うざい。いらいらする。
霊夢はお湯を沸かしながらため息をついた。
四月に入って暖かくなってきた昼下がりはお茶を片手にまったりとするのが気持ちがいい。
それを目当てにやってくるやつらがいるのはまあ許せる。
特にそいつらが(大変珍しくも)お賽銭をいれたからには、歓待してやらねばなるまい。
普段は出さない微妙に高級な茶葉を手元に寄せたのはそれが理由である。
が。
幸せいっぱいオーラでお賽銭を入れてくる果てしなくうざいやつらはぶっころがしてもいいのではないだろうか?
「えっと、アリス、昨晩はその……」
「……うん、そのよかったっていうか」
「実は私もあんまり慣れてなかったから、ちょっと心配だったんだよな」
「あったかかったよ」
あー幻想郷滅亡しねーかなー
霊夢の感想はそれに尽きた。
急須と湯飲みを縁側に持っていって聞こえた会話がそんなのであれば無理もあるまい。
腹いせをかねて足でガッと障子を開けてみる。
しかし、ビクッと体を震わせてそっぽをむく二人をみて、むしろ気力が萎えた
「ゆうべはおたのしみでしたね」
とりあえず古来から伝わる文句を引用してみる。
すると二人は面白いように動揺した。
「そのっおたのしみっていうか」
「ち、ちがうんだぜ?ただアリスが最近夜足が冷たくて眠れないっていうから」
「はいはいわかってますわかってます」
なにせ霊夢は真っ赤な顔をして人里の薬局から出てくるアリスを目撃しているのだ。
「昨日アリスがアレ買ったの見てたから」
それを聞いて魔理沙はさらに何かをいいつのるしアリスはうつむいてぐにぐにとスカートのすそをいじりだした。
もう霊夢としてはどうにでもしてくれ、といった気分である。
なにせ二人は、
初湯たんぽの記念にお賽銭を入れに来たのだから。
あぁ、湯たんぽですよねそうですよね
ドゥンドゥンやろうぜ
タグにゆかれいむ入れ忘れてるヨー?
お久しぶりです!
今回も2828ごちそうさまでっす
だましてくれたなアアアアア!