Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幻想郷会話録2

2011/01/31 00:57:30
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※会話文のみです。あらかじめご了承ください。



1.上海と蓬莱と霊夢とアリス

「シャンハーイ」
「ホウラーイ」

「……サンパーイ、コーナーイ」

「……言ってて虚しくない?霊夢」
「すっごく虚しい」

2.霊夢とレミリア

「あんた、いつまで神社に居座ってる気?もう夕方よ」
「いいじゃない。今日はここで晩御飯を貰っていきたい気分なの」
「またそういうことを勝手に決めて……まあいいわ。買い物行ってくる。どうせ夕飯のリクエストか何かあるんでしょ?なにがいいの?」
「(やっぱり、こういうところで霊夢って優しいわよね)そうね、カレーがいいわ。でも、お肉とか野菜とかいらない」
「へえ、お肉も野菜もいらないなんて変わってるわねえ。えっと、忘れないようにメモしとこ……レミリア、素カレーっと」

3.レミリアとパチュリー

「フランには、ランドセルが似合うと思うのよね。何となくだけど」
「『フランドセル・スカーレット』だけに?」
「誰の妹がフランドセルよ!?」

4.にとりと魔理沙

「そろそろ実験始めたいんだけど、風の方向は分かった?」
「ばっちりだぜ。あっちが風上で、お前のいる方向が風下だから……」
「? どうしたの?」
「いや、今のお前は『風下 にとり』だなーと思って」
「くだらないよ!!」

5.ナズーリンと星

「ご主人のフルネームは、実に書くのが面倒だな」
「そうでしょうか?別に『寅丸 星』くらい、面倒でも何でもない気がしますけど……」
「いやいや、そんな漢字を3つも並べなくても、もっと簡単に表記できる方法を探そうじゃないか」
「はあ。ナズがそういうなら、やってみましょうか」
「さすがご主人、話が分かる。貴女のような素直なご主人を持って、私は実に幸せだ」
「ははは、照れますね」
「ではまず、ご主人の『星』という字は、画数が多くて書くのが面倒だから『小』に変えよう」
「嫌ですよそんなの!」
「次に、一々『丸』と書くのは面倒だから、代わりに『○』で表そう」
「字ですらない!もはや字ですらないですよそれ!」
「最後に、『小』と『○』を別々に書くのはやっぱり面倒だから、この2つをひとまとめにしてしまおう」
「どこまでものぐさなんですか貴女は!」
「以上の結果、今日からご主人のフルネーム表記は『寅。』になった」
「『寅。』!?寅に○の小さいのがついて『寅○小』って事ですか!?」
「良かったねご主人。フルネームを書くのが楽になって。さあ、遠慮せず、存分に私を褒めたまえよ」
「ちっとも良か無いですよ!あーもうこの部下嫌だあ!」

6.星とナズーリン

「ところで、さっき頼んだ夕飯の材料は買って来てもらえましたか?」
「ああ、たしかに買って来たよ……あれ?」
「どうかしましたか?」
「すまない。人参だけ買うのを忘れてしまったようだ。まったく、普段貴女に対して厳しく言ってるくせに、私もとらまる所があるなあ。気をつけるよ」
「……人参の件は置いておくとしても、『とらまる』ってどういう意味ですか?」
「『ものを失くす』・『ドジを踏む』という意味を持った、私の作った造語だけど?」
「やっぱりそんな意味か!」
「今年はガンガン人里で流行らせていこうと思っているよ」
「流行らせないでいいですよ!あーもうこの部下嫌だあ!」

7.村紗とぬえ

「あーあー、またナズが星をいじってる」
「Sだよね、本当。悪戯好きを自負してる私より尚、タチが悪い気がする」
「好きだからいじめたくなるって気持ちは、分からないでもないけどねー」
「あそこまでいくと、『ナズーリン』っていうより、『ナブーリン』って感じよね」

8.鈴仙と永琳

「師匠、てゐが何故か火の点いた松明3本で見事なジャグリングを披露しています」
「あらあら、てゐ変ね」
「うわあ!大変です師匠!てゐの落っことした松明が、畳に引火を!」
「まあ!てーへんね!」
「言ってる場合ですか!」

9.霊夢と魔理沙

「妖夢と幽々子が籍を入れたらしいわ」
「あの二人は似合いのカップルだったからなあ。それで、どっちが旦那なんだ」
「妖夢だって」
「『関白 妖夢』って訳か」

10.霊夢と魔理沙2

「あと、レミリアが霧の湖で貸しボートの商売を始めたらしいわよ」
「へえ、客は入ってるのか?」
「妖夢が乗ったみたい」
「『船舶 妖夢』って訳か」

11.霊夢と魔理沙3

「余談だけど、妖夢の乗ったボートは、引っくり返っちゃって大変なことになったらしいわ」
「『転覆 妖夢』って」
「いい加減しつこいわよ!」

12.魔理沙と文

「なあ文。幻想郷で一番耳がいいのは誰だ?」
「そりゃ、聖さんですよ。彼女の耳は、例え一里先で誰かが空き缶をポイ捨てした音でも敏感にキャッチして、即座に駆けつけて南無三します」
「へえ、そりゃすごいなあ……じゃあ、幻想郷で一番口が達者なのは誰だ?」
「そりゃ、私……と言いたいところですけど、聖さんですよ。彼女の口は、例えケーキに緑茶は有りか無しかという話さえ、人間と妖怪の共存の素晴らしさを訴える話へと持っていけるほどです」
「へえ、そりゃすごいなあ……なあ、文。何で聖はそんなにすごいんだ?」
「そりゃ、ちょっと考えれば分かりますよ。だって、彼女は『耳』と『口』の『王』ですから」

13.妖夢と幽々子

「幽々子様って、霊夢や早苗と通じる所がありますよね」
「唐突ね、妖夢。それはどういうことかしら?」
「だって、幻想郷にどんな事態が起ころうとも、常に『見越して(巫女して)』いる訳じゃないですか」
「ふふ。上手いわね、妖夢。でも、褒めても何も出ないわよ?」
「いえいえ、そんな滅相もない。……ただですね」
「?」
「今日、幽々子様がちょっとお散歩に出られている間に、紫様たちがやってきまして。それで、つい、幽々子様の大好物をおやつとして出してしまい、もう残ってなかったりするんですが……。何でもお見通しの幽々子様なら、そんな事態も想定内ですよね?」
「……と、当然じゃない!」
「ああ、良かったです!人気のある商品なので、次いつ買えるかは全く見当もつきませんが、それも見越されていますよね?」
「……な、何度も言わせないの!当たり前でしょ!」

(ゆゆ様可愛いなあ……ちょっと涙とよだれで台無しになってる感はあるけど)

14.紫と橙

「秋だからか、この頃やたらに食べ物が美味しいわね……あれ?藍は?」
「藍様なら、最近色々食べ過ぎちゃったみたいで。体重計に乗って『太ったー!』と叫んでから、そこら辺を走り回ってます」
「へえ、あの子が不摂生なんて、珍しいこともあるのねえ。……ふふっ」
「? どうしたんですか?」
「これが本当の『ランデブー』だな、と思って」

15.紫と橙2

「冬が近づいてるわね。毎日お布団から出るのが辛いわ……あれ?藍は?」
「藍様なら、何だかいい夢見てるみたいで、まだ起きて来ません。さっき、寝言で『私が王だ!』って言ってました」
「へえ、あの子も元は人間たちを手玉にとってた大妖怪だものね。昔のことでも思い出してたのかしら。……ふふっ」
「? どうしたんですか?」
「これが本当の『ランキング』だな、と思って」

16.早苗とさとり

(昔、外で食べたワンコインランチ、美味しかったなあ。ああいうのを人里の店でも出せば、受けるんじゃないかな?)
「ちょ、ちょっと!」
「あら、さとりさん。こんにちは」
「『あら』じゃないですよ!悪いけれど、今の思考を読ませてもらいました。絶対に、そんな残酷なメニューは許しませんよ!」
「? 何の話ですか?」
「とぼけても無駄です!今、はっきり『わんこinランチ』が美味しかったと思っていたじゃないですか!」

17.ルーミアと魔理沙

「おい、ルーミア。お前、風邪ひいてるのにそんなに飲んで大丈夫か?」
「……ケホッ、そーなのかー♪」
「ダメだこりゃ。今のこいつは『宵闇の妖怪』ってより『酔い病みの妖怪』って感じだな」

18.神奈子と諏訪子と小悪魔とパチュリー

「『諏訪子氏、足壊す』と」
「何書いてんの?神奈子」
「うん、さっきふと思いついた回文なんだけど、メモしとこうと思って。『すわこしあしこわす』ってね」
「回文はいいとして、何てネタ書いてんのよ!」
「いいじゃない別に。実際そうなるわけでもないんだから」
「……あーうー、まあそうだけどさあ。じゃあ私も書く!『神奈子知る、何やらヤになる四股名か』っと」
「フフッ、何よその回文。よくできてるけど。でも、たしかにヤになるんだったら、そんなの知りたくはないわねえ」
「いーじゃん別に。実際そうなるわけじゃないんだから」

「あれ?パチュリー様、ここに置いてあった、実験中の『書いたことが本当に起こるノート』はどうされました?」
「あれなら、早苗が性能を試してくれるっていうから、ちょっとの間貸し出したわ」

19.椛と文

「『洩矢諏訪子、突然の骨折!?』『八坂神奈子、夢で『もう四股名は嫌……嫌なのよぅ……』とうなされる!』……毎度毎度、文様はよくネタを見つけてきますねえ」
「当然ですよ。私は、無用心な扉のような存在ですからね」
「? どういう意味ですか?」
「何か騒ぎがあれば、すぐに『嗅ぎつける(鍵つける)』んですよ」

20.小悪魔とパチュリー

「うわ、どうしたんですか、この大量の本。『欲しいけど一冊一冊が高くて無理』って、以前散々嘆いてたじゃないですか」
「ふふん、たまたま里で買った宝くじが大当たりしてね。それで、思い切った贅沢してみたわけ」
「そんなことがあったんですか。つまりは『バブリー・ノーレッジ』という訳ですね」

21.美鈴とパチュリー

「おや、珍しいですね。パチュリー様がこんなところまでいらっしゃるなんて。おでかけですか?」
「ええ。最近できたあのお寺に、色々珍しい本があると聞いたから、ちょっと見てこようと思って」
「そうなんですか。『パチュリー・ミョ―レンジ』という訳ですね」

22.麻雀中のパチュリーと小悪魔

「ふふ、良い配牌を引いたわね……行くわよ!ダブルリーチ!」
「お、やりますねパチュリー様。『ダブリー・ノーレッジ』という訳で」
「言うと思った!今、絶対言うと思ったわ!」

23.聖と星

「まあ、綺麗ですね、この一輪の花。ちゃんと咲いたみたいで良かったわ」
「ええ、そうですね(……はて、聖は今、どっちの意味で『一輪の』と言ったんだろう……?)」

24.パチュリーとレミリアと美鈴

「あらレミィ、その本面白そうね。読み終えたら、私の図書館に寄贈して欲しいんだけど」
「ええ、いいわよ。もうすぐ読み終わりそうだから、そしたら持っていくわ」
「ありがと。……あら、美鈴。その本も面白そうね。その本も、読み終えたら私の図書館に貰えないかしら?」
「ダメです」
「ええ?ケチ。何でダメなのよ?」
「だってパチュリー様、私の苗字を思い出してくださいよ」
「……ああ、なるほど、分かったわ。『紅』だから、『ホン』は『くれない』って訳ね。……ケチ」

25.にとりと霊夢

「霊夢、もうすぐ誕生日だったよね?何か欲しいものとか、やってみたいこととかない?」
「欲しいものや、やってみたいことねえ……やっぱり一番は賽銭よ、幻想郷の巫女として。折角だし、皆が賽銭してくれるような、そんな機械が出来ないかしら?」
「……さいせんのきかいね。分かった。何とかしてみるから、期待してていいよ」

――――数日後――――

「霊夢、どうだった?誕生日の贈り物、満足してくれたでしょ?」
「……いきなりレミリアと紫と永琳とアリスが徒党を組んで弾幕仕掛けてきたもんだから、ボロボロになったんだけど。あれがプレゼント?」
「うん。だって、霊夢が『皆と再戦する機会が出来ないか』って言ってたから。博麗の巫女として、戦っててワクワクするような連中と、もう一回戦いたいんだろうなーと思って」
「そんな訳ないでしょう!?仮にそうだったとしても、あの四人がまとめて来るとかやりすぎよ!」

26.にとりと雛

「あ、お疲れ~雛。今日も厄は集まった?」
「ええ。今日も色んなヤクを集めてきたわ」
「ふーん。どんなの?」
「八雲紫と八雲藍の『ヤク』を集めて『もゆかり』と『もらん』にしたり、『神社のご利益』の『ヤク』を集めて『神社のゴリ』にしたり」
「(ピトッ)……うん、やっぱり熱がある。今日はもう休んだ方がいいよ」
「へ?」

27.フランとレミリア

「お姉さまの体って、見事に秋を司ってるよね」
「? フラン、それはどういうこと?」
「だって『寂しさと終焉の象徴』でしょ?だから」
「う、うわあん!まだ、産まれてたった五百年だもん!これから成長するもん!」

28.永琳と鈴仙とてゐ

「うどんげ、いつも頑張ってるわね。この髪飾り、貴女に似合うと思って人里で買ってきたわ。良かったら使って?」
「師匠……あ、ありがとうございます!私、これからも頑張りますね!」
(『狂気の月の兎』ならぬ、『狂喜の月の兎』だ……)


29.霊夢とパルスィ

「……」
「何よ、さっきからじっと見つめて」
「いや、あんたと私って似てるんだなーと思って」
「はあ?霊夢と私と、一体どこが似てるっていうのよ」
「だって、あんたはいつだってどこだって、終始マイナスの感情な訳じゃない?」
「まあ、そうね。一日中嫉妬してるから」
「でしょ」
「で、それがどう、私と霊夢が似てることに繋がるわけ?」
「だって、私の神社も、いつだって収支マイナスの勘定だもの。ほら、そっくり」
「どこがよ!」

30.幽香と文

「……で?この記事はどういう訳なのかしら?」
「あ、あのですね、聞いてください幽香さん。日本語には『澄むと濁るで大違い』という言葉遊びがありまして……」
「……」
「そ、そんなに睨まないで下さいって。例えば『世の中は、澄むと濁るで大違い。刷毛に毛があり、ハゲに毛がなし』って作品があったりするんですけど。ハハ、面白いでしょ?」
「……それで、こんな記事を書いたって訳?こんな、プライバシーも何も無い、私にとっては忌まわしい記憶の記事を?」
「いやあ、我ながら上手いこと思いついたと思いまして。ネタとしても面白かったですし」
「ふざけるなああ!!!」
「す、すみませんでしたー!!!」

パサッ

「『世の中は、澄むと濁るで大違い。優雅は可憐で幽香は悲恋!』先日、思い切ってリグル・ナイトバグに告白し、見事玉砕した風見幽香。その背景にはやはり彼女のいじめっ子気質が非常に関係しているようであり、関係者は……」





おわれ
「振られてないもん。リグルは、私がもう少し優しくなったら付き合ってもいいって言ってたもん。だから、これからはもう少し優しくなろうと思ってるんだもん(ぐすん)」

(……よく言いますよ。人のこと、こんなにボコボコにしておいて……)

―――――――――――――

新年の初投稿になります。
どうも、ワレモノ中尉です。

智高氏の「ショートギャグ100連発」に感動し(ry)
「もうこの作品の続編を書くのは無理だろうなあ」と思っていたのですが、時間をかければ案外できるものですねえ。前回の作品から半年かけて、ようやく目標数だった30個のネタが貯まったので、投稿させて頂きました。
……意外と、1個のネタを考えるのも、かなりの時間がかかったりしています。あー疲れた。楽しかったけど。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。それでは。
ワレモノ中尉
[email protected]
http://yonnkoma.blog50.fc2.com/
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
最近個人的に色々あったので、こういうホッと出来る作品が心にとても沁みました…
ありがとう御座います
2.似非笑む削除
すごい、好きだ。
くだらなさに呆れ笑い、うまさに驚き笑い、単純に面白くて笑い。
満足です。素敵な一時をありがとう。
3.名前が無い程度の能力削除
12が上手いなーとw
4.名前が無い程度の能力削除
収支マイナスには思わず膝を打ちましたw

回文も安心と信頼のクオリティ、お見事です!
5.名前が無い程度の能力削除
神社のゴリに盛大に吹いたw
6.名前が無い程度の能力削除
人前だからずっと笑いをこらえてたのに、神社のゴリで盛大に吹き出しました。
驚異的な小ネタの数々、お見事!
あと、ゆゆ様可愛い。