天子です。地上の皆様、折り入って相談があります。
「ヤハハハ!私は神なり!」
衣玖が突然変なことを言い出しました。どうすればよいでしょうか。
「ちょ、ちょっと衣玖・・・いきなり何よ。どうしたの?」
「聞いてください統領娘様。私は今まで、特に目的もなく流されるままに生きてきました。
空気を読みながらも回りに合わせ、ふわふわと流れる雲のような人生・・・
ああ、なんというつまらない人生でしょうか!」
「はぁ・・・」
私はよよよと泣く演技をする衣玖に冷めた生返事で返す。
私ほどではないが、衣玖も結構自分勝手に生きて人生を謳歌してるように見えるのだけど。
「しかしそんな私にも、転機が訪れました!
前々から行きたいと思っていた紅魔館の大図書館に足を運びまして。
そこで私は、運命の図書にめぐり合ったのです!」
そう言って衣玖が取り出したのは一冊の本。本なのだが・・・
「マンガじゃない、それ。」
「ただのマンガではありません!外の世界では一億冊以上売れている、国民的漫画なのです!
これを手に取った時、私に電流が走りました。リアルに。」
それはそれは、図書館の住人達にとってははた迷惑だったことだろう。
マンガを読みながら電流を撒き散らす利用者。出禁になってもおかしくない。
「・・・で?それがどうして『神』に繋がるのよ。」
「ヤハハハ、よくぞ聞いてくれました統領娘様!
私の属性は『電気』・・・『雷』・・・『神なり』・・・ヤハハハ、私は神なり!」
え?ただのダジャレ?
「そして私は、神としてなすべきことがあります!」
「一応聞いておいてあげるわ。・・・・何?」
「この世界を、あるべき姿に戻すのです。」
そして衣玖は、いつもの穏やかに空気を読んだ笑みではなく、
邪悪な、この世のすべてを飲み込むかのような顔でニヤリと笑った。
「還幸ですよ・・・統領娘様。」
「還幸・・・?」
「よく考えてみてください。この世界、何がおかしいのか。
雲でもないのに空に生まれ、鳥でもないのに空に生きる!
この空に根付くこの世界そのものが!空気が読めていない存在なのですよ!
私は『神』として、そして『空気を読む程度の能力』を持つ物として、この世界をあるべき姿へ戻す!」
「ちょ、ちょっと、何をするつもりなのよ!」
「簡単ですよ。すべての天人を、この地上から引きずり落とす・・・!」
なんということだろう。もうこれは、ただのマンガ被れと放置してはいけなくなってきた。
私も天界なんてつまらない場所だと思っているし好きではないが、
それでも私にとっては唯一の生まれ故郷。『還幸』だかなんだか知らないが、そんなことをさせるわけにはいかない。
「衣玖・・・本当にそんなことをするつもりなら、私がそれを許すと思う?」
「ヤハハハハ!私の邪魔をするつもりですか?・・・ならいいでしょう。」
衣玖は私に近寄ると、私の胸に手を当てた。そして身体に電流を貯める。
「消し飛びなさい!100億V 『龍の光る目』!!」
――ビリビリビリビリビリ!!
「効かないわよ、じめんタイプだから。」
「ヤハハハ!私は神なり!」
衣玖が突然変なことを言い出しました。どうすればよいでしょうか。
「ちょ、ちょっと衣玖・・・いきなり何よ。どうしたの?」
「聞いてください統領娘様。私は今まで、特に目的もなく流されるままに生きてきました。
空気を読みながらも回りに合わせ、ふわふわと流れる雲のような人生・・・
ああ、なんというつまらない人生でしょうか!」
「はぁ・・・」
私はよよよと泣く演技をする衣玖に冷めた生返事で返す。
私ほどではないが、衣玖も結構自分勝手に生きて人生を謳歌してるように見えるのだけど。
「しかしそんな私にも、転機が訪れました!
前々から行きたいと思っていた紅魔館の大図書館に足を運びまして。
そこで私は、運命の図書にめぐり合ったのです!」
そう言って衣玖が取り出したのは一冊の本。本なのだが・・・
「マンガじゃない、それ。」
「ただのマンガではありません!外の世界では一億冊以上売れている、国民的漫画なのです!
これを手に取った時、私に電流が走りました。リアルに。」
それはそれは、図書館の住人達にとってははた迷惑だったことだろう。
マンガを読みながら電流を撒き散らす利用者。出禁になってもおかしくない。
「・・・で?それがどうして『神』に繋がるのよ。」
「ヤハハハ、よくぞ聞いてくれました統領娘様!
私の属性は『電気』・・・『雷』・・・『神なり』・・・ヤハハハ、私は神なり!」
え?ただのダジャレ?
「そして私は、神としてなすべきことがあります!」
「一応聞いておいてあげるわ。・・・・何?」
「この世界を、あるべき姿に戻すのです。」
そして衣玖は、いつもの穏やかに空気を読んだ笑みではなく、
邪悪な、この世のすべてを飲み込むかのような顔でニヤリと笑った。
「還幸ですよ・・・統領娘様。」
「還幸・・・?」
「よく考えてみてください。この世界、何がおかしいのか。
雲でもないのに空に生まれ、鳥でもないのに空に生きる!
この空に根付くこの世界そのものが!空気が読めていない存在なのですよ!
私は『神』として、そして『空気を読む程度の能力』を持つ物として、この世界をあるべき姿へ戻す!」
「ちょ、ちょっと、何をするつもりなのよ!」
「簡単ですよ。すべての天人を、この地上から引きずり落とす・・・!」
なんということだろう。もうこれは、ただのマンガ被れと放置してはいけなくなってきた。
私も天界なんてつまらない場所だと思っているし好きではないが、
それでも私にとっては唯一の生まれ故郷。『還幸』だかなんだか知らないが、そんなことをさせるわけにはいかない。
「衣玖・・・本当にそんなことをするつもりなら、私がそれを許すと思う?」
「ヤハハハハ!私の邪魔をするつもりですか?・・・ならいいでしょう。」
衣玖は私に近寄ると、私の胸に手を当てた。そして身体に電流を貯める。
「消し飛びなさい!100億V 『龍の光る目』!!」
――ビリビリビリビリビリ!!
「効かないわよ、じめんタイプだから。」
諏訪湖さまも天敵になるな、この場合。
この作品も面白かったですよ
このあとがきがなかったら評価はなかった……
めっちゃ吹いたwwwコーヒーかえせwwwww
絶対これがやりたかっただけですよねww
…あれ?本家でもこのダジャレあったっけ?