Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

守人には怪我が付き物(鋭くない物が体を貫いた場合)

2011/01/31 03:58:21
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「いい加減に真面目に組織の仕事しろ!この酔っ払い鴉!」

「私は何時でも自分に真面目ですよ?生真面目子犬の椛ちゃん?」







『犬走椛と射命丸文は仲が悪い』

『二人が一緒に居たらその場から離れる事』

 それが妖怪の山の中での妖怪達の中では常識です

 だけど、それは本当は外見からは想像もつかない位に恥ずかしがりの文様が 

 私達が付き合っている事を周りの天狗達からカモフラージュする為の偽りのイメージでした

「どうしましたか!そんなによろけて!?酒飲み過ぎすぎてアル中にでもなったんですか?」

(ですから、無理して飛び回らないでくださいよ)

「はっ!?何寝言を言ってるんですか何時もの『の』の字弾幕に暇で欠伸しそうですよ」

(そんな事よりも、椛も徹夜明けなんですからいい加減に眠ってください)

 その日も、何時もの様にお互いに(心と逆の)文句を言いながら

 盛大な弾幕バトルを繰り広げていましたが

 そこまでは妖怪の山では有名な事でしたから周りの天狗も気にする事ではありませんでした

 周りから見たら派手な戦いに見えますが、当たってもせいぜいタンコブが出来る程度の筈ですし

「レイビーズバイト!」

「っく!?」

 ですけど、今日は文様の動きが何時もよりも鈍かった

 多分、前日に行われた守矢神社での飲み会の影響が残っていたのでしょう

 此方のスペルカードに対して、文様がいつもよりも一瞬反応が遅れる

「無双風じ……」

 大急ぎでその場から緊急回避の為のスペルカードを取り出した時

(スカン!)

「がぐっ!?」

 偶然先程の弾幕で巻き上げられた障害物が文様のコメカミに当たったのが確認できた

 それと同時に、飛び回っていた文様の動きが止まり

 重力を思い出したかのように地面に向かってまっさかさまに落ちていく

 それが見えた瞬間、私は……

「文様!」





     ―――










 そして、今私は薄暗い穴の奥で目を覚ます

 それと同時に全身の数箇所に激痛が走り、身動きが取れない事に気がつく
 
(……えーと確か私は…)

 身動きが取れない状態で何故こうなったのかを思い出そうとしていた時だった

「ぅ、ぅぅぅ……こ、ここ……何処?」

 自分の胸元で何者かがごそごそ動いているのがわかったので、そっと声をかけた

「文様……ご無事ですか?」

「も、椛?」

 此方の声かけに不安そうだが。無事そうな声が返ってきた事にホッとする

 そして、私の声が何処から聞こえてきたのかおどおどとした様子が見られた

 目が良い私にはこの程度の暗闇は無事に見えるが

「椛……ど、何処ですか?」

 視力は普通である文様には辺りがあまりにも暗くて

 きょろきょろしているのが丸見えである


(ああ、文様可愛いなあ)


 今の状況と全身の激痛に悩まされながらも思わず笑みが零れる

 だが、笑ってばかりも居られないので何とか動く左腕で

 きょろきょろしている自分の大切な人である鴉天狗を抱き寄せて

「此処に居ますよ?」

「ふゃあ!?」

 耳元で息を吹きかけながら伝えると文様の顔が真っ赤になった

「も、椛!」

「あははははっ」

 もっとも、それを見る者は私しか居ないわけで

 真っ赤な顔で、笑っているの私の胸をポカポカと叩く 

 暫くの間は叩かれたままでも良いからそのままで居たかったが


「あたたっ……文様、あんまり胸元ポカポカ叩かないでください……正直、痛くて喋るのも辛いですから」


 私の言葉に真っ赤になっていた文様がハッとした表情で私の胸元を叩いていた手を止める

(……人前だと甘えてくれないから少しだけ惜しい事したかもしれませんね)

 そんな事をズキズキと痛む体で思いながら、今動ける文様に指示を出す  


「私の盾が文様の足元にあると思いますので……それを拾ってくれませんか?」

「わ、わかりました」

 位置的にその辺にあるはずだと検討つけましたが

「えーと、あ、これですね?」

 あ、見つけたみたいですね?よかった

「……取っ手のほうに、スイッチがあるから押してください」

「取って?……ああ、コレですかね」

 その言葉に文様がスイッチを押すと

「うわっ?眩しい!」

「にとりの発明がこんな所で役に立つとは思ってませんでしたよ」

 盾の内側からある程度強力な光が放たれる

『懐中電灯』と言う物からヒントを得て、河童の盟友であるにとりが

 勝手に私の盾に発光機能を付けてくれた事に感謝だが

(ああ、にとりの発明が役に立つ事があろうとは驚きです)

 とりあえず、そのおかげで此処が何処だか良くわかった



「ああ、此処どうやら鉱山のようですね」

「鉱山ですか……!?」

 ここら一帯は昔から希少な金属が出ていたらしいので

 穴が開いている所は結構みられるし

 地盤が脆いので簡単な衝撃で穴が開くこともあると聞いている

(もっとも、結構な衝撃をぶち当ててしまいましたけどね)

 自分と文がどうしてこの場に居るのかを思い出して苦笑しながら

 自分の傍にいるはずの文様の様子をうかがう


「も、椛?あ、貴方……」
 
 ……って、文様?なんでそんな泣きそうな目で此方を見てるんですか?

 えっ?明かりで自分の姿を見てみろ?

「わう……痛いわけですね」

 明るくなって自分がどうなっているのか良くわかりました

 自分の右腕の前腕と左足の太腿からへし折れた大木の一部らしき物が生えている 

 ……つまり、貫通しているわけですね

 良く見たら、結構な量の血が流れているのも見えますし

 あ~文様の服にも少し血がついてるのが見えます

「なるほど、そりゃ動かない訳です」

「笑っている場合ですか!」

 いかに強固な妖怪の体と言えどこんな状態では動かせない 

 まあ、人なら既に絶命する寸前でしょうけど

「文様……泣かないでくださいって」

「馬鹿!椛の馬鹿!なんでこんな無茶したんですか!?」

 ……私の事は良いんですよ、全身痛いし血も流れていますけど

「でも、文様を守る事が出来ましたから」


 なにより、気絶して無防備なまま地面に落下する文様を守る事が出来ましたから




     ―――
 
 そう、私と文様がなんでこんな薄暗い坑道に居るのかと言うと

 気絶して落下しそうになった文様を見つけた瞬間

 私は何かを考えるよりも先に 

「文様!」

 私の体が全力で意識を失った文様に向かって飛び込んでいたいたのだ



(間に合え……)

 いかに強靭な肉体を持つ天狗でも、これだけの高さから

 しかも意識が無いまま地面に叩きつけられたらどうなるか 

(間に合え!)

 重力にひかれて地上の森の上に落ちていく文様に向かって全速力で突っ込む 

 徐々に文様との距離が近づくのがわかる 

(あと少し!)

 そして、それと同時に地上も近づいて来るのがわかる

 つまりそれは私も地面に叩きつけられる可能性もあると言う事

(届け!)
 
 だが、そんな恐怖は怖くなかった

 そんな事よりももっと怖かったのは

(文様に届け!)

 自分の大切な人を守る事が出来ない事である

(届いた!)

 そして木々にぶつかる寸前

 私が伸ばした両腕が大切な人に振れた

(良かったこれで……)

 そして、大事な物を守る為にしっかりと胸に抱きかかえて
 
 背を地面に向けると同時に、凄まじい衝撃が背中に走り

 地面への衝撃で木々をなぎ倒し、挙句に弱い地盤を貫き

 目を覚ましたらこの場に至っていたと言う訳であった

 

     ―――




「ひっく……」

「文様……泣き止んでくださいよ?」

「だ、だってぇ……」

 先程から文様が私の胸の上で泣くのを止めてくれない

「泣くのも……良いですけどそれより今は……早く此処からでないと」

「……そう…ですね」

 私が動く左手で文様の頭を撫でながらそう伝えると

 文様もしぶしぶ頷いてくれました 

「私達は真上から落っこちて来ましたから」

「真上に飛べば良い訳ですね?」

「簡単に言えばそう言う事なんです」

 飛ぶことが出来る文様にとってはとても簡単な事です

 簡単な事なんですけど……

「それで……」

「なんですか?」

「椛は……どうするんですか?」 

 私をしっかりと見つめた文様に笑顔で答える

「……ここで救援を待ちますから大丈夫です」

 文様が厳しい表情で此方を見ていますが

(大丈夫、ポーカーフェイスには自信があります)

 最後まで騙しきって見せます

「本当に救援を待つんですよね?」

「そうですよ?……ほら動けませんし」  

 右腕と左足に突き刺さった木が邪魔で飛べませんと言うアピールをする

 その姿に文様が目を閉じて頷いてくれた

「……わかりました」

「わかってくれましたか」

 良かった、これで文様は無事に……

「よっこいしょっと」

「って、なんで隣に座り込むんですか?」

 地上に向かって飛びたつと思っていた文様が

 私の隣に座り込んでしまいました

「ちょ、ちょっとなんで早く外に向かわないんですか文様?」

「此処で椛と共に救援を待ちます」

「な、何ですと!?」

 慌てる私に対して、座ったままピクリとも動かない文様が口を開く

「椛が此処で待つと言う事は此処が安全と言う事ですよね?」

「そ、それは……」

「どうなんですか?」

 あ、文様の目が怒ってます?

 ……はぁ、やっぱり騙せませんでしたか
 
「早く飛ばないと……ここ崩れます」
 
 

 はい、先程から目に見えないような細かな亀裂が

 少しづつ壁に入っているのが私の目には見えてました  

「ですから文様は早く……」

「イヤです」
 
「いや、嫌ですって……このままだと二人とも生き埋めですって」

「イヤです!」

 あーもう、だから文様にはばれたくなかったんです

 こうなったら、無理やりでも脱出してもらって……

(パシン!)

 わうっ!?頬に鋭い痛みが……

「一人だけ……」

「文様?」

 痛みに思わず左手で頬を押さえるが今はそんな事どうでも良かった

「一人だけ逃げろですって?」

 それよりも今は目の前で泣きながら怒っている人の方が重要です
 
「私にだけ悲しい思いをしろって事ですか?」

「……文様」

 その言葉に何も言えなくなる

「椛も一緒に戻らないと意味がありません!」

 ああ、そうでした……

 私が文様を助ける為に飛び込んだのと同じです 

 片方が助けられても、もう片方が居なくなったら

 残された方が悲しみを背負う事になってしまいます

 文様が怒るのも当然ですね

「椛も一緒に行かない限り私も此処にいますから」

「……わかりました」

 梃子でも動かないと言う意思を込めて座り込む文様に

 苦笑を篭めた言葉と笑顔で返すと

「一緒に出ますから……そこにある太刀を持ってきてくれますか?」

「本当に……此処から一緒に出るんですよね?」

 近くに突き刺さっていた愛用の太刀を指差すと

 文様が疑い深くこちらを見つめてきたので安心させる為に更に答える

「安心してくださいって、一緒に表に出る為ですから」  
 
「……わかりました」

 文様が心配そうな顔で私が愛用している太刀を手に取り

 私の自由に動かせる左手に渡してくれた

「それで?どうやって椛は此処から出るんですか」

 文様が疑問を問いかけるよりも先に私が盾を手にして答える

「簡単ですよ、飛ぶのを邪魔している物を何とかするだけです」

 そう言うと同時に私は盾を口に銜える

 その様子に文様が不思議そうに此方を見つめるのを感じながら

 左手をおもむろに右手に添えると

(……みしっ)

「ぬっ、ぐぅぅう」

「も、椛!?」

 ぶちぶちと言う無理やり腕の筋肉を引き剥がす音と共に

 動かない右手が突き刺さっている折れた大木から引き剥がす    

(みしみしみしっ!)

「ぐうぅぅぅぅう!」

「何をしてるんですか!」

 脂汗が額から流れる、それと同時に腕から更に血が流れる

 文様が隣で何かを言っているが今は意図的に無視して

 右手を強引に引き剥がす

(こ、これで……右手は剥れました)

 後は左の足の大腿部に突き刺さっている分だけだが
 
 引き剥がすには片手では少し力が足りない

(だから後は)

 少しだけボーっとしてきた意識のまま

 左手に太刀を構えてしっかりと構えると

『ドスッ!』

 足に太刀を突き刺して切り開くと

 左足の骨まで達していると思われる

 木の一部を無理やり外側に押し出す

「ぬぐっ!……ぅぅう~~~~っ!」

 あまりの激痛に思わず舌を噛みそうになるが

 舌の代わりに口にしていた盾の一部が

 ギリギリと言う金属音共にひしゃげる音がする

(こ、これで……動く事ができますね)

 私の体を縛り付けていた大木の一部が完全に離れる

 その代償として私の体から大量に血が流れていく事が感じられる

(後は……飛ぶだけ) 

 これで、落ちてきた真上に飛び上がればいいだけなのだが

『パラパラパラ……』

(しまった……崩れ始めてきた)

 更にボーっとしてきた意識の中で

 いつの間にか辺りの壁にも目に見える程にヒビが入り始めてきていた

(急がないと)

 立ち上がろうとするが体がふら付いて倒れそうになった時

 誰かに抱きとめられた事に気がつく

「椛!しっかりしてください!」

(ああ……文様?)
  
 ああ、どうやら血を流しすぎたみたいです

 目の前が白黒になってます

「無理に動かないでください!すぐに病院に連れて行きますから!」

 泣き顔で必死に私に何かを伝えてくる文様の言葉に

 ぼんやりとした意識で首を横に振る

(……もう少しで此処崩れちゃいますから)

 本当に一緒に此処から出る予定でしたけど

「崩れる?椛、しっかりしてください」

 ちょっと無理みたいですので

(早く行ってください……文様なら……此処が崩れる前に出れますから)
 
 自分自身、何を喋っているのかも良くわからないが

「……わかりました」

 危ない事は全て文様に伝えましたから後は

(ちょっと……眠りますね?)
 
 背中からしっかりと抱きしめられた感触に身を任せて目を閉じようとしていたら

「全く……何処までも私を心配させて泣かせる椛には……」

(わうっ?)

 安らかに目を閉じようとしていた私の体を文様が力を込めて抱きしめると

「少し御仕置きが必要です」



『無双風神』




(無双風神って……えっ?)

 先程戦った際に不発に終ったスペルカードが宣言されて

(ま、まさか)

「さあ……一気に外にでますよ?」

 そこからは天狗でも殆ど体感する事が出来ないスピードからの重圧が私の体に襲い掛かる事になり

 強制的に意識が落とされた




 
「……今度は私が椛を助けますから」

 ただ意識が落ちる一瞬、優しい声でそんな言葉が聞こえた気がした
 次に私が目を覚ましたら病院のベッドの上でした

 目を覚ました私の所に銀髪の先生がやってくると色々と検査を始めた

 その間に自分の体の状況を教えてもらった

『肋骨の数箇所にヒビ』

『右腕と左足の骨折と広範囲裂傷』

『大量出血』

 他にも何個かの怪我の説明を受けて

「本当に死んでもおかしくない状態だったわね」

 笑いながらそんな風に言われて改めて無茶したんだなと思っていたが

「ふふっ、あの子に感謝する事ね?」 

「わう?」

 意味深そうに笑う先生に首を傾げると

「はい、これが御薬と」

 言って一枚の新聞を手渡してくれた

 それを見て私は思わず呟いた

「……早く治さないといけませんね」

 思わずそう呟いて手にした新聞を読み始めた 






    ―――

 文々。新聞緊急号 

『犬走椛を救う為の献血のお知らせ』


    ―――

 
「ほうほう?弾幕合戦の最中の事故で文が落下をしたが?」

「へー、犬走がそれを緊急事態と判断して身代わりになるねー」

 新聞を見ながら天魔と萃香の二人が呟いた

「へー、あの(凄い恥しがり屋)の文がねぇ」

「ほう?あの(椛と犬猿の仲だと思われる)文がのう」
 
 萃香と天魔の二人が心の中で違う事を考えながら

 配られた新聞に目を通していた

「あやつも少しは椛と仲が良くなる切欠になってくれれば良いがな」

「あーそれは難しいんじゃない?(もう、これ以上仲良くなれないと言う意味で)」

「むぅ、新聞にも『このまま犬走に死なれたら納得がいかない』と書いてあるしのう」

(にゃはは、本当は文の奴が本気で心配してたって言ったら天魔もおどろくかな?)

 文が椛と仲がいい事を知っている萃香がにやにやしながらそう思うと

 天魔がそう言って新聞を丸めた

「ところで萃香殿」

「あん?なにかようかい?天魔」

 不思議そうに振り向く萃香に向かって

 天魔が新聞を持ち上げて答えた

「いい加減にワシの膝の上から退いてくださりませんか?」

「……にゃはは♪こ、断わる」 
 
 それから暫くの間、天魔の膝の上で押し問答をする事になった
 


     ―――


 文椛もう少し増えろ~


 どうも、最近文霊夢が多いのにちょっと不満の名も無き脇役です

 はい、今回は『罵り白狼と罵り鴉』より妖怪の山の守人である椛です

 昔、軍人さんがトラップの木の枝が足を貫通したら

 引き抜く時は凄まじい激痛がある故に

 思わず舌を噛み千切って死のうとする者も居ると聞いたことがありまして

 まあ、自分の大切な人を守る為なら椛は激痛にも耐えてくれそうです

 この後、多分文ちゃんは椛に嫌味を言いに行くとか周りに言って

 病室の中で怪我をした椛の胸元に顔を少しだけ埋めたり

 椛に頭を撫でられて真っ赤になって椛の手に頬擦りするのを書こうと思ったが

 今回は『守人には怪我が付き物』なので

 空気を読んで自重しておきます(キリッ!)

※右手と左足が途中で逆になっていた誤字の訂正
 それの他の誤字も訂正しました
 コメントの2に方どうもすみませんでした
名も無き脇役
http://
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ほほう、あの(見ていて恥ずかしくなるような)文と椛がのう。ニヤニヤ……
2.名前が無い程度の能力削除
新作乙です

前の奴みたいにハードボイルドかな~、文椛だから何時もどうりのじゃれあいかな~と思って見てみたら何気にグロかった。
いやまあ何時もどおりラブラブではあったんだが。

あと左脚をどうやって抜いたのかいまいちわからない。
脚に太刀を刺して傷口広げて抜いたであってますか?

そして全然関係ないが、椛が太刀を持った所で自分で切り落として「その片脚一国にも値するわ」とか言う文を妄想してしまった(笑)

以下は誤字報告
 動かない左手が突き刺さっている折れた大木から引き剥がす    
→右手

 左手を強引に引き剥がす
(こ、これで……左手は剥れました)
→右手

後書き
『左腕と右足の骨折と広範囲裂傷』
→右腕と左足?
これは骨折だからわざと?

(そんな事よりも、椛も徹夜明けなんですからいい加減に寝ってください)
→寝て(ねて)・眠って(ねむって)

 近くに突き刺さっていた愛用の太刀を指差すし
→指差す『し』

自分も読んでて混乱したんで、怪我腕足の統一だけでもしといたほうがいいです。
余計なお節介だったら失礼しました。
3.名前を忘れた程度の能力削除
病室内(二人きり時限定)の超甘々空間とか、後で書くんですよね?!

やっぱ文は椛でないと(あやもみ派)
4.奇声を発する程度の能力削除
あやもみひゃっほい!
5.名前が無い程度の能力削除
椛をキズモノにした責任を取って嫁に娶ること。
射命丸文、それが貴方にできる善行です。
6.削除
萃天(萃香×天子じゃない)だと……!?