『我輩は四季映姫である。乳はまだ無い』
「うぅーーークソクソクソッッ!!!」
事実を書けばこうなる……
何で自分の日記なのに、こんな事書かなきゃいけないんだろ……
どうせ私しか読まないんだし、少し脚本して書いてしまいますか。
『たわわに実った私の胸に、皆の視線は釘付け。特に殿方の熱い眼差し……あれは私を射抜くようであった』
ああ……
書くだけで癒される……
この日記帳は職場にも持ってこっと。
疲れる度読み返すのです。うふふ。
「被告人、チルノ。罪無き蛙を己が娯楽のためだけに虐殺した行為は許されざるものだが、被告の知的欠陥及び乳房の未発達などは、大いに同情の余地が有る。よって、無罪!」
「被告人、八意永琳。被告が行った人体実験は人道を大きく外れており、また被告の乳房の発達具合を考慮すると、社会的に与えた影響は計り知れないものが有る。よって、有罪!」
ふう。今日も大岡裁きっぷりを披露してしまいました。
さて、日記でも読んで疲れを……
「――あれ?」
な、無い!?
日記帳が無い!
何でだよ!?私偉いのに!
どこにでもいそうな死神の男性。
一冊のノートを拾った。
「何だコレ?……日記帳っぽいなぁ」
誰かの落し物なら届けてやらねば、と良心が働いた。
しかしこの日記帳、名前が書かれていない。
失礼と思いながらも、誰の物か特定する為、中身を拝見。
「なになに……たわわに実った私の胸に、皆の視線は釘付け……」
こんな日記を書くのは、あの人ぐらい。
「分かった!この日記帳、小町さんのだ!は、早く届けないと!」
なんか、地味な顔した男が話しかけてきた。
「あの……この日記帳、小町さんのですよね……?」
なに、このノート。
こんなのあたい知らないし。
……まさか、恋文ってヤツ?
どれどれ。
……たわわに実った私の胸に、皆の視線は釘付け……?
何だコレ?
新手のセクハラか?
さっきからコイツ、人の胸元ばっか見てるし。
「あの……すいません。ちょっと中身、見ちゃったんですけど……その、やっぱ大きい人って、大変……なんですね……」
何、赤くなってんの?
ああ、こりゃもう間違いないね。
痴漢だ。
よし、斬ろう。
でも乳で判断しちゃだめですよ。重要なのは大きさではなく(ry