Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

愛しのキミに送る恋色のココロ

2011/02/13 23:53:58
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 このお話は、「上」を取りたいオトシゴロ・落ちて、受け止める、魔法使いのココロ・七色の恵方・モノクロームの福から続く、冬のマリアリ連作の完結編になります。
 前作までお付き合いしてくれた方はもう説明不要かと思いますが・・・耐性無き場合は即死の百合成分、キス表現、カップリング要素をこれでもかと言う位詰めてあります。

 服用の際は以上の点に注意し、百合が苦手とかチョコレートを食べたくなったと感じた方は、彼氏彼女の居ない方はパルって某しっと野郎が展開しているハルマゲドンに参加する勢いで、いる方は劇中の魔理沙とアリスのように愛を確かめ合ってからブラウザバックをお願いします。



 





 
 

 バレンタイン前日の幻想郷。

「・・・じゃぁ、明日、アリスん家で。お休み、アリス。」
「うん、待ってるわ、魔理沙。良い夢を。」

 節分以降日課と化したアリスとの魔力通信を終えた私は、幸福感と僅かな寂しさをココロにしまって、洗面所の鏡の前で、ぐっと拳を握りしめていた。
そして、自分の顔を見る。赤くなって、恥ずかしくなってないかとか、可笑しな顔してないかと一つ一つ確認する。
 深呼吸、火照るカラダを鎮める儀式。それでも耳の奥を揺らす私の心臓の音がドクン、ドクンと力強い脈動を続ける。
 緊張で握りしめた拳が、汗で濡れてる事に気が付いた。
 乾く口、震える唇、踏ん切りがつかないココロ。そのココロが目元からオーバーフローして、溢れ出しそうな感覚。それでも私は、お腹に力を入れて、なけなしの勇気を振り絞って、声を紡ぎだす。


「・・・アリス、好きだ。大好きだ!!」


 文かはたての耳に入ればまぁ間違いなく新聞に乗りそうなセリフだ。愛称異変ですらあれだけ書かれたんだ。周囲からもう結婚しちまえとか言われているのだが、風評とかに流されて、自分の意志によらず、大好きな人に想いを打ち明けたくなんて無い。
 無論、対策はしてあって、私の周辺を魔法障壁で囲い、内部からの音を通さないようにして告白の練習をしている。もっと堂々とするべきだとは思う、でも、恥ずかしくて言えないこの私のココロの中。

 それでも、明日、言う必要がある。

 節分の日に、はっきりと分かった、アリスに感じた気持ちを・・・

 孤独の寂しさと苦しみが暗く渦巻くココロ。そのココロの中を照らしてくれた、私の大切な優しくて眩い七色の光・・・同性である事すら忘れて、魂を惹かれる存在。全てのネガティブな感情を振り払って、ココロをポジティブな感情で満たしてくれる。私の大切な人。一緒に居ないだけで、孤独の寂しさと苦しみが私の全てを蝕むような錯覚すら最近は覚えてしまう。

そう・・・私は、孤独が嫌いなんだ。

 実家と色々あって、家を飛び出した直後の事だ。ロクに魔法も使えなくて、夜中に血に飢えた野獣の哭き声に脅えて、泣いた事も一度や二度じゃないし、まともな自衛も出来ずに喰われそうになった事もある。その度に、覚えたての拙い魔法を駆使して逃げては微かな幸運を拾って、明日を迎える日々の繰り返し。

 まだ幼かった頃の私の精神を軋ませ、蝕む孤独と言う名の圧倒的な恐怖の存在。

 孤独の恐怖を感じる度に泣いた、何度も、何十回も・・・指を何回折り直しても数える事が出来ない位に。

 その都度、私は思い、願い続けた。


 強くなりたいと・・・



 孤独に負けない強さが欲しいと!!



 その気概が良い方に進んでくれたのか、幸い魔法の方はメキメキと上達した。ちゃんと魔法で自分の身を守れた時には達成感すらあった。やがて親友である霊夢と並んで異変解決に赴けるまでになった。
だが、こうして独りで生きていく事への確かな手応えを得て、孤独の恐怖を弾き飛ばす事ができても・・・孤独がもたらす寂しいと思う私のココロは埋まる事は無かった。

 寂しいのが嫌だから、私はしょっちゅうみんなでお酒呑んだり騒いだりできる宴会を企画する。霊夢とかみんなで騒いでいたら、この孤独な感覚がその時だけは紛れるような気がしたから。

 ―そんな日々を過ごしているうちに、私はアリスと出会った。

 最初はケンカが耐えなかった。状況如何で激しい戦闘もした。でも、終わってしまえば飲みに誘うと必ず付いてきてくれたし、本来種族魔法使いには必要無いはずのアリスから一緒にご飯食べようと誘ってくれたりもした。
 ちなみに最初のお食事会においてアリスは、私の好きなキノコのシチューと野菜がたっぷりのサラダに炊きたての新米を用意してくれた。アリスはキノコが嫌いかと思いきや、魔法には使わないけど、食べられるのは大歓迎よと言っていた。 美味しかった?という質問にうんと答えたら、アリスは優しい笑みを浮かべて、良かった、とだけ言って嬉しそうに私を見ていたのを覚えている。

 そんなアリスの本質的な優しさを垣間見た私は、いつしか、彼女の側に居場所を求めて行動していくうちに、自然とつるむようになった。

 ある日、アリスが一緒にお風呂をと提案してきた。特に断る理由は無かったので一緒に入ったら、髪のケアについて凄く真剣に語ってくれたし、実習を兼ねて洗いあったりもした。アリスの髪が綺麗だなーとか惹きこまれていたら、私はのぼせてしまったらしい。
気が付いたらバスタオル一枚でアリスの膝の上で寝てた。もうお嫁にいけないぜ、って言ったら必要無いわよ。いかなくても貰う奴が絶対いるから大丈夫よと言われたっけな。

 研究で遅くなった時に、夜寂しくなってアリスの寝室に行ったら、私も眠くならないからと言って自分のベッドに招き入れてくれた。ちなみに、暫く喋ってたら、アリスが先に寝息を立てて眠っていた、本来種族魔法使いには睡眠が必要無いはずなのだが、眠る事を知った時は正直驚いた。
朝、泣きながら寝てて。起きるなりいきなり抱きつかれて泣かれた時は焦ったなぁ。

 嬉しい時、悲しい時、辛い時に側にいて、魔法使い、友達、女として一杯アドバイスをもらった。一緒にいると幸せで、あったかくて、信頼できて、孤独感や寂しさを全て消し去ってくれる。

 そんなアリスと節分の時、初めてキスした時凄く嬉しかった。挑発すると言う強引な方法を使ったが、アリスはそんな強引な私の誘いに乗ってくれた、そして、私がなけなしの勇気を振り絞って出した唇と言った言葉を受け入れてくれた。


でも、あの日。 私は言えなかった。


 ―好きだ、と。


 言おうとしたけど感情がぐちゃぐちゃになって、言葉が出なかった、言えなかった。

 何故なら、アリスは私が死んで、居なくなる事を恐れている事を知っているから。節分の時に想いを告げてしまっても良かったのだが、この問題に決着を付けなければ、最終的に苦しむのはアリスなのだから。私の無責任な想いが、アリスを傷つけるのが許せないから。

 ある日、朝泣いていた時にアリスが言っていたセリフを今でも思い出す。

 「魔理沙が居なくなっちゃう夢を見たの・・・それが怖くて。」

 いつもクールで澄ました顔をするアリスが、感情を剥き出しにして私に訴えかけて来た。その時は、今は傍にいるじゃないかと言って泣きやんで貰ったが、定期的にアリスはこの悪夢に苛まれている事を何度か一緒の寝床で眠るうちに把握した。

 私は職業魔法使い。アリスは種族魔法使い。そのままだと人間である私が先に死んでしまうだろう・・・

 私は遺されるアリスに無責任な事をしたくないし、できない。大好きなアリスには、私が体験していたココロの寂しさと苦しさが延々と続く孤独を味わって欲しくない。そして、それを引き起こすであろう私の死が、アリスを苦痛に追いやってしまうのであれば・・・


 私は、種族魔法使いになる。


 霊夢や早苗に妖怪扱いされても構うもんか、勿論、退治されるような異変を起こすつもりはないが。華仙に従事して仙人になるのも悪くないが、長生きするならアリスと種族を合わせたいと思っている。 大好きな人と、同じ種族で、永い時を生きられるのだとしたらそれは何物にも代えられない幸せだ。

 
 ―生きると言う事を、2人で享受できるのなら、他に幸せな事は無い。

 
 火照った身体を鎮めるための深呼吸を繰り返しながら、そんな事を考える私。呼吸を落ちつけた所で、全身鏡に自分の姿を映す。普段はパジャマを着るはずの所を純白のドレスに変えた、私の姿が見える。
ふむ、不自然な所は無い。ちょっと顔が赤いが、元からだとでも言って言い訳しとく。そして、私は魔法の詠唱を始める。手早く、素早く、正確に詠唱し、手を横に広げて発動させる。私の狙いどおり、魔力の煙が周囲に立ち込めて・・・すぅっと消えた。

「うーむ、これは我ながら見事と言うか、やりすぎたと言うか。」

 自分の姿を鏡に映した私が最初に独りごちたセリフがそれだ。

 自慢の長い金色の髪を後ろに纏め、帽子の変わりに普段は付けないティアラをあしらった何時もの表情までは、まぁ普通にありそうだ。問題は下である。
 明日のために作っていたチョコレートケーキとお菓子が術式通りに綺麗にドレスを覆っている。お菓子で家を創る発想はあったかもしれないが、童話でもまず有り得ないであろうチョコレートケーキのドレスを纏った私。もちろん、衛生上の注意はしてある上、ちゃんと食べられるようにしてある。いざとなれば魔法をもう一つかけたら一つのチョコレートケーキになるようにもしておいた。

 そして、 告白する時に使う魔法もドレスに仕込んだ。告白もパワーで行きたいが、ここはムードも考えないと。弾幕と恋はまた別もんだしな。

 デモンストレーションは上々の出来だ。後は明日、ちゃんと失敗せずに出来るか、だ。

 決意を胸にした所で、窓の外の月の光の存在に気が付いた、気が付けば夜も遅くなっている。私は、独りで眠る前に感じている寂しさと冷たさが交じった気持ちを押し殺しながら二段ベッドの下へと潜り込んだ。





「アリスのキノコと鶏肉のソテー、凄くおいしかったぜ。」
「ホント?良かった、魔理沙。」

 バレンタインデーの夜、アリスにお招きされた私はお茶を飲みながらゆっくりしていた。洗い物は人形達がフル稼働して行っているので、アリスの操る手だけが少しだけ慌ただしい。何気ない話題を続けて、繰り返し、途切れた所で、私は行動する事にした。

「・・・と、悪い、手洗い借りるぜ。」
「借りるとか言って、盗んじゃだめよ。」
「どうやって盗めと言うんだ・・・手洗いなんて。」
 
 アリス流のジョークも聞きなれた。最初はこんな冗談を言う奴じゃ無かったのに。手洗いの方に行くと見せかけて、アリスから姿を隠した所で私は魔法を一つ唱えた。
 さぁ、霧雨魔理沙。自分の臆病さに負けるな、大好きな人に、この恋色のココロを届けに行くんだ!!

「あぁ、すっきりしたぜー」
「ま、魔理沙!?なんで服が・・・」
「き、気のせいなんだぜ。」

 純白のドレスを纏った私を見たアリスは蒼い目を白黒させていた。それもそうだ、さっきまで着ている服じゃないもんな、コレ。魔法で服を着替えたりするのは私の得意技で、今回は例のお菓子のドレスの触媒になるドレスを召喚したってわけだ。とりあえず腹は括ってきたので、最後のココロのタガを頭の中で吹き飛ばし、アリスを向いて話を始める。

「今からアリスに、バレンタインデーのチョコレートをあげるんだぜ・・・」
「ま、まさか・・・裸チョコレート?魔理沙のなら嬉しいけど・・・(ゴニョゴニョ)」
「そ、そんな色々と危ない真似はしないんだぜ!って何を期待してるんだよ、アリスは!!」
「冗談よ、冗談。それにしてもチョコレート・・・・嬉しいな。」
「喜ぶにはまだまだ早いぜ。」

 魔法の詠唱、今では歩いたり息を吸ったりするようなレベルでこなせるようになった。孤独に討ち勝つために会得した事であるが、今はそうではない。弾幕を形成し仇なす者を打ち倒すだけでなく、人とのコミュニケーションにも使えて人を喜ばせる事も出来る、私の大切な力。いつものように魔力を収束させて、大きく横に手を広げると、魔法の煙が辺りに立ち込める。数秒の間を置いて、すうっと魔法の煙が消えて、アリスの顔が視界に入る。

「よっ、と。私流チョコレートのドレスだぜー」

 アリスが更に驚いていた。いや・・・呆れてるな、アレは。
 昨日のデモンストレーション通りに、チョコレートケーキと様々なお菓子からなるドレスの装飾がなされた私。暫く呆然としていたアリスが、徐々に置かれている現実を把握したのか、少し私の方へ歩み寄ってから。

「・・・やっぱり魔理沙の魔法はメチャクチャね。凄いバレンタインチョコレートだわ。」
「いやぁ、照れるな。」
「メチャクチャさが無かったら、魔理沙らしくないわ。それにしても、どこかのお姫様みたいな格好ね。」
「似合ってる?」
「ええ、童話に出てくるようなな可愛さよ。」

 その言葉に気を良くした私は何度かクルクル回ってみた。普段とは違う後ろで束ねた髪が、ふわりふわりと宙を舞う。魔法の術式で固定してある為、少々の動作で崩れたりしないんだな、コレが。

「で、チョコといったからには食べられるの?」
「勿論だぜ、私を・・・食べてくれ。」

 以前パチュリーの所で読んだ恋愛指南書にはこういうと好きな人の気持ちを惹きつける効果があるんだって。しかし、恥ずかしいセリフだぜ、これは・・・。アリスの頬が少し赤くなってるのに気が付いた。それを指摘すると首を横に振って、いつもの顔に戻った。

「この場合だと・・・あながち間違いじゃないわね。でもその前に・・・」

 アリスが人形にエプロンを持ってこさせた。服にチョコレートが付かないようにするためだろうな。エプロンを慣れた手つきで着けて私の方へ向き直るアリス。

「じゃあ、頂きます。」
「・・・優しく頼むぜ。」
 
 そっと、アリスが右肩の部分をかじり始める。小さな口でもぐもぐと味わって食べて満面の笑みを浮かべるアリス。

「魔理沙、美味しいわ!」
「良かったぜ。」
「じゃあ、もう少しもらうわね。」
「心ゆくまで、召し上がって欲しいんだぜ。」
「でも、独り占めは良くないかな・・・・・はい、魔理沙。」
「ふがっ!」

 ドレスに付いていたトリュフチョコを口に突っ込まれて、そのままアリスの唇が重なった。とろけるチョコレートとアリスの唇の甘さが広がって、私のカラダ中を駆け巡って、ココロに染み込むようだ。最初のキスは甘くて酸っぱかったけど、今のは純粋に、ただ甘くて仕方ない。節分の時より、唇を放すのが勿体ないような気がしてきた。アリスも離れようとしないから、当分はこのままでいいかなぁ・・・・・とは思うのだが、流石に息が苦しい。アリスがしたように肩をトントンと叩いて、私達はそっと離れた。

「ぷはぁ・・・」
「ふぅ。」

 節分の時からそうだ、離れた時の息苦しさを共有するのもなんか照れくさい。ほっぺたから耳の先まで真っ赤になってる自信がある。見つめあったまま深呼吸をして、思考を更新。そしてアリスに返事をする。

「・・・自分で言うのもアレだが、うまいな、コレ。」
「魔理沙も食べたら?私独りじゃ、多分無理だわ。」
「そうだな。じゃあ、ちょっとづつ切って食べさせてくれないか?」
「わかった、ナイフ使う時は動くの止めてね。魔理沙が怪我しちゃうから・・・」
「怪我の場合は手当してくれるんだろ?アリスの切りたいように切ってくれ。」
「んもぅ・・・」

 アリスに切り分けてもらいながら、チョコレートケーキを食べる私達。 甘く仕上げるのが私流で、苦味を抑えてあるこのチョコレートを美味しそうに食べてくれるアリスが可愛かった。勿論、私が作った和食も残さずに綺麗に平らげてくれる。つるんで間もなくの頃「美味しい食事は魔力の供給を助けてくれる」と教えてくれた。種族魔法使いになっても、アリスと食卓を囲んで、毎日美味しいご飯を食べたいなーとささやかな願いを持っている。

「魔理沙、チョコレートほっぺに付いてる。」
「む、アリス、あーん」
「子供じゃないんだから・・・」

 私が口を開けると細くて長い、アリスの人指し指が私の舌を滑った。チョコレートの甘さを味わう余裕など無い。

「んもう、もう食べたでしょ。いつまでそうしてるのよ?」
「っと、アリスの指、やっぱ細いんだな。改めて実感したぜ。」
「魔理沙だって細いじゃない。」
「そうか、じゃあ確かめてみて欲しいんだぜ。」

 ドレスのチョコレートを少しすくって、アリスの前に差し出した。アリスも口を開けて私の人指し指を受け入れてくれた。なんだよ、言う割には自分だって名残惜しそうな感じじゃないか・・・何度もアリスの舌を滑る指、しかしその咥えた指を放してくれそうにない。

「こらー、アリス、お前もお前だー!!いつまでそうしてるつもりだよ・・・」
「あら、いけない・・・ホント、細くて綺麗な指だわ。」
「アリスの方が綺麗だぜ。」
「ありがと、魔理沙。」

 ちょんと右の人指し指が触れ合った、ただそれだけなのにココロが跳ねる。そして再びチョコレートケーキを食べ始める。食べさせたり、食べさせてもらったり。送ったら送り返して、仲良く食べていく。何度も美味しいって言ってくれるアリスの笑顔が嬉しくて、私も自然と笑顔になる、感情を共有できる事がどれだけ嬉しいか、私はアリスのお蔭で知る事が出来た。最初は反発する刺々しい感情だけ、弾きあってたら刺が取れて丸くなって。丸くなったらくっついた。
 
―今、一緒に居る事が幸せ。節分の時、アリスもそう言ってくれた。

 磁石のように、手がからまって。目と目が合って、吸い込まれていく。その動作が既にカラダが知っていたかのようにスムーズに動く。しばらくして、またまた息を整える私達。

「もっと、肺活量は鍛えておく必要があるかもしれんな。」
「そうね、私もそう思うわ。長い魔法の詠唱には必須よ。」
「もっとも、これで鍛える事は簡単だと思うけどな。」
「そうかもしれないわね。」

 口寂しくなったので、トリュフを一つ手にとって口に入れた。アリスにも一個入れてあげる。夕飯食べて時間は空いてたけど、悲しいかな私達の食は細い。徐々に平らげるスピードが落ちて来た。私は特に無理をしない程度にしておかないと、この後のプランに重大な支障を与える可能性がある。アリスが先にお腹一杯宣言をしてくれた方が有難いなーと思いつつ、様子を見ながら少しづつ食べたり食べさせてあげたりする私達。

「うーん、流石にこれ以上は無理、お腹いっぱいだわ。」
「私もだ、これ以上食べたらお腹がパンクしてしまうんだぜ。」

 目論見が当たり、アリスが先にお腹一杯宣言をしてくれた。そこでふと、自分のドレスを見やる。食べたり、ナイフとかで削ったりした箇所が模様になってたりする事に気が付いた。流石はアリス、可愛い趣味をしている。
 あちこちを切り取られて軽くなったチョコレートケーキのドレス。めちゃくちゃにされるお姫様ってこんな感じなのかなーと思う私。アリスにならめちゃくちゃにされても良い・・・というかそうしてもらえると結構嬉しいんだが、そんな事はまだ口が裂けても言えそうにはない。変わりに、ドレスのチョコレートを一つのケーキに纏める呪文の詠唱を始める。

「それじゃ、これはまた明日のお茶の楽しみにしようか。そりゃ!」
「まぁ、これは便利。」
「機能的にという、アリスの発想を頂いたんだぜ。」

 テーブルの上に綺麗に一つになったケーキを保管し始める人形達。流石はアリス、反応が早い。チョコレートのドレスを脱いで、また白一色のドレスに戻った私は、そっと胸に手を当てた。心臓の鼓動がトクン、トクンと力強く、脈動している事が分かる。

「満足したか?」
「うん、ありがとう魔理沙。」

 ニコッと笑うアリス。この笑顔が大好きだ。どんなに暗く悲しい事があっても全て吹き飛ばして照らす、私のココロの虹。そんな笑顔を見ているとマスタースパークを放つ時のように、溢れ出すココロの奔流が私の魔力と同調して、加速していく。今ならどんな魔法でも使えそうな気がする、そんな気がした。
恋色の魔法をかけて、愛しのアリスに、恋色に染まった私のココロを届けに行こう。

「でも、まだ終わりじゃないんだなーアリス」

 その一言をキーにして、このドレスにかけていた最後の魔法が発動する。 私の魔力を背中に集めて天使の羽のように展開するものだ。 バレンタインに舞い降りた天使をイメージしたものだが、私の場合は恋を届ける天使ではなく、恋をする天使。

 
 ―人形のようなお姫様に恋をした天使だ。


「凄く綺麗、天使みたい。」
「お気に召したかな?」
「うん、とっても。」

 うん、ムードは良い感じだ。後は・・・行くのみ!!

「なぁ、アリス。」
「なぁに?」
「せ、節分の日にだな・・・言い忘れた事を、言おうと思ってな・・・」
「うん・・・聞かせて魔理沙。」

 やっぱり、予行演習のようにはいかない。心臓が口から飛び出しそうな位緊張している。アリスが澄ました穏やかな顔でこちらを見ている、その両目に意識まで持ってかれそうな
気がするが、すんでの所で踏みとどまって息を飲む。魔法の詠唱のようにもいけない。恋色の魔法使いの名折れではないか。耳の奥にまで響く心臓の鼓動、心臓が送り込んだ血液のせいで、顔も真っ赤だろう。瞬きを挟んで、奥歯を食いしばって、覚悟を決める。

そして、私は、言葉を紡ぎ出す。



「・・・アリス、好きだ!大好きだ!!」



 アリスの目を見てありったけの気持ちとココロをぶつけた。


―届け、私の恋色のココロ。

 
 静寂、私の周りから音が消えたような感覚。硝子細工のようなアリスの目に映っていた私が滲み始める。 そして、一つ、2つと頬を伝う筋。頬が真っ赤になって、口が震え、アリスがたどたどしく言葉を紡ぎだす。

「ねぇ、魔理沙・・・私も節分の時、言いたくても言えなかった事があるの・・・」

 アリスが私の胸に飛び込んで来た。思いっきり顔を押し付けて、背中に手を回して私にしがみついてきた。もう心臓が爆発するんじゃないかって本気で何度も何度も思っていると、アリスが顔を上げて、私の目を見て、ハッキリと言った。

「好きよ・・・貴女の事、魔理沙の事、大好き。」

 ココロがぎゅーっと締めつけられた。想いは通じたんだ。一気にテンションが上がるかと思ったら全然そんな事はなくて、寧ろ目の前にいるアリスがものすごく愛おしく見えた。その気持ちがココロを塗りつぶしていく。カラダが勝手にアリスを思いっきり抱きしめている、その触れた温もりがとっても温かい。しばし、その感覚を噛みしめるように味わっていると、右耳に息がかかった。目を向けるとアリスが顔を目いっぱい寄せて、ほっぺたをくっつけていた。

「一つだけ・・・いいかな、魔理沙」

 普段澄まして、こうやって感情をあらわにする事の無いアリスの声が震えているのが分かる。長い付き合いで知っているが、自分のココロの中身を私に見せる時のアリスはこうやって声が震えたりする。凛としたいつもの喋り方は何処へ行ってしまったのだろう?

―でも、これは私だけが知っている本当のアリスなんだ。

 「うん、何でも言ってくれ。アリス」

 節分の時、私がなけなしの想いを伝えた時は思いっきり抱きしめてくれたアリス。だから私もそう言って、思いっきり抱きしめた。アリスの想いを、ココロを、私の全部で受け止めるために。

「私は・・・怖くて言えなかった。こうやって相思相愛になって、幸せになれても・・・やがてその時間は終わってしまう。それが怖くて・・・怖くて!!」
 
 不安に脅える表情、ぶつかるアリスのココロ。私は、もう迷わない。好きな・・・大好きなアリスの不安を、振り払ってあげたい。ココロを受け止めてあげたい。

 その一心で、アリスに言った。

「アリスが望めば、魔法使いになって私はずっと側にいるから・・・絶対アリスの側にいるから!」

 背中に回した両手をアリスの頭に持って行った私は、アリスの目を直視して、言いきった。すると、アリスの目から更に止めどなく涙が溢れた。

「本当・・・嬉しいよ・・・・魔理沙。」

 何度か右手でその涙をすくう。あまりの涙に硝子細工のような目が滲んで、見えなくなる。すくってもすくっても、その涙は溢れ出てくる。アリスは一度私の胸に顔をうずめてから何度か深呼吸して、また私の方を見て来た。目の端に涙を溜めて、真剣な顔をするアリス。


「私だってね、魔理沙が望むなら、魔法使い辞める覚悟がある。魔理沙ばっかりに何でもさせられない・・・魔理沙ばっかりに負担をかけたくない!」

 
アリスの覚悟が伝わった。一歩間違えば生命の危険すらある、捨食の法の解呪も辞さないと言う、私を想うココロ。 アリスがとっても愛おしくなって、ココロが一気にアリスへの愛しさに満たされていく。愛しさが、私の思考を焼き切って、グルグルと体中を駆け巡る。

「アリス、お前・・・そこまで考えててくれたのか?」
「魔理沙だって、魔理沙だって・・・私の為に人間を止めてくれるって言ってくれたじゃない。アンフェアだよ・・・魔理沙。」
「でも・・・お前・・・・・解呪の時に死ぬかも知れないし、人間に戻ったらやがては死ぬんだぜ?」
「いいの・・・魔理沙となら。」

 そして、再び目が合う。アリスのココロがまた私のココロに触れるような錯覚を覚えていく。穏やかな笑みを浮かべたアリスは思いっきり背中をぎゅーっとしながら、私に。

「私達二人で、望むようになれるようになりましょう。お互いに魔法使いになって長生きしてもいいし、人として一緒に限りある生を享受してもいける、私達だけの私達にしか演じる事の出来ない物語を・・・魔理沙と一緒に紡いでいきたいの。」
「ああ・・・ずっと、ずっと、一緒だ!!」

 私の全てがアリスへの愛しさで満たされる。私は名前を叫んで、アリスを抱き締めた。
 背中の魔法の羽でも包み込むようにして、カラダとココロ全部で。アリスが泣きながら抱き締め返してくれて、トクントクンと心臓の鼓動が共鳴するみたいな感じを覚える。
 私も泣いていた。私のココロの中の色んな気持ちが溶けて溢れ出して。嬉しいはずなのに、 ぽろぽろと・・・ぽろぽろと涙が落ちてゆく。やがて、魔力が切れて、魔法の羽は消えてしまったが、私はアリスをしっかりと抱きかかえたまま、静かに静かに涙を流す。不意に唇が触れる、唇に節分の時のような涙の味が広がって行くが、あの時より甘い感じがした。チョコレートよりも甘い、甘い、口づけ。

 時間が止まったような気がした、節分の時よりも、もっともっと甘い甘い時間の中に置き去りにされたみたいな感じ。でも目の前にいるアリスと同じ時間を共有してる、一緒にいる、その事実が嬉しかった。
何度か部屋の中に響く置き時計の鐘の音、もう夜も遅い。童話の舞踏会なら、ここでおしまいだが、これは童話ではない。今私が感じていること、見ている事はノンフィクション。触れる唇の感触、抱きしめたカラダの温もり、一つになるココロ。鐘の音の終わりと共に、そっと唇を放す。

「もう、こんな時間か・・・」
「今日・・・泊まってく?」
「ああ、今夜は絶対に帰りたくない・・・いいかな。」
「もし、帰ると言ったら、私付いてくから・・・吹雪だろうが、嵐だろうが、この幻想郷が消えるとしても、貴女に付いていくわ、どこまでも。いつまでも。」

 ぎゅっと握られた手。アリスの温もりがまた、私のカラダに染み入るようだ。ふと、アリスの手が震えているのが分かった。私は、そっと、カラダを震わせるアリスに尋ねた。

「震えてるじゃないか、アリス。」
「ちょっと、ね。寒い。私の事・・・一杯抱き締めて欲しいな、魔理沙。」
「一杯抱きしめてあげるよ、でも、ここじゃ寒くないか・・・?」
「暖かい場所、行く?」
「そうだな・・・一番暖かい場所に行こうか。アリス、連れて行って。」
「行きましょう・・・二人で。」
「・・・うん、アリス、愛してる。」
「私も愛してるわ、魔理沙・・・」

 手を繋いで、パジャマに着替えるのももどかしくベッドに勢いよく飛び込んで。キスの続きをして何度も何度もお互いの名前を呼んで、抱き合って体温を分け合う私達。 溢れ出したココロが涙となって零れて、頬を伝い、アリスの頬の涙と混ざって、真っ白なシーツに落ちていく。

 ココロとココロが溶け合って、グルグルとチョコレートのように混ざっていくような気分・・・触れあったカラダとカラダ、繋いだ手も、触れた唇も、甘い吐息も、激しく脈動する心臓の鼓動も、流す涙も、お互いに名前を呼ぶ声も、私とアリスの全てが溶けて溶けて混ざり混ざっていく・・・・。

これまでに無い幸福に満たされたまま、意識が溶ける・・・
 
 私の意識が完全に溶け切った時、アリスのココロと混ざり合った私のココロには、アリスに対する純粋な結晶のような気持ちが生まれた。

 ココロの孤独・・・寂しさ、苦しみを全て消し去って、二人一緒に多幸感を感じる事のできる、暖かくて、全てを包み込むような感情。

どんな事があっても、一緒に幸せになるぞって気持ち 。



―これが、愛なのかな。




 私とアリスはかつて経験した事の無い安息と温もりと多幸感に包まれて、今日と言う日を終えて、明日へと旅立っていく・・・

・・・次の朝

 太陽の眩しさが、私を覚醒させる。もう少し昨日の甘い夜の余韻に浸りたかったのに。横で幸せそうに眠るアリスの頬にキスをして、私はいつもの服を召喚して身に纏う。

「腹減ったぜ・・・」

 大好きな人のために、朝ご飯を用意するのが夢だった。朝起きたら大好きな人が居て、二人で食卓を囲んで笑いあって。そんな日々を夢に見ていた。これからは側にアリスがいる、色んな事を分け合って、色んな事を共有して生きていこう。

 そして、今まで以上に二人で幸せになろう。

 スカートの裾を掴まれた。アリスが上布団を胸元に寄せて満面の笑顔でこっちを見ている。 私は笑みを浮かべて、アリスにココロからの挨拶をする。

―おはよう

 重なる声、完璧なタイミング、嬉しかった。胸の奥が暖かくなった、嬉しいはずなのに、涙がまた出そうになった。夢じゃない、今私が感じているのはリアルなんだ。

 孤独じゃないんだ、目の前に大好きな愛する人がいるんだ・・・

 それだけでも、嬉しくて泣きそうになった。

「夢の続きじゃないよな・・・これ。」
「うん、夢じゃないわ。」
「私のほっぺを抓るな、痛い!」
「うんうん。私も夢を見ているわけじゃないわね。」

 頬を抓られたかと思えば、今度は撫でられて。抗議していると、アリスは上海を呼び寄せて、何かを受け取った。そして私に向き直って、花のように笑って。

「・・・魔理沙、これ。」
「これは・・・」
「すっかり遅くなったけど、魔理沙に受け取って欲しくて・・・」
「チョコレート・・・?!アリス、ありがとう!!」

 唇と唇が触れる、その度に私のココロとアリスのココロが触れ合う感じがする。そして、私のカラダに、活力がみなぎる。お腹は空いているし喉も乾いているのに、元気になったような気分になっていく。

「おはようのキス、なんだか魔法みたいだ。」
「元気になって幸せになる魔法ってところ?」
「そうだな・・・本当に魔法みたいだぜ。」
「安眠と良い夢を見られると思うからおやすみ前もよろしくね、魔理沙。」
「おう、任しとけ。」

 昨日の夜はあんなにドキドキしてたのに。今、アリスを見るとココロがほっこりする。大きく伸びをするアリスを見守っているだけで、とっても幸せだ。でも、幸せに浸っている訳にはいかない、朝食をアリスにご馳走しなきゃ。名残惜しいけど後ろを向いて、部屋を出ようと思った矢先、アリスにスカートの裾をまたしても掴まれてしまった。

「朝ご飯作ろうとしてたでしょ?」
「バレバレだな、アリスはゆっくり寝てたらいいんだぜ。今日は私に任せて欲しいぜ。」
「やだ、魔理沙に朝ご飯作るのは私の仕事よ。それに、以前、食事作るのは家主のお仕事って言ってたのは、魔理沙でしょ?」

 皮肉られたが、笑顔のままだ。アリスの皮肉は私に対する愛情も含んでるのはよく知っている。そしてこうしたケースの適切な返し方も私は知っている。


―嬉しい事と楽しさは共有して、苦しい事辛い事は、はんぶんこだ。

 
 顔をくしゃくしゃにして、元気良く、いつものように、私はアリスに告げた。

「なら一緒に支度しようぜ。」
「それがいいわね。そうしましょ、魔理沙。」

 私ははじける笑顔のアリスを起こして、身支度を手伝って素早く済ませると、二人一緒に寝室のドアを開けて、眩い光に包まれた世界に飛び出した。



 ―窓の向こうから覗く太陽と朝焼けの空と、繋いだ手の先で微笑むアリスの横顔が輝いて見えた。





Winter marisa and alice love story was over.

But love story is never over…
  
…To be continued. 
―長い長い時間を経て、ココロとココロは繋がって結ばれて。
  各々の人生の主役が二人になった魔法使い達の物語は、これからも続いてゆく・・・
   
               どこまでも、いつまでも

 はぃ、はっちゃけ過ぎました。バレンタインは激辛インドカレーをやけ食いする予定、SSは甘党味覚は辛党派のタナバン=ダルサラームです。

 4話連続で、今ある孤独に怯えるココロとやがて訪れる孤独におびえるココロのお話をお届けしました。魔理沙とアリスの恋愛は沢山の偉大な先人が書いていますが、書けば書くほどに難しさを感じるのと共に、魔理沙とアリスのキャラクター性に惹きこまれてしまいます。今回はありきたりでベタベタなお話にしましたが、たまにはこれくらいピュアなマリアリがあっても良いと言ってくれる人がいたらこれ幸いです。

一応、連作はこれで終わりですが、この二人の物語はまだまだ続いていきます。このまま甘リアリシリーズとして、連載しちゃっても・・・いいかな?

ツイッター始めました→http://twitter.com/#!/tanaban0831

2月16日追記。

脱字を一か所修正→私が和食→私が作った和食。

やっぱり激辛インドカレーは辛かったです。コメのお返事の前に、一つだけお知らせを。
この甘リアリシリーズをこのジェネ内で連載しようと思います。ただ甘いだけのお話ではなく、人生同様いろんなお話を書いて行きたく思っています。(たまに別の物も書きますが、世界観は共有させる予定です)理想は尊敬する絵師様に倣った週刊連載なのですが、筆のペースにばらつきがありますのでその辺はご容赦下さい。

以下、コメントに対するお返事でーす。

1様→アリスへの思いから行動しちゃうこういう魔理沙は理想ですよね。

奇声を発する程度の能力様→いつもありがとうございます。そのお言葉、とっても嬉しいです。

3様→甘々は良い物です。この世界観を大事に2人の物語を書ければと思います。

4様→特に意図した物は無かったのですが、作者自身が甘い冬の恋を書いてみたかったのです。期待に添えるよう頑張りたいと思います

5様→甘い話はたまりませんよねー。ご期待に添えるよう頑張ります。

6様→そもそも書こうと思ったのが、ハッピーエンドの後の物語が中々お目にかかれないからなんですよねー。結ばれて、二人が家庭を持とうと日々を過ごす物語を書いていきたいですね。

7様→幸せになるのが一番です。故にこのような王道が大好きなのです。

8様→ありがとうございます。書きたい物は一杯ある状態なので、可能な限り頑張って行きたいと思います。いま書きたいのは無印用の長編ですが、この甘リアリシリーズも書きたくて仕方ないのです。

9様→熱くなっていただけたら本望です。読了ありがとうございました。
タナバン=ダルサラーム
http://atelierdarussalam.blog24.fc2.com/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
待ってましたバレンタイン編!
アリスのために種族魔法使いになる魔理沙は僕の理想のマリアリの一つです。
もっと続いてほしいです!
2.奇声を発する程度の能力削除
何コレ幸せすぎる…てか素晴らしすぎる!!
3.名前が無い程度の能力削除
1から4話全部甘めで、可愛いマリアリが読めて幸せでした。2月はマリアリがイチャイチャしだす行事があるから2月が好きだww

甘リアリシリーズが連載!?マジで!?、ずっと甘々なマリアリ アリマリ読みたいです!
1のコメの方と同じでマリアリの話で魔法使いになる魔理沙は理想ですね
しかも霊夢を敵にまわしてまで、多分敵にはならないと思うけど・・・
アリスと幸せになるなら人間の寿命で生きる方が魔理沙らしいけど、これはこれで、ここまで幸せなマリアリだから魔法使いになるのは許せる!
4.名前が無い程度の能力削除
最近こういう甘いの見なくなったので今回の連載は逆に新鮮でした。
これで終わりで残念だなって思っていたけど、続きがあるのなら楽しみです。
5.名前が無い程度の能力削除
この甘さがたまらんな。
是非とも続いてほしいです。
6.名前が無い程度の能力削除
甘・・・甘っ!両思いになってからの話ってあんまりないんですよね
是非続き書いてほしいです
7.名前が無い程度の能力削除
甘いのを求めて読みましたが、素晴らしいマリアリでした。
キャラたちが幸せになる話は、こちらも幸せな気分になります。
ごちそうさまでした。
8.名前が無い程度の能力削除
甘リアリシリーズ連載ですとな!?

是非とも!
と言いたいとこですが、やっぱ作者さんの書きたいもの書くのが第一かと。
書かれるのなら、幻想の果てまでも追っかけます(笑)
9.名前が無い程度の能力削除
たはは、こりゃ堪らん
顔と胸が熱いわ