神社の倉庫を探索していた私は、その隅で山のように積もっている‘何か‘に首を捻った。
「なにこれ……?」
目を凝らしてみると、紙の集まりだということがわかった。
崩れないよう、ある程度の枚数でくくられている。
一番上の束を手に取り、埃を払う。
「『文々。新聞』……新聞!?」
なんだこの量。
拙いかな。
思いつつ、紐をほどく。
抑えを解かれた束は、更に膨らんだ。
「ちょっと、蓮子?」
「一面だけ一面だけ」
「貴女ね……」
呆れ顔のマエリベリー・ハーン、メリーの嘆息に心の内で謝りつつ、湿気た紙特有の匂いに鼻を一度鳴らし、私は、読み始めた――。
『竜神様の石像、故障する? 珍騒動の原因は少女の昼寝だった
初夏のとある日、快晴の天気予報をあざ笑うように、幻想郷の空は黒雲に包まれた。
竜神様の的中率は約八割、加えて、これほどの大外れも珍しい。
瞳は確かに青かったはずだ。
空は一向に晴れず、それどころか、雲と思われていたモノは、段々と下に下に押し寄せてきた。
下とは、妖怪の山であり、人の里であり、要は幻想郷全土だ。
すわ異変か――。
――誰しもそう考えたが、なんてことはなく、‘宵闇の妖怪‘ルーミア嬢が、寝ぼけて‘力‘を使ってしまっていたとのこと。
「保護者の監督不行届よね。手間かけさせないでほしいわ」とは、拳一つで騒動を解決した巫女の談。
当のルーミア嬢に取材をしてみると、素直に反省しているようだった。
一方で、保護者と目される女性は、巫女の態度に憤慨していた。
額に巻いた包帯と頬に張られたガーゼがその原因だろう。
或いは、仲良く昼寝していたのを邪魔されたからかもしれないが。記者は吹き飛ばされました。幽香さんはもう少し大人になって頂きたい』
『悲願達成 自立人形完成す
「初めまして、新聞記者さん」
腰まで届く長い金髪、空のように青い瞳。
礼儀正しくもにこやかな笑みを浮かべた金髪碧眼の少女はしかし、生き物ではない。
‘七色の人形遣い‘ことアリス・マーガトロイド氏が、その技術全てをつぎ込んで創った人形だ。
口から発せられる音は声としか思えず、赤みさす頬は血の通った生物のソレ。
ここまでくると、何が違うのか、と首を傾げたくなる。
記者の疑問に少女は頷き、続けた。
「そうですね……例えば、私には自己増殖能力がありません」
種として、生物には何らかの増殖能力を持つ。
最も解りやすいものは、子を成す力だ。
少女にはそれがないとのこと。
じゃあスカートの下の下はどうなってるの、と。
「馬鹿じゃねーの」
それはもう極上の微笑と共に、少女は応えた。ありがとうございます。
――彼女の名は、上莱と言う。』
『れいてゐ薬局、開店!
清潔感のある白を基調とした建物、その入り口にはでかでかとした看板が飾られている。
人里から迷いの竹林に入る手前の道に、店は建てられていた。
店長は、鈴仙・優曇華院・イナバ氏だ。
開店の経緯と意気込みを尋ねてみた。
「師匠・八意永琳様の作る薬は素晴らしい物で、今なお比肩する物はないと胸を張って言えます。
しかし、御存じの通り、永遠亭は竹林の深くにあり、簡単には辿りつけません。
そこで、より多くの方に利用してもらえるようにと出店の願いを立てました。
飼い主・蓬莱山輝夜様と永琳様の許しを得、たくさんの方の協力を頂き、こうして開店することが出来たのです。
感謝の念を日々の業務に変えて、人妖皆様に愛されるかかりつけ薬局を目指したいと思います」
鈴仙氏は、少女の面影を残しつつ、ヒトリの責任者として毅然とした表情で語った。
因みに、服装も以前までのブレザーではなく白衣になっている。
タイトスカートの着こなしもバッチリだ。
尻尾はどうしたのだろうか。
さて、気になるサービス、いや、商品は!?
「一般的な薬と、お師匠の薬、あと、軽いマッサージもするウサ」
イィ! 針痛イィ!
助士である因幡てゐ氏のマッサージ及び鍼灸治療も良心的な価格だ。
二三日ラッキースケベに遭遇しっ放しだったのも彼女のお陰かもしれない。
幸運の素兎、パねぇ。
新しい季節を迎え、心身ともにリフレッシュされたい方も多かろう。
そんな時、この店を訪れてはどうだろうか。
記者の一押しである』
『真実』
見出しにそう書かれた新聞には、記事がなく、ただ一枚の写真が印刷されているだけだった。
素人目から見ても、カメラを使い慣れていない者の撮影だと解るブレた写真。
けれど、敢えて何も書かず、その写真を掲載した記者を称えたい。
黒いスカートから伸びる肉付きの良い両脚、そして、ドロワーズ。真実とは、ドロチラだ。
「……って、あれ、これは『文々。新聞』じゃないんだ」
よくよく見れば『このはな新聞』との題があった。
手と目の動きが止まらない。
そも『新聞』という媒体自体、私には珍しい。
加えて、知人の名と写真が紙面に載っているという奇妙な感覚が、その動きを加速させた。
「ねぇ蓮子」
「い、一面だけしか見てないわ!?」
「いえ、責めようと思って声をかけた訳じゃなく」
微苦笑を浮かべるメリーの声は、どこか申し訳なさそうな響きを伴っている。
「これって……」
なるほど。
どうと言うこともなく、メリーも新聞を読み漁っていたようだ。
彼女の傍らには、此方と同程度の量の新聞が積み重ねられている。
どれどれ、と首を傾ける。
『緑と赤の二胸時代、遂に決着 人は神を超えた』
見出しの下には、赤髪のツインテールの女性とウェーブがかった緑髪の女性の後ろ姿が掲載されていた。
カメラさん、前、前を映して!
「うーん、流石は早苗さんね」
「人ってところに疑問を覚えたんだけど」
「視線に侮蔑の色が!? どんとこいっ!」
ぺーん、とはたかれた。痛い。
「結構昔の話なんじゃない? こっちの、ほら、これもだいぶ色あせてるし」
言いつつ、『このはな新聞』を手渡す。
「真実……?」
「うん、あせてもその事実は変わらない」
「蓮子だったら……あー、いえ、そうみたいね」
今度ドロワ買おうっと。
にまにまとした私の視線を避けるように、メリーが読んでいた新聞を並べる。
『力の四天王、引退宣言 継承者は唐傘乙女』
『驚天動地 聖輦船、人型になる』
『恋の御用! 浮名多き鴉記者に愛の手錠をかけたのは、白狼のお巡りさん!』
……なんか最後のだけ、テンションが違うような。
「あぁ、三枚目は別みたい」
「『花果子念報』……はたてさん?」
「でしょうね。それはともかく――」
疑問を解く鍵を見つけよう。
言葉の先は見当がついた。
同時、解答にも至る。
日付を確認すればいい。
メリーも思いついたのだろう、顔を見合わせ、お互いに苦笑する。
いざ――その直前、私たちを呼ぶ声がした。
「蓮子さん、メリーさん、昼食の準備が出来ましたよ」
声の主は、早苗さんだった。
長期休暇に幻想郷旅行を選んだ私とメリーは、紅魔館に泊めてもらっている。
昨日、主のレミリアに連れられ、この神社を訪れたのだ。
それはもう、桃源郷のような有様だった。
結局そのまま一晩お世話になり、明けた今日、この地の歴史に興味を持っていた私たちは、古い文献が多いらしい倉庫を探索していたと言う訳だ。
振り返り、私は応える。
「これが、幻想郷一の乳……!」
「へ? え、はい?」
「蓮子!」
がっしと首根っこを掴まれ、上下に揺さぶられるワタクシ。
「ごごごごごめめめんんなさいいいいいぃぃ」
「ほんともう、ウチの蓮子が申し訳なく」
「貴女の蓮子さんなんですね。ふふ」
メリーの手が止まった。やるなぁ、この人。
頷いていると、早苗さんが近づいてきた。
腰を曲げ、地面に視線を落とす。
私たちが見ていた物を確認しているようだ。
「あぁ!」
感嘆には、過ぎた日々を懐かしむような響きが込められていた。
「何かと思えば、文さんのエイプリルフールの記事を読んでいたんですね」
なんだと。
再び、顔を見合わせる私とメリー。
互いに言葉が出なかった。
そんなオチありか。
呆然とする私たちの背を、早苗さんが軽く叩く。
「さ、居間に来てくださいな。
昼食が冷えてしまいます。
あの子を怒らせると怖いんですよ」
愛しい博麗の巫女の拗ねた表情を思い浮かべたのだろう、その横顔は、とても綺麗だった。
言うが早いか、早苗さんは外へと歩き出す。
片付けは後回しでいいようだ。
私たちも続く……って。
「メリー?」
立ち上がったメリーは、新聞を見下ろしている。
腰を曲げた姿勢は、先ほどの早苗さんの真似だろうか。
今更どうと言うこともなかろう――急かそうとした私は、しかし、気付いた。
「エイプリルフールの記事って、どれですか?」
新聞は、地面に、重なるように並べられている。
重なる声に、振り向き、早苗さんは応えた。
「どれでしょう?」
陽光に照らされた作られた蠱惑的な笑みが眩しい。
なんかもぅ存在がエロいなこの人。
あぁいや、神様か。
ともかく――頷き合い、私とメリーは後に続く――解くべき疑問が増えるのは、頗る、面白く思えた。
<了>
「なにこれ……?」
目を凝らしてみると、紙の集まりだということがわかった。
崩れないよう、ある程度の枚数でくくられている。
一番上の束を手に取り、埃を払う。
「『文々。新聞』……新聞!?」
なんだこの量。
拙いかな。
思いつつ、紐をほどく。
抑えを解かれた束は、更に膨らんだ。
「ちょっと、蓮子?」
「一面だけ一面だけ」
「貴女ね……」
呆れ顔のマエリベリー・ハーン、メリーの嘆息に心の内で謝りつつ、湿気た紙特有の匂いに鼻を一度鳴らし、私は、読み始めた――。
『竜神様の石像、故障する? 珍騒動の原因は少女の昼寝だった
初夏のとある日、快晴の天気予報をあざ笑うように、幻想郷の空は黒雲に包まれた。
竜神様の的中率は約八割、加えて、これほどの大外れも珍しい。
瞳は確かに青かったはずだ。
空は一向に晴れず、それどころか、雲と思われていたモノは、段々と下に下に押し寄せてきた。
下とは、妖怪の山であり、人の里であり、要は幻想郷全土だ。
すわ異変か――。
――誰しもそう考えたが、なんてことはなく、‘宵闇の妖怪‘ルーミア嬢が、寝ぼけて‘力‘を使ってしまっていたとのこと。
「保護者の監督不行届よね。手間かけさせないでほしいわ」とは、拳一つで騒動を解決した巫女の談。
当のルーミア嬢に取材をしてみると、素直に反省しているようだった。
一方で、保護者と目される女性は、巫女の態度に憤慨していた。
額に巻いた包帯と頬に張られたガーゼがその原因だろう。
或いは、仲良く昼寝していたのを邪魔されたからかもしれないが。記者は吹き飛ばされました。幽香さんはもう少し大人になって頂きたい』
『悲願達成 自立人形完成す
「初めまして、新聞記者さん」
腰まで届く長い金髪、空のように青い瞳。
礼儀正しくもにこやかな笑みを浮かべた金髪碧眼の少女はしかし、生き物ではない。
‘七色の人形遣い‘ことアリス・マーガトロイド氏が、その技術全てをつぎ込んで創った人形だ。
口から発せられる音は声としか思えず、赤みさす頬は血の通った生物のソレ。
ここまでくると、何が違うのか、と首を傾げたくなる。
記者の疑問に少女は頷き、続けた。
「そうですね……例えば、私には自己増殖能力がありません」
種として、生物には何らかの増殖能力を持つ。
最も解りやすいものは、子を成す力だ。
少女にはそれがないとのこと。
じゃあスカートの下の下はどうなってるの、と。
「馬鹿じゃねーの」
それはもう極上の微笑と共に、少女は応えた。ありがとうございます。
――彼女の名は、上莱と言う。』
『れいてゐ薬局、開店!
清潔感のある白を基調とした建物、その入り口にはでかでかとした看板が飾られている。
人里から迷いの竹林に入る手前の道に、店は建てられていた。
店長は、鈴仙・優曇華院・イナバ氏だ。
開店の経緯と意気込みを尋ねてみた。
「師匠・八意永琳様の作る薬は素晴らしい物で、今なお比肩する物はないと胸を張って言えます。
しかし、御存じの通り、永遠亭は竹林の深くにあり、簡単には辿りつけません。
そこで、より多くの方に利用してもらえるようにと出店の願いを立てました。
飼い主・蓬莱山輝夜様と永琳様の許しを得、たくさんの方の協力を頂き、こうして開店することが出来たのです。
感謝の念を日々の業務に変えて、人妖皆様に愛されるかかりつけ薬局を目指したいと思います」
鈴仙氏は、少女の面影を残しつつ、ヒトリの責任者として毅然とした表情で語った。
因みに、服装も以前までのブレザーではなく白衣になっている。
タイトスカートの着こなしもバッチリだ。
尻尾はどうしたのだろうか。
さて、気になるサービス、いや、商品は!?
「一般的な薬と、お師匠の薬、あと、軽いマッサージもするウサ」
イィ! 針痛イィ!
助士である因幡てゐ氏のマッサージ及び鍼灸治療も良心的な価格だ。
二三日ラッキースケベに遭遇しっ放しだったのも彼女のお陰かもしれない。
幸運の素兎、パねぇ。
新しい季節を迎え、心身ともにリフレッシュされたい方も多かろう。
そんな時、この店を訪れてはどうだろうか。
記者の一押しである』
『真実』
見出しにそう書かれた新聞には、記事がなく、ただ一枚の写真が印刷されているだけだった。
素人目から見ても、カメラを使い慣れていない者の撮影だと解るブレた写真。
けれど、敢えて何も書かず、その写真を掲載した記者を称えたい。
黒いスカートから伸びる肉付きの良い両脚、そして、ドロワーズ。真実とは、ドロチラだ。
「……って、あれ、これは『文々。新聞』じゃないんだ」
よくよく見れば『このはな新聞』との題があった。
手と目の動きが止まらない。
そも『新聞』という媒体自体、私には珍しい。
加えて、知人の名と写真が紙面に載っているという奇妙な感覚が、その動きを加速させた。
「ねぇ蓮子」
「い、一面だけしか見てないわ!?」
「いえ、責めようと思って声をかけた訳じゃなく」
微苦笑を浮かべるメリーの声は、どこか申し訳なさそうな響きを伴っている。
「これって……」
なるほど。
どうと言うこともなく、メリーも新聞を読み漁っていたようだ。
彼女の傍らには、此方と同程度の量の新聞が積み重ねられている。
どれどれ、と首を傾ける。
『緑と赤の二胸時代、遂に決着 人は神を超えた』
見出しの下には、赤髪のツインテールの女性とウェーブがかった緑髪の女性の後ろ姿が掲載されていた。
カメラさん、前、前を映して!
「うーん、流石は早苗さんね」
「人ってところに疑問を覚えたんだけど」
「視線に侮蔑の色が!? どんとこいっ!」
ぺーん、とはたかれた。痛い。
「結構昔の話なんじゃない? こっちの、ほら、これもだいぶ色あせてるし」
言いつつ、『このはな新聞』を手渡す。
「真実……?」
「うん、あせてもその事実は変わらない」
「蓮子だったら……あー、いえ、そうみたいね」
今度ドロワ買おうっと。
にまにまとした私の視線を避けるように、メリーが読んでいた新聞を並べる。
『力の四天王、引退宣言 継承者は唐傘乙女』
『驚天動地 聖輦船、人型になる』
『恋の御用! 浮名多き鴉記者に愛の手錠をかけたのは、白狼のお巡りさん!』
……なんか最後のだけ、テンションが違うような。
「あぁ、三枚目は別みたい」
「『花果子念報』……はたてさん?」
「でしょうね。それはともかく――」
疑問を解く鍵を見つけよう。
言葉の先は見当がついた。
同時、解答にも至る。
日付を確認すればいい。
メリーも思いついたのだろう、顔を見合わせ、お互いに苦笑する。
いざ――その直前、私たちを呼ぶ声がした。
「蓮子さん、メリーさん、昼食の準備が出来ましたよ」
声の主は、早苗さんだった。
長期休暇に幻想郷旅行を選んだ私とメリーは、紅魔館に泊めてもらっている。
昨日、主のレミリアに連れられ、この神社を訪れたのだ。
それはもう、桃源郷のような有様だった。
結局そのまま一晩お世話になり、明けた今日、この地の歴史に興味を持っていた私たちは、古い文献が多いらしい倉庫を探索していたと言う訳だ。
振り返り、私は応える。
「これが、幻想郷一の乳……!」
「へ? え、はい?」
「蓮子!」
がっしと首根っこを掴まれ、上下に揺さぶられるワタクシ。
「ごごごごごめめめんんなさいいいいいぃぃ」
「ほんともう、ウチの蓮子が申し訳なく」
「貴女の蓮子さんなんですね。ふふ」
メリーの手が止まった。やるなぁ、この人。
頷いていると、早苗さんが近づいてきた。
腰を曲げ、地面に視線を落とす。
私たちが見ていた物を確認しているようだ。
「あぁ!」
感嘆には、過ぎた日々を懐かしむような響きが込められていた。
「何かと思えば、文さんのエイプリルフールの記事を読んでいたんですね」
なんだと。
再び、顔を見合わせる私とメリー。
互いに言葉が出なかった。
そんなオチありか。
呆然とする私たちの背を、早苗さんが軽く叩く。
「さ、居間に来てくださいな。
昼食が冷えてしまいます。
あの子を怒らせると怖いんですよ」
愛しい博麗の巫女の拗ねた表情を思い浮かべたのだろう、その横顔は、とても綺麗だった。
言うが早いか、早苗さんは外へと歩き出す。
片付けは後回しでいいようだ。
私たちも続く……って。
「メリー?」
立ち上がったメリーは、新聞を見下ろしている。
腰を曲げた姿勢は、先ほどの早苗さんの真似だろうか。
今更どうと言うこともなかろう――急かそうとした私は、しかし、気付いた。
「エイプリルフールの記事って、どれですか?」
新聞は、地面に、重なるように並べられている。
重なる声に、振り向き、早苗さんは応えた。
「どれでしょう?」
陽光に照らされた作られた蠱惑的な笑みが眩しい。
なんかもぅ存在がエロいなこの人。
あぁいや、神様か。
ともかく――頷き合い、私とメリーは後に続く――解くべき疑問が増えるのは、頗る、面白く思えた。
<了>
もし本当だとしても俺は信じない。絶対に信じないぞぉッ!