夜。
夏の始まりを感じさせる暑い夜だった。
風を取り込もうと障子を少し開け、それでも蒸し暑い中眠りについた博麗霊夢。
普段寝付いたら翌朝まで起きることのない彼女が夜中に目を覚ましたのは、唇に感じた違和感のためだった。
「……」
まだ覚醒しきらない頭をよそに、霊夢は唇に手を当てる。
ぷにぷにと柔らかい感触が返ってくるのはいつもと同じだが、何故か唇に意識が集中していて痺れたように感じる。
多少思考がはっきりしてきた霊夢は目をうっすらと開いた。
部屋に霊夢以外の人影はなく、人一人分くらい開かれた障子の間からは月明かりが差し込んでいる。
霊夢は上体を起こし、寝起き特有の半目で障子の隙間を睨む。
やがて小さくため息をつくと、布団から起き出して障子を閉め、そして
蚊取り線香に火を付けた
夏の始まりを感じさせる暑い夜だった。
風を取り込もうと障子を少し開け、それでも蒸し暑い中眠りについた博麗霊夢。
普段寝付いたら翌朝まで起きることのない彼女が夜中に目を覚ましたのは、唇に感じた違和感のためだった。
「……」
まだ覚醒しきらない頭をよそに、霊夢は唇に手を当てる。
ぷにぷにと柔らかい感触が返ってくるのはいつもと同じだが、何故か唇に意識が集中していて痺れたように感じる。
多少思考がはっきりしてきた霊夢は目をうっすらと開いた。
部屋に霊夢以外の人影はなく、人一人分くらい開かれた障子の間からは月明かりが差し込んでいる。
霊夢は上体を起こし、寝起き特有の半目で障子の隙間を睨む。
やがて小さくため息をつくと、布団から起き出して障子を閉め、そして
蚊取り線香に火を付けた
やるな
甘いものを想像してたのにいいい
ゆるさああああああああ
ゆるさんぞおおおおおおお
私は蚊になりたい