鶉になる夢を見た
鶉として卵から生まれ、鶉として卵を産み、鶉として土に還る
夢の中で自分は鶉以外の何者でもないと思っていたが、夢から醒めそうになると自分は鶉ではない事を思い出す
はたして、先程までの鶉だった自分は本当に夢だったのか
鶉ではない自分は、もしかすると鶉が見ている夢ではないのか
そんな事を考えていたら、夢から醒めても自分は鶉だった
大きな鶉だなぁと寝ぼけた頭で鏡を見れば、すぐさま眠気が吹っ飛んだ
視点の高さは鶉になっても変わらない様なので気が付くのに時間が掛かったが、流石に鏡に映れば気づく
「ちゅ、ちゅるー!? ( え、えぇー!? )」
これは不味い、鶉では門番が出来ない
しかし紅魔館の門番に休みは無い、己の主人に相談しようものなら『卵生め』とか言われるのが落ちである
何時もの服装で出れば自分が門番であると気がついてもらえるか、寝巻きが鶉の身体に収まりきらず破けている事に軽く絶望した
横幅が何時もの5倍近く、そんな服を持ってる訳なし
でも無いなら調達する、無いなら作る
気を使う程度の能力が本領を発揮する、体の隅々まで張り巡らした気が羽の一枚一枚までの制御を可能に
羽で鋏を持つ、羽で針と糸を持つ、羽で布を持つ
いざ尋常に、裁縫開始
ジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキ
チクチクチクチクジョキジョキチクチクチクチクチクチク
断チク絶チクジョキジョキチクチク断絶バババババパパパパパ
ジャジャジャジャーンおぉ運命、ジャーンジャーンげぇ孔明
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
~鶉裁縫中~
ちゅるちゅらー! ちゅるちゅらー! ウルトラ上手に縫えましたー!
COMPLETION! This is PERFECT!
開始5分20秒にて、門番鶉 ( 紅美鈴型 ) が完成した
駄目押しとばかりに達筆な文字で『 実験中 』と書いたプレートを背負う、最初に書いてあった『 驚愕悪戯 』は消しておく事も忘れない
鏡を見て門番は自分の完璧さに惚れ惚れする
「ちゅる! ( 完璧! ) 」
何枚かの紙と羽ペンも用意する、先程勢いで書いたけど文字も書けるし筆談は可能だ
後は会話が出来ればなお良いけど、鶉がはたして言葉を喋れるのか
「ちゅちゅちゅちゅる、ちゅちゅちゅちゅちゅる ( あかさたな、はまやらわん ) 」
駄目だった、しかし此処で諦めたら門番の名が廃る
「ちゅ、る、る、ち、ゅ、うる・・・・・・・ウズラー♪ 」
凄い速度で本来の鶉から遠ざかった、コレで誰も門番が普通に鶉だとは思わないだろう
もう完璧すぎる、まさに完璧で門番な鶉だ
後は何も言う事は無い、いざや門番
∥← ㊥
体の横幅が邪魔をして、ドアから出れなかった
門番鶉は、人が丸くなると言うのはこう言う意味だったのかと理解を示したところで門の前に立っていた
ちなみに門番の部屋のドアが何故か大きくなっていたりするが、犯人は内部犯である可能性が高いとの事
外勤メイド達には 『 紅美鈴空戦仕様 』 とか 『 吃驚仰天鶉力 』 などと書いて納得してもらっていた
納得できないメイドには強く抱擁、メイドは 『 も、もふもふしてます~ 』と言う幸せそうに呟きながら納得
そうやって皆が門番鶉が門番であると理解した昼下がり、何時もの如く黒くて白い魔法使いがやってくる
魔法使いはこっちが存在を感知した瞬間にスペルカードを使用、御馴染みのマスタースパーク
何時もコレだと分かっていても、避けきれないのが魔法使いの凄いところだろう
門番鶉とメイド達が焦げる
「ウズラー ( とほほー ) 」
今日もナイフが決定した
門番鶉は 『 お腹すいたなぁ 』 と思う
そんな夢を鶉は見ていた
鶉として卵から生まれ、鶉として卵を産み、鶉として土に還る
夢の中で自分は鶉以外の何者でもないと思っていたが、夢から醒めそうになると自分は鶉ではない事を思い出す
はたして、先程までの鶉だった自分は本当に夢だったのか
鶉ではない自分は、もしかすると鶉が見ている夢ではないのか
そんな事を考えていたら、夢から醒めても自分は鶉だった
大きな鶉だなぁと寝ぼけた頭で鏡を見れば、すぐさま眠気が吹っ飛んだ
視点の高さは鶉になっても変わらない様なので気が付くのに時間が掛かったが、流石に鏡に映れば気づく
「ちゅ、ちゅるー!? ( え、えぇー!? )」
これは不味い、鶉では門番が出来ない
しかし紅魔館の門番に休みは無い、己の主人に相談しようものなら『卵生め』とか言われるのが落ちである
何時もの服装で出れば自分が門番であると気がついてもらえるか、寝巻きが鶉の身体に収まりきらず破けている事に軽く絶望した
横幅が何時もの5倍近く、そんな服を持ってる訳なし
でも無いなら調達する、無いなら作る
気を使う程度の能力が本領を発揮する、体の隅々まで張り巡らした気が羽の一枚一枚までの制御を可能に
羽で鋏を持つ、羽で針と糸を持つ、羽で布を持つ
いざ尋常に、裁縫開始
ジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキジョキ
チクチクチクチクジョキジョキチクチクチクチクチクチク
断チク絶チクジョキジョキチクチク断絶バババババパパパパパ
ジャジャジャジャーンおぉ運命、ジャーンジャーンげぇ孔明
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
~鶉裁縫中~
ちゅるちゅらー! ちゅるちゅらー! ウルトラ上手に縫えましたー!
COMPLETION! This is PERFECT!
開始5分20秒にて、門番鶉 ( 紅美鈴型 ) が完成した
駄目押しとばかりに達筆な文字で『 実験中 』と書いたプレートを背負う、最初に書いてあった『 驚愕悪戯 』は消しておく事も忘れない
鏡を見て門番は自分の完璧さに惚れ惚れする
「ちゅる! ( 完璧! ) 」
何枚かの紙と羽ペンも用意する、先程勢いで書いたけど文字も書けるし筆談は可能だ
後は会話が出来ればなお良いけど、鶉がはたして言葉を喋れるのか
「ちゅちゅちゅちゅる、ちゅちゅちゅちゅちゅる ( あかさたな、はまやらわん ) 」
駄目だった、しかし此処で諦めたら門番の名が廃る
「ちゅ、る、る、ち、ゅ、うる・・・・・・・ウズラー♪ 」
凄い速度で本来の鶉から遠ざかった、コレで誰も門番が普通に鶉だとは思わないだろう
もう完璧すぎる、まさに完璧で門番な鶉だ
後は何も言う事は無い、いざや門番
∥← ㊥
体の横幅が邪魔をして、ドアから出れなかった
門番鶉は、人が丸くなると言うのはこう言う意味だったのかと理解を示したところで門の前に立っていた
ちなみに門番の部屋のドアが何故か大きくなっていたりするが、犯人は内部犯である可能性が高いとの事
外勤メイド達には 『 紅美鈴空戦仕様 』 とか 『 吃驚仰天鶉力 』 などと書いて納得してもらっていた
納得できないメイドには強く抱擁、メイドは 『 も、もふもふしてます~ 』と言う幸せそうに呟きながら納得
そうやって皆が門番鶉が門番であると理解した昼下がり、何時もの如く黒くて白い魔法使いがやってくる
魔法使いはこっちが存在を感知した瞬間にスペルカードを使用、御馴染みのマスタースパーク
何時もコレだと分かっていても、避けきれないのが魔法使いの凄いところだろう
門番鶉とメイド達が焦げる
「ウズラー ( とほほー ) 」
今日もナイフが決定した
門番鶉は 『 お腹すいたなぁ 』 と思う
そんな夢を鶉は見ていた
意味はよくわかってない9
しあわせー!