朝の訪れと共に、みんなはテーブルの上に死体人形が落ちているのを確認した。
そして、その長い髪の毛を見た瞬間に、全員の表情が凍りつく。
否、注意深く観ていれば、人狼の顔にだけは「凍りついた表情」という仮面を被った、何かしらの歪さがあったかもしれない。
だがこの“衝撃”は、村人たちに他人の表情を伺わせる余裕などは、与えてくれなかったのだ。
◇ ◇ ◇
占い抜き。
狼による占い候補の噛み。
占い候補から、狼が噛みを選択する理由。
それは一つ。
「早苗が真占い師」だったという事だ。
パチュリー:「……占いCO 咲夜◯。早苗噛み……? 人狼は何がしたいのかしら」
慧音 :「霊能CO 妹紅◯だった。……狂人噛みか」
藍 :「すまない。……今日の護衛は共有の霊夢だった……」
それぞれのCOを尻目に、その他の村人たちは冷ややかな目線を彼女たちに送った。
だが、それも仕方がないだろう。なぜなら……
アリス :「全員破綻……ね。……まぁ、とりあえずパチュリーと藍から吊っていいかしらね?」
咲夜 :「早苗真で決まりね。……にしても、ここまで全て役職噛みしてくるとは……。昨日、護衛成功されたとは思えない噛み方ね」
射命丸 :「少なくとも占いの対抗は吊っていいでしょう。……次に真占いと繋がっていない霊能、最後に噛まれもしないし宣言していた護衛先を噛まれた狩人ですかね」
人狼は人狼を噛めない。狐は噛まれても死なない。
ならば噛み殺された早苗は、真占い師か狂人。
人狼が味方である狂人を噛むメリットは?
……ないでしょう。
そう考えれば、私でも早苗が真だったと分かる。
だが生き残った役職たちは、あくまでも自分が本物だと主張し、自らの考えを披露し始めた。
村人たちは半ば無視しているが、私は一応、彼女たちの話に耳を傾けてあげる。
なぜなら。
シロウトの私が、村の決定権を握ってしまっているのだ。
出来ることなら、それぞれの言い分を聞いておきたい。
自分の考えだけで判断するのは、避けたいのよ……。
パチュリー:「早苗は狂人だったのね。……なるほど。恐らく、人狼目線からも私と早苗のどちらが真かは判別できていなかった、というワケね。つまり妖夢が早苗による誤爆で、本当に人狼だった。人狼は早苗が真だと勘違いして噛んでしまった。……そうなると、妖夢に◯出しした霊能も偽物か……」
慧音 :「パチュリー真で見ていたのだが……。そのパチュリーから偽物扱いされるとは心外だな。……いや、占い両偽も考えられるのか……? 早苗狂人でパチュリー人狼。今日は藍を吊って、早く結果を知りたいところだ。藍が●ならパチュリーは真に近い」
藍 :「いや、本当にすまない。昨日の『早苗を護衛する』と言ったのはブラフだったんだ。人狼が、あえて私を生かす場合には、共有を噛んでくると思った。護衛宣言しておけば、早苗を噛むはずがないしな……」
早苗が真だったとすれば、星と魔理沙は村人。
妖夢が人狼で、パチュリーと慧音が偽物。……藍は……本物の狩人?
でもパチュリーと慧音が人狼なら、真占いである早苗を噛んでも、2人が吊られて負けになるだけよね。
という事はパチュリーと慧音のどちらかが狂人で、人狼はまだ一匹、どこかに潜んでいるという事かしら。
……いや、だけど藍が本物の狩人だったら、人狼が早苗を噛みにいけるワケがないわよね。護衛するって宣言してたんだから……。
という事は、人狼は藍が早苗を護衛しないと知っていた……?
いや、護衛できない。偽物だって知っていた……?
魔理沙 :「パチュリーの目線だと、妖夢・藍・慧音で人狼は全部露出したワケか。じゃあ、真であっても吊られていいんだな?」
パチュリー:「……慧音が妖狐という可能性もあるし、妖狐がグレーや狂人の◯に潜んでいる可能性は高いわ。……呪殺が起きるまで吊りは待って欲しいわね。そもそも吊りの無駄使いは嫌よ」
咲夜 :「今日は藍吊りでいいと思うわ。……問題は人狼か、狐であるかよね」
慧音 :「私目線でパチュリーが騙りならば人狼だ。よって藍は告発された狐だと思う。パチュリー真で藍●だとしても何も問題はないから、藍吊りに賛成だな」
星 :「慧音さん視点で、占い両偽の内訳が『狂狼』ですか……? 慧音さんが真なら、妖夢さんは◯だったんですよね? それだったら人狼目線で早苗さんが狂人と判明していたのに、対抗狼で狂人を抜いたことになる。そんな仲間を見殺しにするようなマネ……考えられませんよ」
確かに、噛まれた占いが真に見られるんだから、生き残った占いは偽に見られて吊られるわよね。
「真狂」で真を抜いて狂人が吊られるのは問題ない。「真狼」で真を抜いて狼が吊られるのも仕方がない。だけど「狂狼」で狂人を噛んで狼が吊られることにメリットはない……はず。
などと考えていた私の耳に、突然大きな音が飛び込んできた。
その衝撃に思わず「ひっ……」と小さく声を上げて、肩をビクリと振るわせてしまう。
……それは、藍が机を強く叩いた音だった。
藍 :「く……! やはり早苗が真だったか……。グレラン勝負に持ち込まれた以上、吊りを無駄にするワケにもいかないし、後一回でも護衛成功をさせて吊り回数を増やしたい! 私を吊るのは待ってくれ!!」
鈴仙 :「うーん。なんかみんな、早苗さんが真であること前提になってるのが怖いなぁ」
射命丸 :「噛まれたんだから、真でいいでしょう。役職ロラで問題ないですよ。……問題は順番です」
慧音 :「……うーむ。やはりパチュリーは真の可能性がまだある。今日は藍を吊って欲しい」
咲夜 :「万が一真でも、吊られて一番問題ないのは霊能だけど?」
慧音 :「良く考えろ。私は早苗の●に○を出した。私が偽物であれば、早苗が真になって破綻するような噛みをするワケがないだろう」
星 :「あなたが狂人であれば、人狼は問題なく噛むでしょうね。真狼-狂の藍さん狐、が一番濃いでしょうか」
アリス :「私も星の内訳が正しいと思うわ。……役職全吊りで最終日か……吊り回数が足りないわね。平和が欲しいところだわ……」
パチュリー:「真狂-狼が本線よ。そうね、万が一妖夢が村人で霊能も真だとしたら、狂人噛みのメリットとしては……狼を囲んでいたのかもしれないわ。といっても、早苗の囲いは魔理沙だけか」
魔理沙 :「……呪殺が起きて朝に二つ死体があったら、残っている占いが真と確定する。狐が死んでいる事を狼が把握していなければ、狂人噛みの真占い残しなんてリスクの高いことをするはずがないぜ。まぁ狐が生きてようが死んでいようが、基本的には真占い噛みに決まってるだろ」
射命丸 :「その通り。狐の死亡を確認していても、信用によほどの差が無い限りは狂人を噛むメリットはないですよ。早苗さんが真は間違いないかと」
アリス :「……という事は、早苗に占われる可能性があった中に人狼がいるって事か……。咲夜か、鈴仙?」
咲夜 :「……パチュリー様が破綻決定し、早苗が真認定されるような事態を人狼が恐れたのかもしれないわね。そうなれば余計な確定○を作られる前に噛んだのも納得がいく。何もグレーに狼がいると決まったワケではないわ」
ここに来て、みんなも一気にヒートアップしたみたい。
まるで裁判をしているかのように、お互いに意見をぶつけあっている……。
私は会話の内容を追っかけていくだけで、精一杯……。
で、でも私だって【共有者】よ。村のお荷物なんかじゃない。
ちゃんと推理しなきゃ……!
っと意気込んだ瞬間、村のみんなが偶然にも一斉に黙りこんで、静寂が村を包んだ。
すると、その隙を逃さないとでも言うように、咲夜が喋り始める。それはまるで演説をするような、ハッキリとした口調。
……こいつが共有をやった方が良かった。と思ってしまうような、堂々とした立ち振る舞い。
咲夜 :「……今日、占いを噛んできたということは……。狼は藍が【狩人】ではないと知っているはずなのよね。なぜなら藍が本当に狩人かもしれないのだったら、護衛が怖くて早苗を噛めるワケがない……。そして狩人が噛まれたワケでもないという事は……藍が狼か。もしくは藍が狐で、それを狼が把握していたのか」
そこで咲夜は一旦、口を閉じる。
そして死の宣告をするように、大仰な素振りで藍を指さした。
咲夜 :「……私はやっぱり藍狐を主張するわ。もしも藍が狼だったら、パチュリー様が身内切りをして、しかもそれに騙りにくい狩人でCCO(カウンターCO)したことになるもの。それは、あまりにも不手際すぎるわ」
アリス :「そうなると、3日目の噛みはやっぱり狐噛みだった事になるわね。それで藍が狐だと知っていたから、狩人COしても藍を噛まなかったのね」
魔理沙 :「いやいや、3日目は護衛成功。5日目は狩人COした藍を噛んで狐噛み発生、というパターンの方がしっくりこないか?」
星 :「パチュリーさんが狂人で、藍さんに誤爆したとは考えられませんか? パチュリーさんが狂人だとすると、狐を把握しているはずの人狼が告発にこないのも納得です」
射命丸 :「パチュリーさん狂人誤爆……ありますね。それなら妖夢さんが吊られた時点で、藍さんが唯一の潜伏狼。吊られるワケにはいかないと、思わず狩人CO……」
咲夜 :「それだったら、今日に早苗を噛む意味はないでしょう。対抗か霊能、そして藍が狼なら、早苗からの●は出るワケがないんだから。……人狼も藍吊りに持って行きたいから、護衛宣言したところを噛んだんでしょう。ちょうど真占いで一石二鳥、とね」
どうも村のみんなは、藍が狩人ではないと確信しているみたいね。
まぁ藍が本物の狩人だったら今日は噛まれているはずだし、昨日護衛すると宣言した早苗が噛まれたんだから、そりゃあ藍は偽狩人なんでしょうけど……。
でも発言している人が、そちらへ私を誘導しようとしている人狼かもしれない。そう考えると、まんまと引っかかっている気がして……。
慧音 :「咲夜、ここに来て多弁になったな。何か臭う……」
魔理沙 :「お燐か、妹紅が狐だったのかも知れないぜ。狐が吊れているのを把握しているなら、占いを抜きにきたのも納得だ」
アリス :「5日目の平和……。もしかしたら早苗噛みのGJだったのかも知れないわね……。そうすると、本物の狩人は妹紅か……。グレラン反対って騒いでたけど、狩人なら納得できるわ」
鈴仙 :「確かに、真を噛むなら●を出された4日目の夜に、すぐ噛むはずよね。5日目の平和は早苗噛みだったのかしら? もしくは、パチュリーを噛みに来た……とか」
射命丸 :「それは変ですねぇ。狼は妹紅さんが狩人だったなんて、知らないはずなんですから。5日目に護衛された所を6日目に噛みにいくとは思えませんが……。まぁ、アリスさんのおっしゃる理由で、人狼が妹紅さんを狩人だと確信していたのなら、別ですがねぇ……」
咲夜 :「妹紅が狩人……。だったら昨日は、偽物と分かっている藍に投票していたと思うけど」
アリス :「妹紅による鈴仙への投票は、きっと吊り逃れよ。共有のグレラン指示があったから、グレーの中で票の集まりやすそうな所に投票して、自分が吊られないようにしたかったんでしょ?」
魔理沙 :「それに狩人が偽狩人に投票してたら『私が狩人です』って人狼に教えるようなもんだぜ。そんなマヌケなヤツはいないさ」
藍 :「私を吊ろうとしている人は、人外だと思う。村人なら霊能吊りの場面でしょう?」
ここで一先ず、状況を整理してみよう。
早苗が真であることは、ほぼ確定的ではある。
でも万が一もあるので、それぞれの主張をまとめてみるわ。
パチュリー視点。
早苗は狂人確定。狼が狂人を噛んできた理由は、妖夢が狼で狂人誤爆だったから、早苗を真と勘違いした。狂人誤爆の場合、慧音も偽。狐はまだ潜伏している可能性が高いか、慧音が狐という可能性も。
慧音視点。
早苗は狂人確定。パチュリーは真かも知れないが、○の妖夢へ●を出したことで早苗が狂人だという事は人狼が知っていたはず。だから、もしかしたらパチュリー人狼で占い両偽かも知れない。人狼が狂人を噛んだ理由は、早苗が人狼である魔理沙を囲ったから。藍は人狼かも知れないし、人狼による狐告発かも知れない。人狼はまだ一匹も吊れていない。
藍視点。
早苗は99%真。ただし、昨日は人狼を騙す為に早苗護衛宣言をしておきながら、共有を護衛していた。早苗とラインが切れている慧音は99%偽。パチュリーは人狼か狂人か不明。
……こう考えると、どいつの主張も無理があるように思えるわね。
やっぱり人狼が狂人噛みをするリスクが分からないわ。……あるとすればパチュリーの妖夢誤爆説だけど……
あっ、3日目の投票に「妖夢 (0票)→藍」ってあったわね。妖夢が仲間である人狼に投票……? 身内投票ってヤツかしら……?
……いや、ありえない。やっぱり「妖夢と藍」が人狼というパターンだけは、ないと考えるべき……。
……決めた! パチュリーは偽者ね。
早苗が真だったという事で!
……ん? となると……?
もしかしたら、藍が本物の狩人って可能性も……あるのかな?
ここは万が一、本物でも被害が少なそうな慧音を吊ろうか。
いや、でも慧音が本物だったら、まだ一匹も狼が吊れてないんだから、本物を吊っている場合じゃないわよね……?
パチュリーは偽物だろうけど、万が一でも真占いだったら、朝に二つの死体が出れば真と確定するし……。
どうする?
今日は誰を吊ればいい?
射命丸 :「人外に票を動かされると厄介です。共有指定があってもいいかと」
魔理沙 :「下手に投票で疑われたくないのか? 共有指定を促すのは人外っぽいぜ」
アリス :「……射命丸は共有に意見を求めるのが目立つわね」
霊夢 :「……決めた。今日は、藍・パチュリー・慧音の中からランダム投票でいきましょうか」
咲夜 :「消極的ね。共有にはバシッと決めてもらいたいけど」
藍 :「霊能吊り一択だ。流石に今日は私が噛まれるだろう。吊りの無駄は避けたい」
パチュリー:「……今日は藍吊りよ。あとは霊能をキープしつつ、呪殺かLWをあぶり出したい所ね」
アリス :「藍が狐告発で、パチュリーがLWなんて止めてよ? そうだったら先にハッキリと狐告発してね」
鈴仙 :「パチュリーさんは、まだ真があるからなぁ。吊るのは後かしら」
星 :「早苗さんの◯が私と魔理沙さんだけなのが厳しいな。このままだと役職ローラーして、最終日に確定◯がいない展開になる……。狩人が生きているなら期待したいですね」
慧音 :「……狼はまだ3匹も残っているんだ。私を吊っている場合ではないぞ」
霊夢 :「それでは、投票の時間ね……」
今までの中で、もっとも熱い一日が終わった。
いや、これからは、毎日が最高の熱を持った議論になるのかもしれないわね……。
私は結界で隔離されると同時に、大きなため息をついた。
……きっと、小悪魔だったら誰を吊るのか指定したんだろうなぁ。
なんだか、いいように流されている気がする。
これじゃあ、危険を犯して人狼が小悪魔を噛んだのは、大正解じゃない……。
私は投票の前に、メモを書いておいた。
―――――――――――――――――――――
霊夢のメモ 6日目
村人10>8>6>4>
偶数進行4吊り
【占い】
パチュリー:星◯→アリス◯→藍●→射命丸◯→咲夜◯
早苗 :星◯→小悪魔◯→妖夢●→魔理沙◯→死亡
【霊能】
慧音 :チルノ◯→お燐◯→妖夢◯→妹紅◯
【共有】
わたし
小悪魔
【吊り】
チルノ→お燐→妖夢→妹紅
【噛み】
偏屈妖怪Y→平和→小悪魔→平和→早苗
【グレー】
鈴仙(1人)
【狩人】
藍 :星→霊夢→早苗→霊夢
―――――――――――――――――――――
グレーは鈴仙ただ一人。最後まで占われなかった……ってことになるのかしら。
ここが狐だとしたら、大したもんだわ。
パチュリー目線だと魔理沙か鈴仙が【妖狐】の可能性があるのよね。まぁ、パチュリーが本物だとは思えないのだけれど……。
しかし、慧音が本物だとしたら、グレランでは一匹も狼が吊れていないって事になるのか……。
これは狼は身内票とかを使わずに、組織票を用いている可能性が高いわ。後で投票結果を見比べておきましょう。
早苗が本物だったら、妖夢が吊れてパチュリーか慧音のどちらかが狼、藍も人外の可能性高い。……グレランで人狼が吊れていて、慧音が○を出して隠しているのなら、案外と悪くはない……かしら?
問題は……今日の投票先よ。
私は……やっぱりパチュリーが偽物だとしか思えないわね。
そうだわ。パチュリーが「チルノ・お燐」と最多得票で吊られた人に投票しているのも、人狼だからに違いない……。人狼の組織票で彼女たちは吊られてしまったんだ。
そしてパチュリーが【人狼】だとすると、藍は狐告発? そして慧音は……狂人……よね。妖夢が吊れているから、人狼はあと1匹。最終日までに狂人は残してはおけないから、やっぱり役職3人に3吊りを消費して、最終日に勝負ってことになるのかしら……?
「……頭痛くなってきた」
私は、まるで泥土の中で溺れるように、推理の中に埋もれていった。
考えるほどに、何が真実なのか分からなくなる。
このまま考えていては、早苗が狂人だったのかも、というところまで思考が巻き戻ってしまうかもしれない。
だから私は、それらの雑念を振り払うかのように、投票画面に指を押し当てた。
◇ ◇ ◇
博麗神社村 6日目投票結果
霊夢 (0票)→パチュリー | 魔理沙 (0票)→藍 | アリス(0票)→藍 | 咲夜(0票)→慧音 |
鈴仙 (0票)→藍 | パチュリー(2票)→藍 | 星 (0票)→慧音 | 藍 (5票)→慧音 |
慧音 (3票)→藍 | 射命丸(0票)→パチュリー |
◇ ◇ ◇
意外。といえば良いのかしら。
狩人COしていた藍が吊られてしまった。
まぁ、藍が本物である可能性が低いのは、私ですら分かるけど。
でも、万が一という事もあるしねぇ……。
……いや、それは私の投票したパチュリーにも言えることか。
とりあえず私は部屋に戻ると、会話記録やメモとにらめっこを始める。
藍に投票したのは「魔理沙・アリス・鈴仙・パチュリー・慧音」
この中でパチュリーは藍に●を出したのだから、藍に投票しなければおかしい。
早苗が偽と確定し、パチュリー真が残る慧音も藍に投票するのは自然だろう。
では「魔理沙・アリス・鈴仙」の三人は、何故、藍に投票したのだろうか。
藍が怪しかったから? パチュリーや慧音に真の可能性を感じたから?
いや、違う。
人狼だからだ。
パチュリー人狼の藍が狐は確定的。この推理は当たっているはず……。
ならば人狼は、狐である藍を吊らなければならない。ついでにパチュリーを吊りから逃す意味もある。
だから藍に投票した中に人狼はいるはず。
「真偽が微妙なのは、霊能者かしらね……」
慧音真……あるのかしら。早苗とラインが切れているという点以外では、私はすっかり信用してしまったんだけど。
早苗が狂人で慧音が真、早苗が真で慧音が狂人。どちらも考えられるけど、やはり狂人を噛む理由が……ないか。
どちにせよ明日。もし慧音が真霊能ならば、藍の霊能結果は○でしょうね。●を出したら、パチュリーとラインを繋ぐ狂人と見ることが出来る。
「ここは明日になれば分かる……あとは」
問題は「魔理沙・アリス・鈴仙」の中で誰が人狼なのかってことね。
発言、投票……それぞれの特徴があるけど……。パチュリーが人狼だとしたら、囲われてるアリスが臭いかしら……。
あ、あと。
藍に投票する理由がある人は、もう一人いるのね。つまり藍が狩人ではないと知っている可能性があるのは……。
本物の狩人。
役職3人を吊ったら最終日という状況。一回でも平和な朝を迎えれば、吊り回数が増える状況。
狩人には、ぜひとも護衛を成功させて欲しい。
いるのかしら……この3人の中に、人狼か狩人。
「狩人がGJを出してくれるかは、狩人次第……考えるだけ無駄か」
あとは射命丸がパチュリーに投票しているのも、気になるわねぇ。
自分で投票しておいて、本当にアレだけど、呪殺でも起きれば真確定するパチュリーは吊るべきじゃないわよね?
つまり射命丸は、藍や慧音に投票する事が出来ない人。藍と慧音が人狼で……パチュリー真……いやいや、ないない。
むしろ射命丸の投票は、村人が推理の果てに辿りついた結果というか……役職ローラーだから、誰に投票しても変わりがないという村人っぽいかしらね?
それを見越して、人狼が投票したっていう事も考えられるけど……。
私はひとしきり考えを巡らせたあと、疲れきった頭を休めるように布団へと寝っ転がった。
「……小悪魔ぁ~。賞品ゲット、難しいかも……」
今は亡き仲間へと弱音を吐きつつ、私は瞳を閉じた。
果たして私は勝つことが出来るのだろうか。しかも生き残った状態で……。
だが少なくとも明日、私が噛まれる心配はなさそうだ。
次の「平和」は人狼にとって致命的なものになるし、グダグダな共有の私よりも、狩人を探して他のところを噛むはずだろう。
私が噛まれるのは、多分、最終日の手前……。私はそれまでに狼を駆逐しなければならない……。私が生き残れば賞品は共有できる……。
そう、散っていった小悪魔の為にも。
最終日を迎える前に勝たなければ。
◇ ◇ ◇
すきまに落とされて床に足をつけば、そこはいつもの部屋とは違う場所だった。
……なんだ。噛まれるって、どんな仕打ちを受けるのかと思ってたんだが。
「霊界」にそのまま送られるだけなのか。
私は拍子抜けしつつ、談笑をする皆の元へと歩いていった。
部屋の中央には大きな鏡が備え付けられ、すでに死んだ村人たちは揃ってソレを見上げている。
「お疲れ様です」
「あー、お姉さんが噛まれたワケか」
「お疲れ~」
労いの言葉を受けながら、私は鏡に移されているものを見た。
そこには村の様子と、そして役職の内訳が表示されている。
死亡して「霊界」に送られた者が得る特権は、一足先に全ての真実を知るコトだ。
「うわ、推理大外ししてたな……」
「この展開は難しかったと思いますよ~。私も村に残っていたらミスリードしていたかも」
小悪魔が私に茶を差し出しながら、にこやかに話しかけてきた。
あ、そうそう。こいつは共有だったっけ。
「霊夢のヤツで大丈夫かねぇ。言わなかったけど、シロウトのはずだろ?」
「……大丈夫です。私は霊夢さんのカンを信じていますから!」
「カンを褒められても、嬉しいのかどうか……」
それにしても霊界にいるっていうのに、こいつらはのんびりとし過ぎじゃないか?
自分のチームが負けるか否かによって、紫にこき使われるかどうかが決まるっていうのに。
「あいつからしたら、人数の多い村人陣営に負けて欲しいのかな……。たくさんの人をこき使えるワケだし……」
思わず口に出してから、それを否定する。
なぜなら、私は分かってしまったからだ。八雲紫の狙い。企んでいたことを。
この内訳を見れば、きっと誰もが真実に気付くはずだ。――人狼のゲームとは別に用意された真実に。
そうだ、きっとヤツの狙いは……。
◇ ◇ ◇
魔理沙が噛まれた……か。村人だったのね。
これで依然として偶数進行。残された吊りは3回……。
村人たちは、互いに牽制し合うように、ゆっくりと着席する。
パチュリー:「占いCO 魔理沙◯よ」
慧音 :「霊能CO 藍◯だった。……まさかとは思っていたが……やはり、占い両偽だったとはな」
パチュリー:「占い理由は、対抗狂人が囲いを発生させたと推測したから。狐だったら真確定だし、○でも確定◯作りになるのでね。……まぁ、噛まれてしまったけど」
慧音 :「狼残り3、そして今日は村が8人。今日の吊りで狼を吊れなければ、GJの無い限り村の負けだ。パチュリーを吊って欲しい」
アリス :「……パチュリーと慧音はつながると思っていたけど。意外ね。確定◯作りしてくれるって事は、パチュリー真もあるの? いや、噛みあわせと考えるのが自然かしらね」
咲夜 :「パチュリー様が人狼ならばラインを繋げると思ったけど。狂人霊能のミスか、それともパチュリー様が狂人か……。狂人が上手く狐に当てたと考えなければ、藍が真狩人だったことになるわね」
鈴仙 :「うわ、これ藍さんが狩人だったんじゃないの? まずいわね」
星 :「少なくとも、早苗さんとラインが切れていた時点で霊能の真はないと思います。よって、ここでパチュリーさんとラインを切るのは、パチュリーさんが狂人の場合で吊りを消費させたいか、もしくは霊能を盲信させて最後まで乗り切りたいか……」
射命丸 :「『真狼-狼』はあり得ませんね。【狂人】と【霊能者】のどちらかは存在していたはずなんですから。となると、パチュリーさんが狂人なんですかねぇ。霊能が狂人なら早苗さんが噛まれた時点でパチュリーさんが狼と分かりますから、ラインを切るはずがありません」
霊能が両方とのラインを……切った?
というコトは、パチュリーと慧音はいわば敵同士になったという事。
この終盤になって、偽霊能がわざわざ生き残っている占いと敵対する意味ってあるのかしら?
つまり、これって……慧音は霊能結果を覆せない人……。
ずばり、真霊能だったりするワケ?
霊夢 :「……慧音が真霊能だったら、確かに今日は確実に人狼を吊らなきゃいけないわね」
咲夜 :「慧音が真霊能? それはないわね。両占いとラインを切って吊られたい、狂人だと思うわ。やはり藍が狐告発だという事を考えれば、パチュリー人狼が一番しっくりとくる」
星 :「うーん……。パチュリーさんが人狼だったら、平和を見た3日目に●を出せば良いと思うんですよね。……私にはどうも、妖夢さんの投票先を見た【狂人】のファインプレイに見えますよ」
咲夜 :「朝一での占いCOでは、占い理由を考える時間がなかったのでしょう。だから仲間と相談した上で、次の日に告発的COをした……。この方が自然じゃない?」
パチュリー:「慧音吊りでいいわよ。万が一それで終わらない場合は、鈴仙がLWだからよろしくね」
鈴仙 :「……私は慧音さんが真も、あると思うわ。狂狼で占いに出たから、霊能に騙りが出なかった。普通にありえると思うな」
アリス :「早苗狂、パチュリー狼、慧音真か……。まぁ破綻はしていないかしらね」
射命丸 :「『狂狼-真』ですか……。ないと思いますねぇ。だって慧音さんの視点だと、狂人が村人である妖夢さんに●を出しているんだから、人狼は早苗さんが狂人だと分かっていたワケですよね? それで、対抗に狼が出ているのに狂人を噛むなんて、あり得ませんよ」
慧音 :「……実際に、こうなってしまっているんだから、しょうがないじゃないか……。ともかく、今日はパチュリーを吊ってくれ。私を吊ったら負けてしまう」
星 :「両方偽でしょうから、結局は最終日勝負になる可能性が高いんですよね。どちらを先に吊っても変わらないと思いますが」
咲夜 :「まぁ、パチュリー様真と慧音真。どちらかがあるとしたら、絶望的なのは慧音の方かしらね。だからパチュリー様吊りでいいんじゃないかしら」
慧音 :「頼むぞ。共有に指定してもらいたい。8人中の3票だから、下手に票がバラけると持って行かれそうだ」
はぁ~。また私が決めるのぉ?
いや、それが共有の仕事だって小悪魔からも教えられているけどさ。
分かっているけどさ。
でも、私にはそんな責任重大なこと、出来る実力なんてないのよ……。
いや、ここは……最悪の状態を考えましょう。
今日の吊りで明日の朝がこない。――それだけは避けましょう。
ということで、今回のケースなら安全策をとって、パチュリー吊りで間違いないわよね。
早苗が真なら妖夢が吊れているし、パチュリーが真なら藍が、慧音が真ならパチュリーを吊れば、どの視点でも人狼は2人以下になるはず。
だから今日はパチュリーを吊れば、明日の朝が来ないなんて事は、ない。
霊夢 :「今日はパチュリー吊りでいきましょう」
慧音 :「ありがとう。良い判断だ」
アリス :「まぁ、安全策かしらね」
パチュリー:「……しょうがないわ。明日は慧音吊りで頼むわよ。それで終わらない場合は鈴仙吊りでね」
鈴仙 :「なるほど。最終日まで私は噛まれなさそうね……。体の良いスケープゴートって事かしら」
星 :「気になるのは狐ですね。まぁ藍さんか、グレランで吊れたか、どちらかなのでしょうけど」
射命丸 :「……真占いとラインを切っておいて、その占い噛みに来た理由に何かのヒントが隠されていそうな……。慧音さんが狂人だからなのでしょうか……」
咲夜 :「まぁ、妥当なところかしら」
良かった……。初めての指定だけど、異論はないみたい。
これで村人たちから非難轟々だったら、挫けそうになっていたわよ。
……それにしても時間が余ったわね。
残りの時間、何を話せばいいのかしら。
星 :「さて、今日はパチュリーさん吊りでいいと思いますが、共有さんが生きている間に明日以降の方針を決めませんか?」
んな、失礼なヤツね。
まるで私が噛まれると分かっているかのような発言。
ま、まさか星が狼とか……。
……な~んて、思わないわよ。
明日の朝にはGJが無い限り、村は6人になる。
早苗真が濃いとはいえ、私以外の村人は全員が村人であるという証拠がない者同士。
人狼は自分が吊られなければ良い。つまり自分以外の無実の村人が吊られれば勝ちなのだ。
よって他の村人から【人狼】かも、と疑われる村人よりも、村人であると確定している私を噛むのが定石。
しかも、ここまでの流れを見ると狩人はもう死んでいるかもしれない。
私を噛んでくる可能性は高い。
そう思って星は提案したのだろう。
咲夜 :「……明日は霊能吊りで決まりでしょ? 4人の最終日でLW吊り勝負、そこまで決まっているわ」
慧音 :「何を言っているんだ? 今日はパチュリーが人狼であって助かっても、明日には6人の村に人狼2の状況。確実に人狼を吊り上げなければ負けという状況は変わっていないのだぞ」
鈴仙 :「そうね。もう村は一回の吊りミスも許されていない……」
星 :「それは慧音さんが真の場合ですよね。逆に慧音さんが偽で、万が一でも人狼だった場合は、慧音さんを吊らなければ負けなんですが」
射命丸 :「……まぁ、共有じゃなくても確定◯の寅丸さんが仕切ればいい話じゃないですか?」
パチュリー:「ふむ、慧音がLWかしらね。いや、妖夢が村だとしたら慧音と鈴仙かしら」
アリス :「明日が来れば、慧音以外の村からランダム? もし慧音が人狼だったら潜伏を吊り上げなければ負けかしらね……」
霊夢 :「……やっぱり、慧音吊りが安定なのかしら」
慧音 :「待ってくれ共有。明日に私が吊られたら人狼の思う壺だ。全てが無駄になる!」
咲夜 :「……そうやって必死になるって事は、明日自分が吊られなければ勝ち。潜伏と合わせて人狼2残りかしら?」
パチュリー:「潜伏があるとしたら鈴仙だけ。慧音を真と思っている人も、偽と思っている人も鈴仙を吊ればいいわよ」
鈴仙 :「誰もパチュリーさんを真とは見ていないわよ。パチュリーさんの囲いに潜伏がいるんでしょうね」
星 :「……まぁ、最後まで残ったグレーというのも、怪しいか」
咲夜 :「それじゃ、共有の意思は霊能吊りでいいのかしら?」
う、最後の確認だ。
私がここで霊能吊りと言って、今日の夜に噛まれ、慧音が真霊能だったら……。
私のせいで村は負けになってしまうのか。
うわわ。そう考えたら、すごくプレッシャーが……。
……それならば、慧音以外からランダムにした方がいいのではないか?
それならば慧音偽でも、もしかしたら潜伏している狼が吊れて最終日勝負になるかも知れないし。
慧音が真だったら問題ない。
そうだ。
それが一番いいじゃないの。
霊夢 :「明日は、慧音吊りじ」
バッツン。
そんな効果音と共に、私の声は結界で遮られた。
いつの間にか、昼間の時間が終わっていたらしい。
「あ、ああ~! “じゃない”って言おうとしたのに! あれじゃ慧音吊りみたいに聞こえたじゃない!?」
会話記録にもバッチリ残ってしまっている。
入りきらなくて真逆の意味になってしまった、私の遺言が。
「……ごめん。小悪魔……。私もここまでかもしれない」
思わず弱気な言葉が出てしまう。
いや、だけどまだ諦めちゃいけない。
人狼が狩人生存を警戒して、私の噛みは避けてくるかもしれないじゃないの。いや、きっとそうよ!
そうすると今日の噛みは、ほぼ確定◯の星。慧音は例え真でも疑われているし、私の吊り指定が入ったようなものだから噛まないだろう。
「……ふぅ。多分、あと2日で決着がつくのかぁ……」
私は今日もメモを取る。
随分と長い時間、このゲームをやっているが、ようやくここまできたかという感じだ。
このメモに、私の戦いの記録が残されているといっても過言ではないだろう。
―――――――――――――――――――――
霊夢のメモ 7日目
村人8>6>4>
偶数進行3吊り
【占い】
パチュリー:星◯→アリス◯→藍●→射命丸◯→咲夜◯→魔理沙◯
早苗 :星◯→小悪魔◯→妖夢●→魔理沙◯→死亡
【霊能】
慧音 :チルノ◯→お燐◯→妖夢◯→妹紅◯→藍◯
【共有】
わたし
小悪魔
【吊り】
チルノ→お燐→妖夢→妹紅→藍
【噛み】
偏屈妖怪Y→平和→小悪魔→平和→早苗→魔理沙
【グレー】
鈴仙(1人)
【狩人】
藍 :星→霊夢→早苗→霊夢
―――――――――――――――――――――
吊りは後3回。
今日のパチュリー吊りで、後2回。
しかし、人狼が2匹おり明日の吊りを失敗し、その夜の噛みが成功すれば「村2狼2」となって最終日を迎えることなく負ける。
つまり、実質的には、吊りは残り1回。
成功すれば2回になるといった具合だ。
「こうしてみると、早苗の占った人で生きているのって星だけなのね」
メモを見ながら、考えを整理する。
早苗の◯がことごとく潰されているという事は、早苗が真だったのだろう。
……あれ? そうすると、やっぱり慧音が偽でパチュリーの◯の中に潜伏狼ってこと?
パチュリーの◯で生きているのは「星・アリス・射命丸・咲夜」
この中で星は早苗にも占われているので除外。
つまり「アリス・射命丸・咲夜」の中に人狼か。鈴仙は……言動からいって考え辛いか?
となると、今日は私か星を噛むことは確定。
パチュリーの◯は最終日に向けて噛まずにとっておきたいはずだ。
……不謹慎だけど、星を噛んでもらいたいわね。
それで、出来るならば既に吊られた「チルノ・お燐・妹紅」のいずれかが人狼で、慧音がLWであって欲しい。
そうすれば、明日の吊りで私は生きて勝つことが出来る。
私の目標は、村人の勝利というよりは、生存して勝つことなんだから。
『未投票の方は、投票をお願いします』
あぁ! まだ投票していなかったっけ!?
思わず考えこんでしまって、アナウンスで注意されてしまった。
恥ずかしいわね。名指しじゃなくて良かったわ……。
「それじゃ、ここね……」
私は、結果の決まりきった投票を終えた。
開票結果も、完全に予想できる投票を。
◇ ◇ ◇
博麗神社村 7日目投票結果
霊夢 (0票)→パチュリー | パチュリー(7票)→慧音 | アリス(0票)→パチュリー | 咲夜(0票)→パチュリー |
鈴仙 (0票)→パチュリー | 慧音 (1票)→パチュリー | 星 (0票)→パチュリー | 射命丸(0票)→パチュリー |
◇ ◇ ◇
霊界に送られた私は、一瞬、頭の中を疑問符で埋め尽くされた。
なんで私噛み???
だが、内訳を見てすぐに納得する。
なるほど、人狼はそういう策できたのか、と。
そして岐路に立った村を眺めながら、唇を噛んだ。
「……まずいわね」
狂人・早苗
妖狐・藍
霊能・慧音
占い師・紫(役欠け)
狩人は、魔理沙?
かな
5日目の早苗の『そろそろ対抗○占っていいですかね?』ってのが狂人噛みに関連してる気がする
次でラストですかね
魔理沙が人狼だと疑ってた者ですが、ダメダメでしたね(笑)
オラ、尚更ワクワクして来たぞ。
気になりすぎて私が死んでしまう!
ところで咲夜さんがパッチェさんを呼び捨てにしてるのも地味に気になる(笑)
魔理沙が紫の事を「あやつ」と呼んでたり、パチュリーの語尾が「~だ」になってたり。
量はほんのちょっとなんですが。
チルノが霊か占の役職もちって可能性も。
発言から狩人は魔理沙と思うけどやっぱ自信ない。
紫のたくらみとは何か? ますます続きが楽しみです。
>>4さん
咲夜がパチュリーを呼び捨てにしてるのは、レミリアにしばかれると思うので修正しておきました。
東方キャラのたまに出る言い切り口調が好きなのですが、確かに台詞中心の話なので、口調は統一した方がいいだろう。と思い、少し口調の修正を行いました。
ご指摘ありがとうございます!
うーん、だいぶ情報が出てきましたが、すでに終盤。
残り2吊りなので、次回が最終回になりそうですね。
とりあえず、現時点での予想をば。
狼:パチュ、咲夜、射命丸
狂:早苗
狐:藍しゃま
占:紫(初日)
霊:慧音
狩:妹紅
早苗さん噛みと、霊能が両占いと切れているので、慧音が真霊、早苗さんが狂人、パチュが狼。
よって初日紫が占いを持っていった可能性が高。
また早苗さん噛みの時点で藍しゃま偽狩人確定、
狐か狂だが占いが狂狼だと考えると狐の線濃厚。
同時に5日目吊りの時にグレランを強く反対していた妹紅が、
対抗狩人主張してたっぽいので真狩をここに。
猫いない村なので、対抗狩人CO宣言はなかなかできないでしょうし。
慧音真霊の場合、パチュ+潜伏2W。
この場合、7日目昼に慧音吊りを主張していたさくぽとあややが狼かな?
両方パチュに囲われている+霊吊り時点で村負けと考えると、
狼側が慧音と鈴仙を2Wに見せようとしている感じが漂ってきている気がします。
今回の最後を考えると、7日目夜はアリス噛みと予想。
8日目昼に狼側が吊られたら、星を噛んで最終日になりそうですね。
ゆかりんと一緒に、チルノちゃんも役職(占・霊)持ってった?
そんなレアケースだったら、お手上げですが……(汗)
霊夢の7日目最後の発言が、いい意味で狼側にダメージを与えていそうです。
こういうリプレイを1人で組み立てられるとはすごいです。結末楽しみにさせていただきます。
”銃殺が起きるまで吊りは待って欲しいわね。”
かっこいい……!
うわああー、呪殺の人狼スラングですね、銃殺は。
修正しておきました。ありがとうございます。