「終わったよ!」
「終わりましたー。」
チルノと大妖精が美鈴に声をかけてきた。
「はーい。お疲れ様でした。」
二人に花壇の水遣りを頼んでいた美鈴は労いの声をかけた。
「こっちももう少しで…はい、終わりっと。」
自身も花に肥料をあげる作業を終え、額の汗を拭いながら立ち上がった。
「めーりんも終わった?」
「はい。今、終わった所です。
幽香さんから分けて頂いた肥料を使いましたし綺麗な花が咲くでしょうね。」
先日、美鈴はチルノを通じて知り合った幽香に自家製肥料を分けてもらったので
花壇の花にその新しい肥料を使ってみようとよく晴れた日…今日に作業をしていた。
「さて、そろそろ咲夜さんがおやつを用意してくれているでしょうし
行きましょうか。」
二人を伴って今いる花壇から少し離れた場所にある庭のテーブルへと
美鈴は歩きだした。
「あたいが一番のりだ!」
チルノは地を蹴りまさしくテーブルの方へと飛んでいった。
「チルノちゃん、急がなくてもおかしは逃げないよ。ねぇ 美鈴さん。」
「あはは。元気があってチルノちゃんらしいですね。」
大妖精と美鈴はゆっくり談笑しながら歩いていった。
「二人とも遅いー!」
「チルノちゃんが早いんだよー。」
椅子をガタガタと揺らしながらチルノは頬を膨らませていた。
「大妖精と美鈴もお疲れ様。」
「はい、ありがとうございます。咲夜さん。」
「ありがとうございます。」
咲夜は労いの言葉をかけ二人の前にもお菓子を用意する。
「わぁ、今日はプリンですか。」
「冷やしてあるから冷たいうちに召し上がれ。」
「プリンプリン!いただきまーす!」
早速チルノがスプーンをプリンに
「あっ!チルノちゃん。」
「んぃ?」
伸ばそうとした所で大妖精が声をかけた。
「手は洗ったの?」
「あ…」
大妖精と美鈴が遅くなったのは歩いていたからだけではなく
途中、水場で手を洗っていたからだった。
「あれ!?あたいのプリン?」
見ると忽然と、先程までチルノの前にあったプリンが消えていた。
正確には消えていたのではなく
「あら、チルノはまだ手を洗っていなかったのね。」
時を止め回収した咲夜の手の上にあった。
「ククク…チルノよ。おやつの前に手を洗わぬ悪い子には
私のお手製のプリンを食べさせる事は出来ないわ…。」
プリンを手に芝居がかった口調で咲夜はチルノに言い放った。
「ぬぅ…あたいのプリン…っ!」
「さぁ!早く手を洗ってくるのだ!早くと言っても雑に洗っただけでは
バイキンは倒せぬぞ!石鹸でしっかりと洗ってくるのだ!」
大げさな身振りと手振りも加え大妖精と美鈴が吹き出す中
咲夜はチルノに宣告した。
「あたいのプリン…。待ってろよ!必ず食べてやるからな…!」
チルノは来た時と同様に天狗もかくやな勢いで水場の方へと飛んでいった。
「くく…じゃ、じゃあ私達もチルノちゃんが戻るまで待ちましょうか。」
「そうですね…あはは。」
「あら?そんなに面白かったかしら。」
咲夜はお茶目に二人に向けてウィンクをした。
「ええ。まるで悪乗りした時のお嬢様みたいでしたよ。」
「お褒め頂き光栄ですわ。」
美鈴に向かって恭しく頭を下げたのを見て大妖精は再び吹き出した。
「洗ってきた!あたいの手のバイキンは全滅だ!」
戻ってきたチルノがキレイになった手を咲夜に向かって見せた。
「ちゃんとピカピカね。はい、じゃあプリンはお返ししますわ。」
「うおー!会いたかったぞー!あたいのプリン!」
「チルノちゃんも戻ってきましたし今度こそ。」
「「「いただきまーす。」」」
今度こそ。チルノがスプーンをプリンに
「はい。ストップよ。」
「ぉお?」
伸ばそうとした所で今度は咲夜がチルノを止めた。
「もう手洗ったよ!?」
「そうね。だから…」
咲夜は後ろからホイップクリームを取り出した。
「ちゃんと手を洗っていい子になったチルノには
プリンにクリームとさくらんぼを乗せてあげちゃいますわ。」
咲夜は手早くチルノのプリンを飾り付けた。
「ぉぉぉ…なんかこの…ぉぉ…あたいのプリンが最強に…」
手をわなわなと震えさせチルノは感激に打ち震えた。
「はい。大妖精も。」
咲夜は大妖精の方にも飾り付けていく。
「わぁ…ありがとうございます。」
「どういたしまして。さぁ、召し上がれ。」
二人は嬉々としてプリンを楽しみだした。
「あのー…咲夜さん。」
美鈴は自分のプリンの皿を咲夜に差し出して
「私もちゃんと手を洗ってきましたし…いい子ですよね?」
自分のプリンにもと、催促をした。
「終わりましたー。」
チルノと大妖精が美鈴に声をかけてきた。
「はーい。お疲れ様でした。」
二人に花壇の水遣りを頼んでいた美鈴は労いの声をかけた。
「こっちももう少しで…はい、終わりっと。」
自身も花に肥料をあげる作業を終え、額の汗を拭いながら立ち上がった。
「めーりんも終わった?」
「はい。今、終わった所です。
幽香さんから分けて頂いた肥料を使いましたし綺麗な花が咲くでしょうね。」
先日、美鈴はチルノを通じて知り合った幽香に自家製肥料を分けてもらったので
花壇の花にその新しい肥料を使ってみようとよく晴れた日…今日に作業をしていた。
「さて、そろそろ咲夜さんがおやつを用意してくれているでしょうし
行きましょうか。」
二人を伴って今いる花壇から少し離れた場所にある庭のテーブルへと
美鈴は歩きだした。
「あたいが一番のりだ!」
チルノは地を蹴りまさしくテーブルの方へと飛んでいった。
「チルノちゃん、急がなくてもおかしは逃げないよ。ねぇ 美鈴さん。」
「あはは。元気があってチルノちゃんらしいですね。」
大妖精と美鈴はゆっくり談笑しながら歩いていった。
「二人とも遅いー!」
「チルノちゃんが早いんだよー。」
椅子をガタガタと揺らしながらチルノは頬を膨らませていた。
「大妖精と美鈴もお疲れ様。」
「はい、ありがとうございます。咲夜さん。」
「ありがとうございます。」
咲夜は労いの言葉をかけ二人の前にもお菓子を用意する。
「わぁ、今日はプリンですか。」
「冷やしてあるから冷たいうちに召し上がれ。」
「プリンプリン!いただきまーす!」
早速チルノがスプーンをプリンに
「あっ!チルノちゃん。」
「んぃ?」
伸ばそうとした所で大妖精が声をかけた。
「手は洗ったの?」
「あ…」
大妖精と美鈴が遅くなったのは歩いていたからだけではなく
途中、水場で手を洗っていたからだった。
「あれ!?あたいのプリン?」
見ると忽然と、先程までチルノの前にあったプリンが消えていた。
正確には消えていたのではなく
「あら、チルノはまだ手を洗っていなかったのね。」
時を止め回収した咲夜の手の上にあった。
「ククク…チルノよ。おやつの前に手を洗わぬ悪い子には
私のお手製のプリンを食べさせる事は出来ないわ…。」
プリンを手に芝居がかった口調で咲夜はチルノに言い放った。
「ぬぅ…あたいのプリン…っ!」
「さぁ!早く手を洗ってくるのだ!早くと言っても雑に洗っただけでは
バイキンは倒せぬぞ!石鹸でしっかりと洗ってくるのだ!」
大げさな身振りと手振りも加え大妖精と美鈴が吹き出す中
咲夜はチルノに宣告した。
「あたいのプリン…。待ってろよ!必ず食べてやるからな…!」
チルノは来た時と同様に天狗もかくやな勢いで水場の方へと飛んでいった。
「くく…じゃ、じゃあ私達もチルノちゃんが戻るまで待ちましょうか。」
「そうですね…あはは。」
「あら?そんなに面白かったかしら。」
咲夜はお茶目に二人に向けてウィンクをした。
「ええ。まるで悪乗りした時のお嬢様みたいでしたよ。」
「お褒め頂き光栄ですわ。」
美鈴に向かって恭しく頭を下げたのを見て大妖精は再び吹き出した。
「洗ってきた!あたいの手のバイキンは全滅だ!」
戻ってきたチルノがキレイになった手を咲夜に向かって見せた。
「ちゃんとピカピカね。はい、じゃあプリンはお返ししますわ。」
「うおー!会いたかったぞー!あたいのプリン!」
「チルノちゃんも戻ってきましたし今度こそ。」
「「「いただきまーす。」」」
今度こそ。チルノがスプーンをプリンに
「はい。ストップよ。」
「ぉお?」
伸ばそうとした所で今度は咲夜がチルノを止めた。
「もう手洗ったよ!?」
「そうね。だから…」
咲夜は後ろからホイップクリームを取り出した。
「ちゃんと手を洗っていい子になったチルノには
プリンにクリームとさくらんぼを乗せてあげちゃいますわ。」
咲夜は手早くチルノのプリンを飾り付けた。
「ぉぉぉ…なんかこの…ぉぉ…あたいのプリンが最強に…」
手をわなわなと震えさせチルノは感激に打ち震えた。
「はい。大妖精も。」
咲夜は大妖精の方にも飾り付けていく。
「わぁ…ありがとうございます。」
「どういたしまして。さぁ、召し上がれ。」
二人は嬉々としてプリンを楽しみだした。
「あのー…咲夜さん。」
美鈴は自分のプリンの皿を咲夜に差し出して
「私もちゃんと手を洗ってきましたし…いい子ですよね?」
自分のプリンにもと、催促をした。
しかしこういうノリの咲夜さんは新しいですねぇ。
楽しませて頂きました!
こういう方向にお茶目な咲夜さんは珍しいですね。幼稚園みたいなやりとりで和みました。
思わずこっちもほっこりとした気分になりました
見事なチル咲に100点をつけたいのですが