、遊んだり、お酒飲んだりするのがすっごい好きなんだよ!」
「………」
パルスィの横に座り込みながらチルノは言葉を発していく。
「たまにね、宴会をしてる中でもね、パルスィみたいな顔をしてるのが居たりするんだ。」
「………」
「そんな顔を見るとね…なんか、こう…モヤモヤした気持ちになるんだ。」
「………」
パルスィは黙って聞いていた。
「でも、霊夢とか魔理沙とか…宴会に居る皆と一緒に騒ぐとね、楽しくなって皆笑顔になるんだ!」
「………」
「アタイはね、そんな皆の笑顔が大好きなんだ!」
「………」
「だからアタイは…」
「………?」
一瞬だけチルノが言葉をとぎらせ、
「霊夢や魔理沙達みたいに、パルスィの顔を笑顔にしてみせる!」
そう言って、とびっきりの笑顔をパルスィに向けた。
「全く…妬ましいわね…」
「んぅ? 何か言った?パルスィ?」
ボソッと呟いただけなのでチルノの耳には届かなかったようであった。
「別に、何でも無いわよ」
「そっか!」
「さてと…」
スッとパルスィは立ち上がった。
「どうしたのパルスィ?」
チルノがそう聞くと
「私を笑顔にするんだったら、貴女がリードするんじゃないの?」
と答えた。
「り、リード?」
「はぁ…手を繋いで騒ぎの中心に引っ張っていってくれるんじゃないの?」
「! うん、分かった!最強のアタイがパルスィをリードして笑顔にしてみせるよ!」
「ふふっ…期待してるわよ…」
「それじゃ行こう、パルスィ!」
「ええ…」
騒ぎに向かって行くパルスィの顔はまるで、妖精と楽しく遊んでいるかの様な笑顔をしていた。
冗談はさておき、これはいい誘い受けパルスィですね!
優しさに満ちあふれておられる
妬ましい、可愛いチルノとパルスィが妬ましい。
何だかパルスィの行動が急過ぎない?
もうちょっとそこら辺を掘り下げて欲しかった…
マイナーいいよね!
個人的チルパルで申し訳ないのですが寒くてハブられてもがんばってて、でも時々くじけて泣きそうになるチルノをそっと抱きしめ「平気、冷たくないわよ」と励ますクールでカッコいいパル姉。というイメージですね。もちろんパルスィは冬場だろうが何だろうがやってくれます。風邪は引くけど
>>4とはいい酒が飲めまくりそうだ。
チルノもらしくてかわいいねぇ
世の中にはメディパルという企業があってですね
つまり世間はメディスン&パルスィの絡みを望んでいるのですよ!
意地らしいパルスィを包容力ある聖がですね・・・こうキュッと。
だがしかし、パルスィはチルノみたいな無邪気な子どもに優しい、お姉ちゃんキャラがしっくり来るというのも事実であって再確認した訳であって・・・。
うん、チルパルごちそうさまでございます。
ぱちぇぱるとか…。 コホコホ>