幻想郷には。誰もが知る暗黙の決まり事がある
それを破る者には、必ず罰が下されるのだ
それは昔々の事だった
幻想郷での決まり事が生ぬるいと感じている者が一人
「相手の周囲にある水分を一瞬で凍らせれば、博麗の巫女も所詮は人間だからそれで終わりね」
其処に、冷たき氷の妖精がいたのである
氷精は弾幕ごっこと言うパターン作りに飽きており、幻想郷の外へと出たかった
しかしそれには外と幻想郷を隔てる結界が邪魔であり、結界を守る巫女も邪魔だった
何度も博麗の巫女へと挑むものの、何度やっても勝てない
頭にきた氷精は、ついに弾幕ごっこで禁止されている 『 避ける事の出来ない 』 スペルカードを作り出したのだ
氷精は賢かった、自分の能力がいかに優れたものであるかを理解している
氷精は賢かった、人間と言う存在がいかに脆い物であるかを理解している
「何で誰もが、あんな決まり事を守ってるのか理解できないな」
「それは貴女が弱いからよ」
氷精は知らなかった、幻想郷を守ろうとするのは何も巫女だけでは無い事を
氷精は知らなかった、強い者達が幻想郷を素晴らしき場所と感じている事を
だから氷精は理解出来ない、其れが何であるかを
「ちぃ!? 氷符『エターナr」
「残念ね」
氷精は、突然現れた相手に何をされたのか理解できなかった
それどころか、何も分からなくなっていく自分に混乱していた
「貴女の馬鹿と天才の紙一重な境界を操らせてもらったわ」
「な、に? 」
「貴女も一重の世界を生きなさい。幻想郷に相応しく、哀しく楽しく逝きなさいな」
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 」
かつて冷たき氷精、彼女は他の妖精達からチルノと呼ばれていた
それを破る者には、必ず罰が下されるのだ
それは昔々の事だった
幻想郷での決まり事が生ぬるいと感じている者が一人
「相手の周囲にある水分を一瞬で凍らせれば、博麗の巫女も所詮は人間だからそれで終わりね」
其処に、冷たき氷の妖精がいたのである
氷精は弾幕ごっこと言うパターン作りに飽きており、幻想郷の外へと出たかった
しかしそれには外と幻想郷を隔てる結界が邪魔であり、結界を守る巫女も邪魔だった
何度も博麗の巫女へと挑むものの、何度やっても勝てない
頭にきた氷精は、ついに弾幕ごっこで禁止されている 『 避ける事の出来ない 』 スペルカードを作り出したのだ
氷精は賢かった、自分の能力がいかに優れたものであるかを理解している
氷精は賢かった、人間と言う存在がいかに脆い物であるかを理解している
「何で誰もが、あんな決まり事を守ってるのか理解できないな」
「それは貴女が弱いからよ」
氷精は知らなかった、幻想郷を守ろうとするのは何も巫女だけでは無い事を
氷精は知らなかった、強い者達が幻想郷を素晴らしき場所と感じている事を
だから氷精は理解出来ない、其れが何であるかを
「ちぃ!? 氷符『エターナr」
「残念ね」
氷精は、突然現れた相手に何をされたのか理解できなかった
それどころか、何も分からなくなっていく自分に混乱していた
「貴女の馬鹿と天才の紙一重な境界を操らせてもらったわ」
「な、に? 」
「貴女も一重の世界を生きなさい。幻想郷に相応しく、哀しく楽しく逝きなさいな」
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 」
かつて冷たき氷精、彼女は他の妖精達からチルノと呼ばれていた
そう思っている私にも、なんとなくマジにあった話に思えてきます。
恐るべきはスキマなのか。