何故だ。
いや、それは愚問だ。
真実は一つしかない。つまりは、こういう事だったんだ。
紫 :「幽々子○よ。あと狐の可能性があるのは……小町だけね」
小町 :「神奈子は衣玖が"狂人"だったって言いたいのかい。ふーん?」
幽々子 :「紫が真でも、神奈子が真でも、衣玖は狂人ってことね」
魔理沙 :「今更、そんな議論は必要ないさ。昨日にとりを吊った時点で、私たちは紫を信じると決めたんだからな」
そう。
騙りは3人いた
人狼である衣玖。狂人である紫。
ならば残りの騙りは? 人狼ではない紫に●を出した神奈子は、何者だ?
狐だ
やはり潜んでいた。しかも占いを宣言した者の中に。
紫盲信の流れにより勝利を確信した私たち人狼陣営は、ここに来て最大の敵が生きていることを知ってしまった。
狐が生きている限り、私たちは勝利を手にする事は出来ない。
その前に、奴を始末しなければ。
神奈子 :「今からでも間に合うわ。今日、紫を吊って、明日は魔理沙を吊る。それで村は勝利できる」
魔理沙 :「悪いが、その手には乗らないぜ? いまさら不安を煽ろうが、私たちはすでに紫で決め打っているんだからな」
幽々子 :「でも、ナズーリンが噛まれたのは怖いわよね。まるで紫の作戦に反対している人が消されているようじゃない」
小町 :「確かに、正解を選んでいる人が消されていっているとしたら、あたいたちは間違えている人ってことになるよねぇ。うーん……」
紫 :「そう思わせるのが人狼の作戦です。占いの信用勝負なのですから、必ずしも正解を選んでいる人を噛むとは限らない。そうやってミスリードを誘うしか、もう神奈子には手がないのでしょう」
いや、神奈子が狐だと決まったわけではない。
紫が狐という可能性だって十分にある。
とにかく、神奈子か紫のどちらかが狐で、どちらも生きている。
それが問題だ。
もしも神奈子が狐だとすれば、このまま紫盲信の流れで神奈子を吊りたい。
だが、そのシナリオは不可能である。
なぜなら……
紫 :「それでは、今日は狐候補の小町を吊り、明日は神奈子吊りです。これで勝利は確定します」
そう。
紫は“狐ケアをする”という名目で、自分を盲信させて占いローラーを止めた。
だから今日は紫視点でLW濃厚である神奈子を吊るわけはない。『狐の可能性がある小町』を処理するはずだ。
そうするとマズイ。
狐の勝利条件は簡潔に言えば「自分が生きている状態で、(自分を人数に含まず)村か人狼が勝利条件を満たすこと」
今日、小町を吊ると「私(魔理沙)」「紫」「神奈子」「幽々子(村)」の4人で夜を迎える。ここで狐である神奈子を噛まない限り、「狼・狂・狐」の飽和状態になって狐勝利になってしまう。狂人は村人扱いだからな。
しかも、だ。たとえ狐を噛んで平和を訪れさせても、狩人の生存および護衛成功を知らせるCOがない限り、狐の存在が全員に露見する事となる。
4人最終日で狐の生存=村の勝ちが消えたパターン。
村人も、そして恐らく狐も引き分け処理を提案するだろう。そうなれば人狼の勝利は消え、引き分けになってしまう。……私が狩人を騙ってCOし、狐じゃない方の占い師を護衛成功したと言ってもいいが、さすがに信じてもらえなさそうだ。
まぁ、その場合にも、狐はCOして引き分けを提案するだろうしな。
つまり平和を起こさなければ負け、平和を起こしたら引き分け。――ということ。
……やれやれだ。
引き分け……。ここまで持ち直した私たちにとっては、それは負けに等しい。
ましてや賞金支払いを考えれば、勝ち以外に目指すものはないのだから。
魔理沙 :「そうだな。私は小町に投票するぜ」
だが、この紫盲信の流れを“今”止めるのは、狐が生きていると告発する以外にはなく、それはつまり「私は内訳が分かっている人狼です」と宣言するのに他ならない。
だから今日、占い候補を吊るのは不可能といえる。
私も今のところ、紫に騙されている村人を演じるしかないのだ。
小町 :「ふーむ。あたいは狐じゃないんだがねぇ。まぁ、万全を期すには、あたいを吊るしかないってか」
幽々子 :「私も魔理沙に乗っかるわ。紫を真と見て、最後までいきましょう」
紫 :「ありがとう。もう議論の余地はないわね」
では、次に紫が狐だというパターンではどうか?
今日、紫を吊るのは不可能。ならば明日、紫を噛んで平和を起こし、4人最終日を迎えるしかない。
そこで狐の存在が明るみに出て……。どうにか引き分け処理を避けるしかない。
まぁ、どちらにせよ流れは同じってことだな。
そうだ。問題は紫と神奈子、どちらが狐かという事なんだ。
今日は小町吊りの流れに甘んじるしかないとして、夜に噛み先を間違えれば、狂人噛みで狐勝利になってしまう。
どちらが狐かを見極めなければ、私は負けなのだ。
魔理沙 :「それじゃ、私はもう投票させてもらおうかね」
神奈子 :「私を信じる者は、魔理沙に投票して欲しい」
考えるんだ。
まず2日目、神奈子噛みによる平和。
私たちはこれを、狩人が真占いを守ったことによるGJだと思っていた。
だが神奈子が偽で狐の可能性もあるとなった以上、狐噛みの平和だったとも考えられる。
狩人は霊能あたりを守っていたことも、いや、霊能は抜けたからそれはない。……初日狩人……いや、真占いが初日だったのだろうから、それもない。
神奈子が3日目に出した●……。
狐がこのタイミングで●を出すだろうか?
霊能が生存しており、人狼が霊能を噛むのかすら分からない状況。
ここで霊能結果を出されて吊られれば、それで “負け”の狐が取る行動ではない。
そう、これは狂人アピールの為に打った●……。
ならば……紫が狐か?
いや、紫の7日目、紫がにとり●を出した日。
この日、紫は不自然に見えるのを覚悟で、対抗吊りよりも●吊りを誘導していた。
紫が狐だとしたら、対抗の神奈子が真であるかは分からないはず。事実、私たちでさえ真だと思っていたのだから、狐が神奈子真ではないかと疑うのは当然。
ならば、最後に占われるのは自分しかいない場面。対抗吊りよりも●吊りを推すだろうか? 狐ならば対抗の真占いを吊りに持っていくに決まっている。実際に、あそこで誘導をかけていたら神奈子は吊れていたはずだ。
次の日に自分へと●を出したことで、ようやく紫視点で神奈子が偽だと気づけたはずなのだ。
……紫は……今日も小町吊りへと誘導。まぁ、狐ケアの流れなので当然だ。だが……
にとり吊りの流れも、今日の小町吊りの流れも、対抗の神奈子が人狼ではないかと疑うからこそ、対抗吊りには持っていかないに違いない。そうだ……
……紫が狂人……か?
私の考えが纏まるより先に、短い投票時間が終了する。
少しでも手がかりをつかもうと、紫と神奈子の顔を凝視しつつ、私は手元の投票用紙に乱暴に記名をした。
◇ ◇ ◇
紅魔館村 8日目投票結果
魔理沙 (1票)→小町 | 幽々子 (0票)→小町 | 紫 (0票)→小町 | 神奈子 (1票)→魔理沙 |
小町 (3票)→神奈子 |
◇ ◇ ◇
投票結果なんて見る余裕はない。
私は部屋に帰るなり、今までの発言メモなどを見返し、そして頭を抱えた。
この噛みを間違えた瞬間、私は敗北する。
狂人を噛むことは許されない。狐を噛み、そして平和をもたらす。それしか最終日を迎える道はない。
……だが、駄目だ。どちらも狐に見えてくるし、狂人にも見えてくる。
対抗占いを吊りに持っていかなかった紫か、破綻覚悟で3日目●出しの神奈子か……。
―――――――――――――――――――――
村人視点メモ 8日目
村人5>3>
奇数進行2吊り
【占い】
紫 :衣玖◯→大妖精◯→こいし●→魔理沙○→ナズーリン○→にとり●→幽々子○
衣玖 :さとり◯→小町◯→幽々子○→天子●→大妖精○
神奈子:ナズーリン○→幽香●→にとり○→小町○→幽々子○→魔理沙●→紫●
【霊能】
霊夢 :椛○
【共有】
映姫・さとり
【吊り】
椛→幽香→こいし→天子→衣玖→にとり→小町
【噛み】
初日→平和→霊夢→映姫→大妖精→さとり→ナズーリン
【占い内訳】
紫 :こいし・にとり・神奈子?(人狼視点・騙り確定)
衣玖 :天子
神奈子:幽香・魔理沙・紫(人狼視点・騙り確定)
【生存者】
魔理沙・幽々子・紫・神奈子(4人)
噛み選択中
―――――――――――――――――――――
占い結果を見るか。
……偶然にも本当の結果と瓜二つになった神奈子。
どういう意図があって、こんな事態になったのか。
それを考えれば、真実は見えるか?
神奈子を狂人と仮定しよう。
まず初日の紫による衣玖○で、紫が騙りだと神奈子は分かったはず。なぜなら紫視点では衣玖が狂人と確定し、神奈子は自分が本物の狂人であるからだ。
そして対抗の騙りは十中八九、人狼に決まっている。と思うはず。
狂人神奈子は、ずっと「紫人狼・衣玖真占い」と思ってゲームを進めてきた。
ならば……3日目の幽香●。偶然にも本当の人狼へ当たってしまったが、自分が狂人であると人狼に知らせる為の手段だったのか? ――ナズーリンが人狼でない限り、人狼に占いの内訳は見えていない、と神奈子視点では思ったはずだからな。
そして以後、○を連打し囲いを作ろうとする。しかし、ことごとく外れてしまい、結果として本当に人狼である私を人狼と見るしかなくなった……。
馬鹿げた話ではあるが、起こりえないことではない。
そして狂人視点では、まだ紫が人狼であると思い込んでいるはず。
ここ数日の大人しさは、下手に自分が信頼を得ないように、紫盲信の流れに乗っているということか?
衣玖真なら、幽々子・小町は○。狂人神奈子視点での人狼は紫(+魔理沙)となり、自分の●と一致していることに気づいた? そう思えば、自分を信用されることを恐れるのに説得力がつく。
……昨日の不可解な投票も、間違って紫が吊れてしまわないように、と思える。
この筋書きは納得がいくが。
続いて、紫を狂人と仮定しよう。
霊能が噛まれたのを見てからの●。これも狂人の仕草として違和感はない。
発言などを見ても、場を荒らしたい狂人のそれに見える。
……だが、しかし。狐であるかもしれない、という仮定を立てれば、彼女の言動は自分が生き残る為のものにも見える。
リスクを背負う「ローラー中止作戦」も、狂人であったならばそのまま吊られて、人狼に全てを託すことも可能だったはずだ。万が一にもにとりが人狼だったら、目も当てられないじゃないか。それをあえて、自分を生き残らせるように誘導したのは……紫が狐だから?
対抗吊りに持っていかなかったのも、神奈子が真ではないと言動から見抜いていたか? どちらにせよ大胆な立ち回りではあるが、そもそも占い騙りに出てきた時点で、この狐は大胆不敵なのだ。このくらいの事はやってのけそうだ。
しかし。にとり●は狐の動きではない。あそこは○出しをして敵を少しでも作らずに、対抗吊りに持っていく場面のはず。にとりを敵に回して、自分が吊られたらどうするのだ?
だが今日……紫は神奈子が偽だと確定で分かった。紫が狂人だとしたら、対抗が人狼。そして村は自分盲信になっているという状況。
その割には、あまりも変わらなさ過ぎるではないか。
もっと、何か焦りのようなものを滲ませても良いのではないか?
これは私の思い込みだろうか。
……今のところ、紫が狐という方向になってきた。
しかし、本当にこれでいいのだろうか?
他にも可能性はある。
例えば……神奈子はやはり真占い師。そして今朝の「紫●」は結果騙りという想定。
投票の結果、自分を信用してもらえる流れではないと考え、あえて人狼に対しても自分が偽物であるとアピールした?
いや、しかし……。
それで私が狂人である紫を噛んだら、それだけで神奈子は破綻。ただでさえ紫を盲信する流れにも関わらず、人狼を騙す為に結果を騙りました、といって信用を得られるかは定かではない。
そして神奈子を狐かと思って噛んだとしよう。……確かに紫は破綻する。だがその時には「私・紫・幽々子」という最終日となり、すでにPPによる人狼勝利が約束されている。前にも考えたが、やはり幽々子が咄嗟に人狼COをするとは思えないし、やったとしても信用を勝ちとるのは私だと自負している。
よって、真占いが結果を騙ったというのは考え辛いか?
まぁ、私が狐混じりと焦り、今日の昼にボロを出す。――そんなシナリオを描いていたのかもしれないが、それはやはり賭け過ぎる。
私の中で、このパターンは捨てた。やはり紫か神奈子、どちらかが狐。
では次に、初日グレランの結果を見てみよう。
投票先は、紫が椛、神奈子は映姫。
一見すると、私たちが吊りにいった椛へ投じた票、それが紫が仲間である狂人という意識を持たせる……。
だが噛み付きの強いところへの投票は、むしろ敵を多く作らない票にも見えるな。敵を作らないのは狐の理想的な立ち回り。
逆に映姫へ投票した神奈子、これは狂アピの一環? 結果として共有者だった映姫を敵に回して、狐が得をするわけでもないし。
いや、これは結果論すぎるか。映姫が共有者だったなんて、噛んでみなければ分からなかったんだから。
紫が狐……のように思えるんだが……。
自信、いや、証拠がない。だが当然、証拠なんてものはないのが常のゲーム。
場当たり的な勘、状況証拠、それらで乗り越えていくしかない。
まだ時間はある。考え抜け。
狐視点……。ここまで人狼が何の手も打っていないという事から、狐視点でもある程度、占いの内訳が把握できているかもしれない。
まず人狼が“初日真占い”という事実を把握しておらず、なおかつクライマックスの8日目までそれが引き続いた状況。
そうなると神奈子が狐の場合、紫と衣玖が狂狼か真狼という内訳であると理解できる。それは紫狐の場合も同じ。
そして、どちらの場合でも、自分、もしくは狂人の●出しが誤爆……つまり本物の人狼に当たってしまっていると推測できる。
……そうだ。そして5人の朝を迎えた昨日、狐は人狼がLWであると把握できたはず。2匹の人狼が生きていたら、狐勝利になっているはずだからだ。
……そこから導きだされる狐の答えは、生き残っている対抗が人狼である可能性は、低いということか?
狐神奈子視点、対抗紫が人狼だとしたら自分の「魔理沙●」で紫に狐が混じっているとバレているはず。そこで悠長に偽の狐ケアをして小町を吊りにいく場合か?
だが、しかし。LWでは告発も出来ない。……ダメだ、この理論は成り立たないか。
狐紫視点、対抗神奈子が人狼だとしたら……
あー、待て。
こんがらがってきた。
仮定に仮定を重ねすぎて、ワケが分からなくなってきたぜ。
しょうがない。
紫と神奈子、どちらかが狐を見抜けなければ負けではあるが、平和を起こしたあとに引き分けを掻い潜って勝利する方法も考えなければならないんだ。
その時間を確保する為にも、私はここで決め打つ。
やはり……3日目に●を出した神奈子……。
こっちが、狂人……か。
そうだな。真占いである、という仮面を剥ぎ取れば、神奈子の立ち回りは狂人そのもの。
奇跡的な誤爆を繰り返した狂人。
そして16人を騙し続け、ここに来てようやく尻尾を出したのが……。
妖狐、紫。こいつだ。
そうに違いない。
いいか? 噛むぞ。
死ぬなよ……?
そうに違いないんだ。
占いローラーを止める意味。
対抗が人狼かもしれない、そんな不安を抱えたとしても、結局のところ自分が信用されれば意味がない作戦。
私のことを思ってではない。
つまり自分さえ生き残れれば良い立場。
そうだ、紫が……
狐……。妖狐……。
い、行くぞ!
◇ ◇ ◇
朝!
よし!!
やはり、紫が狐!
なんとか首の皮一枚で、命が助かった。
だが、ここからが本番だ。
どうにかして引き分けを阻止し、なんとかして紫を吊り上げなければならないんだ。
紫 :「神奈子●。……へぇ、狩人COをお願いするわ」
神奈子 :「…………」
幽々子 :「えーっと。昨日の夜が来た時点で神奈子破綻よね~。私は狩人じゃないんだけど……これって、どういうこと? 魔理沙が狩人?」
魔理沙 :「違う、私は村人だ。……なんということだ。つまり、狐が生存しているって事……だな」
狩人COすると思ったか? 紫。
その瞬間、お前は狐COをして幽々子と結託し、引き分けを狙うだろう。
やはり、お前の敗因は対抗吊りに持っていかなかったこと。途中まで私を騙すのに役立つ選択ではあったが、結局は神奈子が紫●を出してくれたおかげで、狐の存在を知らせてくれたんだ。
私はまだ「村人」でいさせてもらう。
幽々子 :「狐噛みでの平和ってことは……えーと。つまり、私たち、もう勝てないってことじゃない? うーん、と狐ケアしたはずなのに……ってことは」
魔理沙 :「勝ちはない。残念だが……な。そして、残った占いは両方、破綻している。私と紫のことを人狼だといっていた神奈子はもちろんのことだが、紫視点でも、ここに生存している全員は占っているはずだ。なのに狐噛みでの平和が起きた。つまりはどちらも騙り……」
紫 :「…………」
神奈子 :「……しょうがないわね」
さて、ここからが問題だ。
狂人である神奈子、そして人狼である私は、昨日まで全くすれ違いを続けてきてしまった。
だが、今日。この時。本来持つべきだった結束力を見せなければならない。
神奈子、お前の腕にかかっているぜ。
魔理沙 :「どちらも偽……ということは、内訳は狂狼……そして幽々子が狐。もしくは狼狐、幽々子も村、ってところか?」
幽々子 :「私は村人よ。狂狐って占い内訳もあるわね。と思わせて……そういう魔理沙が狐なんじゃないの?」
魔理沙 :「私が狐だったらさっさとCOして、幽々子に引き分けへ協力してもらうさ。狼狂の占いに票を集められたら負けだからな。……今までの発言から見て、私は幽々子を村人と見る」
幽々子 :「……なら、私たちがそれぞれ別の占いに投票して、占いは互いに投票すればいいのかしら?」
魔理沙 :「そういうことだな」
さぁ、神奈子。気づいてくれ。
人狼は私。そして狐は紫。この状況、気づいてくれば、勝機はある。
私は固い表情のままの神奈子へと、視線を送った。
◇ ◇ ◇
なんということ。
この土壇場に来て、狐生存が確定。
村にはもう、人狼騙りである紫、つまり人狼を盲信している者しかいない。だから私たちの勝利は確定した……。そう思っていた。
……引き分け?
ここまで来て、引き分けに持ち込むというのか?
どうにかして勝利をもぎ取りたい。
そして、そのチャンスはやってきている。
引き分け処理。この隙をついて、上手く狐を吊り上げられれば勝ちはある。
だが問題は。私が内訳を把握しきれていないということ。
考えるんだ。
問題は、紫が人狼なのか、狐なのかということ。
どうすれば分かる? どこを切り口に推理すればいい?
ここか……。
人狼は果たして、いつ狐の位置を特定できたのか?
今日の狐噛みが、果たして狐が生存して誰なのかを知っていて、狐勝ちを阻止する為に起こされたものか。はたまた判断はつかないものの推理から導きだされたものなのか。もしくは完全に偶然、噛んだら狐だったのか。
まず間違いないのは、2日目の平和は狐噛みではない。もしくは人狼が狐噛みと把握していなかったということ。
占いに人狼が混じっていながら、この最終日まで狐を放っておくわけはない。
あるとすれば衣玖真で紫人狼、魔理沙が狐というパターン。これも十分に考えられる。魔理沙は噛み先としても十分考えられるし、私はどうせ破綻しているのだから噛んでも意味はない。――あるいは魔理沙ではなく幽々子が狐、ということもあるか。
もう一つのパターンとして、私が真だと思われていたケース。そして狩人が私を護衛していたという奇遇。つまり幽香、そして恐らくは魔理沙が本当に人狼だった。私が紫に●を出すまで、完全に真の仕事をしていたという皮肉。この場合は紫が狐……か。私が紫に●を出したことで、人狼が狐の存在を確認したということ。
紫は衣玖に○を出した時点で騙りと判明していた。だが衣玖真なら天子しか人狼は吊られていないはずで、狐生存なら昨日はLWだったはず。どこで吊られたかというなら、狐の●か私の●。どちらにせよ紫が人狼ではない可能性が高い。
人狼は……霊能、共有をことごとく噛んだ。護衛される可能性の高い場所を、ピンポイントで、恐れも知らずに。
やはり狩人が占いを永続護衛鉄板、それを人狼は分かっていた。
私を真と誤認……それが確率としては最も高い状況か?
そして、7日目の魔理沙●でも真という誤解が解けなかったということは、魔理沙も本当に人狼……。そして狐生存で8日目の朝を迎えたという事は、その時点で魔理沙がLW。
幽香と魔理沙と、あと一人は……。衣玖? こいしか、天子? いや、衣玖真ならば天子で確定。
……いや、この思考は無意味。幽香と魔理沙が●なら、紫は人狼ではない。つまり、この筋書きならば、紫は狐で確定。衣玖と天子のどちらが人狼だったかは、重要じゃあない。
……魔理沙人狼、紫狐、幽々子村人、そして私が狂人。
この内訳……か? そうだ、この内訳だ。
内訳を把握、決め打ったところで、どう動くかというところだが。
無論、私の動き次第で確実に勝てるというような状況ではない。
どうにか隙をつき、狐を一発で吊り上げなければいけない状況。混戦になれば狐有利の状況。
失敗すれば、安全に引き分けにできる権利を捨て、無様に敗北することになる。
だが、それでも私は……。
神奈子 :「仕方がない。人狼COだ。紫を噛んだが平和だった。ここが狐だ」
魔理沙 :「ん。初日狂人か真だったか? まさか紫が狐だったとはな……」
幽々子 :「ふーん。なら神奈子は紫、紫は神奈子に投票すればいいのね」
そうだ。
人狼がCOして狐を告発しないということは、人狼は引き分けを狙っていないということ。
勝利できる位置にあるということ。ならば破綻した占いに人狼はいない。占いは占い同士で投票するのが引き分け処理としてはベター。占いが人狼ならば、さっさとCOして引き分け処理にするしかない状況のハズなのよ。
そして狐も噛まれたにも関わらず、COして引き分けに持ち込まないという事は……。
スキあらば勝利を掠め取ろうとしている。なぜなら、自分以外の誰が吊られてもいい場面。人狼が出し抜こうとするよりも、遙かに有利な場面。故に狐も虎視眈々と情勢を見極めている……のか。
ならば。
あとは気づかれないうちに、仕掛けるしかない。
さりげなく、怪しまれぬように。村人にも、狐にも。
神奈子 :「では魔理沙は私、幽々子は紫に投票してくれ。私は紫に投票する。紫は私に投票するしかない。それで引き分けにしよう」
魔理沙 :「了解したぜ。……不本意だが、引き分けがベストの状況ではしょうがあるまい」
幽々子 :「残念だけど、仕方がないわね~。うーん、どこで間違えたのかしら」
これでいい、これで。
あとは投票になった時、魔理沙が紫に投票すればいい。そして紫を吊り上げ、さっさと私か幽々子を噛めば、人狼の勝利だ。
占いの内訳が狐狂だと気付かれなければ、これで勝てる!
私は黙して語らない紫へと、視線を向けた。
◇ ◇ ◇
神奈子が人狼? ありえない
神奈子は●出しからの霊能噛みという賭けをしている。こんな危ない橋を渡る必要が、人狼騙りに必要だろうか? ちなみにとっさに狐告発をしたという線はない。なぜなら、狐は幽香ではなく私だ。
そして神奈子がLWなら、他の2匹はどこに消えた? 私の●のこいしと、衣玖の●の天子が人狼だった? ならば人狼はいつ、私が狐だと気づいた? 気づいていなければ、昨日の夜に私を噛む選択肢はありえない。
にとり●によって、私が騙りだと気づいたとしよう。だがそれでも人狼は私が「狂人」なのか「狐」なのか分からないし、高い確率で狂人だと思うはず。ならば私を噛むはずがない。私を噛んだら神奈子吊りで人狼の負けだ。
ならば衣玖が狂人だったとしたら? 狼狂狐の内訳? それもない。なぜなら、衣玖が騙りだと判明するには天子が村人でなければならない。すると私の●であるこいしとにとりが両方、●だという事になる。そうすると私は真と勘違いされるであろう。私が真だと思うのならば、昨日の時点で私を噛むという選択肢も、やはりない。神奈子吊りで負けだからだ。
そもそも神奈子を真視する者ばかりが噛まれていった理由は? 結果として神奈子は信頼を失い、彼女の出した●は吊られていない。彼女がLWだとしたら、こんな馬鹿な噛みがあるだろうか。
つまり、神奈子LWという点に関しては、嘘であると断言できる。
私を信じさせて得をするのは、私に○をもらったもの。そして私が狐だと気づいていなかったということは、対抗は真だと思われていたということ。
つまりLWになるギリギリまで私を噛まなかった、気づけなかった、対抗が人狼であるはずがない。
魔理沙人狼、神奈子狂人。
そしてこの内訳が正しいならば、今の状況は非常にマズイ。
ハメられている。このままでは私が吊られる。
……しょうがない、ここは……!
紫 :「いいでしょう。私が狐です。引き分けにすることには賛成します。ただし、魔理沙と幽々子の投票先、逆にしてくださいませんか?」
神奈子 :「なんで、そんなことをする必要がある」
紫 :「交換してマズイことでも、あります?」
魔理沙 :「いいじゃん。私が紫で、幽々子が神奈子に投票すればいいんだろ? どちらにせよ、引き分けなんだから変わりないさ」
幽々子 :「私もそれでいいわ。……ええ」
……?
嫌にあっさりとしている。
魔理沙が人狼ならば、神奈子の機転により勝利を掴み取れる唯一の策であるはずなのに。
まさか、幽々子が人狼……?
いや、それはない。
幽々子人狼なら、衣玖と神奈子が騙りというのは6日目時点で判明。そして6日目時点、LWではないのだから真でも狂でも占いを抜いてローラーに持ち込めば良い……。
衣玖人狼・幽々子人狼・神奈子狂。衣玖に○を出した私も騙りなのだから、狐混じりはあの時点でバレているはず……。
魔理沙人狼、ここは固いはず。
ならば、なぜ?
引き分けに甘んじたということ?
勝利を目指すことを放棄?
まぁ、それも堅実な手なのだけれど……。
……そうね。ここまでが限界かしら。
人狼COして狂人を騙す、それができてもなお勝利は難しい。
なぜなら人狼には確実に位置がバレているから。魔理沙狐を主張して狂人を騙せても、幽々子と魔理沙が私に投票して、結局は引き分けになる。
ならば、このまま引き分けに甘んじましょう。
◇ ◇ ◇
最後まで勝利を目指したものが、勝利を得る。
当たり前のように聞こえるが、これがなかなか難しい。
それを今から証明してやろう。
私は全ての村人の行動を予想した。彼女たちの心を掴もうとした。誰に投票するのか、誰を信じるのかを必死に考えた。
それが全て当たれば苦労はしないが、やはり外れることも多くて、でもそこそこ当たれば役に立つ。
そして、最後に頼るのも、人の心だ。
私一人の票は4分の1。
これは大きいけれども、決定的ではない。
神奈子の票が入れば2分の1。
半分だ。引き分けだ。だが勝利ではない。
だからあと一人、誰かの票が欲しい。
勝つために。
さぁ、最後の投票が開始される。
全てが決まる。この一票で。
投票時間。
それは重き一票を投じる為の、僅かな空白の時間。
だが往々にして、このほんの少しの沈黙が、大きな『暗幕』となる。
舞台の上、暗幕に隠された心の向こう側。
そこで一人ひとりの心は思惑に踊り、やがて幕が引けば狼狽の結末が待っているのだ。
一人、考える。
それは時として正しい結果へと結びつき、時として致命的な過ちを生む。
深みに到達するのか、深みに嵌るのか。
そして、私は信じていた。
彼女の『考える力』を。
この村の進行中にも、着実に育っていた彼女の『力』を。
私は信じている。
ほんの小さな引っかかりのはずだ。
紫が私と幽々子の投票先交換を要求し、神奈子がそれに反対し、私はそれに賛成した。
私からすれば、何の違和感もない展開。紫が事実に気づき、安全策をとった。そして神奈子は作戦を崩されるのを嫌がった。
だが一つの違和感。
それは私があっさりと「投票先交換」を了承したことだろう。
これが彼女――唯一の村人である幽々子からすれば、どう見えるだろうか?
逆である。
私たちがやろうとした「引き分け処理作戦」を配役だけ逆にするのだ。
つまり。
紫狂人の神奈子狐。そして私は人狼。
狂人は機転を利かせて投票先交換を要求し、狐である神奈子はそれに反対する。人狼である私は狂人の話に乗った……。
幽々子からすれば、そうは思えないだろうか?
いや、思うはずだ。
思って欲しい。
思ってくれなきゃ困る。
え? 神奈子が狐だったら、なんで狐COしないか? 意見に反対する素振りを見せずに、さっさと狐COするはず?
そんなのは内訳が見えている奴が、自信を持って言える理論さ。
もともと、唯一といっていい程に情報が少ない村人である。私たちはある程度の内訳を知っているからこそ、裏でごちゃごちゃと暗躍できた。
だが情報の少ない幽々子は、推理するスタート地点からして不利のひとこと。
そして、この村の中で人狼というゲームを把握しつつあり、天賦の才があるのか、鋭い考えを披露しつつあった幽々子だからこそ。私はこの答えに行き着くと信じている。
自分が神奈子へ投票することで「魔理沙」が裏切って投票を神奈子へ合わせるかもしれない。そして狐である神奈子が吊られて、人狼が勝利する。……そういう答えにたどり着いてくれれば良い。
行き着いた彼女が「引き分け」というゴールへと向かう為にできること……それはもう、一つだけであろう。
奴は頭が良い。
初参加かも知れないレベルなのに、ルールを理解し、ある程度のロジックを導き出していたのは流石だ。
そして奴のことだ、人の心を弄ぶのに慣れている。私はその点に関しては買っている。
だからこそ。
人を煙に巻く奴だからこそ。
煙に巻かれるのを嫌がるはず。
自分が全てを見抜いて、躍動しようとするはず。
安定を求める為に安定を捨てろ。
自分の一票で、珠玉の引き分けを勝ち取ろうと、動け!
そして、運命の開票がなされる。
◇ ◇ ◇
紅魔館村 9日目投票結果
魔理沙 (0票)→紫 | 幽々子 (0票)→紫 | 紫 (3票)→神奈子 | 神奈子 (1票)→紫 |
◇ ◇ ◇
まさか。
いや、正直なところ。上手くいくとは思っていなかった。
確かにここまで、小町と幽々子に関しては私の考え通りに動いてくれてはいた。
だが、この「引き分け処理の裏の裏」をつくという、とんでもない賭けに幽々子が乗ってくるとは思わなかった。
まぁ、いつも何かと暗躍している奴のことだ。「事実」を知りさえすれば、リスクも何も考えず、それに対応してくるという予感はあったが……。
「……あぁ。やったんだな。私は」
村人を騙し続ける人狼陣営だからこそ、村人を信じることもできる。
今回の幽々子の動きは村人とすれば、正解ではないだろう。だが私たちからすれば正解だ。そういう村人がいなければ無論、人狼が勝つことなんてありえないのだから。
汝は人狼なりや?
尋ねる言葉の意味通り、誰が人狼かなんてのは、村人に分かりはしないのだ。
だからこそ彼らは考える。私たちも考える。
嘘をつくし、目立たないようにする。選択をする。
その結果、村人が勝つのが正しいだとか、人狼が勝つのが正しいとかはないのだ。
勝った陣営が正しい。私は胸を張って、村人を騙した抜いた事への余韻に浸ろう。
私は衣玖と幽香、そして土壇場で仕掛けてくれた神奈子に感謝しつつ、部屋に帰るなり夜の投票を行った。
『人狼陣営の勝利です! 人狼たちは最後の一人を喰い殺すと新たな獲物を求めて去っていきました……』
いつの間にか食堂へとやってきた私は、すでに待機していた神奈子と、無言で握手をする。
続いて全ての扉が開かれ、死んでいった村人たちが生還した。
そのほとんどが肩を落とし、悔しさに顔を歪ませている。特に、紫と幽々子は表面上の顔は平然としているが、内心の落ち込みは相当だろう。
紫からすれば狐COをしてまで引き分け処理に望んだというのに、まさか吊られて負けることになるとは思いも寄らなかったに違いない。――私も初めて経験する流れだったしな。
あとで二人、喧嘩しないか心配だぜ。まぁ、長いこと生きてる分、そこは二人でなんとかしてくれるだろ。私は知らん。
「お疲れ様でした、魔理沙さん。任せて正解でした」
「……グッジョブ、ね」
「誤爆、悪かったわね……。まさか、こんな事になるとは」
そんな中で私たち、人狼陣営だけが笑顔だ。
死闘のあと、仲間たちとの語らいでは自然と笑みがこぼれる。
ま、勝負だからな。しょうがない。そこは喜ばせてくれよ。
あそこでミスって神奈子を吊ったりしていたら、逆に私たちがお通夜状態だったんだろうし。
「よくあそこから勝ったわね。狐勝ちか引き分けしかないと思ったわ。幽々子が動くと、読んだワケ?」
霊夢が、割と冷静に話しかけてきた。今回は早々に観戦者になったから、あまり悔しくもないのだろう。……いや、金を払うハメになるのを忘れているだけか?
なんて思っていると、私の周りに続々と参加者たちが集まってきた。
終盤、どんな考えで立ち回っていたのかは、観戦していた連中のもっとも気になることだからな。
早速、質問攻めだぜ。
「……紫さんと神奈子さん。どちらを選んでいても正解ではなかったとは、流石に読めませんでしたよ……」
「そういう意味では、お前の占いローラー宣言は正しかった。途中で村が流されたのは残念だったがな」
「狂人護衛をしていたとは……。村人のみなさんに申し訳ないです」
「まっ、気にすんな。私も騙されていたんだからな」
「……にとり吊り、あそこがターニングポイントだったのかしら。神奈子と潜伏1の2W読みで、次の日の飽和勝利を狙ったのが不味かったかしらね」
「勝負を焦ったな、らしくない。まぁ、占い騙りであそこまでやられちゃ、かなわんよ」
「いきなり噛まれるとはねー。占い初日は厳しいわよ、いくらなんでも」
「ふふん。今回は運がなかったと諦めろ」
やれやれ、ヒーローは辛いぜ。
……正直なところ、流れに身を任せていたとは言うまい。私はあれやこれやと脚色を交え、自分の考えを披露する。それはさながら武勇伝を騙る憂い顔の騎士だ。
あー。というわけで。これからいろいろと話すこともあるし、どうやらゲーム終了後の晩餐もあるみたいだし。
ちょっと早いが、ここで失礼するぜ。
それじゃあな。また会おう。どこかの村でな。
ぜひ人狼をやってみたくなりました。
村人の思考誘導をこんな(はた目から見たら)鮮やかにこなすなんて
後半戦から頭が回らなくなった
再度読み直してきます!
個人的には紫が吊られたときのゆゆ&ゆかの思考が気になります(笑)
前作の博麗神社村を読んで"汝は~"を知ったので、実際に自分がルールを把握した上で読むリプレイはやはり違うな、と思いました。
ただ内容については、個人的には人狼敗北(と言うか引き分け)でも良かったかな?と思います。
前作の様な勝ち方ではなく、思考に思考を重ねて掴み取った勝利と言うのは恐らくこのゲームの一番の醍醐味だと思うのですが、思考に思考を重ねて、相手の思考も利用して。それ故に相手を信用し過ぎて負けるのもこのゲームの醍醐味では、と思うのです。ゲーム自体は初心者の私が偉そうに言える事では無いですが(--;)
ですので、人狼側が勝利した瞬間「魔理沙すげええぇ」と思う反面「魔理沙勝っちゃったかー」と思ったのも本音です。
ですが、とても楽しく読ませて頂きました!
前作、そして今作で"汝は~"にどっぷりとハマりましたので、次回作にも期待しております。
個人的には、幽々子が初心者っぽいが実はかなりのやり手で、最後の最後で魔理沙を出し抜いて村人勝利、みたいなのを予想してたんですが…
いや、これは人狼的な推理ではなく、物語的に面白そうだった思っただけなんですが。
それを感じた理由はもちろん、先の見えないドキドキ感で胸がいっぱいだったからさ!
まるで中学生の時に読んだコナン・ドイルの作品を思い出させるような……とまで言うと褒めすぎかな?
でも、僕にはそれくらいの感動があったんだよ!
前作から引き続き読ませて頂いております。
楽しい一時をありがとうございました!
魔理沙の心境がプレイ時の自分と重なってずっとドキドキですよw
猫村とかデスノ村とか見てみたいな~(チラッ
霊能や占いの結果騙りは有りか無しかで言えば有りですかねー
結果の偽りは村に混乱を招く場合がほとんどだからかなり限定されますが
狩人は発言からするとナズか大妖精でいいのかな?
印象に残ったのは紫。結果は惜しいところで敗れたのだけど途中までの立ち回りはすごかった
神奈子とどちらかが狐ってなった時の衝撃はさらに物語りに引き込まれるきっかけになりました。
それにしても神奈子は最後の機転はまだしも途中はかなりずれた事考えてたんだろうなぁw
初日占いは、村側本当に泣ける状況ですね。しかも3-1で占いに真いないとは。
狐ゆかりんが本当に思い切ってプレイされていて、すごかったです。
下手したら4-1になって占ロラの流れなのに、よくしょっぱなから騙ったな、と。
狩人は……ナズかな? 相変わらず狩人を見抜く目がなかったりしています。
前作で人狼を知ったばかりですが、すごく楽しんで読めました。
狐サイドや狂人サイドなども期待してしまいます。
とりあえず抜粋して返信させていただきます。
>>1さん
はっきりいうと、ここまで奇跡的な流れは見たことがありません。
狂人が誤爆しまくったり、狐占いが上手くいったり、引き分け処理で駆け引きしたり、といった一つひとつは実際にも起きたりしますが。
特に引き分け狙いで投票を変える、という幽々子の行動はなかなか出来るものではないと思います。
>>4さん
紫が吊られた瞬間ですか。おそらく
紫「……なるほど、やられたわ(はああああああああ!? えっ、ちょ、なんで、あぁ…そういうこと、って、ないわー)」
幽々子「あら? 吊れちゃったわ。……うーん、失敗ね(のんき)」
って感じだと思います。
>>5さん
相手を信じすぎて負けた……というのは幽々子視点だと当てはまりますね。
実際には、深読みすることを更に読まれた、ということなのですが。
>>6さん
幽々子はご飯を食べにきただけなので、初プレイです。
というわけで、その背景を考えると相当なやり手だと思います。
おそらく次回からは手ごわいプレイヤーになるでしょう。
>>8さん
霊能の結果騙りは、かなり限定された状況のみ有効だと思います。
実際には真の●と狂人誤爆の●を見分けるのは難しいですし、そんな考えで真霊能が真占いを吊りにもっていけば、ヘタをするとリア狂(荒らし)だと思われるかもしれません。
霊能が結果を騙るのは、人狼が村人の半数を占めた際に、自分を狂人と思わせてPPを誘発するくらいですかね……。
これも狂人が行方不明であることが必須かつ、狂人が霊能騙りで出ていることを人狼が信じてくれるか、などを考えると成功しづらい作戦ですが。
>>9さん
猫又やデスノなどの特殊村も面白いですよね。
自分としては一番オーソドックスだと思っている17人村で、とりあえず両陣営やりたかったので、これでやりたいことはやれました。
>>10さん
あとがきに役職内訳を追加しておいたので、良かったら見てください!
狂人が完璧に真の仕事をしてしまうのは、稀にあることです。
>>11.ゆうさん
さとりの作戦通りに占いローラーをしていれば、村も普通に勝機があったのですがね。
ちなみに紫はゲームスタート時に全員の表情や仕草をみて「COする人」「COを様子見する人」を嗅ぎ分けました。
よって自分以外に占いでCOするのが2人だけと見抜き、素早くCOしたというワケです。そう、チート能力です。
>>12さん
狐や狂人ですか。色々と筋書きは考えておきます!
ありがとうございました。
神奈子様の紫●発言にはしてやられたと思いましたね
もうこれ以上はないとのことですが、もし狐や狂人サイドがあるのなら、前作の魔理沙の日誌みたいに他視点からのも見てみたいです