皆さん、おはようございます。
紅魔館の門番、紅美鈴でございます。
ただいま朝の6時53分です。仕事は7時からなので今くらいに起きるのがちょうど良いんですよね。
ふと気づいたのですが、隣に咲夜さんが寝ていました。Yシャツ一枚で。
きっと夜、寝ぼけて部屋を間違えてしまったのでしょうか。とりあえず起こしてあげましょう。
「咲夜さん、咲夜さん。起きてください、朝ですよー」
「そーなのかー」
意外と早く起きてくれた咲夜さん。寝起きが良いなぁ。お嬢様や妹様だとこうはいきませんけどね。
「おはよう美鈴。昨夜は激しかったわ、咲夜だけに」
はて、激しかったって何のことでしょうか?寝相のことでしょうか。私、寝相は良いほうだと思っていたんですけどね。今朝もそこまで布団は乱れてないし。うーん解らない。
っとと、もう57分になってる。門の前に行かないと。
「すみません咲夜さん。着替えと戸締りしなきゃいけないので部屋から出てもらえると助かるんですけど・・・」
「戸締りなら私がやってあげるから、あなたは着替えなさい。早くしないと遅刻するわよ」
「え?本当ですか?助かります」
朝の咲夜さんは優しいなぁ。仕事中はあんなに厳しいのに・・・。
とりあえず着替えよう。パジャマを脱いで・・・・・・と、あら?
「咲夜さん、息が荒いですよ。大丈夫ですか?もしかして風邪とか・・・」
「気にしないでいいわよ。ちょっと興奮してるだけだから」
ああ、なるほど。それならしょうがないですね。
よし、着替え完了。ただいま59分。咲夜さんと一緒に部屋を出て、ドアに鍵をかける。
「それじゃあね、美鈴。今日は居眠りなんかしちゃだめよ」
「あはは、分かってますよ。咲夜さんもお仕事頑張ってください」
そう言って、咲夜さんと別れる。さて今日も頑張りましょうか。
お昼になりました。お腹が鳴りはじめるこの時間。お昼ごはんはまだでしょうか。いつもこの時間くらいに誰かが届けに来てくれるんです
けどね。
「やっほー、めーりん!お昼ごはんだよー!」
やや、今日は妹様でしたか。片手に日傘を差して私の方へ飛んできます。
「よっ・・・と。はい、ご苦労様です、妹様」
ぽすっ、と私の胸に収まると、帽子の中から5段の重箱を取り出して、はい、と渡してきます。
えらいえらい、と頭をなでると『もっともっと~』と言わんばかりに頭を押し付けてきます。可愛いなぁ。
さて、お腹も減っていますし、早速食べましょうか。
するり、と風呂敷を解き、お弁当箱の蓋を開けると、中華風の料理がきれいに並んでいます。美味しそう。
「ねぇ、めーりん。わたしもいっしょに食べていいかな?」
いざぁ、という所で妹様が帽子の中から小さなお弁当箱と水筒を取り出してそう尋ねてきました。
「ええ、いいですよ。それじゃ、あっちの木の所で食べましょうか」
うんっ!と元気よく返事をする妹様。木陰に入り、二人で『いただきます』と言ってから食べ始める。
うん、今日のも美味しいなぁ。さすが咲夜さん、最近ますます腕が上がっています。これは近いうちに中華料理も追い抜かれちゃうかもし
れません。そう思うと、嬉しいような悔しいような・・・ちょっと複雑ですね。
「めーりんめーりん」
「ん?何ですか妹様?」
振り向くと、箸で肉じゃがのジャガイモをつまみ、こちらに向けています。
「はい、あ~ん」
どうやら私にくれるみたいですね。ならお言葉に甘えましょう。
ぱくりと食べるとえへへ、と照れくさそうにはにかんでいます。うん、ジャガイモ美味しい。
お返しに、と私もピンパンのハムをつまみ、妹様に差し出します。
「はい、妹様。あ~ん」
「あ、あぁん」
ぱくり、とハムが妹様の口に収まりました・・・・・・あら?
「妹様、顔が赤いですよ。もしかして熱でもあるのでは・・・?」
「き、気にしないでいいよ。ちょっと熱いだけだから」
日差しも強いしね、と付け加える妹様。なるほど、それならしょうがないですね。
それから10分後。二人ともほぼ同時にお昼ご飯を食べ終えました。まだちょっと入りますけど、腹八分って言いますもんね。これくらいがちょうど良い。
「それじゃ、妹様。手を合わせて~はい」
「「ごちそうさまでした」」
それじゃ~ね~、とお屋敷の方へ飛んで戻っていく妹様を見送る。
さて、午後からのお仕事を頑張りましょうかね。ZZZ。
「こら~!起きなさいダメ門番!」
「ひぎぃ!ね、寝てません!寝てませんよ咲夜さ・・・ってあれれ?お嬢様じゃないですか。どうしたんですか?」
夕方、真面目に門番をしていると、珍しい事にお嬢様がやって来ていました。
陽がもう沈みかけているので、日傘は差していません。
「たまには主直々に見回りをしようと思ってね。ま、門番さんは寝ていたみたいだけど?」
「ち、違いますよ。眼を閉じてたのは・・・・・・そうあれですよ!眼を閉じてないとビームが出ちゃうんですよ!」
「あら、そうなの。今は出てないのにねぇ。何故かしら美鈴?」
「ええ、えっとですね・・・・・・そ、そう竹林にいる焼き鳥屋さんの力ですよ!きっと!」
「此処にいないじゃないの」
「う、うぐぅ」
くそう、論破できない。早く次の手を考えないと・・・。
HURM、と悩んでいるとおもむろにお嬢様がため息を一つ。
「ま、いいわ。あんたが居眠りなんて今に始まったことじゃないし」
やや、なぜか追及がやみました。わーいわーい、やったぞ。
「何勘違いしているの?お仕置きはするわよ、ちゃんと」
ぴしり、と時が止まる。咲夜さん近くにいますね。どこだろう。
「わ、私は何をされるのでしょうか・・・」
「そうねぇ・・・美鈴、ちょっと胡坐かいて座りなさい」
ハリーハリーと急かしてくるお嬢様。とりあえず言われたとおりに座ります。
次の瞬間、ポサリ、と組んだ足の上にお嬢様が腰を下ろしました。
「お嬢様、いったい何を・・・?」
「お仕置き。こうやって私が座ってたら血行が悪くなって足が痺れちゃうでしょ?」
どや、と言わんばかりに良い笑顔をしています。でもお嬢様軽いし、そこまで苦にならないんですよね。
「こんなのでいいんですか?」
「大丈夫よ、問題ないわ」
と、72の名前のある義人みたいな答えが返ってきました。いいのかな・・・・・・おろろ?
「お嬢様、耳が赤いですけどどうしたんですか?」
「気のせいでしょ」
いや、気のせいじゃ・・・あ、もしかして。
「失礼します」
「ひゃうぅ!?」
そっと耳に触れる。ありゃ、冷たくない。てっきり寒くて耳がかじかんでいると思ったのですけど。ハズレでしたか。
それどころかどんどん熱くなってきていますし。どういうことなの・・・?
「ももももういいわ!!お仕置き終わり!!」
ガバァッ、と急に勢いよくお嬢様が立ち上がりました。ちょっとびっくりしました。
「それじゃあね美鈴!!もう居眠りなんかしちゃダメよ!!」
そう言い残してものすごい勢いでお屋敷の方へ戻っていきました。
はて、どうしたんだろう、お嬢様。
その疑問の答えは浮かばないけど、とりあえずお仕事しよう。
現在時刻6時23分。もうすぐお仕事も終わりですけど、ちゃんと起きていましょうかね。
夜です。食堂でご飯を食べ終わり、後はシャワー浴びて寝るだけです。
部屋の鍵を開け扉を開けると・・・・・・
「へっ?」
なぜかものすごく散らかっています。なんということでしょう。まるで泥棒にでも入られたかのような惨状です。
戸締りしたのになぁ。何ででしょう?
窓は全部閉まっているし、入れるようなところは無いし・・・。
とりあえずタンスに入れておいた財布をチェック。良かった、お金は無事でした。クローゼットの中身は全部出されていますけどね。何故にクローゼットを?
・・・まぁいいや。片付けるのは明日にしよう。キッチンの方も調べなくても良いですね。特に盗むようなものありませんし。
何かどっと疲れが押し寄せてきたなぁ。もういいや、このまま寝てしまおう。シャワーは明日少し早く起きて浴びよう。
片付けは明日の夜、仕事が終わってからにしよう。幸いベットの上は綺麗だし、このまま寝れそうです。
さ、ドアに鍵を掛けてっと。それじゃ、お休みなさ~い。
ずっと思ってた
やっぱ愛されめーりんは癒されますねぇ
あと四次元帽子に突っ込まざるを得ないw
朝っぱらから駄洒落をかます咲夜さん、素敵です。
美鈴は紅魔館の住人達から愛されてて欲しいですw
神は言っている。星水を書くべきだと……
って自分が読みたいだけです正座待機してますね!
美鈴を先に行かせた咲夜さんが部屋を漁ったのかと思ってた。ア○カムですね、分かります。
拙い作品ではありますが、楽しんでもらえたのであれば幸いです。
>>奇声を発する程度の能力さん
ですよねー(笑)
愛されめーりんって和みますよね。
>>2さん
妹様のところは書いていて悶えてましたね、私。
そして近いうちに妹様が帽子の中から「どこ○もドア~」って言いながら秘密道具を出すのですね、美鈴の為に。そして愛の逃避行ですね、わかります。
>>ワレモノ中尉さん
ダジャレについては100%私の趣味です・・・オヤジですみません・・・。
昼間は通常運転。夜となると・・・通常運転から暴走特急になります、性的な意味で。
>>4さん
そんなあなたに大☆ヒント
犯人の数=美鈴が調べてない、又は立ち入っていない場所の数
犯人=あとがきを読んでね☆
さぁ頑張って謎を解いてください!真実はいつも一つ!
>>5さん
『周りからのアプローチに気づかない鈍感さん』というシチュエーションが好きなのですよね、私。何かこう・・・グッときますよね!
星水は・・・もう書き終えてるのでこのコメントを打ち終わったらあげようかなと思います。読んでいただければ嬉しいです。
>>6さん
そうです、アバ○ムです。DQ2の時は消費MP2でしたけど今はどうなんでしょうか?
・・・ところで気づきました?侵入者が○バカムで鍵を開けているのに、その後美鈴さんも鍵を開けているということに!つまり侵入者は・・・。
貴方だけは違うと思ったのにw
フランとお嬢様はマジで可愛い。
咲夜さん頑張れw
メイド長のあとだと妹様とお嬢にいやされる
パチュリーさんは・・・まぁ・・・仕方ないね。
咲夜さんファイト!
>>9さん
小学生の頃なんて・・・おませな人!(オイ
そして咲夜さん・・・w
>>10さん
美鈴の部屋の鍵は本人しか持っていません。よって戸締りできるのは美鈴さんのみです。
アバカムを使える人はこの時鍵を開けただけで、美鈴の部屋へ入ってはいません。
そして大☆ヒ・ン・ト!
犯人が部屋から出たとは限りません・・・。
さぁ、謎を解いてください!ジッチャンの名にかけて!
しかも、処女作で鈍感美鈴とかマジ俺得
これからは頑張ってくたさい!
って感じなら、犯人は…まさか…