~注意書き~
※「とうほうの夜~序~」からの続きになります。
※途中で選択肢が出ます。選ぶと進行していきます。
※→をクリックすると、次の画面に移ります。
※[マップ]をクリックで地図が表示されます。元の画面に戻りたい場合はブラウザの「戻る」ボタンを押してください。
※下の線にウィンドウサイズの高さを合わせてください。
~話上の設定~
※妹紅視点です。
※警察という概念はありません。
※携帯電話はもちろん、電話もありません。
※ノリはかまい○ちの夜まんまです。(グロ、暴力表現が出てきますので、ご注意ください)
↓~序~は飛ばして本編から進みたい方は、こちらからどうぞ
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[マップ] ~自殺?他殺?~
部屋の中央で棚にもたれるように力なく俯いている勇儀。
その首にはロープがくくりつけられていた。
信じられない光景に私の頭はもはや働いてなかった。
「ベッドに寝かせて!」
鋭い永琳の声に、私ははっとわれに返った。
私達はたどたどしくも首にかかっているロープを外し、勇儀の体を横たえた。
「だめ、遅かったみたいね……」
厳しい表情で永琳はつぶやく。
医の心得のない私でもわかる。これは、明らかに、死んでいる……
「どうして、こんな……」
みな信じられないといった表情で、その場に立ち尽くしていた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
その後、私達はロビーに集合した。
「傍から見れば自殺のように見えたんだが、なんで棚が倒れていたのか不思議だぜ」
しばらく重い沈黙に支配されていたが、魔理沙が切り出す。
「そもそも自殺するようにも見えなかったけどね」
アリスも口を開く。
「私、夕食後に勇儀さんが部屋の鍵忘れたのに気づいて、部屋まで渡しに行ったのですが、そのときもそんな様子はなかったです……」
うつむく鈴仙。そんな様子、ねぇ……
「どんな様子だった?」
「なんというか、非常に眠たげでした。鍵は適当に置いといてって言うから、失礼して部屋のテーブルに置いてきました。おそらくは部屋の鍵はそのまま閉めなかったのでしょう」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「うーん、だから鍵が開いていたのか……」
思わず唸る。
「ねえ、他殺ということは考えられないかしら」
「幽香……他殺!?」
「ええ、あの割れた窓。
何者かが窓を割って入ってきて、勇儀を殺し、自殺に見せかけた。そして、内部からガラスが割れたようにするため、棚を倒した」
「……いや、それには無理がある。ガラスが割れる音がしてから、妹紅がドアを開けるまで、せいぜい5分くらいなものだ。
そんな短時間でそこまでできるものだろうか。そもそも、それ以前に他殺だなんて、私達以外に誰かいるとでもいうのか」
幽香の論に慧音が反論する。
そのとき、別方向から声が上がった。輝夜だった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「どうでもいいわ、それより永琳、イナバ支度なさい」
「姫?」
「こんな気味の悪いところになんかいられないわ。帰るわよ」
帰るだって? 輝夜の言葉に驚くも、さらに驚くべき返答が藍から発せられた。
「いや、無理だ」
「無理ってどういうことよ」
「外を見てもらえればわかるが、ここはこの時期には夜になると一寸先も見えなくなるような濃霧が発生する。
この中を帰るなど、それこそ自殺行為だ」
藍の言葉にみな窓から外を見やる。
気づかなかった。なるほど、これはとんでもない霧だ……。すでにまったく見えなくなっている。
「これは……たしかに危険だね」
「崖に転落して命を落としているものもたくさんいる。悪いことは言わない、やめておいたほうがいい。
朝になれば晴れる」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「だってさ輝夜、あきらめなよ」
「…………仕方ないわね」
さすがの輝夜もこの霧の深さの前には、あきらめざるを得ないようであった。
ああ、輝夜のおかげで、話がそれてしまった。
それにしてもこの事件、自殺にしては謎が多すぎる。
私は……
1、勇儀の部屋をもう一度調べることにした。
2、もう少しここで話すことにした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「私、もう一回勇儀の部屋に行ってみるよ」
「あの部屋に?」
みな訝しげに私を見る。
「ああ、なんか手がかりが得られるかもしれない」
「そんなもの得てどうするのよ」
輝夜が興味なさげな表情で口を出す。
「安心できる材料が欲しいだけだ。このままでは腑に落ちないことだらけだから」
「ならば私も手伝おう」
「私も行くわ」
「私も、管理人だからな」
慧音、永琳、藍が私と共に立ち上がった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~調査~
再び私は勇儀の部屋に入った。何度見てもひどい有様だ……
勇儀は今ベットの上に横たわっている。
「藍、この部屋って洋室なんだね。私の部屋は和室だけどさ」
「ああ、ここと空室の向かいの部屋だけは洋室にしたんだ」
「ベッドにテーブル、ああ、これがさっき鈴仙が言っていた鍵か」
「今の部屋の状況はこんな感じだな(クリック!)。×は勇儀殿が倒れていた場所だ。□は棚だ、窓を突き破っている」
「ねえ、この棚ってもともとこんな窓の前にあるわけじゃないんでしょ?」
私は、棚を指差す。
「ああ、本来は部屋の隅、テーブルの横にあったはずだ」
「高さは結構あるね、勇儀よりもずっと高い。それにかなり重い。これって移動させるのも大変なんじゃない?」
「いや、下に車輪が付いている。ロックを外せば移動は容易だ」
棚の底を見ると、かなり分りづらいが確かに車輪が付いていた。ロックも外れている。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「後は、ロープなんだけど、この棚にくくりつけられてるね」
「棚の背面にロープをくくりつけて、天辺を通し、首を吊ったって様相か」
慧音が私の補足をする。
そこへ勇儀の死体を検分していた永琳が近寄ってきた。
「さっきも軽く見たけど、やっぱり死因は首吊りによる窒息死ね。その他の外傷はまったくないわ」
「そうなるとやっぱり自殺としか思えないなぁ。どう思う?」
私は……
1、慧音に聞いてみた。
2、藍に聞いてみた。
3、永琳に聞いてみた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は慧音に聞いてみた。
「この状況を見る限り、自殺にしか見えないな。棚が倒れたのは苦しさのあまり暴れたかなんかだろう」
なるほど。
ガタイのいい勇儀のことだ。もしかしたらありえるかもしれない。
でもなにかすっきりしないね……
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は藍に聞いてみた。
「わざわざ棚を持ってきたことからも、自殺と思えるな。
天井に吊り下げられるようなものがなかったから、棚を利用したのだろう。
しかし、よりによって、なんでこんな所で……」
うーん……同情するよ……。
藍は管理人だし、これからも大変そうだね。
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は永琳に聞いてみた。
「これだけの情報だけでは、そう考えるのが妥当かもしれないわね。
私もこれ以上思いつかないわ」
ふーむそうだよなぁ。
ただ、首を吊って死んだという事実は変わらなさそうだね。
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
1階のロビーには、まだみな残っていた。
「何か分ったかしら?」
幽香が尋ねてくる。
私はみなにこれまで調べたことを話した。
「やはり自殺が濃厚ってことですか」
鈴仙が呟く。
あれ? 私はこの場に魔理沙がいないことに気づいた。
「あれ? 魔理沙は?」
「妹紅たちがここに来るちょっと少し前に、この周辺を見回ってくるって行って、外に出てってしまったの」
アリスが答える。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「外に? こんな霧の中?」
「私は止めたんだけど、すぐに帰ってくるって言うから……」
「いいじゃないの。行きたいって言ってたんだから、行かせておけば」
輝夜だ。
「ほら、イナバ、永琳、部屋に戻るわよ」
「は、はい姫様」
輝夜が永琳と鈴仙を連れて部屋へと戻っていった。
「私も一旦部屋に戻るわ」
「私も。とりあえず食堂の後片付けをしなくてはな……」
幽香と藍も戻っていった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「アリスはどうするの?」
「私は魔理沙を待つわ。すぐに戻るっていってたし」
「そう。じゃあ私もここにいるよ」
「では、私もそうするか」
私、慧音、アリスの3人はそのままロビーで魔理沙を待つことにした。
それからしばらく待ってはみたが、魔理沙は一向に帰ってこなかった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
(もう少し情報を収集するか……)
「そうだ、死因はどうなの?」
私は永琳に尋ねる。
「しっかりとは見れていないけど、間違いなく首を吊ったことによる窒息死ね。
外傷はとくには見られなかったわ」
「そうか……」
「なあ、やはり単なる自殺じゃないか? 棚は、苦しさのあまり、蹴飛ばしたかなんかしたとか」
魔理沙が口を挟む。
その言葉に私は強い違和感を感じた。だが、うまく形にならない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~見回り~
結局有益な回答は得られず、いったんこの場はお開きとなった。
みな自分の部屋に戻っていく。
私も戻ろうとしたとき、魔理沙に声を掛けられた。
「なあ、妹紅。ああは言ったものの、なんか色々ひっかかるんだが」
「私もだよ」
「ちょっと二人で周辺の見回りにいかないか?」
「周辺の見回り? この霧の中?」
「周辺といっても本当に建物の周囲だけだ」
ふむ……
1、「ああ、わかった。付き合うよ」
2、「いや、なんか危険だ。嫌な予感がする」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「ああ、わかった、付き合うよ」
「助かるぜ」
私と魔理沙は玄関にむかった。
「ひゃー……、ほんとに視界ゼロだ。何も見えないぜ」
改めて霧の深さに声を上げる魔理沙。
「これは壁伝いに行ったほうがいいな。2手に分かれよう。妹紅は右回り、左回り、どっちにする?」
1、「左回りに行くよ」
2、「右回りに行くよ」
3、「分かれないで2人で行ったほうがよくない?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「左回りに行くよ」
「わかった。じゃあ私は右だな。そうだな5分きっかり経ったら引き返そう。つまり10分後に玄関に集合だ」
「わかった」
そう言って魔理沙と別れた。
この霧は本当に深いね……
歩き出したはいいものの、本当に目の前が見えない。
壁に手をつきながら、ゆっくりと歩いていった。
ちょうど5分経ったころ、私は玄関と真向かいである食堂のところまで来ていた。
私は……
1、約束どおり引き返して玄関へと向かった。
2、そのままの方向で玄関へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「引き返すとするか……」
一人つぶやき、引き返すことにした。
同じく5分後私は玄関にいた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「このまま行けば魔理沙と落ち合えそうだね」
そのまま歩を進めることにした。
果たして、すぐに魔理沙と合流した。
「妹紅そっちはどうだった?」
「いや、特には何もなかったよ」
「そうか、こっちもだ」
1、「じゃあここで引き返すよ」
2、「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあここで引き返すよ」
「わかった、じゃあ私も引き返すとするか」
魔理沙と別れて私は玄関へと引き返した。
5分後私は玄関の前に着いた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
「わかった、じゃあ私も妹紅の歩いていった方から玄関に向かう」
魔理沙と別れて私は玄関へと向かった。歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、もしかしてこれは……
私は目の前にある物にすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
魔理沙はこれに気づかなかったのか? それとも今しがた出現したものなのか?
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
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[マップ]
「右回りに行くよ」
「わかった。じゃあ私は左だな。そうだな5分きっかり経ったら引き返そう。つまり10分後に玄関に集合だ」
「わかった」
そう言って魔理沙と別れた。
この霧は本当に深いね……
歩き出したはいいものの、本当に目の前が見えない。
壁に手をつきながら、ゆっくりと歩いていった。
ちょうど5分経ったころ、私は玄関と真向かいである食堂のところまで来ていた。
私は……
1、約束どおり引き返して玄関へと向かった。
2、そのままの方向で玄関へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「引き返すとするか……」
一人つぶやき、引き返すことにした。歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、さっきはこんなものは……
私は目の前にいきなり出現したものにすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
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[マップ]
「このまま行けば魔理沙と落ち合えそうだね」
そのまま歩を進めることにした。
果たして、すぐに魔理沙と合流した。
「妹紅そっちはどうだった?」
「いや、特には何もなかったよ」
「そうか、こっちもだ」
1、「じゃあここで引き返すよ」
2、「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
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[マップ]
「じゃあここで引き返すよ」
「わかった、じゃあ私も引き返すとするか」
魔理沙と別れ、歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、さっきはこんなものは……
私は目の前にいきなり出現したものにすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
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[マップ]
「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
「わかった、じゃあ私も妹紅の歩いていった方から玄関に向かう」
魔理沙と別れて私は玄関へと向かった。
5分後、私は玄関に着いた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
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[マップ]
「分かれないで2人で行ったほうがよくない?」
「あれ? もしかして怖いのか? 妹紅」
「あ、いや、そういうわけじゃないんだけどさ」
「まあ、いいぜ。じゃあ一緒に行こう」
私は魔理沙と一緒に行くことにした。
左回りにぐるっと回る感じだ。
ちょうど10分くらい経っただろうか。
1週して玄関に着いたころ、私は魔理沙の姿がどこにも見えないことに気が付いた。
あ、あれおかしいな。確か一緒にいたはずなのに。
私は……
1、そのまま玄関で待つことにした。
2、魔理沙を探しに引き返すことにした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「まあ、そのうち来るでしょ」
玄関で待つことにした。
ロビーに人がいるのが見える。慧音とアリスだ。
→
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[マップ]
「おーい。魔理沙ー」
心配になった私は、魔理沙を探しに引き返すことにした。
え? なにこれ……。
急に目の前に現れたものに目を見張る。
ゴツッ!
いきなり鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
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[マップ]
「いや、なんか危険だ。嫌な予感がする」
「そうか、まあ無理強いはするつもりはない。じゃあ私はちょっくら見てくるぜ。10分で帰ってくる」
「そう……気をつけて……」
「ああ」
私は玄関を出て行く魔理沙の姿を見送った。
しかし、なんか不安だ。しばらくロビーで魔理沙を待つことにした。
10分ほど経過したころだろうか、2階から階段を下りてくる音が聞こえた。慧音だ
それからまもなく、アリスも下りてきた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私の姿を見るや、慧音が話しかけてきた。
「妹紅、一体どこに行っていたんだ?」
「あ、慧音。うん、ちょっと魔理沙と外の見回りにね」
「見回り? こんな霧の中でか?」
「建物の周囲を回っただけだよ」
「ところで、魔理沙はどうしたのかしら」
アリスが尋ねてくる。
「そろそろ戻ってくるはずだよ」
それからしばらく経ったが、魔理沙は一向に帰ってこない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私の姿を見るや、慧音が話しかけてきた。
「妹紅、部屋に戻ってこないと思ったら、ここにいたのか」
「あ、慧音。うん、魔理沙が外の見回りに行くって言うから、一応ここで待ってるんだよ」
「魔理沙が? 見回り? こんな霧の中でか?」
「10分って言ってたから、おそらくもう戻ってくると思うけど」
それからしばらく経ったが、魔理沙は一向に帰ってこない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~魔理沙が戻らない~
「遅いわね……」
不安げな表情でアリスが呟く。
「すぐに戻るっていってたんだよね?」
「ええ」
「この霧だ。まさか建物から離れすぎて、迷子になってしまったか」
「いくらなんでもそこまでドジじゃないでしょ」
軽い口調で私はそういってはみたものの、やはり心配になる。
そのとき2階から誰かが下りてくるのが見えた。鈴仙だ。
「あれ、まだここにいたんですか?」
「うん、魔理沙が戻ってこなくてね」
「それは、随分と長いですね……」
「ところで、あんたは?」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「姫様がのどが乾いたって言うから、お湯をもらいに来たんです。ちょっと失礼しますね」
そう言って食堂に入っていった。あの子も苦労人だね……
しばらくして食堂から出てきた。小さなポット片手にこちらに近づいてくる。
「さきほど魔理沙さんが帰ってこないって言ってましたが……」
「うん」
「大丈夫でしょうか、探しに行かなくても」
1、「やっぱりそう思うよね……」
2、「まあ大丈夫でしょ。そのうち帰ってくるよ」
3、「行かない! けーねの顔を見ていたい」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「やっぱりそう思うよね……」
「お湯もらいに行ったときに、藍さんにも相談して、そう言われたんですよ」
「ああ、そうか藍は今食堂の後片付けしてるんだっけ?」
「ええ、とても忙しそうです」
藍は大変そうだね……
「じゃあ私達で探しに行こうか」
「その前に、輝夜達や幽香にも一応伝えたほうが良くないか?」
慧音がアドバイスをする。
「それもそうだね」
私は……
1、輝夜達の部屋に向かった
2、幽香の部屋に向かった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあ、輝夜達の部屋に行ってくる」
私はそう言ってさっさと階段を上り始めた。
「ああそうだ、私もポット持って行かなきゃ」
鈴仙も後方からついてきた。
2階に到着し、輝夜の部屋の前でノックする。
「おーい輝夜、私だ。話がある開けてくれ~」
輝夜の部屋ならいいや、鈴仙も出てきたばっかだし、鍵などかけていないだろう。勝手に開けちゃえ。
私はノブに手をかけ、ドアを開いた。
その瞬間であった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「え? ばくは……」
疑問に思う間もなかった。
凄まじい爆風が私を襲う。
体中が熱い。でももはや体は動かない。
私の視界は一気に暗転した。
~~終~~
本編から 最初から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあ、幽香の部屋に行ってくる」
私はそう言ってさっさと階段を上り始めた。
「ああそうだ、私もポット置きがてら、姫様たちに話してきますね」
鈴仙も後方からついてきた。
2階に到着し、幽香の部屋の前でノックする。
「おーい幽香、私だ。話がある開けてくれ~」
その瞬間であった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
バァーーーン!!
先ほどとは異なる爆音が鳴り響いた。
「うわあ!!!」
「きゃあ!!!」
あちこちで悲鳴が聞こえる。
「な、何よ今の」
幽香が部屋から顔を出した。慧音、アリス、藍も階段を駆け上がってくる。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「まあ大丈夫でしょ。そのうち帰ってくるよ」
「そうでしょうか……」
ここで、鈴仙がはっとした表情になる。
「ああそうだ、ポット持って行かなきゃ、ぐずぐずしてたら怒られちゃう」
ベシャ。
あ、躓いた。ドジだねぇ……
「あいたたた……」
「あんまり慌てなさんな」
「はは……転んじゃいまし」
照れくさそうに鈴仙が振り向いたその瞬間。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「行かない! けーねの顔を見ていたい」
「ちょっ、妹紅、こんなときに。そりゃ私だって(ボソボソ)」
「……もういいです」
なぜか、げんなりした表情になる鈴仙とアリス。
「あ、そうだ、ポット持って行かなきゃ、ぐずぐずしてたら怒られちゃう」
ベシャ。
あ、躓いた。
「あいたたた……」
照れくさそうに鈴仙が振り向いたその瞬間。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
バァーーーン!!
先ほどとは異なる爆音が鳴り響いた。
「うわあ!!!」
「きゃあ!!!」
あちこちで悲鳴が聞こえる。
「な、何だ! 今のは!」
私たちは階段を駆け上る。藍も飛び出してきた。
階段を上ると、ちょうど幽香も部屋から出てきたところだった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~止まらない連鎖~
輝夜達のドアの前で立ち尽くす私達。
「ここから、聞こえた、よね?」
答えるものは誰もいない。その時。
「姫様!! 師匠!!」
悲鳴にも近い声を上げて、鈴仙が駆け出した。
「ま、待て! 危険だ!!」
私は制したが間に合わない。それよりも早くドアを開ける。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
もわっとした熱い空気が私たちを襲う。
「ひ、ひ、姫様、返事をしてください……。し、師匠、いるんですよね?」
ガタガタと震えながら部屋の入り口で鈴仙は呼びかける。
もちろん返答は……、ない。
煤で真っ黒となった部屋の中、無残な姿の二人が横たわっていた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~魔理沙が戻らない~
「おかしいな……遅い……」
思わず私は呟く。
「この霧だ。まさか建物から離れすぎて、迷子になってしまったか」
「いくらなんでもそこまでドジじゃないでしょ」
軽い口調で私はそういってはみたものの、やはり心配になる。
そのとき2階から誰かが下りてくるのが見えた。鈴仙だ。
「あれ、まだここにいたんですか?」
「うん、魔理沙が戻ってこなくてね」
私は見回りのことを鈴仙に話した。
「ところで、あんたは?」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1F
┌───┬───┬──┬─────┬─────────┐
│ │ W.C │階段│管理人室 │ │
│ │ │ │ │ │
│ └───┴──┴─────┤ キッチン │
│玄関 │ 食堂 │
│ ┌ │ │
│ │ ロビー │ │
│ │ │ │
└───┴────────────┴─────────┘
2F
┌───────┬──┬───────┬───────┐
│ 妹紅 │階段│ 永遠亭 │ 勇儀 │
│ 慧音 │ │ │ │
├───────┴──┴───────┴───────┤
│ │
├───────┬──┬───────┬───────┤
│ アリス. │W.C..│ 幽香 │ 空室 │
│ 魔理沙 │ │ │ │
└───────┴──┴───────┴───────┘
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[マップ] ~自殺?他殺?~
部屋の中央で棚にもたれるように力なく俯いている勇儀。
その首にはロープがくくりつけられていた。
信じられない光景に私の頭はもはや働いてなかった。
「ベッドに寝かせて!」
鋭い永琳の声に、私ははっとわれに返った。
私達はたどたどしくも首にかかっているロープを外し、勇儀の体を横たえた。
「だめ、遅かったみたいね……」
厳しい表情で永琳はつぶやく。
医の心得のない私でもわかる。これは、明らかに、死んでいる……
「どうして、こんな……」
みな信じられないといった表情で、その場に立ち尽くしていた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
その後、私達はロビーに集合した。
「傍から見れば自殺のように見えたんだが、なんで棚が倒れていたのか不思議だぜ」
しばらく重い沈黙に支配されていたが、魔理沙が切り出す。
「そもそも自殺するようにも見えなかったけどね」
アリスも口を開く。
「私、夕食後に勇儀さんが部屋の鍵忘れたのに気づいて、部屋まで渡しに行ったのですが、そのときもそんな様子はなかったです……」
うつむく鈴仙。そんな様子、ねぇ……
「どんな様子だった?」
「なんというか、非常に眠たげでした。鍵は適当に置いといてって言うから、失礼して部屋のテーブルに置いてきました。おそらくは部屋の鍵はそのまま閉めなかったのでしょう」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「うーん、だから鍵が開いていたのか……」
思わず唸る。
「ねえ、他殺ということは考えられないかしら」
「幽香……他殺!?」
「ええ、あの割れた窓。
何者かが窓を割って入ってきて、勇儀を殺し、自殺に見せかけた。そして、内部からガラスが割れたようにするため、棚を倒した」
「……いや、それには無理がある。ガラスが割れる音がしてから、妹紅がドアを開けるまで、せいぜい5分くらいなものだ。
そんな短時間でそこまでできるものだろうか。そもそも、それ以前に他殺だなんて、私達以外に誰かいるとでもいうのか」
幽香の論に慧音が反論する。
そのとき、別方向から声が上がった。輝夜だった。
→
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[マップ]
「どうでもいいわ、それより永琳、イナバ支度なさい」
「姫?」
「こんな気味の悪いところになんかいられないわ。帰るわよ」
帰るだって? 輝夜の言葉に驚くも、さらに驚くべき返答が藍から発せられた。
「いや、無理だ」
「無理ってどういうことよ」
「外を見てもらえればわかるが、ここはこの時期には夜になると一寸先も見えなくなるような濃霧が発生する。
この中を帰るなど、それこそ自殺行為だ」
藍の言葉にみな窓から外を見やる。
気づかなかった。なるほど、これはとんでもない霧だ……。すでにまったく見えなくなっている。
「これは……たしかに危険だね」
「崖に転落して命を落としているものもたくさんいる。悪いことは言わない、やめておいたほうがいい。
朝になれば晴れる」
→
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[マップ]
「だってさ輝夜、あきらめなよ」
「…………仕方ないわね」
さすがの輝夜もこの霧の深さの前には、あきらめざるを得ないようであった。
ああ、輝夜のおかげで、話がそれてしまった。
それにしてもこの事件、自殺にしては謎が多すぎる。
私は……
1、勇儀の部屋をもう一度調べることにした。
2、もう少しここで話すことにした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「私、もう一回勇儀の部屋に行ってみるよ」
「あの部屋に?」
みな訝しげに私を見る。
「ああ、なんか手がかりが得られるかもしれない」
「そんなもの得てどうするのよ」
輝夜が興味なさげな表情で口を出す。
「安心できる材料が欲しいだけだ。このままでは腑に落ちないことだらけだから」
「ならば私も手伝おう」
「私も行くわ」
「私も、管理人だからな」
慧音、永琳、藍が私と共に立ち上がった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~調査~
再び私は勇儀の部屋に入った。何度見てもひどい有様だ……
勇儀は今ベットの上に横たわっている。
「藍、この部屋って洋室なんだね。私の部屋は和室だけどさ」
「ああ、ここと空室の向かいの部屋だけは洋室にしたんだ」
「ベッドにテーブル、ああ、これがさっき鈴仙が言っていた鍵か」
「今の部屋の状況はこんな感じだな(クリック!)。×は勇儀殿が倒れていた場所だ。□は棚だ、窓を突き破っている」
「ねえ、この棚ってもともとこんな窓の前にあるわけじゃないんでしょ?」
私は、棚を指差す。
「ああ、本来は部屋の隅、テーブルの横にあったはずだ」
「高さは結構あるね、勇儀よりもずっと高い。それにかなり重い。これって移動させるのも大変なんじゃない?」
「いや、下に車輪が付いている。ロックを外せば移動は容易だ」
棚の底を見ると、かなり分りづらいが確かに車輪が付いていた。ロックも外れている。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「後は、ロープなんだけど、この棚にくくりつけられてるね」
「棚の背面にロープをくくりつけて、天辺を通し、首を吊ったって様相か」
慧音が私の補足をする。
そこへ勇儀の死体を検分していた永琳が近寄ってきた。
「さっきも軽く見たけど、やっぱり死因は首吊りによる窒息死ね。その他の外傷はまったくないわ」
「そうなるとやっぱり自殺としか思えないなぁ。どう思う?」
私は……
1、慧音に聞いてみた。
2、藍に聞いてみた。
3、永琳に聞いてみた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は慧音に聞いてみた。
「この状況を見る限り、自殺にしか見えないな。棚が倒れたのは苦しさのあまり暴れたかなんかだろう」
なるほど。
ガタイのいい勇儀のことだ。もしかしたらありえるかもしれない。
でもなにかすっきりしないね……
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は藍に聞いてみた。
「わざわざ棚を持ってきたことからも、自殺と思えるな。
天井に吊り下げられるようなものがなかったから、棚を利用したのだろう。
しかし、よりによって、なんでこんな所で……」
うーん……同情するよ……。
藍は管理人だし、これからも大変そうだね。
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私は永琳に聞いてみた。
「これだけの情報だけでは、そう考えるのが妥当かもしれないわね。
私もこれ以上思いつかないわ」
ふーむそうだよなぁ。
ただ、首を吊って死んだという事実は変わらなさそうだね。
「そろそろ戻ろうか」
私達はみんなの待つロビーへ戻ることにした。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
1階のロビーには、まだみな残っていた。
「何か分ったかしら?」
幽香が尋ねてくる。
私はみなにこれまで調べたことを話した。
「やはり自殺が濃厚ってことですか」
鈴仙が呟く。
あれ? 私はこの場に魔理沙がいないことに気づいた。
「あれ? 魔理沙は?」
「妹紅たちがここに来るちょっと少し前に、この周辺を見回ってくるって行って、外に出てってしまったの」
アリスが答える。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「外に? こんな霧の中?」
「私は止めたんだけど、すぐに帰ってくるって言うから……」
「いいじゃないの。行きたいって言ってたんだから、行かせておけば」
輝夜だ。
「ほら、イナバ、永琳、部屋に戻るわよ」
「は、はい姫様」
輝夜が永琳と鈴仙を連れて部屋へと戻っていった。
「私も一旦部屋に戻るわ」
「私も。とりあえず食堂の後片付けをしなくてはな……」
幽香と藍も戻っていった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「アリスはどうするの?」
「私は魔理沙を待つわ。すぐに戻るっていってたし」
「そう。じゃあ私もここにいるよ」
「では、私もそうするか」
私、慧音、アリスの3人はそのままロビーで魔理沙を待つことにした。
それからしばらく待ってはみたが、魔理沙は一向に帰ってこなかった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
(もう少し情報を収集するか……)
「そうだ、死因はどうなの?」
私は永琳に尋ねる。
「しっかりとは見れていないけど、間違いなく首を吊ったことによる窒息死ね。
外傷はとくには見られなかったわ」
「そうか……」
「なあ、やはり単なる自殺じゃないか? 棚は、苦しさのあまり、蹴飛ばしたかなんかしたとか」
魔理沙が口を挟む。
その言葉に私は強い違和感を感じた。だが、うまく形にならない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~見回り~
結局有益な回答は得られず、いったんこの場はお開きとなった。
みな自分の部屋に戻っていく。
私も戻ろうとしたとき、魔理沙に声を掛けられた。
「なあ、妹紅。ああは言ったものの、なんか色々ひっかかるんだが」
「私もだよ」
「ちょっと二人で周辺の見回りにいかないか?」
「周辺の見回り? この霧の中?」
「周辺といっても本当に建物の周囲だけだ」
ふむ……
1、「ああ、わかった。付き合うよ」
2、「いや、なんか危険だ。嫌な予感がする」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「ああ、わかった、付き合うよ」
「助かるぜ」
私と魔理沙は玄関にむかった。
「ひゃー……、ほんとに視界ゼロだ。何も見えないぜ」
改めて霧の深さに声を上げる魔理沙。
「これは壁伝いに行ったほうがいいな。2手に分かれよう。妹紅は右回り、左回り、どっちにする?」
1、「左回りに行くよ」
2、「右回りに行くよ」
3、「分かれないで2人で行ったほうがよくない?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「左回りに行くよ」
「わかった。じゃあ私は右だな。そうだな5分きっかり経ったら引き返そう。つまり10分後に玄関に集合だ」
「わかった」
そう言って魔理沙と別れた。
この霧は本当に深いね……
歩き出したはいいものの、本当に目の前が見えない。
壁に手をつきながら、ゆっくりと歩いていった。
ちょうど5分経ったころ、私は玄関と真向かいである食堂のところまで来ていた。
私は……
1、約束どおり引き返して玄関へと向かった。
2、そのままの方向で玄関へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「引き返すとするか……」
一人つぶやき、引き返すことにした。
同じく5分後私は玄関にいた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「このまま行けば魔理沙と落ち合えそうだね」
そのまま歩を進めることにした。
果たして、すぐに魔理沙と合流した。
「妹紅そっちはどうだった?」
「いや、特には何もなかったよ」
「そうか、こっちもだ」
1、「じゃあここで引き返すよ」
2、「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあここで引き返すよ」
「わかった、じゃあ私も引き返すとするか」
魔理沙と別れて私は玄関へと引き返した。
5分後私は玄関の前に着いた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
「わかった、じゃあ私も妹紅の歩いていった方から玄関に向かう」
魔理沙と別れて私は玄関へと向かった。歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、もしかしてこれは……
私は目の前にある物にすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
魔理沙はこれに気づかなかったのか? それとも今しがた出現したものなのか?
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「右回りに行くよ」
「わかった。じゃあ私は左だな。そうだな5分きっかり経ったら引き返そう。つまり10分後に玄関に集合だ」
「わかった」
そう言って魔理沙と別れた。
この霧は本当に深いね……
歩き出したはいいものの、本当に目の前が見えない。
壁に手をつきながら、ゆっくりと歩いていった。
ちょうど5分経ったころ、私は玄関と真向かいである食堂のところまで来ていた。
私は……
1、約束どおり引き返して玄関へと向かった。
2、そのままの方向で玄関へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「引き返すとするか……」
一人つぶやき、引き返すことにした。歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、さっきはこんなものは……
私は目の前にいきなり出現したものにすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「このまま行けば魔理沙と落ち合えそうだね」
そのまま歩を進めることにした。
果たして、すぐに魔理沙と合流した。
「妹紅そっちはどうだった?」
「いや、特には何もなかったよ」
「そうか、こっちもだ」
1、「じゃあここで引き返すよ」
2、「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
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[マップ]
「じゃあここで引き返すよ」
「わかった、じゃあ私も引き返すとするか」
魔理沙と別れ、歩くこと数分。
え? な、なにこれ……、さっきはこんなものは……
私は目の前にいきなり出現したものにすっかり目を奪われてしまっていた。
背後から忍び寄る影にもまったく気づかずに。
ゴツッ!
鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
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[マップ]
「このまま一回りする形で玄関に向かうよ」
「わかった、じゃあ私も妹紅の歩いていった方から玄関に向かう」
魔理沙と別れて私は玄関へと向かった。
5分後、私は玄関に着いた。
魔理沙はまだ来ていないようだ。
ロビーに人がいる。慧音とアリスだ。
→
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[マップ]
「分かれないで2人で行ったほうがよくない?」
「あれ? もしかして怖いのか? 妹紅」
「あ、いや、そういうわけじゃないんだけどさ」
「まあ、いいぜ。じゃあ一緒に行こう」
私は魔理沙と一緒に行くことにした。
左回りにぐるっと回る感じだ。
ちょうど10分くらい経っただろうか。
1週して玄関に着いたころ、私は魔理沙の姿がどこにも見えないことに気が付いた。
あ、あれおかしいな。確か一緒にいたはずなのに。
私は……
1、そのまま玄関で待つことにした。
2、魔理沙を探しに引き返すことにした。
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[マップ]
「まあ、そのうち来るでしょ」
玄関で待つことにした。
ロビーに人がいるのが見える。慧音とアリスだ。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「おーい。魔理沙ー」
心配になった私は、魔理沙を探しに引き返すことにした。
え? なにこれ……。
急に目の前に現れたものに目を見張る。
ゴツッ!
いきなり鈍い衝撃が私を襲う。
振り返ったときに見たその姿。
お、お前は……、なんで、ここに……
ガツッ! 更なる衝撃が私を襲う。
私の頭から暖かい液体が流れていった。
~~終~~
本編から 最初から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「いや、なんか危険だ。嫌な予感がする」
「そうか、まあ無理強いはするつもりはない。じゃあ私はちょっくら見てくるぜ。10分で帰ってくる」
「そう……気をつけて……」
「ああ」
私は玄関を出て行く魔理沙の姿を見送った。
しかし、なんか不安だ。しばらくロビーで魔理沙を待つことにした。
10分ほど経過したころだろうか、2階から階段を下りてくる音が聞こえた。慧音だ
それからまもなく、アリスも下りてきた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私の姿を見るや、慧音が話しかけてきた。
「妹紅、一体どこに行っていたんだ?」
「あ、慧音。うん、ちょっと魔理沙と外の見回りにね」
「見回り? こんな霧の中でか?」
「建物の周囲を回っただけだよ」
「ところで、魔理沙はどうしたのかしら」
アリスが尋ねてくる。
「そろそろ戻ってくるはずだよ」
それからしばらく経ったが、魔理沙は一向に帰ってこない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
私の姿を見るや、慧音が話しかけてきた。
「妹紅、部屋に戻ってこないと思ったら、ここにいたのか」
「あ、慧音。うん、魔理沙が外の見回りに行くって言うから、一応ここで待ってるんだよ」
「魔理沙が? 見回り? こんな霧の中でか?」
「10分って言ってたから、おそらくもう戻ってくると思うけど」
それからしばらく経ったが、魔理沙は一向に帰ってこない。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~魔理沙が戻らない~
「遅いわね……」
不安げな表情でアリスが呟く。
「すぐに戻るっていってたんだよね?」
「ええ」
「この霧だ。まさか建物から離れすぎて、迷子になってしまったか」
「いくらなんでもそこまでドジじゃないでしょ」
軽い口調で私はそういってはみたものの、やはり心配になる。
そのとき2階から誰かが下りてくるのが見えた。鈴仙だ。
「あれ、まだここにいたんですか?」
「うん、魔理沙が戻ってこなくてね」
「それは、随分と長いですね……」
「ところで、あんたは?」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「姫様がのどが乾いたって言うから、お湯をもらいに来たんです。ちょっと失礼しますね」
そう言って食堂に入っていった。あの子も苦労人だね……
しばらくして食堂から出てきた。小さなポット片手にこちらに近づいてくる。
「さきほど魔理沙さんが帰ってこないって言ってましたが……」
「うん」
「大丈夫でしょうか、探しに行かなくても」
1、「やっぱりそう思うよね……」
2、「まあ大丈夫でしょ。そのうち帰ってくるよ」
3、「行かない! けーねの顔を見ていたい」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「やっぱりそう思うよね……」
「お湯もらいに行ったときに、藍さんにも相談して、そう言われたんですよ」
「ああ、そうか藍は今食堂の後片付けしてるんだっけ?」
「ええ、とても忙しそうです」
藍は大変そうだね……
「じゃあ私達で探しに行こうか」
「その前に、輝夜達や幽香にも一応伝えたほうが良くないか?」
慧音がアドバイスをする。
「それもそうだね」
私は……
1、輝夜達の部屋に向かった
2、幽香の部屋に向かった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあ、輝夜達の部屋に行ってくる」
私はそう言ってさっさと階段を上り始めた。
「ああそうだ、私もポット持って行かなきゃ」
鈴仙も後方からついてきた。
2階に到着し、輝夜の部屋の前でノックする。
「おーい輝夜、私だ。話がある開けてくれ~」
輝夜の部屋ならいいや、鈴仙も出てきたばっかだし、鍵などかけていないだろう。勝手に開けちゃえ。
私はノブに手をかけ、ドアを開いた。
その瞬間であった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「え? ばくは……」
疑問に思う間もなかった。
凄まじい爆風が私を襲う。
体中が熱い。でももはや体は動かない。
私の視界は一気に暗転した。
~~終~~
本編から 最初から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「じゃあ、幽香の部屋に行ってくる」
私はそう言ってさっさと階段を上り始めた。
「ああそうだ、私もポット置きがてら、姫様たちに話してきますね」
鈴仙も後方からついてきた。
2階に到着し、幽香の部屋の前でノックする。
「おーい幽香、私だ。話がある開けてくれ~」
その瞬間であった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
バァーーーン!!
先ほどとは異なる爆音が鳴り響いた。
「うわあ!!!」
「きゃあ!!!」
あちこちで悲鳴が聞こえる。
「な、何よ今の」
幽香が部屋から顔を出した。慧音、アリス、藍も階段を駆け上がってくる。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「まあ大丈夫でしょ。そのうち帰ってくるよ」
「そうでしょうか……」
ここで、鈴仙がはっとした表情になる。
「ああそうだ、ポット持って行かなきゃ、ぐずぐずしてたら怒られちゃう」
ベシャ。
あ、躓いた。ドジだねぇ……
「あいたたた……」
「あんまり慌てなさんな」
「はは……転んじゃいまし」
照れくさそうに鈴仙が振り向いたその瞬間。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
「行かない! けーねの顔を見ていたい」
「ちょっ、妹紅、こんなときに。そりゃ私だって(ボソボソ)」
「……もういいです」
なぜか、げんなりした表情になる鈴仙とアリス。
「あ、そうだ、ポット持って行かなきゃ、ぐずぐずしてたら怒られちゃう」
ベシャ。
あ、躓いた。
「あいたたた……」
照れくさそうに鈴仙が振り向いたその瞬間。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
バァーーーン!!
先ほどとは異なる爆音が鳴り響いた。
「うわあ!!!」
「きゃあ!!!」
あちこちで悲鳴が聞こえる。
「な、何だ! 今のは!」
私たちは階段を駆け上る。藍も飛び出してきた。
階段を上ると、ちょうど幽香も部屋から出てきたところだった。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~止まらない連鎖~
輝夜達のドアの前で立ち尽くす私達。
「ここから、聞こえた、よね?」
答えるものは誰もいない。その時。
「姫様!! 師匠!!」
悲鳴にも近い声を上げて、鈴仙が駆け出した。
「ま、待て! 危険だ!!」
私は制したが間に合わない。それよりも早くドアを開ける。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ]
もわっとした熱い空気が私たちを襲う。
「ひ、ひ、姫様、返事をしてください……。し、師匠、いるんですよね?」
ガタガタと震えながら部屋の入り口で鈴仙は呼びかける。
もちろん返答は……、ない。
煤で真っ黒となった部屋の中、無残な姿の二人が横たわっていた。
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[マップ] ~魔理沙が戻らない~
「おかしいな……遅い……」
思わず私は呟く。
「この霧だ。まさか建物から離れすぎて、迷子になってしまったか」
「いくらなんでもそこまでドジじゃないでしょ」
軽い口調で私はそういってはみたものの、やはり心配になる。
そのとき2階から誰かが下りてくるのが見えた。鈴仙だ。
「あれ、まだここにいたんですか?」
「うん、魔理沙が戻ってこなくてね」
私は見回りのことを鈴仙に話した。
「ところで、あんたは?」
→
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1F
┌───┬───┬──┬─────┬─────────┐
│ │ W.C │階段│管理人室 │ │
│ │ │ │ │ │
│ └───┴──┴─────┤ キッチン │
│玄関 │ 食堂 │
│ ┌ │ │
│ │ ロビー │ │
│ │ │ │
└───┴────────────┴─────────┘
2F
┌───────┬──┬───────┬───────┐
│ 妹紅 │階段│ 永遠亭 │ 勇儀 │
│ 慧音 │ │ │ │
├───────┴──┴───────┴───────┤
│ │
├───────┬──┬───────┬───────┤
│ アリス. │W.C..│ 幽香 │ 空室 │
│ 魔理沙 │ │ │ │
└───────┴──┴───────┴───────┘
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>1週して
→『周』