※タイトルの通り、昔やっていたあのドラマを東方でやるというSSです
苦手な人は戻ってね!
前回、霧雨魔理沙相手に勝利を収めたルーミア。
新たなフードファイトのチャンプとなった彼女は今、チルノ達と一緒に・・・・・・
「こらー!待てー!」
「わはは、逃げるのかー!」
遊んでいた。
「ええーい!こうなったらパーフェクトフリーズ・・・・・・」
「やめなさい。」
ゴツン。
チルノの頭にゲンコツが落ちる。頭を抱えて痛がるチルノ。
そのゲンコツの持ち主は・・・・・・
「まったく・・・・・・この神社は妖精達の遊び場じゃないっての。」
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢。
そう、ルーミア達が遊んでいたのは博麗神社の境内であった。
「こんにちはー霊夢ー!」
「こんにちは。素敵なお賽銭箱はあそこよ。」
ルーミアの屈託の無いあいさつに対し、霊夢はいつものように賽銭箱を指差す。
いつでも中身がすっからかんなことに定評のある賽銭箱だ。
と、そこでリグルが霊夢の様子が少し変なことに気がついた。
「あれ?霊夢、少しやせてない?」
言われてルーミアとチルノも霊夢を見やる。
元々細身だった霊夢だが、この前見た時よりも更に細くなっているように見える。
「ああ、まあね。ここ3日間ぐらい何も食べてないし。」
なんでもないような顔でとんでもないことを言う霊夢。
さすがにチルノやルーミアも心配になる
「そ、そこまで生活が苦しいの!?」
「何か食べないと死んじゃうよ!?」
慌てるチルノとルーミア。しかし霊夢はどこ吹く風だ。
「大丈夫よ死にはしないわ。それに食べるものも買えないほど貧乏になることは・・・・・・
・・・・・・・・・まあ・・・・・・たまにはあるけど・・・でも今回は違うのよ。」
「違うって?」
「理由があって何も食べてないの。困窮してってわけじゃないから安心なさいな。」
あっけらかんと言う霊夢。
少し腑に落ちないものはあるものの、その場ではそれ以上追及することはしなかった。
そして翌日・・・・・・・・・前回から一週間たったその日。
ルーミア、チルノ、リグルの3人は再びフードファイトの会場へとやってきた。
スキマを抜けた先で、再び紫が出迎える。
「いらっしゃい、チャンプ。」
「ルーミアって呼んでよー。」
「あら、チャンプをチャンプと呼ぶことになんの問題があるの?
あなたの名前を呼ぶときはあなたが負けた時よ。」
「今回の相手は誰なのさ?」
チルノが紫に尋ねる。
紫は部屋の奥にあるもう一つの扉を指差した。
「もう来てるわ。」
そして扉が開かれる。その中から現れたのは・・・・・・
「あら、アンタ達がチャンプなのね。昨日ぶり、かしら。」
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢だった。
~~ フードファイタールーミア ~~
Stage2 ハングリーファイター
「霊夢!?」
思わぬ挑戦者の登場に驚くチルノ。
一方の霊夢は、どこまでも落ち着いた表情を崩さない。
「それでチャンプってのはこの中の誰なの?」
「真ん中にいる金髪の子がチャンプですわ。」
「へえ、まあアンタも大食いキャラだしね、チルノがやってるよりかは納得だわ。」
納得した表情のまま、競技場へと歩き出す霊夢。
「何つっ立ってるのよ、行くわよ、ルーミア。」
「う、うん。」
霊夢のペースに若干ついていけてなかったルーミアであったが
霊夢にせかされ、慌てて競技場へと駆け出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
会場へと足を踏み入れた霊夢とルーミア。
会場の様子は、前回魔理沙と戦った時となんら変わってはいない。
変わっていることと言えば、ルーミアの肩書きが挑戦者からチャンプへと変化していることぐらいである。
そして机の上に置かれているのは・・・・・・・・・団子。
競技場に、紫のアナウンスが鳴り響く。
『ご覧の通り、今回のメニューはお団子ですわ。
人里の人気店から大量に仕入れた一品。品切れの心配はありませんわよ。
それでは・・・・・・・・・・・・初め!』
――カーン!
試合開始を告げるゴングが鳴り響き、フードファイトがスタートした。
早速団子を手に取り食すルーミア。そのペースは魔理沙戦の時と変わりはない。
・・・となると気になるのは挑戦者、霊夢がどれほどの実力を持っているのか。
リグルは霊夢の机へと視線を移す。
「なっ・・・・・・!」
その姿を見てリグルは旋律した。
なんと、あの霊夢が、涙を流しているのである。
「おいひい、おいひいよぉ・・・・・・・・・!」
ボロボロと泣きながら団子を食す異様な光景。
しかしそのペースは、ルーミアに負けじとも劣らないハイペースである。
場所は変わって紫の部屋。モニターに移る霊夢の様子を紫は満足げに眺めている。
「やっほー、ゆっかりー。」
そう言って紫の肩に寄りかかってきたのは、紫の友人、西行寺幽々子であった。
「あら幽々子、来てたのね。」
「ええ、魔理沙が負けて新しいチャンプが生まれたって聞いてね。あの金髪の子?」
「そうよ。でも彼女のチャンプの座は一週間だけかもしれないわね。
私のお気に入り、霊夢に勝てるかしら?」
「泣きながら食べてるわね。何か理由があるの?」
「ええ、それが彼女の強さの秘密なのよ。それはね・・・・・・・・・」
場所は戻り競技場。前半戦が終了した。
現在の得点は・・・・・・・・・
ルーミア:34 霊夢:35
ほぼ互角!霊夢の方が若干上回っている。
食べ終わり、涙を拭き終わった霊夢はルーミアへと歩み寄る。
「・・・・・・・・・・・・不思議そうな顔をしてるわね。」
「なんで、泣いているのかー?」
「私の強さの秘密を教えてあげるわ。それはね・・・・・・・・・・・・飢え、よ。
単純な食べ物への飢え、愛情への飢え、そして勝利への飢え。
このハングリー精神こそが私の強さ。
あなたがいかに大食いキャラだろうと、負ける気はしないわ。」
霊夢はそういい残し、競技場を後にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
競技場へと戻ったルーミア。
出迎えるチルノとリグルの表情も、前回の時とは打って変わって難しいものである。
「飢え、かぁ・・・・・・・・・」
「三日間何も食べてないってのは、そのためだったんだね。」
ぽつりとリグルが言葉を漏らし、チルノもそれに続く。
「それだけじゃ、ないよ。」
ルーミアのつぶやきは、二人の耳に届いてはいなかったようだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、後半戦がスタートした。
――カーン!
「ああ、おいしい、おいしい・・・・・・・・・」
前半戦と同じように涙を流しながら団子を食べ続ける霊夢
ルーミアはそれを、ただ静かに見ていた。自分は何も食べずに。
「ちょっとルーミア!もう試合は始まってるんだよ!」
「食べて!差が広がっちゃうよ!」
ルーミア:34 霊夢:41
叫ぶチルノとリグル。しかしルーミアは霊夢の姿を観察し続ける。
「ああ、そーなのかー・・・・・・・・・」
そして一人、納得したようにつぶやいた。
「ずっと、寂しかったんだなー・・・・・・・・・」
そのつぶやきは、すぐ隣に居る霊夢へと届いたようだ。
「何言ってるのよ、変なこと言ってないで早く食べなさいよ。」
「ねぇ霊夢、今度は友達として、神社に遊びに行ってもいい?」
「友達?アンタが?何言ってるのよ。」
「私は霊夢と勝負してて楽しいよ。だからもう友達なのだー。」
霊夢に向けてニコリと笑うルーミア。
それに対し霊夢は・・・・・・・・・
「・・・・・・好きにすれば。」
若干赤くなった顔で、そっぽを向いた。
そして再び、団子を食べ始める。
そしてルーミアもまた、団子を手に取った。
一つ、二つ、三つ・・・・・・・・・三本同時に。そしてそれを・・・・・・・・・・・・
「いただきまーす♪」
一気に齧り付いた。
「なっ!」
驚く霊夢。ルーミアのカウントが一気に3つも増えた。
慌ててペースをあげる霊夢。しかしルーミアはそれとまったく同じペースで、3つのカウントを稼いでいく。
どちらがペースが上かは、明白だった。
――カーン!!
そして試合終了のゴングが鳴り響く。
結果は・・・・・・・・・・・・
ルーミア:84 霊夢:69
ルーミアの圧勝であった。
霊夢は悔しそうに、しかしどこか嬉しそうにルーミアに語りかける。
「ははは、負けたわ。」
「楽しかった?」
「ええ楽しかったわ。おかげで途中で飢えの心が減っていくのを感じたのよ。
なんか満足しちゃったのが敗因かしらね?」
「そーなのかー。」
「それか、あんたが私以上に飢えていたか、ね・・・・・・・・・」
霊夢の言葉に、ルーミアはにこやかに笑いながら答えた。
「私の胃袋は宇宙なのかー。こいつはいつでも飢えているのだ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
勝利に沸くチルノ達。それに混じって、霊夢も何やら満足げな表情を浮かべている。
それをモニターで眺めているのは、紫と幽々子の二人。
「愛に飢えている、ですってよ。紫がもっと構ってあげればよかったんじゃない?
あなたのお気に入りなんでしょ?」
「私は妖怪の賢者、あの子は博麗の巫女。一定の距離をおかなければならない関係ですわ。」
「あらあら厳しいお母様だこと。」
「・・・・・・・・・幽々子。」
「冗談よぉ、そんな怖い顔をしないでちょうだい。
でもルーミアっていうの?あの子もすごいわねぇ。胃袋が宇宙ってのも、あながち間違いじゃないのかも。」
「一人が勝ち続けるのはあまりよろしいことではないわ。次はもっと強い相手をぶつけるわよ。
さて・・・・・・どこまで勝ち続けられるかしらね?」
不敵に笑う八雲紫。
まだまだ、ルーミアのフードファイトは続くようである。
Go To Next Stage・・・
苦手な人は戻ってね!
前回、霧雨魔理沙相手に勝利を収めたルーミア。
新たなフードファイトのチャンプとなった彼女は今、チルノ達と一緒に・・・・・・
「こらー!待てー!」
「わはは、逃げるのかー!」
遊んでいた。
「ええーい!こうなったらパーフェクトフリーズ・・・・・・」
「やめなさい。」
ゴツン。
チルノの頭にゲンコツが落ちる。頭を抱えて痛がるチルノ。
そのゲンコツの持ち主は・・・・・・
「まったく・・・・・・この神社は妖精達の遊び場じゃないっての。」
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢。
そう、ルーミア達が遊んでいたのは博麗神社の境内であった。
「こんにちはー霊夢ー!」
「こんにちは。素敵なお賽銭箱はあそこよ。」
ルーミアの屈託の無いあいさつに対し、霊夢はいつものように賽銭箱を指差す。
いつでも中身がすっからかんなことに定評のある賽銭箱だ。
と、そこでリグルが霊夢の様子が少し変なことに気がついた。
「あれ?霊夢、少しやせてない?」
言われてルーミアとチルノも霊夢を見やる。
元々細身だった霊夢だが、この前見た時よりも更に細くなっているように見える。
「ああ、まあね。ここ3日間ぐらい何も食べてないし。」
なんでもないような顔でとんでもないことを言う霊夢。
さすがにチルノやルーミアも心配になる
「そ、そこまで生活が苦しいの!?」
「何か食べないと死んじゃうよ!?」
慌てるチルノとルーミア。しかし霊夢はどこ吹く風だ。
「大丈夫よ死にはしないわ。それに食べるものも買えないほど貧乏になることは・・・・・・
・・・・・・・・・まあ・・・・・・たまにはあるけど・・・でも今回は違うのよ。」
「違うって?」
「理由があって何も食べてないの。困窮してってわけじゃないから安心なさいな。」
あっけらかんと言う霊夢。
少し腑に落ちないものはあるものの、その場ではそれ以上追及することはしなかった。
そして翌日・・・・・・・・・前回から一週間たったその日。
ルーミア、チルノ、リグルの3人は再びフードファイトの会場へとやってきた。
スキマを抜けた先で、再び紫が出迎える。
「いらっしゃい、チャンプ。」
「ルーミアって呼んでよー。」
「あら、チャンプをチャンプと呼ぶことになんの問題があるの?
あなたの名前を呼ぶときはあなたが負けた時よ。」
「今回の相手は誰なのさ?」
チルノが紫に尋ねる。
紫は部屋の奥にあるもう一つの扉を指差した。
「もう来てるわ。」
そして扉が開かれる。その中から現れたのは・・・・・・
「あら、アンタ達がチャンプなのね。昨日ぶり、かしら。」
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢だった。
~~ フードファイタールーミア ~~
Stage2 ハングリーファイター
「霊夢!?」
思わぬ挑戦者の登場に驚くチルノ。
一方の霊夢は、どこまでも落ち着いた表情を崩さない。
「それでチャンプってのはこの中の誰なの?」
「真ん中にいる金髪の子がチャンプですわ。」
「へえ、まあアンタも大食いキャラだしね、チルノがやってるよりかは納得だわ。」
納得した表情のまま、競技場へと歩き出す霊夢。
「何つっ立ってるのよ、行くわよ、ルーミア。」
「う、うん。」
霊夢のペースに若干ついていけてなかったルーミアであったが
霊夢にせかされ、慌てて競技場へと駆け出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
会場へと足を踏み入れた霊夢とルーミア。
会場の様子は、前回魔理沙と戦った時となんら変わってはいない。
変わっていることと言えば、ルーミアの肩書きが挑戦者からチャンプへと変化していることぐらいである。
そして机の上に置かれているのは・・・・・・・・・団子。
競技場に、紫のアナウンスが鳴り響く。
『ご覧の通り、今回のメニューはお団子ですわ。
人里の人気店から大量に仕入れた一品。品切れの心配はありませんわよ。
それでは・・・・・・・・・・・・初め!』
――カーン!
試合開始を告げるゴングが鳴り響き、フードファイトがスタートした。
早速団子を手に取り食すルーミア。そのペースは魔理沙戦の時と変わりはない。
・・・となると気になるのは挑戦者、霊夢がどれほどの実力を持っているのか。
リグルは霊夢の机へと視線を移す。
「なっ・・・・・・!」
その姿を見てリグルは旋律した。
なんと、あの霊夢が、涙を流しているのである。
「おいひい、おいひいよぉ・・・・・・・・・!」
ボロボロと泣きながら団子を食す異様な光景。
しかしそのペースは、ルーミアに負けじとも劣らないハイペースである。
場所は変わって紫の部屋。モニターに移る霊夢の様子を紫は満足げに眺めている。
「やっほー、ゆっかりー。」
そう言って紫の肩に寄りかかってきたのは、紫の友人、西行寺幽々子であった。
「あら幽々子、来てたのね。」
「ええ、魔理沙が負けて新しいチャンプが生まれたって聞いてね。あの金髪の子?」
「そうよ。でも彼女のチャンプの座は一週間だけかもしれないわね。
私のお気に入り、霊夢に勝てるかしら?」
「泣きながら食べてるわね。何か理由があるの?」
「ええ、それが彼女の強さの秘密なのよ。それはね・・・・・・・・・」
場所は戻り競技場。前半戦が終了した。
現在の得点は・・・・・・・・・
ルーミア:34 霊夢:35
ほぼ互角!霊夢の方が若干上回っている。
食べ終わり、涙を拭き終わった霊夢はルーミアへと歩み寄る。
「・・・・・・・・・・・・不思議そうな顔をしてるわね。」
「なんで、泣いているのかー?」
「私の強さの秘密を教えてあげるわ。それはね・・・・・・・・・・・・飢え、よ。
単純な食べ物への飢え、愛情への飢え、そして勝利への飢え。
このハングリー精神こそが私の強さ。
あなたがいかに大食いキャラだろうと、負ける気はしないわ。」
霊夢はそういい残し、競技場を後にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
競技場へと戻ったルーミア。
出迎えるチルノとリグルの表情も、前回の時とは打って変わって難しいものである。
「飢え、かぁ・・・・・・・・・」
「三日間何も食べてないってのは、そのためだったんだね。」
ぽつりとリグルが言葉を漏らし、チルノもそれに続く。
「それだけじゃ、ないよ。」
ルーミアのつぶやきは、二人の耳に届いてはいなかったようだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、後半戦がスタートした。
――カーン!
「ああ、おいしい、おいしい・・・・・・・・・」
前半戦と同じように涙を流しながら団子を食べ続ける霊夢
ルーミアはそれを、ただ静かに見ていた。自分は何も食べずに。
「ちょっとルーミア!もう試合は始まってるんだよ!」
「食べて!差が広がっちゃうよ!」
ルーミア:34 霊夢:41
叫ぶチルノとリグル。しかしルーミアは霊夢の姿を観察し続ける。
「ああ、そーなのかー・・・・・・・・・」
そして一人、納得したようにつぶやいた。
「ずっと、寂しかったんだなー・・・・・・・・・」
そのつぶやきは、すぐ隣に居る霊夢へと届いたようだ。
「何言ってるのよ、変なこと言ってないで早く食べなさいよ。」
「ねぇ霊夢、今度は友達として、神社に遊びに行ってもいい?」
「友達?アンタが?何言ってるのよ。」
「私は霊夢と勝負してて楽しいよ。だからもう友達なのだー。」
霊夢に向けてニコリと笑うルーミア。
それに対し霊夢は・・・・・・・・・
「・・・・・・好きにすれば。」
若干赤くなった顔で、そっぽを向いた。
そして再び、団子を食べ始める。
そしてルーミアもまた、団子を手に取った。
一つ、二つ、三つ・・・・・・・・・三本同時に。そしてそれを・・・・・・・・・・・・
「いただきまーす♪」
一気に齧り付いた。
「なっ!」
驚く霊夢。ルーミアのカウントが一気に3つも増えた。
慌ててペースをあげる霊夢。しかしルーミアはそれとまったく同じペースで、3つのカウントを稼いでいく。
どちらがペースが上かは、明白だった。
――カーン!!
そして試合終了のゴングが鳴り響く。
結果は・・・・・・・・・・・・
ルーミア:84 霊夢:69
ルーミアの圧勝であった。
霊夢は悔しそうに、しかしどこか嬉しそうにルーミアに語りかける。
「ははは、負けたわ。」
「楽しかった?」
「ええ楽しかったわ。おかげで途中で飢えの心が減っていくのを感じたのよ。
なんか満足しちゃったのが敗因かしらね?」
「そーなのかー。」
「それか、あんたが私以上に飢えていたか、ね・・・・・・・・・」
霊夢の言葉に、ルーミアはにこやかに笑いながら答えた。
「私の胃袋は宇宙なのかー。こいつはいつでも飢えているのだ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
勝利に沸くチルノ達。それに混じって、霊夢も何やら満足げな表情を浮かべている。
それをモニターで眺めているのは、紫と幽々子の二人。
「愛に飢えている、ですってよ。紫がもっと構ってあげればよかったんじゃない?
あなたのお気に入りなんでしょ?」
「私は妖怪の賢者、あの子は博麗の巫女。一定の距離をおかなければならない関係ですわ。」
「あらあら厳しいお母様だこと。」
「・・・・・・・・・幽々子。」
「冗談よぉ、そんな怖い顔をしないでちょうだい。
でもルーミアっていうの?あの子もすごいわねぇ。胃袋が宇宙ってのも、あながち間違いじゃないのかも。」
「一人が勝ち続けるのはあまりよろしいことではないわ。次はもっと強い相手をぶつけるわよ。
さて・・・・・・どこまで勝ち続けられるかしらね?」
不敵に笑う八雲紫。
まだまだ、ルーミアのフードファイトは続くようである。
Go To Next Stage・・・
どこかで絶対くると思ってた
美鈴。
星ちゃん
幽々子さま
もこたん
あと一人は……分からないな。
ラスボスはもしかしてゆゆ様なのだろうか…。