またもや紅美鈴は悩んでいた
周りの皆を愛称で呼んでみたのだが
『中国様! 』
『中国お姉さま! 』
『あぁ・・・・・・中国様ぁ』
といった風に未だ自分の名前を呼んでくれないからだった
それどころか少し前までは『門番さん』とか『中国さん』だったのに今は様付け
紅美鈴は己の主であるお嬢様のように様付けされるほど自分が凄かったり偉かったりなんて思ってもいないので恥ずかしかった
なので何か間違っていると思って数日前から普通に戻したのに皆が呼び方を戻してくれない
それどころか皆が自分をモノ欲しそうな眼でじっと見ていてるのが何故見ているのか理解できず彼女は怖かったりする
昨日の夜など突然館の主人であるお嬢様が一人で門にやってきて
『・・・・・・・中国』
『あ、お嬢様。お出かけですか? 』
『・・・・・・中国、私を名前で呼んでみろ』
『レミリア様・・・ですか? 』
そうやって名前で呼んだのに己の主人は不満そうに顔をゆがめる
『違う、以前私を呼んだようにだ』
そして以前呼んだ愛称で呼ぶように言う
勿論己の主の命令である、例え変な命令でも断るなど紅美鈴は考えないので普通に愛称で呼んでみた
『えっと、へたレミリア様、ですか』
『ぅぁ・・・・・・そ、そうだ。では、もう一回呼べ』
しかし何がいけなかったのか、再度呼ぶように言う
仕方なく繰り返す
『へたレミリア様』
『も、もう一回! 』
『へたレミリア様』
『もっと激しく! 』
さらなる命令に疑問を抱きつつも激しく呼ぶ
『へたレミリア様! 』
『さ、さまはいらないの! 』
そう言われても、と思いつつも命令だから仕方ない
『へたレミリア! 』
『あふぁ!? も、もうにかいれんぞくでぇー! 』
『へたレミリアへたレミリア! 』
『あぁぁ! さいごにもっとはげしくいっかいだけぇ!! 』
『へたレミリア!! 』
『あぁぁ! ・・・・・・・・・ぁぁぁぁ』
そうやって何かに満足して館の主は自分の部屋へ戻っていった
それでも館に戻る途中でこちらをちらちらと何度も振り返りながら見つめるモノ欲しそうな視線はなんだったのだろうか
それに己の主人の姿が見えなくなると次は其の従者が
「・・・・・・・・・中国様」
「へ? 」
そんな風に悩んでいれば、一人のメイドが彼女に話しかける
以前『ろざりお』を彼女にかけようとして
『あ、おはようボムメイド』
と呼ばれ其の愛称の意味を不幸ながら頭は悪くなかったので理解してしまい感極まったメイドだった
良かれと思って相手を愛称で呼んだ紅美鈴
他にも『一発メイド』や『メイドB』など素晴らしい愛称があったりするがそのどれもがメイド達を別の世界へ誘った
それはともかく、話しかけた『ボムメイド』も今では普通に名前を呼ばれているメイドの一人だ
勿論モノ欲しそうに見ていた
「中国様、何故ですか? 何故以前のように私達を呼んで頂けないのですか? 」
「う・・・・・・その、やっぱり普通に名前で呼んだほうが良いかなぁと思って」
「・・・・・・そんな・・・・・・・・・私達をあんな風に・・・・・・・何度も何度も呼んでおきながら・・・・・・そんな・・・・・そんな」
メイドがモノ欲しそうに呟く、呟きながらも呼ばれたのを思い出したのか身体を扇情的にくねらせながら紅美鈴を見続ける様子は普通に怖かった
そしてメイドが『そんな』を18回繰り返して呟いた頃だろうか、門番の彼女は怖いからメイドを止めようとして咄嗟に飛び下がった
メイドから一瞬にして戦闘時の闘気に勝るとも劣らないよく分からない気が膨れ上がったからだ
戸惑いながらも構える紅美鈴にメイドは襲い掛かる
「モゥ、ガマンデキナァァイ!! 」
「っ、ていやっ! 」
しかし弾幕主体のメイドが体術得意な紅美鈴に勝てるわけも無く一撃のカウンターで吹き飛ばされる
本気ではやっていないが怖かったので思わず立ち上がれないくらいの一撃を放ってしまい紅美鈴は心配する
だがそんな心配を裏切りメイドは立ち上がる、壊れた笑顔と虚ろな眼をして
紅美鈴は驚く、もう立ち上がれるはず無いのに
「イィ、スゴクイィー。イマノイィー! 」
と叫び、身体を不気味にクネらせながら近づいてくるのだ
驚かないはずが無い
ちょっと本気でボコってみました
『エクスタシィー! 』と言う叫びと共に気絶したメイドを前に、紅美鈴は自分の力が鈍っているのを感じた
しかし血が騒ぎ滾る、久しぶりに弾幕ごっこ以外で激しく動かした身体はまだ足りないと訴える
そして今の自分と満足そうに気絶したメイド、それらから彼女は全てに気がついた
( 私をモノ欲しそうに見ていた周りの皆は、今さっきまでの私では物足りないと思ってたんだ )
紅美鈴は、己の力の不足と考えの至らなさに恥ずかしさを憶える
だが気がついたのなら別だ、皆の期待に全力で応えよう
顔を上げる、こちらをやはりモノ欲しそうに視つめ窺うメイド達が見える
だから彼女は言う
「来なさい」
紅魔館にて、絶好調な門番と色々溢れ出し垂れ流すメイド達の闘いが始まった
周りの皆を愛称で呼んでみたのだが
『中国様! 』
『中国お姉さま! 』
『あぁ・・・・・・中国様ぁ』
といった風に未だ自分の名前を呼んでくれないからだった
それどころか少し前までは『門番さん』とか『中国さん』だったのに今は様付け
紅美鈴は己の主であるお嬢様のように様付けされるほど自分が凄かったり偉かったりなんて思ってもいないので恥ずかしかった
なので何か間違っていると思って数日前から普通に戻したのに皆が呼び方を戻してくれない
それどころか皆が自分をモノ欲しそうな眼でじっと見ていてるのが何故見ているのか理解できず彼女は怖かったりする
昨日の夜など突然館の主人であるお嬢様が一人で門にやってきて
『・・・・・・・中国』
『あ、お嬢様。お出かけですか? 』
『・・・・・・中国、私を名前で呼んでみろ』
『レミリア様・・・ですか? 』
そうやって名前で呼んだのに己の主人は不満そうに顔をゆがめる
『違う、以前私を呼んだようにだ』
そして以前呼んだ愛称で呼ぶように言う
勿論己の主の命令である、例え変な命令でも断るなど紅美鈴は考えないので普通に愛称で呼んでみた
『えっと、へたレミリア様、ですか』
『ぅぁ・・・・・・そ、そうだ。では、もう一回呼べ』
しかし何がいけなかったのか、再度呼ぶように言う
仕方なく繰り返す
『へたレミリア様』
『も、もう一回! 』
『へたレミリア様』
『もっと激しく! 』
さらなる命令に疑問を抱きつつも激しく呼ぶ
『へたレミリア様! 』
『さ、さまはいらないの! 』
そう言われても、と思いつつも命令だから仕方ない
『へたレミリア! 』
『あふぁ!? も、もうにかいれんぞくでぇー! 』
『へたレミリアへたレミリア! 』
『あぁぁ! さいごにもっとはげしくいっかいだけぇ!! 』
『へたレミリア!! 』
『あぁぁ! ・・・・・・・・・ぁぁぁぁ』
そうやって何かに満足して館の主は自分の部屋へ戻っていった
それでも館に戻る途中でこちらをちらちらと何度も振り返りながら見つめるモノ欲しそうな視線はなんだったのだろうか
それに己の主人の姿が見えなくなると次は其の従者が
「・・・・・・・・・中国様」
「へ? 」
そんな風に悩んでいれば、一人のメイドが彼女に話しかける
以前『ろざりお』を彼女にかけようとして
『あ、おはようボムメイド』
と呼ばれ其の愛称の意味を不幸ながら頭は悪くなかったので理解してしまい感極まったメイドだった
良かれと思って相手を愛称で呼んだ紅美鈴
他にも『一発メイド』や『メイドB』など素晴らしい愛称があったりするがそのどれもがメイド達を別の世界へ誘った
それはともかく、話しかけた『ボムメイド』も今では普通に名前を呼ばれているメイドの一人だ
勿論モノ欲しそうに見ていた
「中国様、何故ですか? 何故以前のように私達を呼んで頂けないのですか? 」
「う・・・・・・その、やっぱり普通に名前で呼んだほうが良いかなぁと思って」
「・・・・・・そんな・・・・・・・・・私達をあんな風に・・・・・・・何度も何度も呼んでおきながら・・・・・・そんな・・・・・そんな」
メイドがモノ欲しそうに呟く、呟きながらも呼ばれたのを思い出したのか身体を扇情的にくねらせながら紅美鈴を見続ける様子は普通に怖かった
そしてメイドが『そんな』を18回繰り返して呟いた頃だろうか、門番の彼女は怖いからメイドを止めようとして咄嗟に飛び下がった
メイドから一瞬にして戦闘時の闘気に勝るとも劣らないよく分からない気が膨れ上がったからだ
戸惑いながらも構える紅美鈴にメイドは襲い掛かる
「モゥ、ガマンデキナァァイ!! 」
「っ、ていやっ! 」
しかし弾幕主体のメイドが体術得意な紅美鈴に勝てるわけも無く一撃のカウンターで吹き飛ばされる
本気ではやっていないが怖かったので思わず立ち上がれないくらいの一撃を放ってしまい紅美鈴は心配する
だがそんな心配を裏切りメイドは立ち上がる、壊れた笑顔と虚ろな眼をして
紅美鈴は驚く、もう立ち上がれるはず無いのに
「イィ、スゴクイィー。イマノイィー! 」
と叫び、身体を不気味にクネらせながら近づいてくるのだ
驚かないはずが無い
ちょっと本気でボコってみました
『エクスタシィー! 』と言う叫びと共に気絶したメイドを前に、紅美鈴は自分の力が鈍っているのを感じた
しかし血が騒ぎ滾る、久しぶりに弾幕ごっこ以外で激しく動かした身体はまだ足りないと訴える
そして今の自分と満足そうに気絶したメイド、それらから彼女は全てに気がついた
( 私をモノ欲しそうに見ていた周りの皆は、今さっきまでの私では物足りないと思ってたんだ )
紅美鈴は、己の力の不足と考えの至らなさに恥ずかしさを憶える
だが気がついたのなら別だ、皆の期待に全力で応えよう
顔を上げる、こちらをやはりモノ欲しそうに視つめ窺うメイド達が見える
だから彼女は言う
「来なさい」
紅魔館にて、絶好調な門番と色々溢れ出し垂れ流すメイド達の闘いが始まった
なんでこんなにエロいんだ・・・・
いいぞー、もっとやれー(ぇ