Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

そんなにメイドが好きなのか

2006/07/25 03:08:44
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「美鈴、メイド服を着なさい」

「お世話になりました」

メイド服の着用を強要された紅美鈴は、紅魔館を去っていきました


「門番さんが荷物纏めて出て行きましたけど、良いんですか? 」

「あぁ、別に10年に一度ぐらいの頻度でやってる事だから」

「もうそんな年でしだっけ? 」

「今度はどれくらいだと思う? 私は一週間に賭けるけど」

そんな紅美鈴の行動に戸惑う新人メイドを諭す先輩メイド達、まるで慣れているかのように賭けまで始まる
賭けながらテキパキと仕事を片付けて門番の引継ぎまでこなすのは流石といえよう

「私は今回メイド長が連れ戻す、と思う」

「ありえそうねー、じゃあ大穴の大図書館の魔女に一賭け」

「ないない、私は半月で妹様が暴れだしたところに慌てて現れるに一票」

「諦めてメイド服を着るに一点賭け! と言うか着て欲しい! 」

「貴女前回もそれだったじゃない」

先輩メイド達の不謹慎ともいえるお気楽さに新人メイドは呆れたかのように溜息を付いく
その溜息を付きながら、はっと何かに気がついたように傍にいる先輩メイドに尋ねる新人

「ついて行っても良いですかね? 」

「一人許したら外勤メイドの殆どが付いて行っちゃうから駄目」

「あれはピクニック気分で楽しかったけど、最後は怒ったお嬢様の弾幕がねぇ? 」

「死ぬかと思った、つーかあの時に臆病な私は死んだ」

何かあったらしい、一人の先輩メイドがハードボイルドな雰囲気で黄昏ていた
とても楽しい門番隊



それとは反対に内勤メイド達は、理不尽さの中で己の誇りと自制心が削られるのを感じていた

「何故だ何故だ何故だ!? 何故あの門番はメイド服を着せようとすると門番を辞めるんだ!? 」

「普通に嫌がっているだけかと思いますが」

「そんな事は知ってるの! 」

なら聞くなよこの幼女と言いたいメイドの一人、しかしメイド長ほどの勇気も能力も無く黙って頭を下げるのみ

「こう、あの民族衣装を見ていると無性にメイド服を着せたくなる! そんな事を思っている時期の私です! 」

現在進行形!?
メイド達の心は一つ、逃げだしt(ry
しかし紅魔館の主である紅い悪魔の部屋からメイド達は逃げられない、何故なら此処に呼ばれて居るメイド達は悪魔の愚痴を聞くためだけに呼ばれて居るのだから
嫌な仕事である、メイド達は心で泣いていた
そんなメイド達を己の忠実な従者と比べて更に不機嫌となる幼き悪魔はツッコミ待ち、ノリツッコミできる程度の能力は持っていない
あぁ美鈴の天然ボケに突っ込む私が懐かしい、居ても気にならないが居なくなると半日と待たず気になり始めるレミリア・スカーレット

それでも咲夜なら、咲夜なら何とかしてくれるはず
『お嬢様、なら私が紅美鈴の民族衣装を襲い剥いてメイド服を着せて見せましょう! 』
そんな頼もしい発言をしてくる、はずだ

期待一杯でメイド達に鬱憤を晴らしたのでメイド達の叛意+20
現在2432、3000を超えるとメイド達が全員門番の着ている民族衣装に着替えて門番をし始めます


~少女期待中~


「・・・・・美鈴が、紅魔館を出て行った・・・・・・のですか? 」

「メイド服を着せようとしたらね」

何故か愕然とする悪魔の従者、十六夜咲夜はメイド長
そんな表情を見るのも久しぶりだと悪魔が考えていたら一瞬で何時もの表情に戻る、時間操作を行ったようだけど一体何時間愕然としていたのか
悪魔は己の従者が淹れた紅茶を飲みがら期待する、自分が一を言えば十をを理解する完全で瀟洒な従者なら分かってれるはず

「これをどうしたら良いか、咲夜の意見も聞いておこうと思うので遠慮せずに意見を出して何とかして見せて見たいの見ーたーいー」

咲夜なら分かるだろう私の望みが
メイドを、一心不乱に紅魔館門番のメイド姿を!
あ、一心不乱ってフランっぽくてOKだから今度其の名前でスペルカードを薦めてみよう、姉として

「ならば容赦は要りません、元門番を殺しましょう」

「ブフゥーーーーー!! 」

吹いた
紅茶の良い香りが鼻を直撃しすぎて痛い吸血鬼、何その凄く面白そうな新展開
あまりにウィットの効いた冗談に鼻から零れ落ちる紅茶がセクシー、従者は何故か其の光景を見ても何時ものように時を止めて拭いたり着替えさせたりしない
何時もと違う様子に従者の様子を窺えば、感情を押し殺すかのように無表情でシリアスな雰囲気を纏っているナイフでメイド
首を傾げる悪魔は気がつく、この門番とのやり取りが両手で数え切れ無いほど繰り返している事をこの娘は知らないのだ、と
そんな悪魔の驚きを余所に、メイド長は血が煮え滾るかのような激情を押し殺していた

『お嬢様を裏切ったお嬢様を裏切ったお嬢様を裏切ったお嬢様を裏切ったお嬢様を裏切った』
『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』
『一緒に守るって約束したのに破った約束したのに破った約束したのに破った約束したのに』
『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』
『裏切った殺す破った殺す裏切った殺す破った殺す裏切った殺す破った殺す裏切った破った』
『刺して殺す斬って殺す潰して殺す引き裂いて殺す逃げても殺す逃がさず殺して殺して殺す』
『でも殺す前に部屋に連れ込んで■■したり○○で△△して★★を☆☆しちゃうんだから!』

少々精神的に追い詰められているらしいが最後の辺りに微妙な余裕を感じるメイド長、押さえている今の状況を表に出したら目撃するであろうメイド達はトラウマで数年部屋から出れないに違いない
運悪く新展開の先を運命を操る程度の能力で観てしまった悪魔は背中にゾクゾクと走る冷たい何かが止まらない

『人間って、面白っ! 』           『そりゃあたいが言うの台詞だろ!? 』

お嬢様はバイオレンス、ゾクゾクと感じる何かに快感を覚えながら遠くから聞こえた声は華麗にスルー
お前はどちらかと言えば『いっぺん死んで見る? 』だろうと思うが胸が大きすぎるなギャラクシー、そんな風に思う深層のお嬢様であった
でも悪魔で吸血鬼

より不幸なのは主の部屋から退室する機会を逃していたメイド達だろう、今日の仕事は主の愚痴聞き
メイド長が押さえ込んでいても漏れ出す殺気等は勿論主である悪魔に向かうはずも無く八つ当たりとばかりにメイド達を強襲
一人のメイドが突如襲う幻痛に顔を歪ませ、一人のメイドの精神が死んだがガッツで復活、一人のメイドが感極まってあの世を垣間見る
他のメイド達も大小あれど悶え苦しんでいる、その食欲 ( 吸血 ) をそそるメイド達の光景に主は大喜びだ
酒血肉館が開始された

苦しんでいるのを笑われて血を吸われたのでメイド達の叛意+100
現在2532、2500を超えたので一部のメイド達が銀で出来た十字架とナイフを持ち歩くようになりました
メイドは楽しい仕事です



そんな血肉湧き踊る館からかなり離れた場所にいる元紅魔館門番華人小娘漢字多過紅美鈴は窮地に立たされていた
迫る殺意のナイフが飛び交う中、必死に逃げるもナイフは途切れず何時までも追いかけてくるのだ
紅い悪魔が酒血肉館に突入したのを確認した悪魔の従者は自分の判断で元門番をお持ち帰り作戦決行、死んでも生き返らせるから良いと混乱気味なのでナイフもかなり本気である

「咲夜さん! 何でこんな! 」

「美鈴、貴女がイケナイのよ。私を、そして何よりお嬢様を裏切るから」

元門番の悲痛な叫びに応えるかのようにナイフの雨が止みメイド長がその姿を現す
メイド長の哀しそうな表情に心揺らぐも、コレは譲れないと叫ぶ元門番

「だって、私にメイド服を着ろなんて言うんですよ! 」

「死になさい」

「着ないだけで殺害宣告!? 」

メイド長の頭の中では『裏切り=死』の優先順位が高いので既にメイド服を着せるなど選択肢に無い
一応『殺してメイド服を着せる』と言うなんともサイコちっくな思考はあるのだがどちらにしろ死んでいる
きっとメイド長の主は『パーフェクトだ咲夜』と言ってくれるに違いない、紅魔館に居る魔女が復活の呪文を間違えない事を祈る
ささやき - えいしょう - いのり - ねんじろ ! 

「死ぬ!? これは本当に死んじゃう!? 」

気がつけば外に飛び出ているのは全部柄なので子供にも安心な全身ナイフ鼠が完成しいていた、きっとナイフを何処かに刺せば危機一髪で紅美鈴の本体が飛び出すに違いないとメイド長は考える
人間は面白すぎて元門番はちょっと瀕死気味、残り2ゲージぐらいと結構あるがメイド秘技一発で三ゲージと風前の灯
本来パワータイプと言うか近接戦闘型の元門番、こりゃかなわんと口論で何とかしようと試みる

「咲夜さん! 考えても見てくださいよ! 私がメイド服を来たらどうなるか! 」

「まずは死になさい? 良い意味で」

「駄目だー!? 」

武力を行使する相手に口論で立ち向かうなど幻想郷では愚行の極み、口先三寸刻みで物理法則さえ捻じ曲げる口述でも使わない限り無理なのは自明の理だ
ましてや閻魔様に『貴女は少し配慮が足りない』と言われて『それじゃ、気配りしてみます』と応えて、気 ( ○ォース ) を疲れた皆に分け与える位だから寧ろ出来たほうが面白い
だけれどコレがまた面白いもので、何故かメイド長はちゃんと聞いていた
考えるのは元門番のメイド姿
スカートから零れ出た足に胸元から突き出る突起物が二つ、紅い髪は白いホワイトプリムを際立たせて箒を持つメイドが・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰? 」

「でしょう!? 」

ここぞとばかりに合いの手を入れる元門番。残念だが愛の手じゃなかった
メイド長が思い浮かべた姿は確かにメイド服を着た紅美鈴だったのだが、何故かそれを紅美鈴と認識できない

「私は中国なんですよ! 」

「いや、泣きながら言われても」

一度正気に戻ってしまえば残ったのは瀟洒なメイド長、勢いに押されるのは苦手な猫度24点だけど猫舌

「公式設定なんです! 」

「・・・・なによ其れ? 」

「メイド服着たらメイドになっちゃうじゃないですか! 」

「だから設定って何なの? 」

「中国メイド!? メイド中国!? なんです其れ!? 貴女のお気持ちはDOTTIみたいな!? 」

「とりあえず死になさい」

訳が分からないので再び狂気なメイドに戻った悪魔の従者は、元門番の肉塊を手に入れた


結局、レミリア・スカーレットが自らの能力を使い復帰した門番にメイド服を着せようとしたら幻想郷と外とを隔てる博麗大結界が崩壊しそうになり幻想の結界チーム+鬼の襲撃を受けてそれどころでは無くなった
ちなみに門番隊の賭けは新人が『メイド長に一日で力ずくで連れ戻される』が当たり、幸せそうだったそうな
公式設定(?)を弄るのは楽しいけれど大変危険ですのでご注意ください


メイドin中国は正直に上手いと思ったので反省してきますー
根っこ
コメント



1.ABYSS削除
とりあえず内容よりタイトルについて返答させていただく。
大 好 き だ 。
2.煌庫削除
使用上の注意をよく読み、ご利用してください。
そんな感じがしたがメイドin中国でおけ?
3.名乗らない削除
こぉーまかーんは愉快っだ、なー♪
4.廿四削除
ちょ、博麗大結界!!?
5.名無し妖怪削除
メイド美鈴ハードル高ぇぇぇぇぇ。
6.変身D削除
>>メイド達が全員門番の着ている民族衣装に着替えて門番
なにその素敵なぱらいそ紅魔館(w
7.名無し妖怪削除
美鈴にメイド服を着せられる者は世界をも制するのか
ところで昨夜さんは美鈴を殺す前に何をしちゃったのか詳しく
8.名無し妖怪削除
>紅魔館に居る魔女が復活の呪文を間違えない事を祈る
よわよ わよわ よわよ わよわ(中略)かた かよ!と思ったら…

>ささやき - えいしょう - いのり - ねんじろ !
灰になったりlostしたりしませんように、南無南無。
9.名前が無い程度の能力削除
紅いロングの髪のメイド…それはviv(ry