朝、僕は割れるような頭の痛みと咽返るアルコール臭の中目を覚ました。
「…最悪だ」
目の前にはビールの空き缶や空き瓶が散乱しており食べ残したつまみが皿に盛られたままだった。
そして傍らには一升瓶を枕にして眠りこけている少女がいた。
「天子、朝だよ、起きて」
僕はその小さい肩に手を置き夢の旅を続けている少女をゆすり起こした。
「…もう飲めないわよぉ霖之助ぇ」
「朝から君に飲めとは要求しない、兎に角起きるんだ」
目の前にいる飲んだくれ少女はゆっくりと体を起こし欠伸をした。
「おはよ、りんのすけ」
「おはよう、寝癖がひどいぞ天子」
所々に寝癖が目立つ彼女に僕は顔を洗わせに洗面所へ連れて行った。
気だるい体に鞭をうち後片付けをしているところに顔を洗った天子がやってきて冷蔵庫を開けた。
「…何も無いぞ、酒以外は」
「んー、わかってる」
天子は生返事を返しビールを取り出すと僕の目の前に座りこんだ。
「…そのビールで何をするつもりだい?」
「おもしろいこと」
そういうが早いか天子はビールを開け飲み始めた。
「…はぁ生き返る~」
天子はあっという間に一缶を飲み干しそんな言葉を言った。
「さっきもう飲めないと言っていなかったか?」
「あぁそれは夢の話」
この少女、比名那居天子は良く酒を飲む、飲みすぎる。
飲み比べなんか受けた日にはその後の記憶が無くなるばかりか三日ほど動けなくなる。
一升瓶を一人で飲み干した時は恐怖を覚えたほどである。
「二日酔いには迎え酒って言うじゃない」
「それは迷信だよ」
「うん、今度から気をつける」
そう言いながら一升瓶を持ち上げた天子から瓶をひったくりながら僕は言った。
「言ってるそばから飲むか?普通!」
「いいじゃない、ケチ」
唇を尖らせて言う天子に僕は一升瓶を高く掲げて手が届かないようにした。
頭の痛みも和らぎ始めたころ、天子は迎え酒が効き始めたのか頭を前後に揺らし始めていた。
「…眠いのか?」
「ねむーい」
天子はいきなり僕の懐に飛び込んできた。
「りんのしゅけぇ、ねむい」
言いながら天子は僕にしっかりとしがみつきながらそう主張した。
「…朝から酒を飲むからだよ、天子」
「うん、わかった」
返事をした天子は僕の首に手をまわして言った。
「ねぇりんのすけ、ちゅーして、ちゅー」
そう言って唇を突き出す天子に僕はでこピンをかました。
「いたっ」
「馬鹿なこと言ってないで寝なさい、寝室まで連れってあげるから」
「りんのすけはー?」
「僕は仕事がある、眠れないよ」
「うー」
ぐずる天子を抱きかかえ僕は奥の間へと向かい部屋の隅に座らせ布団を敷いた。
「さぁ天子、布団を敷いてあげた…よ…」
敷き終わった後布団へ天子を連れてあげようとしたら既に天子は眠りに落ちていた。
「…まったく」
僕はそう言って少しだけ笑うと天子の小さくて軽い体を抱き上げ布団に寝かせ上から優しく毛布を被せた。
「静かに眠っていたら可愛いお姫様なのにね…」
僕は最後にそう呟き天子の額に口づけをして部屋を後にした。
軽い頭痛に私はたたき起こされた。
入った覚えのない布団から抜け出すと私は迎え酒をしてひっくり返ったことを思い出した。
「りんのすけー?」
私をここまで連れてきてくれた彼の名を呼ぶが返事がない。
狭い店の中だから声は届くはずなのに。
「どこー?」
風呂場にもいない、カウンターにもいない、トイレは…覗くわけにはいかないが気配はないからいない、とすれば残っているのは二人で飲み交わしていた居間だろう。
「霖之助ー、いるんでしょー」
予想は的中した、そこには片付けをすべて終え椅子で眠っている霖之助がいた。
「ここにいたんだ」
飲んだり食べたりしていたのは殆ど私だったのに、あまつさえ迎え酒をやって眠りこけた私を布団まで敷いて寝かせてくれた彼に私は小さく呟いた。
「…お疲れ様、ありがとう」
そう言って私は眠っている霖之助の額に唇をそっと触れた。
「…最悪だ」
目の前にはビールの空き缶や空き瓶が散乱しており食べ残したつまみが皿に盛られたままだった。
そして傍らには一升瓶を枕にして眠りこけている少女がいた。
「天子、朝だよ、起きて」
僕はその小さい肩に手を置き夢の旅を続けている少女をゆすり起こした。
「…もう飲めないわよぉ霖之助ぇ」
「朝から君に飲めとは要求しない、兎に角起きるんだ」
目の前にいる飲んだくれ少女はゆっくりと体を起こし欠伸をした。
「おはよ、りんのすけ」
「おはよう、寝癖がひどいぞ天子」
所々に寝癖が目立つ彼女に僕は顔を洗わせに洗面所へ連れて行った。
気だるい体に鞭をうち後片付けをしているところに顔を洗った天子がやってきて冷蔵庫を開けた。
「…何も無いぞ、酒以外は」
「んー、わかってる」
天子は生返事を返しビールを取り出すと僕の目の前に座りこんだ。
「…そのビールで何をするつもりだい?」
「おもしろいこと」
そういうが早いか天子はビールを開け飲み始めた。
「…はぁ生き返る~」
天子はあっという間に一缶を飲み干しそんな言葉を言った。
「さっきもう飲めないと言っていなかったか?」
「あぁそれは夢の話」
この少女、比名那居天子は良く酒を飲む、飲みすぎる。
飲み比べなんか受けた日にはその後の記憶が無くなるばかりか三日ほど動けなくなる。
一升瓶を一人で飲み干した時は恐怖を覚えたほどである。
「二日酔いには迎え酒って言うじゃない」
「それは迷信だよ」
「うん、今度から気をつける」
そう言いながら一升瓶を持ち上げた天子から瓶をひったくりながら僕は言った。
「言ってるそばから飲むか?普通!」
「いいじゃない、ケチ」
唇を尖らせて言う天子に僕は一升瓶を高く掲げて手が届かないようにした。
頭の痛みも和らぎ始めたころ、天子は迎え酒が効き始めたのか頭を前後に揺らし始めていた。
「…眠いのか?」
「ねむーい」
天子はいきなり僕の懐に飛び込んできた。
「りんのしゅけぇ、ねむい」
言いながら天子は僕にしっかりとしがみつきながらそう主張した。
「…朝から酒を飲むからだよ、天子」
「うん、わかった」
返事をした天子は僕の首に手をまわして言った。
「ねぇりんのすけ、ちゅーして、ちゅー」
そう言って唇を突き出す天子に僕はでこピンをかました。
「いたっ」
「馬鹿なこと言ってないで寝なさい、寝室まで連れってあげるから」
「りんのすけはー?」
「僕は仕事がある、眠れないよ」
「うー」
ぐずる天子を抱きかかえ僕は奥の間へと向かい部屋の隅に座らせ布団を敷いた。
「さぁ天子、布団を敷いてあげた…よ…」
敷き終わった後布団へ天子を連れてあげようとしたら既に天子は眠りに落ちていた。
「…まったく」
僕はそう言って少しだけ笑うと天子の小さくて軽い体を抱き上げ布団に寝かせ上から優しく毛布を被せた。
「静かに眠っていたら可愛いお姫様なのにね…」
僕は最後にそう呟き天子の額に口づけをして部屋を後にした。
軽い頭痛に私はたたき起こされた。
入った覚えのない布団から抜け出すと私は迎え酒をしてひっくり返ったことを思い出した。
「りんのすけー?」
私をここまで連れてきてくれた彼の名を呼ぶが返事がない。
狭い店の中だから声は届くはずなのに。
「どこー?」
風呂場にもいない、カウンターにもいない、トイレは…覗くわけにはいかないが気配はないからいない、とすれば残っているのは二人で飲み交わしていた居間だろう。
「霖之助ー、いるんでしょー」
予想は的中した、そこには片付けをすべて終え椅子で眠っている霖之助がいた。
「ここにいたんだ」
飲んだり食べたりしていたのは殆ど私だったのに、あまつさえ迎え酒をやって眠りこけた私を布団まで敷いて寝かせてくれた彼に私は小さく呟いた。
「…お疲れ様、ありがとう」
そう言って私は眠っている霖之助の額に唇をそっと触れた。
てんこかわいいよ!
いや……飛ぶだろ普t(ry
期待? しますよ。えぇ。
それしかしてませんよ、えぇ
てんこは可愛いですよ
期待されてもなぁ
>>奇声を発する程度の能力様
ですから期待されても
>>唯様
いやぁしてますよと言われても
>>3様
もうなにも言えません
という訳で続きやります