Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

宇佐見

2010/12/01 22:47:51
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 蓮根だった。
 メリーが目を覚ますと、隣にパジャマを着た巨大な蓮根が転がっていた。
 蓮根は、まるですやすやと寝息を立てるようにして、からだ? をゆったりと上下させている。
 メリーは目を疑った。目を擦って、もう一度まじまじとそれを見た。

 蓮根だった。
 まごうことなき蓮根だった。
 メリーはため息混じりに布団を取っ払った。
 とことこと洗面所へ歩いていき、もう冬だと言うのに冷たい水を出して、顔にぶっかけた。髪が濡れるのも構わなかった。
 きっと自分が寝ぼけているだけ。
 そう、そうに違いないのだ。
 そう願いながら、部屋に戻る。

 部屋の中心には、やっぱり蓮根が転がっていた。
 メリーは目頭を押さえて、天を仰いだ。
 無機質な蛍光灯が、あった。

「んぅ……うぅん」

 蓮根が呻いた。
 蓮根がゆっくりと身体? を起こす。
 蓮根が伸びをした。
 茶色っぽい肌色のボディに命の輝きが宿る。
 そして欠伸をするように震えた。
 蓮根が声を出す。

「……メリー、おあよぅ……ふぁ」

 声は、良く知った友人である宇佐見蓮子の声そのものだった。
 しかしそれは蓮根だ。

「おはよう」
「うんー……」

 寝ぼけたように蓮根は立ち上がると、洗面所へ向かう。
 じゃー、ばしゃばしゃばしゃ、じゃー。顔を洗っているのだろう。メリーは動けなかった。
 冷たい水で引き締まった蓮根は、きっとシャキシャキしたいい歯応えなのだろう。
 メリーは若干美味しそうだ、と思った。
 蓮根が戻ってくると、メリーは早速切り出した。
 
「……れん、こ?」
「は?」
「蓮子よね」
「当たり前じゃない」

 何言ってるの、と言った風に蓮根は嘆息した。
 
 メリーは泣きたくなった。

 蓮根はパジャマのボタンをゆっくりと外し、身体をくねらせてパジャマを脱いだ。
 茶色がかった色の肌が見える。
 でも蓮根だけど。

 身体をかがめる。
 穴の開いた面が見えた。
 卑猥に開いたそれは、確かに蓮根だった。
 
「メリー……」

 蓮根は潤んだ声で言う。

「私を食べて……」

 メリーは落ちていた蓮根で蓮根をぶん殴った。



  ◆



「――――」

 嫌な夢を見た気がした。
 メリーは隣で眠る宇佐見蓮子の姿を確認してほっと胸を撫で下ろした。
 次に、部屋に充満する蓮根のにおいに顔をしかめた。
 
 そうだ、昨晩蓮子がやってきて、世界の蓮根料理を振舞ってくれたんだ。
 彼女は稀代の蓮根フェチだからだろう。
 蓮子の作る料理は素晴らしかった。
 さすが蓮根マスター。

 蓮根ばっかり食べたから、あんな夢を見たのだろう。
 そうに決まっている。

「んぅ……うぅん」

 と蓮子が呻いて、起き上がって、伸びをした。
 布団がぱさりと落ちた。

 全裸だった。









 
メリーに蓮根で打たれるれんこを書こうとしたら、メリーに蓮根で打たれる蓮根になった件
月空
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
事後乙
2.奇声を発する程度の能力削除
昨夜はお楽しみでしたね
3.名前が無い程度の能力削除
眠りが浅いから悪夢を見たんでしょうね
昨夜は激しすぎたんじゃry
4.名前が無い程度の能力削除
なんや蓮根なのに艶めかしい(笑)もう既に食され済みとは。
5.名前が無い程度の能力削除
なんぞこれwww
6.名前が無い程度の能力削除
蓮根好きです!蓮根好きです!蓮根好きです!

を思い出さずにはいられない。
7.拡散ポンプ削除
思わず声を出して笑ってしまった。

きっと昨晩蓮根とかを食べすぎたせいですね。
8.名前が無い程度の能力削除
だめだ、もう食卓に並ぶ蓮根を、まともに見られないですわ……w