Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

脇役が自重しないで前回の文椛の続きを書いたら砂糖が吹き出た

2011/02/07 02:14:59
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 ※この御話は『守人には怪我が付き物(鋭くない物が体を貫いた場合)』

 の御話の続きに当たる物です

 多分、糖分が少しあると思いますのでご注意を





















 永遠亭の敷地には何種類かの建物がある

「こら!私のケーキ食べたでしょ!?」

「鈴仙が食べていたのが見えたうさ」

「なんですって?おのれ因幡!」

「(ちょろいもんうさ)」

 永遠亭に住んでいる者達の御屋敷

 基本的に永遠亭に居る者は此処で生活や仕事をしている


「ん~、喉風邪ね……うどんげ?棚から薬持ってきて」

「はい!わかりました師匠!」
 
 そこから少し離れた所に最近作られた八意診療所
 
 里から来た患者達を八意永琳が見る場所である 






 その診療所に繋がっている入院病棟

 そこは大怪我等をして暫く治療が必要な患者の為に作られた病棟である

 治療の人の為に基本的に面会はお昼までで打ち切り

 人によっては面会謝絶である事が義務付けられているのだ



「……わう」

 そして、その病室の一つの部屋で犬走椛はベッドに横になっていた

 その右手と左足には包帯が丁寧かつきつく巻かれていて

 一目見ただけでかなりの重症であった事が伺えた

「……ふぅ」

 そっと包帯を巻いてある腕と足を動かすと

 少しだけ痛みで顔をしかめるがそれでも動くのがわかる

 本来なら命も危うかった所だが永遠亭の医療技術のおかげで

「命が助かっても、最悪片腕片足は犠牲になる物だと思ってましたからね」

 命だけでなく大怪我を負った腕と足も無事に治してくれたのだ

(八意先生に感謝ですね)

 椛がそう思いながら動くようになった体を軽く動かすと

(それに迷惑をかけちゃった文様にも)

 この名誉の負傷を負う事になった人物も思いだして笑みを浮かべた
 
 元はといえば弾幕戦でのアクシデントで

 気絶しながら落下した大切な人を救う為に負った大怪我

 そして、その大怪我を治す為にこの永遠亭にまで全力で運んでくれた人もまた

 自分が守ろうとした大切な人だったのだと言う事を頭に浮かべて苦笑すると

 既に面会時間も終えて暗くなっている部屋の入り口を見つめて伝えた

「ありがとうございますね」

 その言葉に何にもない筈の空間から何者かが現れた

 突然の出来事であるが椛はそれに一切動揺を見せる事もなく

 現れた人物が傍に来るまでそっと見つめる

 そして、その人物が椛の傍にまでやってきた時

「文様」

 その人物……真っ赤になった射命丸文を片手でそっと腰に手を当てて抱き寄せた

「……わ、わかって気がつかない振りするなんて……卑怯ですよ」

 椛に抱き寄せられた文が真っ赤になりながら

 か細い声でそう言いながら抱き寄せている椛の胸元に顔を埋める

「偶然ですよ」

 そんな文に対して椛は口ではっそう言いつつ

 文の髪を手で優しく梳いて満足そうな顔をする

「椛の……卑怯者」

 その動作に文は耳まで真っ赤になりながらも

 目を細めつつ、まるで安心しきったネコのように

 椛の胸元でゴロゴロと頬をすり寄せる

「はいはい卑怯者ですよ……それより良いんですか?」

「んっ……なにがですか?」

 髪を撫でていた椛の手を文が自分の頬に移動させた時に

 椛が文の耳元にそっと声をかけた

「射命丸文が犬猿の相手である犬走椛に甘えてる事ですよ」

「……椛の意地悪」
  
 にやにやと意地悪を言いながら笑う椛に対して

 文が頬を膨らませて睨みつけると
 
 頬を撫でていた椛の手をかぷっと噛み付く

「あたたっ……意地悪が過ぎましたごめんなさい」

「ほひじがふぁるいんでふ(がじがじ)」

 文が手に噛み付いたまま椛を睨みつけてそう呟くと

「……(はむはむ)」

「あははっ、くすぐったいですって」

 暫くの間、文は無言のまま椛に噛み付いたままでいた

 その内、文が噛んでいた手から口を離すと

 椛が包帯を巻いている手にそっと手をのばして触れる

 それと同時に、椛の顔が一瞬反応する

「……まだ、痛みますか?」

「流石に治療して日も浅いですからね」

 包帯の下にはまだ怪我の痕が残っている

「……足の方も」

「無理やり刀で切り裂いたんです、動けるようになってるだけでも奇跡ですよ」

 包帯を巻かれた足と腕に対して文が頬を擦り付ける

「……椛」

「なんですか文様?」

 声の質が変わった事に気がついた椛が優しく声を返すと
 
 文が心配そうな声で呟いた

「生きてますよね?」

 椛に抱きついたまま顔を上げないで文が続けて答える

「勝手に居なくなったりしませんよね?」

「文様?」

「嫌ですよ?……椛が私の前から居なくなるなんて」

 抱きつく手の力が強くなる

「そんな事になったら……私は絶対に耐えられません」
 
「……文様」 

 椛の胸の中に顔を埋め小さく嗚咽をあげながら

 長く生きてきているはずの射命丸文が

 誰にも見せる事がない程弱弱しい姿を見せていた   

 そんな姿の文に対して、椛はそっと手を伸ばして

「よいしょっと」

「わっぷ?」

 その体を片手でギュッと抱きしめて

 文の頭をぐっと胸に押し付ける

「文様?私の心音聞こえてますか?」

「……」

 椛の静かな声に文が胸元で小さく頷く

「生きてますよ」

「……」

「私が生きている間は文様が悲しむような事はしませんから」

「……」

「安心してください」

「……はい」

 その言葉に文が安心した様子で呟くと

 暫くの間椛が生きていると言う音に耳を傾ける

「それでも心配だって言うのでしたら」

 そんな文に対して椛が少しだけ体を動かして

 顔を埋めている文の首筋に首を近づけて

「証拠を残しておきますよ」

 そう呟き文の首筋にそっと噛み付いた  

   



     ・・・


  


 それから暫くして

「うぅ~……も、椛の馬鹿」

「あ、あははっ……少しやりすぎました」

 体の数箇所に証拠を残されて真っ赤になった文と

 その文に対して冷や汗をかきながら笑う椛がいた

「どうするんですか……この首の痕」

「えーと、私のマフラーで隠してください」

「腕の痕も」

「うっ、で、ではこの手甲で……」

「……足」    

「……私の袴履いてください」

 文と椛が真っ赤になりながら声を掛け合うが

 暫く静かになって、二人が小さく笑い出した

「もうそろそろ日も昇り始めますね文様」

「……もうですか」

 やれやれとため息をついて文が座っていたベッドから立ち上がる

「また来ますから」

「はい」
 
 文が再び光学迷彩を着込もうとして

 何かを思い出したかのように椛に振り返る

「あの……椛」

「なんですか?」

「次はライバルですから」

「はい?」

 突然のライバル宣言に椛が首をかしげると

 文がもう一度椛の傍に近寄る

「新聞で宣言しました椛と私がライバルだと」

「は、はぁ」

 今ひとつ判らない顔の椛に対して

 文が顔を近づけて続けた

「皆、私と椛は喧嘩しかしないと思っています」

 それが妖怪の山では常識であり
 
 文と椛がお互いに周りの目を欺かせる為の嘘であった

「でも、ライバルなら一歩近寄る事になります」

「あっ」

 ライバル宣言により常識が少しだけ動く

「い、今はまだ無理ですけど……いずれは皆に私と椛が恋人だと言う事を知らせれるように頑張りますから」

 文がそこまで告げると椛の頬にそっと口付けして姿をけしたのだ

 姿を消した文を見送ると椛がベッドの上に寝転がって微笑んだ

「楽しみにする事にしましょうか」





『だから……い、今は……誰も居ない所での逢引でガマンしてください』

 椛の耳元に小さくそう宣言して

 
どうも、名も無き脇役です
自重を外して甘い文椛書いたら文ちゃんが乙女になってしまったでござる
うむ、次からはまた甘味を抑えて書かないといけないなと実感した

でも文ちゃんの羽の付け根に椛の噛み痕がついていたら
文椛派のおじさん万歳して砂糖吐いちゃう
名も無き脇役
http://
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
うぐっ……ぬう……! ま、まだだ!まだ砂糖は吐かぬ!

だが砂が、砂がーーッ!
2.物語を読む程度の能力削除
くっ…口から砂糖g(ゴバー
ふぅ、相変わらず糖分表記詐偽だww
3.名前が無い程度の能力削除
ふっ この程度では砂糖など吐かんよ…
しかしおかしいな?
部屋の中が一面銀世界だ
今日は雪降ってないのに…
4.名前が無い程度の能力削除
ゴッパァー!
口から砂糖がドッパァー!
5.削除
俺の口から砂糖が無双風神の如き勢いで……
ゴパァ
6.奇声を発する程度の能力削除
口から砂糖がブハァ
7.名前が無い程度の能力削除
よく訓練された脇役スキーはこの程度の糖分で砂糖など吐kゴパー
8.名前が無い程度の能力削除
なんてこった!読む前はプレーンだった紅茶が気がついたら砂糖まみれになっtゴパー
9.名前が無い程度の能力削除
やっぱり我らが脇役さん!

素敵なモノを読ませていただきましt、ごはぁ!(吐糖
10.名前が無い程度の能力削除
鈴仙のその後についてkwsk
11.名前を忘れた程度の能力削除
安心してくれ、俺はもう全身砂糖の塊d・・・(以下無音
12.こじろー削除
久々にきたら・・・砂糖が口からあふれごふぁ
あぁもうなにこのラブラブ空間最高だぁ!