にんにくの芽いため
にんにくの丸揚げ
にんにくの……
「あ、あの、霊夢?これはいったいどうしたのかしら」
目の前に並べられた料理をみて、紫は思わず声を上げた。
夕暮れ時に遊びに来たときは大抵霊夢が夕御飯までだしてくれるのだが、今日はいかにも偏った献立である。
「私気づいたの」
沈痛な表情をした霊夢が語る。
「どーも最近、やたらと納得したような顔をするやつがいるの。
あんたと会った次の日に。」
「あら、霊夢はそんなにわかりやすいのかしら?」
うれしそうに紫が言う。
「態度には出してないわよ。でも大体気がつくやつは気がついてるみたいなのよね」
「やっぱり霊夢の肌がつやつやしてるからかしら」
「知るか。でも原因はそれだけじゃないと思うのよ」
すっと霊夢が紫の首もとに顔を寄せる。
くんくんくんくんくんくん
「……あんまり嗅がれると恥ずかしいのだけれど」
「私気づいたんだけど、あんたの匂いって独特で、わかるやつはわかるみたい。
それが原因だと思うのよ。残り香ってやつ?」
「ちゃんとお湯を浴びてるじゃない?」
「それじゃあ足りないんでしょ。というわけで」
霊夢は食卓を示す。
「あんたが来る日はにんにくとかねぎとかその辺のにおいの強いものにするから」
「それはいいんだけど……」
困ったように紫は笑った。
「こんなの食べた後にお泊りしたら、大変じゃないかしら?」
霊夢はそれをそっぽをむいて、それが聞こえなかったふりをした。
顔は、真っ赤であった。
それと作品No.8000おめでとうございます
にんにくはレンジで温めてからマヨネーズ付けて食べると美味しかった気がする。
良いお話でした
8000番おめでたぅございまする
皮のまま低温の油からじっくり揚げるとウマウマです
グレートです。